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19話 内緒にしてね
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私の部屋のサロンでゲオルグ、ルドルフ、そしてメアリーと4人でいる。
ゲオルグは怖い顔をして、私の前に座っている。
「エデル様、いつから前世の記憶があったのですか?」
「最初からよ」
私の言葉に皆目を丸くしている。
ルドルフは呆れたような顔をした。
「生まれたばかりの時から23歳の記憶があったのですか?」
「ええ、だから可愛げがなかったでしょう?」
メアリーは私をぎゅっと抱きしめた。
「そんなことはございませんよ。お嬢様はずっと可愛いです。そんなお小さい頃から記憶があったなんてお辛かったですね」
私の頭をよしよしと撫でた。
「辛かった訳じゃないけど、混乱したわ。頭や心は23だけど、身体は赤ちゃんだから、話せないし、動けないでしょう。でも、周りを見ているうちに、記憶がある事は内緒にしようと思ったの」
ゲオルグは眉根を寄せている。
「なぜですか?」
「だって、私に記憶があることを知ったら、アーベルがまた私をたよるでしょう? アーベルのためにならないもの」
「確かに」
「ローザは生まれ変わりということにしたかったみたいね。国民にそう発表して、皆を元気づけたようね」
私が亡くなった後、国民も元気がなかったらしい。
「そうですね。父も陛下と色々国民の士気を上げようとしたけれど、なかなかうまくいかず、我が国はずっと喪中のような感じでしたね」
ゲオルグの父親は我が国の宰相で、呑気な父が国王の時も、気弱なアーベルが国王になってからも苦労している。
「妃殿下は『お腹の子が女だったら、この子には悪いけど名前もエデルガルトにして、お義姉様の生まれ変わりだと発表するわ。民に希望を持ってもらわなくては我が国はダメになる。お義姉様はそんなことを望まないわ』と妊娠がわかった時からずっとおっしゃっていましたよ」
ゲオルグの言葉にメアリーも口を開いた。
「ローザリア様は王太后様と一緒になんとか国をよくしようとアーベル様のお尻を叩いておいででした。アーベル様も頑張ってはおられましたが、やはり、あんな形でエデルお嬢様を亡くしたショックをずっと引きずっておりましたねー」
「全く、アーベルにしても、ライにしても私の最後の願いを忘れているのね。ふたりにはバウムガルテン王国のことを頼んだはずなんだけど」
私は大きなため息をついた。
「みんなにお願いがあるの。私が前世の記憶があることはバウムガルテンの人には内緒にしてほしいの。私はもう女王なんて嫌なの。記憶があるってわかったら今すぐにでもまた女王にされそうでしょう?」
私の言葉に3人は頷いてくれた。
ゲオルグは難し顔をして、私の顔を見る。
「魔法ですか? ライムント様が転生の魔法を掛けたのでしょうか?」
「わからないわ。ラインハルト殿下は最近までライの時の記憶がなかったからね。今なら聞いたらわかるかもしれないわね」
「転生の魔法はとても難しい魔法でクラウベルク王国にも使える者が数人しかおりません。ライムント殿下なら、転生の魔法より、時戻しの魔法を使うと思うのですが……」
ゲオルグは小さい頃からクラウベルク王国に留学していたので、ライムントのことはよく知っている。確かにライムントなら転生ではなく、時間を巻き戻すだろう。
エアハルトが魅了の魔法にかかる前に巻き戻し、クラッセン王国に乗り込んで魅了の魔法自体を阻止すると思う。
ゲオルグは顔を伏せた。
「実は……エデルガルト様が女王になると決まった時、ライムント殿下は時戻しの魔法を使うことを考えておられたのです。しかし、時戻しの魔法の対価は魔導士の寿命です。たとえ時が戻って、エデルガルト様と結婚できても長く生きられないのなら意味がないと躊躇されている間にあんなことが起きてしまったのです」
まさか、ライムントがそんなことを考えていたなんて。
メアリーがハンカチで顔を押さえている。
「内緒にしましょう。私はあの時のライムント様を見ています。あの姿が頭に焼き付いています。今度は今度こそはお嬢様と添い遂げさせてあげたいです」
「そうだな。バウムガルテンにはラートガー殿下もリュディガー殿下もいる。エデルガルト様が国を出ても問題はないだろう」
ルドルフはメアリーの肩に手を置いた。
「一度ラインハルト殿下と話をしてみます。記憶が戻る前のラインハルト殿下とは留学していた頃に何度も話をしたことがあります。子供とは侮れない、なかなかの腹黒策士ぶりなところを何度も見ています。ライムント殿下は裏表のない真っ直ぐな人でしたので、ラインハルト殿下とライムント殿下の人格が混ざり合い、どうなっているのか気になります」
腹黒策士? ラインハルト殿下ってそんな人なの? 10歳にして腹黒策士って?
ゲオルグは私が困惑しているのがわかったようでくすりと笑った。
「国王になるにはそれくらいでないとだめなんですよ。腹黒策士ですが決して不誠実ではありません。エデルガルト様に関しては特に誠実でしょう。ただ……」
「ただ?」
「前世で拗らせているだけに、執着がひどいかもしれませんね。エデルガルト様を手を入れるためにいろんな策を練り、確実にがんじがらめにしてきそうです。まぁ、エデルガルト様がラインハルト様をお好きであれば問題ないですよ」
ゲオルグめ、何がそんなにおかしいのだ。
「あ~、そういえば、ライムント殿下はかなりエデルガルト様に惚れ込んでましたよね。なんとか王配になれるように陛下や国の重鎮達を動かそうとしてました。でも、クラウベルクの王家の男は他国に移住することは法律以外の問題でしたからね。今度は何がなんでもじゃないですか」
怖いですね~と言いながら笑っている。ルドルフもメアリーも半笑いだ。
「とにかく、今はまだ8歳だし、結婚のことは慌ててきめるつもりはないの。私もライも前世とは違う人間として生きているのだから、前世に縛られることはないと思うの。らいも自由になればいいのよ」
とりあえず、3人はバウムガルテンには内緒にしてくれることになった。トーマスとジェフリーに関しては、釘を刺しておかなくても大丈夫だろう。
前世で私はライムントが好きだった。ライムントのいない人生なんて考えられなかった。
もしも、ライムントと結婚できなかったら一生ひとりでいて、アーベルの子供に跡を継がせればいいと思っていた。
しかし、ラインハルトがライムントの生まれ変わりだと言われても、面影はあるが、10歳の頃のライムントを知らないし、まだそんなに深く話していないので、今のラインハルトの人となりがよくわからない。それにまだ8歳の私は恋愛感情がよくわからない。
ヴェルミーナは『慌てなくていい、ゆっくり仲良くなって、ラインハルトのお嫁さんになってくれると嬉しいなぁ』と言っていたが、目は逃さないわよと言っていたような気がする。
犯人探しと魔法を学ぶためにクラウベルクに来たが、ひょっとして時期尚早だったかしら?
まさかとは思うけど、このままバウムガルテンに帰れなくなったりしないわよね?
メアリーがお茶のおかわりを注ぐ様子を見ながら今日何度目かのため息をついた。
ゲオルグは怖い顔をして、私の前に座っている。
「エデル様、いつから前世の記憶があったのですか?」
「最初からよ」
私の言葉に皆目を丸くしている。
ルドルフは呆れたような顔をした。
「生まれたばかりの時から23歳の記憶があったのですか?」
「ええ、だから可愛げがなかったでしょう?」
メアリーは私をぎゅっと抱きしめた。
「そんなことはございませんよ。お嬢様はずっと可愛いです。そんなお小さい頃から記憶があったなんてお辛かったですね」
私の頭をよしよしと撫でた。
「辛かった訳じゃないけど、混乱したわ。頭や心は23だけど、身体は赤ちゃんだから、話せないし、動けないでしょう。でも、周りを見ているうちに、記憶がある事は内緒にしようと思ったの」
ゲオルグは眉根を寄せている。
「なぜですか?」
「だって、私に記憶があることを知ったら、アーベルがまた私をたよるでしょう? アーベルのためにならないもの」
「確かに」
「ローザは生まれ変わりということにしたかったみたいね。国民にそう発表して、皆を元気づけたようね」
私が亡くなった後、国民も元気がなかったらしい。
「そうですね。父も陛下と色々国民の士気を上げようとしたけれど、なかなかうまくいかず、我が国はずっと喪中のような感じでしたね」
ゲオルグの父親は我が国の宰相で、呑気な父が国王の時も、気弱なアーベルが国王になってからも苦労している。
「妃殿下は『お腹の子が女だったら、この子には悪いけど名前もエデルガルトにして、お義姉様の生まれ変わりだと発表するわ。民に希望を持ってもらわなくては我が国はダメになる。お義姉様はそんなことを望まないわ』と妊娠がわかった時からずっとおっしゃっていましたよ」
ゲオルグの言葉にメアリーも口を開いた。
「ローザリア様は王太后様と一緒になんとか国をよくしようとアーベル様のお尻を叩いておいででした。アーベル様も頑張ってはおられましたが、やはり、あんな形でエデルお嬢様を亡くしたショックをずっと引きずっておりましたねー」
「全く、アーベルにしても、ライにしても私の最後の願いを忘れているのね。ふたりにはバウムガルテン王国のことを頼んだはずなんだけど」
私は大きなため息をついた。
「みんなにお願いがあるの。私が前世の記憶があることはバウムガルテンの人には内緒にしてほしいの。私はもう女王なんて嫌なの。記憶があるってわかったら今すぐにでもまた女王にされそうでしょう?」
私の言葉に3人は頷いてくれた。
ゲオルグは難し顔をして、私の顔を見る。
「魔法ですか? ライムント様が転生の魔法を掛けたのでしょうか?」
「わからないわ。ラインハルト殿下は最近までライの時の記憶がなかったからね。今なら聞いたらわかるかもしれないわね」
「転生の魔法はとても難しい魔法でクラウベルク王国にも使える者が数人しかおりません。ライムント殿下なら、転生の魔法より、時戻しの魔法を使うと思うのですが……」
ゲオルグは小さい頃からクラウベルク王国に留学していたので、ライムントのことはよく知っている。確かにライムントなら転生ではなく、時間を巻き戻すだろう。
エアハルトが魅了の魔法にかかる前に巻き戻し、クラッセン王国に乗り込んで魅了の魔法自体を阻止すると思う。
ゲオルグは顔を伏せた。
「実は……エデルガルト様が女王になると決まった時、ライムント殿下は時戻しの魔法を使うことを考えておられたのです。しかし、時戻しの魔法の対価は魔導士の寿命です。たとえ時が戻って、エデルガルト様と結婚できても長く生きられないのなら意味がないと躊躇されている間にあんなことが起きてしまったのです」
まさか、ライムントがそんなことを考えていたなんて。
メアリーがハンカチで顔を押さえている。
「内緒にしましょう。私はあの時のライムント様を見ています。あの姿が頭に焼き付いています。今度は今度こそはお嬢様と添い遂げさせてあげたいです」
「そうだな。バウムガルテンにはラートガー殿下もリュディガー殿下もいる。エデルガルト様が国を出ても問題はないだろう」
ルドルフはメアリーの肩に手を置いた。
「一度ラインハルト殿下と話をしてみます。記憶が戻る前のラインハルト殿下とは留学していた頃に何度も話をしたことがあります。子供とは侮れない、なかなかの腹黒策士ぶりなところを何度も見ています。ライムント殿下は裏表のない真っ直ぐな人でしたので、ラインハルト殿下とライムント殿下の人格が混ざり合い、どうなっているのか気になります」
腹黒策士? ラインハルト殿下ってそんな人なの? 10歳にして腹黒策士って?
ゲオルグは私が困惑しているのがわかったようでくすりと笑った。
「国王になるにはそれくらいでないとだめなんですよ。腹黒策士ですが決して不誠実ではありません。エデルガルト様に関しては特に誠実でしょう。ただ……」
「ただ?」
「前世で拗らせているだけに、執着がひどいかもしれませんね。エデルガルト様を手を入れるためにいろんな策を練り、確実にがんじがらめにしてきそうです。まぁ、エデルガルト様がラインハルト様をお好きであれば問題ないですよ」
ゲオルグめ、何がそんなにおかしいのだ。
「あ~、そういえば、ライムント殿下はかなりエデルガルト様に惚れ込んでましたよね。なんとか王配になれるように陛下や国の重鎮達を動かそうとしてました。でも、クラウベルクの王家の男は他国に移住することは法律以外の問題でしたからね。今度は何がなんでもじゃないですか」
怖いですね~と言いながら笑っている。ルドルフもメアリーも半笑いだ。
「とにかく、今はまだ8歳だし、結婚のことは慌ててきめるつもりはないの。私もライも前世とは違う人間として生きているのだから、前世に縛られることはないと思うの。らいも自由になればいいのよ」
とりあえず、3人はバウムガルテンには内緒にしてくれることになった。トーマスとジェフリーに関しては、釘を刺しておかなくても大丈夫だろう。
前世で私はライムントが好きだった。ライムントのいない人生なんて考えられなかった。
もしも、ライムントと結婚できなかったら一生ひとりでいて、アーベルの子供に跡を継がせればいいと思っていた。
しかし、ラインハルトがライムントの生まれ変わりだと言われても、面影はあるが、10歳の頃のライムントを知らないし、まだそんなに深く話していないので、今のラインハルトの人となりがよくわからない。それにまだ8歳の私は恋愛感情がよくわからない。
ヴェルミーナは『慌てなくていい、ゆっくり仲良くなって、ラインハルトのお嫁さんになってくれると嬉しいなぁ』と言っていたが、目は逃さないわよと言っていたような気がする。
犯人探しと魔法を学ぶためにクラウベルクに来たが、ひょっとして時期尚早だったかしら?
まさかとは思うけど、このままバウムガルテンに帰れなくなったりしないわよね?
メアリーがお茶のおかわりを注ぐ様子を見ながら今日何度目かのため息をついた。
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