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番外編 ウィルヘルムの結婚
セレスが来た
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セレスからすぐに返事がきた。と言うか、ヒューイ様と一緒に瞬間移動魔法で我が家に飛んできたのだ。
セレスはもうすぐ第一子誕生予定で大きなお腹をしている。そんな身体で瞬間移動して大丈夫なのかしら?
「ベル、久しぶりね」
「セレス、そんな身体で瞬間移動して大丈夫なの?」
セレスは平気な顔をしている。
「大丈夫よ。いつもやってるし、お腹のこの子も、もう免疫がついていると思うわ。心配なら癒しの魔法をかけてよ」
セレスは私が身体に関する魔法が使えると知っているので、会うたびにおねだりされる。お腹を中心に癒しの魔法をかけてみた。
「いいわ。いつもながらベルの魔法は最高ね。ポーションなんかよりずっと効くわ」
「ありがとう。それより魔法伝書で送ったウィル様の妃の件なんだけど心あたりはない?」
セレスは眉間に皺を寄せている。
「無いわ。あんな人に誰を紹介しろって言うのよ。あいつの本性を知ったら恨まれちゃうわよ」
確かにセレスの言う通りだ。
ヒューイ様とジェフリー様は何やら話し込んでいる。心あたりがあるのだろうか? 私は二人に話しかけてみた。
「ヒューイ様、心あたりはありませんか?」
ヒューイ様は私を見てニヤリと笑った。
「ジェフリーと話していたのだけれど、最近、母国経由で聞いた話なんだが、母国の東側にあるサイオトリス王国で王太子の婚約破棄騒動があったらしいんだ……」
ヒューイ様の話はこうだった。サイオトリス王国の王太子の婚約者の公爵令嬢が、王太子の思い人の男爵令嬢に酷い嫌がらせをしたらしい。そんな心の汚い令嬢が次期王妃になどふさわしく無いと学園の卒業パーティーで断罪されたらしい。
令嬢は王太子の独断で国外追放になったがどこにいるのかわからないと言う。その令嬢はどうだろうということだった。
「まるでアデライド様みたいね」
「でも、本当にそんなことをしたのかどうかわからないらしい。証拠は男爵令嬢の証言だけみたいなんだ」
なんだそれ? ただの浮気を正当化する為に令嬢は嵌められたのかしら。
セレスは口角を上げた。
「それならウィル様にはその男爵令嬢の方が似合うんじゃない? 腹黒鬼畜タヌキには下衆な女狐がピッタリよ」
「でも、それじゃあ、この国の王妃に相応しくないだろう。噂では断罪された公爵令嬢が隠れて復讐の算段を立てているらしい。彼女は優秀だと聞いたこともあるしね」
ジェフリー様がくすりと笑う。
「どんな復讐をするかか? ウィル様と手を組んでサイオトリス王国をぶっ潰すくらいの令嬢なら面白いな」
セレスが手を叩く。
「それいいわね。サイオトリス王国って男尊女卑な古くさい国でしょう? 女性が苦しんでいると聞いたわ。潰しましょうよ。その令嬢探してウィル様に会わせましょう。きっとサイオトリスを潰す話ならウィル様は乗ってくるわよ」
「とにかく令嬢探しだな。魔法で探してみるか」
ジェフリー様のことばにヒューイ様が頷く。私達はクリスタルの魔道具で連絡をとりながらそれぞれ令嬢を探すことになった。
私は癒しの魔法で傷ついているエネルギーの存在を探すことにした。きっと冤罪で皆の前で断罪され国外追放になった令嬢は傷ついているだろう。私のアンテナに引っかかるはず。
しかし、令嬢は全く見つからなかった。
セレスはもうすぐ第一子誕生予定で大きなお腹をしている。そんな身体で瞬間移動して大丈夫なのかしら?
「ベル、久しぶりね」
「セレス、そんな身体で瞬間移動して大丈夫なの?」
セレスは平気な顔をしている。
「大丈夫よ。いつもやってるし、お腹のこの子も、もう免疫がついていると思うわ。心配なら癒しの魔法をかけてよ」
セレスは私が身体に関する魔法が使えると知っているので、会うたびにおねだりされる。お腹を中心に癒しの魔法をかけてみた。
「いいわ。いつもながらベルの魔法は最高ね。ポーションなんかよりずっと効くわ」
「ありがとう。それより魔法伝書で送ったウィル様の妃の件なんだけど心あたりはない?」
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「無いわ。あんな人に誰を紹介しろって言うのよ。あいつの本性を知ったら恨まれちゃうわよ」
確かにセレスの言う通りだ。
ヒューイ様とジェフリー様は何やら話し込んでいる。心あたりがあるのだろうか? 私は二人に話しかけてみた。
「ヒューイ様、心あたりはありませんか?」
ヒューイ様は私を見てニヤリと笑った。
「ジェフリーと話していたのだけれど、最近、母国経由で聞いた話なんだが、母国の東側にあるサイオトリス王国で王太子の婚約破棄騒動があったらしいんだ……」
ヒューイ様の話はこうだった。サイオトリス王国の王太子の婚約者の公爵令嬢が、王太子の思い人の男爵令嬢に酷い嫌がらせをしたらしい。そんな心の汚い令嬢が次期王妃になどふさわしく無いと学園の卒業パーティーで断罪されたらしい。
令嬢は王太子の独断で国外追放になったがどこにいるのかわからないと言う。その令嬢はどうだろうということだった。
「まるでアデライド様みたいね」
「でも、本当にそんなことをしたのかどうかわからないらしい。証拠は男爵令嬢の証言だけみたいなんだ」
なんだそれ? ただの浮気を正当化する為に令嬢は嵌められたのかしら。
セレスは口角を上げた。
「それならウィル様にはその男爵令嬢の方が似合うんじゃない? 腹黒鬼畜タヌキには下衆な女狐がピッタリよ」
「でも、それじゃあ、この国の王妃に相応しくないだろう。噂では断罪された公爵令嬢が隠れて復讐の算段を立てているらしい。彼女は優秀だと聞いたこともあるしね」
ジェフリー様がくすりと笑う。
「どんな復讐をするかか? ウィル様と手を組んでサイオトリス王国をぶっ潰すくらいの令嬢なら面白いな」
セレスが手を叩く。
「それいいわね。サイオトリス王国って男尊女卑な古くさい国でしょう? 女性が苦しんでいると聞いたわ。潰しましょうよ。その令嬢探してウィル様に会わせましょう。きっとサイオトリスを潰す話ならウィル様は乗ってくるわよ」
「とにかく令嬢探しだな。魔法で探してみるか」
ジェフリー様のことばにヒューイ様が頷く。私達はクリスタルの魔道具で連絡をとりながらそれぞれ令嬢を探すことになった。
私は癒しの魔法で傷ついているエネルギーの存在を探すことにした。きっと冤罪で皆の前で断罪され国外追放になった令嬢は傷ついているだろう。私のアンテナに引っかかるはず。
しかし、令嬢は全く見つからなかった。
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