【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi

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第23話 壊された平和

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 大雄さんにこの話をすると、「はぁ?赤川のやつ馬鹿じゃねーの?朔斗がうちに来てもう1カ月近いじゃねーか。で、あの小娘が朔斗を返せと乗り込んできたと?」
「小娘じゃなくなくなってたわよ。妊娠中は「体重いし動くのヤダ~」とか言って動くのサボってて、出産後に碌に運動してなかったのね。なんかオバサンって感じよ?」
「そうなったら、抱く気もおきねーな。で、朔斗がいなくなって赤川がついにリコを虐げるようになったと?それでリコは朔斗がいれば自分は安全と考えたわけだ。腐ってんな」
 うわぁ、大雄さんが怒ってるよぉ。
「リコにも男の子が不満ならもう一人産めば良かったじゃん?みたいに話したんだけど、痛いのは嫌だって」
「おいおい、姐になったら男の子が産まれるまで永遠に出産を繰り返すか、妾を認めるかだが?痛いから無理って…。姐にはなれないだろう?」
「そうよね。出産も嫌がりそうだし、妾も嫌がりそう。姐の資質ないじゃない…。昔はよく大雄さんに付きまとってたわね」
「出産の痛みを知らなかったからだろう?知ってたかもしれないが、想像以上だったんだろう。そのことについて俺はユキに頭が上がらねーよ」
 はい、非常に痛い思い出となっております。

「最近のあいつらはどんな感じなんだ?」
「4人とも熱心に勉強してるわよ。大志は四代目になるため。大海は白虎商事CEOになるため。茜ちゃんは「医者になりたい!」って言いだしたみたいで、猛勉強中。そうなると朔斗君は遊び相手がいなくて暇だから結局勉強してるわよ。うーん朔斗君が大志の秘書候補かしら?」
「そうだなぁ。赤川の血縁っていうのがネックだけど本人は縁切りたがってるし?新橋の娘は医者になりたいのか、そうかぁ。新橋のやつが茜の将来を気にしだしてな?」
「大雄さんだって大海の将来が気になるでしょう?」
「大海は白虎商事のCEOだからな」
「ふふふっ、4人の将来が楽しみね」


 そう思っていたのに、あまりにも迷惑に予定が入った。
「三代目。明日、15時から件の料亭でRRカンパニーと会食の予定が入りました」
「RRカンパニーと何を取引する必要があるんだ?」
「表向きは商社として会食をという事らしいです」
「ふぅ、裏があるんだな?」
「まあそうです」
「とりあえず、俺も新橋も防弾チョッキを着て行こう。街中で発砲ってことはしないと思うが」
「あくまでも『とりあえず』ですね。こちらは二人だけでいいでしょうか?」
「二人でも結構な戦力だろう?それにだ。無駄にこっちの血を流したくないんだよな」
「了解しました」

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