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第24話 危ない話
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今日、大雄さんが赤川と会食をするという話を聞いた。社に防弾チョッキが置いてあるという。それを着ての会食らしい。危ないなぁ。
組員にはこの話をしていない。いたずらに組員を不安にさせたり、殺気立たせるのは私の意図するところではない。
「あらあら、ユキさん。しばらく見ないうちに、なんか妊娠した?」
「へ?何かの冗談でしょ?」
とはいえ、避妊なんてしてないしまだまだ出産が可能な年齢。子供が9才だけど。よく考えると、生理…のこと考えてなかった。このところ忙しくって。
そういえば、蘭さんは新橋が防弾チョッキ着て会食に行くこと知ってるのかな?
「その事なら、今朝聞きました。大変なのね。三代目だって、9才の我が子を残して亡くなるような方じゃないから大丈夫よ!」
なんだか励まされちゃった。ちょっと不安が解消された。こういう時に同じ境遇の人がいるのは心強いな。と思う。
あ、妊娠疑惑!
「ふふふっ、私が診察するわよ?妊娠検査薬よりも正確よ?」
そういえば、蘭さんはお医者さんだった。
「あら、本当に妊娠してるわ。おめでとうございます。性別は知りたい?」
「うーん、大雄さんと相談してからにしますね」
「相変わらず、ラブラブカップルねぇ」
「蘭さんと新橋だってそうじゃない!見てるだから!いってらっしゃいのチュー♡」
「嘘っ!誰にも見えてないと思ってた」
「ここは屋敷の中だよ?誰の目がどこにあるもんかわからないよ。まぁ、私のところは組員も入れないところになってるけど?」
……昼間に大雄さんも私も出払っている大雄さんの部屋。監視カメラもないし、盗撮器・盗聴器の類もない。そこが今回の狙いじゃない?―――もしかして。
昼間は確かに大雄さんと私は出払って誰もいないけど、昼過ぎたらというか学校から帰ってきたら、あの部屋で子供たちが勉強してるのよ?子供たちを人質にする気?
勉強に集中するにはいいわよね。床に座んなきゃだけど。畳で庭が一望。庭から鹿威しの音が聞こえるくらい勉強にはもってこいの部屋よね。
私は急ぎ、大雄さんに連絡をしてあの部屋が危ないと連絡をした。他の組員が立ち入ることはないし。
「蘭さん急ぎだから、蘭さんにも許可を出すよ。危険なんだけどね。私と大雄さん一家とその子供の友人のみが立ち入る空間が今回赤川に狙われてると思うんだ。他の組員は立ち入ることができないから行けないんだけど、一緒に行ってくれる?ただ何かを盗むとか盗聴器をつけるとかなら可愛いもんだけど、あそこで勉強する子供たちが今回狙われている様な気がするの。人質として利用されようとしてるのかな?」
「何なの!さあ、急いで行くわよ!」
私は蘭さんに引っ張られるように自室の方へと向かった。すると低い声が聞こえてきた。
「ガキどもはまだガッコーの時間じゃねーか?」
「俺はまともにガッコーに通ったことねーからわかんねーよ」
「俺も」
わかるだけで3人。3人なら護身術でいけるかな?あ~早く、大雄さん帰ってこないかなぁ!
「へぇ、こんなとこで暮らしてるんだ。私のとこと違うのはやっぱ調度品かなぁ?目が利く方じゃないけど、この書とかイイ感じじゃない?」
「それ…三代目が書いたもんだよ」
大雄さんの書はなんかイイ感じだけどさぁ……。
組員にはこの話をしていない。いたずらに組員を不安にさせたり、殺気立たせるのは私の意図するところではない。
「あらあら、ユキさん。しばらく見ないうちに、なんか妊娠した?」
「へ?何かの冗談でしょ?」
とはいえ、避妊なんてしてないしまだまだ出産が可能な年齢。子供が9才だけど。よく考えると、生理…のこと考えてなかった。このところ忙しくって。
そういえば、蘭さんは新橋が防弾チョッキ着て会食に行くこと知ってるのかな?
「その事なら、今朝聞きました。大変なのね。三代目だって、9才の我が子を残して亡くなるような方じゃないから大丈夫よ!」
なんだか励まされちゃった。ちょっと不安が解消された。こういう時に同じ境遇の人がいるのは心強いな。と思う。
あ、妊娠疑惑!
「ふふふっ、私が診察するわよ?妊娠検査薬よりも正確よ?」
そういえば、蘭さんはお医者さんだった。
「あら、本当に妊娠してるわ。おめでとうございます。性別は知りたい?」
「うーん、大雄さんと相談してからにしますね」
「相変わらず、ラブラブカップルねぇ」
「蘭さんと新橋だってそうじゃない!見てるだから!いってらっしゃいのチュー♡」
「嘘っ!誰にも見えてないと思ってた」
「ここは屋敷の中だよ?誰の目がどこにあるもんかわからないよ。まぁ、私のところは組員も入れないところになってるけど?」
……昼間に大雄さんも私も出払っている大雄さんの部屋。監視カメラもないし、盗撮器・盗聴器の類もない。そこが今回の狙いじゃない?―――もしかして。
昼間は確かに大雄さんと私は出払って誰もいないけど、昼過ぎたらというか学校から帰ってきたら、あの部屋で子供たちが勉強してるのよ?子供たちを人質にする気?
勉強に集中するにはいいわよね。床に座んなきゃだけど。畳で庭が一望。庭から鹿威しの音が聞こえるくらい勉強にはもってこいの部屋よね。
私は急ぎ、大雄さんに連絡をしてあの部屋が危ないと連絡をした。他の組員が立ち入ることはないし。
「蘭さん急ぎだから、蘭さんにも許可を出すよ。危険なんだけどね。私と大雄さん一家とその子供の友人のみが立ち入る空間が今回赤川に狙われてると思うんだ。他の組員は立ち入ることができないから行けないんだけど、一緒に行ってくれる?ただ何かを盗むとか盗聴器をつけるとかなら可愛いもんだけど、あそこで勉強する子供たちが今回狙われている様な気がするの。人質として利用されようとしてるのかな?」
「何なの!さあ、急いで行くわよ!」
私は蘭さんに引っ張られるように自室の方へと向かった。すると低い声が聞こえてきた。
「ガキどもはまだガッコーの時間じゃねーか?」
「俺はまともにガッコーに通ったことねーからわかんねーよ」
「俺も」
わかるだけで3人。3人なら護身術でいけるかな?あ~早く、大雄さん帰ってこないかなぁ!
「へぇ、こんなとこで暮らしてるんだ。私のとこと違うのはやっぱ調度品かなぁ?目が利く方じゃないけど、この書とかイイ感じじゃない?」
「それ…三代目が書いたもんだよ」
大雄さんの書はなんかイイ感じだけどさぁ……。
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