【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi

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第39話 赤川の最期

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 多勢に無勢かと思われたが、赤川の多勢はなんか弱くない?日々鍛錬してるの?茜ちゃんが楽しそうに鉄扇を使ってるのを見て、新橋と大志は微妙な顔をしている。さらに、倒れていく赤川の手の者に対しては蘭さんが容赦なく麻酔薬を打っていく。なんだか新橋も苦労してるんだなぁ。


「さあ、赤川。チェックメイトだ。極道で裏切りは死だ。昔、原田が裏切った時に見たんじゃないか?あ、まさか原田を唆した?初代を狙撃しようとし、それを庇った原田の親父さんを殺すことになったのはお前の仕業か?」
「今頃気づいたのですか?この世界、弱肉強食ですよ」
「そうだな。でもな、ルールや掟ってもんもある。お前は大量に掟を破った。そんなお前は弱者だ。掟やルールに縛られながらもその中でいかにのし上がるかが重要なんだ。それが出来ないお前は弱者だ」
 全弾倉に弾が入っている銃から一弾だけを残して、少しずつ追い詰めていく。大雄さんは弾倉を手のひらで回した。
「ストップって言ったところで止める。そして、お前の頭を打つ」
 大雄さん、本気だ。
「ストップ!」と赤川のオッサンは言う。
 パンッと乾いた音が響いた。
「運に見放された男だな…」
「なーんてカッコつけてるけど、ほぼ全部の弾倉に弾入ってたじゃん。どんな手品?」
 大志に揶揄われる大雄さん。自死なんて軽い罪よりももっと重く考えて欲しかったんだろう。
これで、原田も少しは気が晴れるだろうか?
「いやぁ、やっぱりキリストの生誕祭に死ぬとはなぁ。またなんとも皮肉が聞いてると思わねーか?」
 大雄さんはそう言うけれど、あのオッサンが善人に生まれ変わるという感じはしないし、なんとも言えないなぁ。
 赤川の死体は蘭さんによりキッチリと死亡が確認され、例のごとく富士の樹海に捨てることとした。

 赤川のオッサンが死んだことで、赤川組は解散。組員も散り散りとなった。


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