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第47話 子離れしようよ…。
しおりを挟むCEOとして経済界のパーティーに結構顔を出すことが多いみたいだけど、独身でとかになるとなかなか見つからない。
私も経済誌とかに載っているパーティーの様子を見て思うけど、苦楽を共にしてきて成功してここにいます系(売約済み)。禿げてるオッサン。太ってるオッサン。ばっかりが写真で取り上げられてるのよね。大海も女性でCEOってのが珍しいみたいで写真になってるけど、うーん難しいなぁ。
大雄さんに相談すると、
「大海?いいんだよ。可愛い我が娘。一人は奪われてしまったが、大海だけは断固として守り抜くぞ!」
と、この歳で親バカ全開だった。孫が2人もいるのに、それはないんじゃない?
そうだ!何も日本だけで考えなくてもいいじゃない!
白虎商事での取引先に海外の会社もあるはず!そこのCEOとかは?
「母さん…なんか私の結婚相手がいないか探してるみたいだけど、いないから現在の状態なだけだから、気にしないで」
と気丈な言葉を投げかけられました。
そういうもんなのかなぁ?
自分が有無を言わさずに結婚してるから感覚が変なのかなぁ?
「蘭さん、大海の結婚相手がいないの気にしてたんだけど、大海は気にしてないのかなぁ?ほら、兄妹二人とも結婚しちゃって子供までいるでしょ?」
「気にしてないわけじゃないとは思うけど、そこまで執着もしてないんじゃないかな?焦りはしてないってことだよ」
「大海もさぁ、昔っから年上が好きなんだよね。初恋の相手って新橋なんじゃないってくらい」
「それはちょっと……。でもまぁ、ユキさんが焦って探すような事じゃないよ。結婚相手だったら、会った時になんかわかるから」
「あ、それはわかるかも。私と大雄さんの出会い方は特殊だけど、なんとなくわかる!」
「でしょ?そういうもんよ」
「そう思って、腹くくるわよ。それよりさぁ、私も大雄さんも孫が2人いるっていうのにこの間大雄さんにも相談したら大雄さんたら、親バカ発言よ?子離れしてほしいわよね」
「え?三代目はまだ子離れしてないの?意外~」
蘭さんとのおしゃべりは尽きることなく、新橋が帰ってくるまで続いた。
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