【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi

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第61話 卑怯な赤川弟

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 目的の赤川弟を捕獲することに成功。
 蘭さんと茜ちゃんによって、体に毒などないかを確認の上屋敷の地下牢に入れて厳重に管理している。
 牢のカギは外側のカギは私が。もう一つのカギは大雄さんが。さらに虹彩キーと、指紋認証システムによって大雄さんにしか開けることが出来ない。
 万が一大雄さんが亡くなった場合は、赤川弟も亡くなる。しかも牢の中だから環境が悪い。

「さて、赤川弟の処分はどうしようか?」
「兄よりも卑怯で残忍。ならば、兄を上回る残忍な処理の方法がいいですね」
 新橋、朝だからって爽やかに恐ろしいことを言わないでよ。
「あの……」
「どうした蘭?昨日ボディチェックした時なんですけど、あの赤川弟に刺青が…」
「何で早く言わないんだ?」
「赤川弟は『精鋭』って言われてる男達を全員自分と同じ顔に整形してるっていうのか?」
「ちょっと待って、でも昨日の風俗店での様子はまさにエロオヤジって感じだったよ?」
「自分も含めて『精鋭』の可能性があるな。『精鋭』の残りは11人。でこいつを除けば10人。あと10人も赤川がいるのか?」
「それは可能性で、この男が本人って可能性もあるわけですから、盛大に処分しましょう」
「そうだな」
 赤川弟……卑怯の塊じゃないの?整形させられた人かわいそー。
「蘭さん?整形した顔かどうかって見分けつかないの?」
「つく場合と、つかない場合があるから一概に言えないのよ」
「とりあえず、こいつも赤川兄と同じ処分方法で処理しよう」
 赤川弟(仮)はこうして処分された。
 あと10人赤川弟がいるの?迷惑な話よね。
 酒に強い、エロオヤジが赤川の『精鋭』だとすると、赤川弟以外の『精鋭』はそこら辺のただのオッサンだった可能性が高いなぁ。

「よし、残りの10人も炙り出す!大輝頼んだぞ!」
「昨日と同じ店に行けばいいのよね?オーナーは‘生きてる’はずだから」



 昨日と同じ格好だとオーナーが喜ばれないという店側からの要請で、私は着替えた。ミニスカポリスの格好。この格好。父さんも朔斗さんも怒るだろうな。

「おお、昨日とはうって変わった趣向でまた神々しいな」
「逮捕しちゃうぞっ!なんて」
「ヒロなら逮捕されてもいいなぁ」
 捕獲するけど?
「このミニスカがまたいいじゃないか!ヒロは足もキレイだな」
「褒めていただきありがとうございます。恥ずかしい」
 ミニスカを下に引っ張ってみた。当然伸びない。
 何故か個室なんだよなぁ。オーナーだからか?赤川が20の時に子供(リコ)が出来ていたとしても、今は60才弱。20才の時の子って事はないだろうから、70近いオッサンだよなぁ?個室にする理由がわからない。性的にどうとかないだろう。もう引退だろう70だし。
 だと、赤川弟に整形した男はオッサンじゃなくて若い男?試すか?
「昨日みたいにオーナーに抱きついちゃう!」
「まったく、仕方のない子だなぁ」
 どう?ミニスカだもの。ちょっとはスカートが上がってきたんじゃない?
「今日、怖い話を聞いちゃってぇ」
 聞いてないけど、オーナーにしがみついてみた。
「こらこら、いけないじゃないか!」
 BINGO! 見逃さないわよ!オーナーの股間が動いた。70才近いジジィにはできない芸当。
「怖くってぇ、昨日みたいにいっぱいお酒飲んでるオーナーが見たいなぁ」
「仕方ないなぁ。今日は一杯にしないか?二日酔いで…」
「ええっ?オーナーだものそんなものに負けませんよね?」
「あ、ああ」
 そしてグラスにストレートのウォッカを二杯飲んだ。
「なんかやっぱり空気が変な感じ。夜風に当たりましょうよぉ!」
 オーナーを店の外に連れ出した。

「さすがは大輝だ。だがその格好はなんだ!」
「二日続けて同じ格好なのはオーナーの機嫌を損ねるって店から支給された。洗濯して返せばいいと思う」
 そういうもんなの?
「足をそんなに出して。けしからんなぁ」
「ひ、大輝ー!!なんて格好をしてるんだよ?」
「朔斗さんはこのまま婦警さんごっこして寝る?」
「……」
 大雄さんがそこにいるから何とも言えないだろうなぁ。

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