62 / 129
第61話 卑怯な赤川弟
しおりを挟む
目的の赤川弟を捕獲することに成功。
蘭さんと茜ちゃんによって、体に毒などないかを確認の上屋敷の地下牢に入れて厳重に管理している。
牢のカギは外側のカギは私が。もう一つのカギは大雄さんが。さらに虹彩キーと、指紋認証システムによって大雄さんにしか開けることが出来ない。
万が一大雄さんが亡くなった場合は、赤川弟も亡くなる。しかも牢の中だから環境が悪い。
「さて、赤川弟の処分はどうしようか?」
「兄よりも卑怯で残忍。ならば、兄を上回る残忍な処理の方法がいいですね」
新橋、朝だからって爽やかに恐ろしいことを言わないでよ。
「あの……」
「どうした蘭?昨日ボディチェックした時なんですけど、あの赤川弟に刺青が…」
「何で早く言わないんだ?」
「赤川弟は『精鋭』って言われてる男達を全員自分と同じ顔に整形してるっていうのか?」
「ちょっと待って、でも昨日の風俗店での様子はまさにエロオヤジって感じだったよ?」
「自分も含めて『精鋭』の可能性があるな。『精鋭』の残りは11人。でこいつを除けば10人。あと10人も赤川がいるのか?」
「それは可能性で、この男が本人って可能性もあるわけですから、盛大に処分しましょう」
「そうだな」
赤川弟……卑怯の塊じゃないの?整形させられた人かわいそー。
「蘭さん?整形した顔かどうかって見分けつかないの?」
「つく場合と、つかない場合があるから一概に言えないのよ」
「とりあえず、こいつも赤川兄と同じ処分方法で処理しよう」
赤川弟(仮)はこうして処分された。
あと10人赤川弟がいるの?迷惑な話よね。
酒に強い、エロオヤジが赤川の『精鋭』だとすると、赤川弟以外の『精鋭』はそこら辺のただのオッサンだった可能性が高いなぁ。
「よし、残りの10人も炙り出す!大輝頼んだぞ!」
「昨日と同じ店に行けばいいのよね?オーナーは‘生きてる’はずだから」
昨日と同じ格好だとオーナーが喜ばれないという店側からの要請で、私は着替えた。ミニスカポリスの格好。この格好。父さんも朔斗さんも怒るだろうな。
「おお、昨日とはうって変わった趣向でまた神々しいな」
「逮捕しちゃうぞっ!なんて」
「ヒロなら逮捕されてもいいなぁ」
捕獲するけど?
「このミニスカがまたいいじゃないか!ヒロは足もキレイだな」
「褒めていただきありがとうございます。恥ずかしい」
ミニスカを下に引っ張ってみた。当然伸びない。
何故か個室なんだよなぁ。オーナーだからか?赤川が20の時に子供(リコ)が出来ていたとしても、今は60才弱。20才の時の子って事はないだろうから、70近いオッサンだよなぁ?個室にする理由がわからない。性的にどうとかないだろう。もう引退だろう70だし。
だと、赤川弟に整形した男はオッサンじゃなくて若い男?試すか?
「昨日みたいにオーナーに抱きついちゃう!」
「まったく、仕方のない子だなぁ」
どう?ミニスカだもの。ちょっとはスカートが上がってきたんじゃない?
「今日、怖い話を聞いちゃってぇ」
聞いてないけど、オーナーにしがみついてみた。
「こらこら、いけないじゃないか!」
BINGO! 見逃さないわよ!オーナーの股間が動いた。70才近いジジィにはできない芸当。
「怖くってぇ、昨日みたいにいっぱいお酒飲んでるオーナーが見たいなぁ」
「仕方ないなぁ。今日は一杯にしないか?二日酔いで…」
「ええっ?オーナーだものそんなものに当然負けませんよね?」
「あ、ああ」
そしてグラスにストレートのウォッカを二杯飲んだ。
「なんかやっぱり空気が変な感じ。夜風に当たりましょうよぉ!」
オーナーを店の外に連れ出した。
「さすがは大輝だ。だがその格好はなんだ!」
「二日続けて同じ格好なのはオーナーの機嫌を損ねるって店から支給された。洗濯して返せばいいと思う」
そういうもんなの?
「足をそんなに出して。けしからんなぁ」
「ひ、大輝ー!!なんて格好をしてるんだよ?」
「朔斗さんはこのまま婦警さんごっこして寝る?」
「……」
大雄さんがそこにいるから何とも言えないだろうなぁ。
蘭さんと茜ちゃんによって、体に毒などないかを確認の上屋敷の地下牢に入れて厳重に管理している。
牢のカギは外側のカギは私が。もう一つのカギは大雄さんが。さらに虹彩キーと、指紋認証システムによって大雄さんにしか開けることが出来ない。
万が一大雄さんが亡くなった場合は、赤川弟も亡くなる。しかも牢の中だから環境が悪い。
「さて、赤川弟の処分はどうしようか?」
「兄よりも卑怯で残忍。ならば、兄を上回る残忍な処理の方法がいいですね」
新橋、朝だからって爽やかに恐ろしいことを言わないでよ。
「あの……」
「どうした蘭?昨日ボディチェックした時なんですけど、あの赤川弟に刺青が…」
「何で早く言わないんだ?」
「赤川弟は『精鋭』って言われてる男達を全員自分と同じ顔に整形してるっていうのか?」
「ちょっと待って、でも昨日の風俗店での様子はまさにエロオヤジって感じだったよ?」
「自分も含めて『精鋭』の可能性があるな。『精鋭』の残りは11人。でこいつを除けば10人。あと10人も赤川がいるのか?」
「それは可能性で、この男が本人って可能性もあるわけですから、盛大に処分しましょう」
「そうだな」
赤川弟……卑怯の塊じゃないの?整形させられた人かわいそー。
「蘭さん?整形した顔かどうかって見分けつかないの?」
「つく場合と、つかない場合があるから一概に言えないのよ」
「とりあえず、こいつも赤川兄と同じ処分方法で処理しよう」
赤川弟(仮)はこうして処分された。
あと10人赤川弟がいるの?迷惑な話よね。
酒に強い、エロオヤジが赤川の『精鋭』だとすると、赤川弟以外の『精鋭』はそこら辺のただのオッサンだった可能性が高いなぁ。
「よし、残りの10人も炙り出す!大輝頼んだぞ!」
「昨日と同じ店に行けばいいのよね?オーナーは‘生きてる’はずだから」
昨日と同じ格好だとオーナーが喜ばれないという店側からの要請で、私は着替えた。ミニスカポリスの格好。この格好。父さんも朔斗さんも怒るだろうな。
「おお、昨日とはうって変わった趣向でまた神々しいな」
「逮捕しちゃうぞっ!なんて」
「ヒロなら逮捕されてもいいなぁ」
捕獲するけど?
「このミニスカがまたいいじゃないか!ヒロは足もキレイだな」
「褒めていただきありがとうございます。恥ずかしい」
ミニスカを下に引っ張ってみた。当然伸びない。
何故か個室なんだよなぁ。オーナーだからか?赤川が20の時に子供(リコ)が出来ていたとしても、今は60才弱。20才の時の子って事はないだろうから、70近いオッサンだよなぁ?個室にする理由がわからない。性的にどうとかないだろう。もう引退だろう70だし。
だと、赤川弟に整形した男はオッサンじゃなくて若い男?試すか?
「昨日みたいにオーナーに抱きついちゃう!」
「まったく、仕方のない子だなぁ」
どう?ミニスカだもの。ちょっとはスカートが上がってきたんじゃない?
「今日、怖い話を聞いちゃってぇ」
聞いてないけど、オーナーにしがみついてみた。
「こらこら、いけないじゃないか!」
BINGO! 見逃さないわよ!オーナーの股間が動いた。70才近いジジィにはできない芸当。
「怖くってぇ、昨日みたいにいっぱいお酒飲んでるオーナーが見たいなぁ」
「仕方ないなぁ。今日は一杯にしないか?二日酔いで…」
「ええっ?オーナーだものそんなものに当然負けませんよね?」
「あ、ああ」
そしてグラスにストレートのウォッカを二杯飲んだ。
「なんかやっぱり空気が変な感じ。夜風に当たりましょうよぉ!」
オーナーを店の外に連れ出した。
「さすがは大輝だ。だがその格好はなんだ!」
「二日続けて同じ格好なのはオーナーの機嫌を損ねるって店から支給された。洗濯して返せばいいと思う」
そういうもんなの?
「足をそんなに出して。けしからんなぁ」
「ひ、大輝ー!!なんて格好をしてるんだよ?」
「朔斗さんはこのまま婦警さんごっこして寝る?」
「……」
大雄さんがそこにいるから何とも言えないだろうなぁ。
56
あなたにおすすめの小説
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
男に間違えられる私は女嫌いの冷徹若社長に溺愛される
山口三
恋愛
「俺と結婚してほしい」
出会ってまだ何時間も経っていない相手から沙耶(さや)は告白された・・・のでは無く契約結婚の提案だった。旅先で危ない所を助けられた沙耶は契約結婚を申し出られたのだ。相手は五瀬馨(いつせかおる)彼は国内でも有数の巨大企業、五瀬グループの若き社長だった。沙耶は自分の夢を追いかける資金を得る為、養女として窮屈な暮らしを強いられている今の家から脱出する為にもこの提案を受ける事にする。
冷酷で女嫌いの社長とお人好しの沙耶。二人の契約結婚の行方は?
【完結】氷の王太子に嫁いだら、毎晩甘やかされすぎて困っています
22時完結
恋愛
王国一の冷血漢と噂される王太子レオナード殿下。
誰に対しても冷たく、感情を見せることがないことから、「氷の王太子」と恐れられている。
そんな彼との政略結婚が決まったのは、公爵家の地味な令嬢リリア。
(殿下は私に興味なんてないはず……)
結婚前はそう思っていたのに――
「リリア、寒くないか?」
「……え?」
「もっとこっちに寄れ。俺の腕の中なら、温かいだろう?」
冷酷なはずの殿下が、新婚初夜から優しすぎる!?
それどころか、毎晩のように甘やかされ、気づけば離してもらえなくなっていた。
「お前の笑顔は俺だけのものだ。他の男に見せるな」
「こんなに可愛いお前を、冷たく扱うわけがないだろう?」
(ちょ、待ってください! 殿下、本当に氷のように冷たい人なんですよね!?)
結婚してみたら、噂とは真逆で、私にだけ甘すぎる旦那様だったようです――!?
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
俺様系和服社長の家庭教師になりました。
蝶野ともえ
恋愛
一葉 翠(いつは すい)は、とある高級ブランドの店員。
ある日、常連である和服のイケメン社長に接客を指名されてしまう。
冷泉 色 (れいぜん しき) 高級和食店や呉服屋を国内に展開する大手企業の社長。普段は人当たりが良いが、オフや自分の会社に戻ると一気に俺様になる。
「君に一目惚れした。バックではなく、おまえ自身と取引をさせろ。」
それから気づくと色の家庭教師になることに!?
期間限定の生徒と先生の関係から、お互いに気持ちが変わっていって、、、
俺様社長に翻弄される日々がスタートした。
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる