70 / 129
第69話 vs.サツは無理
しおりを挟む
大輝がPCで駅のロッカーの画像を解析した。
「「あぁ~」」
一様に思った。「これは…知らない方が良かったやつだ」と。
だけども、白虎の名前を出された以上はなぁ。
「喧嘩を売られたわけだしなぁ。これは俺の範疇を超えた問題だな。三代目に相談だ」
大志が大雄さんに相談した。
「俺のところに来るの早くね?」
「早くもヤクの元締めが分かったんですけど…サツのお偉方なんでこっちからは手出しができなくて困ってるんですよ!」
「あのなぁ、そういうときは大輝に情報を流してもらえよ。サツのお偉方がヤクを横流ししてるって情報を動画と共に。売人の様子もあるといいな顔はモザイク。声は音声を変えて。ああ、この辺はちょっとやそっとじゃ元の顔に戻せないように大輝に頼め。ま、そういう風に動けばいいんじゃねーの?向こうは白虎を潰したいみたいだけど」
やっぱり大志は四代目って言っても、まだまだ大雄さんみたいに立ち回れないなぁ。すぐには無理だろうけど、できるようになってもらわないと!
「川野~、大輝が心配なのはわかるけど。そんなこの世の終わりみたいな顔するなよ。大斗が悲しむぞ!」
「そうですよね。俺は自分の家族のために頑張ります!大輝だってそれを望んでるから」
それはどうかわからないけど、とりあえず無駄死にとかしないでほしいだろうなぁ。
大輝が解析して各メディアとネットに流した動画は一大センセーションを巻き起こした。
「警察が私たちの暮らしを守ってくれてると思ってたのに、こんなこと……」
「動画なんて信用できないわよ!こんなのはいくらでも捏造できるわ!」
と世論は否定派と擁護派の真っ二つに分かれた。
捏造するならもっと派手にわかるやつを作るよ。それに…自らサツに喧嘩売るヤクザっていないだろ?
「ヤクザが相手ならもっとやりやすいんだがなぁ」
珍しい。大雄さんからそんな言葉を聞くとは……。
「俺たちが他にできることはないし、捕まえてたやつだが血液検査の結果ヤクには陰性。自分では使ってないんだよ。金に執着してるみたいだったから白虎傘下のホストクラブを紹介したやった。俺の紹介状付きだから、うまく働かせてくれるだろう?そこなら稼ぎもいいだろうし、大志からの情報によるとあの男は相当口が上手いみたいだから、ホストが向いてるんじゃないか?」
ヤクの売人よりはカタギな仕事だと思う。
「あいつが他の仲間にもホストを紹介してくれるといいんだけどな。肝心の売人がいないんじゃ、密売(?)もできないもんな」
流石は大雄さん。あっという間に仕事を片付けてしまった。
「俺はよぉ、ユキと楽しみたいんだ。邪魔しないでほしいな」
そう言って、大志と朔斗君を部屋から遠ざけた。
「三代目ってまだ現役なんですね。なんだか流石!って感じです」
「俺は心中複雑。三代目っていうか、エロ親父なのかよーって思っちゃうからなぁ。これで弟妹でもデキてみろ。マジでやってられねーとか思うから」
「そんな四代目も三代目の血を引いてるんです。茜さんの体がもつ限り…ですか?」
「そうだな。あいつは昔から体が弱いからなぁ」
「「あぁ~」」
一様に思った。「これは…知らない方が良かったやつだ」と。
だけども、白虎の名前を出された以上はなぁ。
「喧嘩を売られたわけだしなぁ。これは俺の範疇を超えた問題だな。三代目に相談だ」
大志が大雄さんに相談した。
「俺のところに来るの早くね?」
「早くもヤクの元締めが分かったんですけど…サツのお偉方なんでこっちからは手出しができなくて困ってるんですよ!」
「あのなぁ、そういうときは大輝に情報を流してもらえよ。サツのお偉方がヤクを横流ししてるって情報を動画と共に。売人の様子もあるといいな顔はモザイク。声は音声を変えて。ああ、この辺はちょっとやそっとじゃ元の顔に戻せないように大輝に頼め。ま、そういう風に動けばいいんじゃねーの?向こうは白虎を潰したいみたいだけど」
やっぱり大志は四代目って言っても、まだまだ大雄さんみたいに立ち回れないなぁ。すぐには無理だろうけど、できるようになってもらわないと!
「川野~、大輝が心配なのはわかるけど。そんなこの世の終わりみたいな顔するなよ。大斗が悲しむぞ!」
「そうですよね。俺は自分の家族のために頑張ります!大輝だってそれを望んでるから」
それはどうかわからないけど、とりあえず無駄死にとかしないでほしいだろうなぁ。
大輝が解析して各メディアとネットに流した動画は一大センセーションを巻き起こした。
「警察が私たちの暮らしを守ってくれてると思ってたのに、こんなこと……」
「動画なんて信用できないわよ!こんなのはいくらでも捏造できるわ!」
と世論は否定派と擁護派の真っ二つに分かれた。
捏造するならもっと派手にわかるやつを作るよ。それに…自らサツに喧嘩売るヤクザっていないだろ?
「ヤクザが相手ならもっとやりやすいんだがなぁ」
珍しい。大雄さんからそんな言葉を聞くとは……。
「俺たちが他にできることはないし、捕まえてたやつだが血液検査の結果ヤクには陰性。自分では使ってないんだよ。金に執着してるみたいだったから白虎傘下のホストクラブを紹介したやった。俺の紹介状付きだから、うまく働かせてくれるだろう?そこなら稼ぎもいいだろうし、大志からの情報によるとあの男は相当口が上手いみたいだから、ホストが向いてるんじゃないか?」
ヤクの売人よりはカタギな仕事だと思う。
「あいつが他の仲間にもホストを紹介してくれるといいんだけどな。肝心の売人がいないんじゃ、密売(?)もできないもんな」
流石は大雄さん。あっという間に仕事を片付けてしまった。
「俺はよぉ、ユキと楽しみたいんだ。邪魔しないでほしいな」
そう言って、大志と朔斗君を部屋から遠ざけた。
「三代目ってまだ現役なんですね。なんだか流石!って感じです」
「俺は心中複雑。三代目っていうか、エロ親父なのかよーって思っちゃうからなぁ。これで弟妹でもデキてみろ。マジでやってられねーとか思うから」
「そんな四代目も三代目の血を引いてるんです。茜さんの体がもつ限り…ですか?」
「そうだな。あいつは昔から体が弱いからなぁ」
51
あなたにおすすめの小説
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
男に間違えられる私は女嫌いの冷徹若社長に溺愛される
山口三
恋愛
「俺と結婚してほしい」
出会ってまだ何時間も経っていない相手から沙耶(さや)は告白された・・・のでは無く契約結婚の提案だった。旅先で危ない所を助けられた沙耶は契約結婚を申し出られたのだ。相手は五瀬馨(いつせかおる)彼は国内でも有数の巨大企業、五瀬グループの若き社長だった。沙耶は自分の夢を追いかける資金を得る為、養女として窮屈な暮らしを強いられている今の家から脱出する為にもこの提案を受ける事にする。
冷酷で女嫌いの社長とお人好しの沙耶。二人の契約結婚の行方は?
【完結】氷の王太子に嫁いだら、毎晩甘やかされすぎて困っています
22時完結
恋愛
王国一の冷血漢と噂される王太子レオナード殿下。
誰に対しても冷たく、感情を見せることがないことから、「氷の王太子」と恐れられている。
そんな彼との政略結婚が決まったのは、公爵家の地味な令嬢リリア。
(殿下は私に興味なんてないはず……)
結婚前はそう思っていたのに――
「リリア、寒くないか?」
「……え?」
「もっとこっちに寄れ。俺の腕の中なら、温かいだろう?」
冷酷なはずの殿下が、新婚初夜から優しすぎる!?
それどころか、毎晩のように甘やかされ、気づけば離してもらえなくなっていた。
「お前の笑顔は俺だけのものだ。他の男に見せるな」
「こんなに可愛いお前を、冷たく扱うわけがないだろう?」
(ちょ、待ってください! 殿下、本当に氷のように冷たい人なんですよね!?)
結婚してみたら、噂とは真逆で、私にだけ甘すぎる旦那様だったようです――!?
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
俺様系和服社長の家庭教師になりました。
蝶野ともえ
恋愛
一葉 翠(いつは すい)は、とある高級ブランドの店員。
ある日、常連である和服のイケメン社長に接客を指名されてしまう。
冷泉 色 (れいぜん しき) 高級和食店や呉服屋を国内に展開する大手企業の社長。普段は人当たりが良いが、オフや自分の会社に戻ると一気に俺様になる。
「君に一目惚れした。バックではなく、おまえ自身と取引をさせろ。」
それから気づくと色の家庭教師になることに!?
期間限定の生徒と先生の関係から、お互いに気持ちが変わっていって、、、
俺様社長に翻弄される日々がスタートした。
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる