【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi

文字の大きさ
88 / 129

第87話 外伝③ 大雄による叱責

しおりを挟む
「子供は結局授かりものなんだよ。私のイイ感じの年齢で大志と大海の双子は生まれたわけだけど、大輝はびっくりのイレギュラーだからね。上が二人とも結構育ってるってのに、産まれてきた子だからね。そういうもんだよ?」
 年が離れてる兄妹も微妙だよなぁ。今10才の弟いたらちょっとびっくりだね。
「若すぎる出産も子供の参観日とかにやっかみの対象になるのよ。大輝がそうだったなぁ。あの子18才で大斗産んでるのよ。あら、香ちゃんも19才で大地を産んだのねぇ。気をつけてね!あの子は夫婦の年の差にも気をもんでたけど、香ちゃんは逆に二人とも若くてって悩みだもんね。大和ももっと落ち着いてくれなきゃね。大人の余裕みたいのが五代目としてはほしいわね」
 確かにそうだなぁ。浮気されるのは嫌だから、私が性欲処理機みたいになるしかないのかな?あと、二人で家族計画をしっかりとしなきゃ!


「香ちゃんが料理を手伝ってくれてるから、すごく助かってるのよ。やっぱ年かなぁ?」
 年齢読めない位若々しいんだけど、50代?でも大和は19才だし。読めない…。
「え~、『姐さん』は年齢が分かりませんよ。50代に見えます」
「あらほんと?やっぱ、この年でも毎日のように大雄さんが求めてくれてるからかしら?」
 三代目~‼そういうことなんですかー‼

「今度料理の味付け教えるわね♪若いって言ってくれたお礼にサービスしちゃおうかしら?」
「こら、ユキ!俺以外にサービスとは何事だ?」
「香ちゃんに料理の味付けを教えるときにサービスよ。私に‘若い’って言ってくれたのよ♪」
「まぁそれなら…」
 三代目は独占欲が凄いなぁ。ユキさんだって愛されてる~って感じでしょうね。これで監禁とかし出したら、100年の恋も冷める感じですけど、程よく独占でいいなぁ。この二人。

「なんだ?俺をうっとり見ても何も出ねーぞ?」
 はっ、つい見とれてしまった。
「お二人の関係がいいなぁって見とれちゃったんです」
「まぁ、大和のことは私から大雄さんに話しておくよ」



「大和がなぁ。まぁ19才の青年だからな。気持ちはわからんでもないが、自分が一家の大黒柱だって自覚が足りないのか?」
「それよね。なんか危機感がなくて、いくらでも子供を作ってイイみたいな?ちょっと三代目を神格化してたわよ?」
「なんだ?」
「全く避妊しなくても、これまで3人しか妊娠させていない。って」
「そんなの偶然だろう?」
「そうよね。大輝を妊娠したときは驚いたもの。ここは子供が遊んでくれる組員たちもいるし、食事も掃除も任せっきりだもんね。…大和って何をしてるの?」
「うーん、五代目の教育についちゃあ、大志に任せっきりだからなぁ。俺も書道くらい見てやるか?大志よりも書が上手いみたいだしな」

 大雄さんが大和に書を教えることとなった。
「お前さぁ。香に子供産ませて、いまや一家の大黒柱となってるわけだけど。自覚ある?」
「改めて言われて気づいたくらい自覚なかったです。そうですよね俺が大黒柱ですよね!」
「そんでさぁ、香ときちんと家族計画立てないととんでもないことになるぞ?」
「え?だって俺は三代目の孫だし、関係なくないですか?」
「あるに決まってるだろう?大志だって家族計画立ててたって言うのに……。下半身で物事考えるボンクラが五代目なのか?白虎組の先行きが不安だ。五代目は大斗でもいいわけだし?」
「男子の直系は俺だけでしょう!」
「その自覚があるなら、それなりの行動しろ!嫁さんを困らせるような行動は慎め!労われ!大事にしろ!」
「はい…」
「はぁ、全く言わなきゃわかんないやつなんか今までいなかったのになぁ。結婚が若かったからか?」

しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

エリート警察官の溺愛は甘く切ない

日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。 両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉

男に間違えられる私は女嫌いの冷徹若社長に溺愛される

山口三
恋愛
「俺と結婚してほしい」  出会ってまだ何時間も経っていない相手から沙耶(さや)は告白された・・・のでは無く契約結婚の提案だった。旅先で危ない所を助けられた沙耶は契約結婚を申し出られたのだ。相手は五瀬馨(いつせかおる)彼は国内でも有数の巨大企業、五瀬グループの若き社長だった。沙耶は自分の夢を追いかける資金を得る為、養女として窮屈な暮らしを強いられている今の家から脱出する為にもこの提案を受ける事にする。  冷酷で女嫌いの社長とお人好しの沙耶。二人の契約結婚の行方は?  

【完結】氷の王太子に嫁いだら、毎晩甘やかされすぎて困っています

22時完結
恋愛
王国一の冷血漢と噂される王太子レオナード殿下。 誰に対しても冷たく、感情を見せることがないことから、「氷の王太子」と恐れられている。 そんな彼との政略結婚が決まったのは、公爵家の地味な令嬢リリア。 (殿下は私に興味なんてないはず……) 結婚前はそう思っていたのに―― 「リリア、寒くないか?」 「……え?」 「もっとこっちに寄れ。俺の腕の中なら、温かいだろう?」 冷酷なはずの殿下が、新婚初夜から優しすぎる!? それどころか、毎晩のように甘やかされ、気づけば離してもらえなくなっていた。 「お前の笑顔は俺だけのものだ。他の男に見せるな」 「こんなに可愛いお前を、冷たく扱うわけがないだろう?」 (ちょ、待ってください! 殿下、本当に氷のように冷たい人なんですよね!?) 結婚してみたら、噂とは真逆で、私にだけ甘すぎる旦那様だったようです――!?

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される

永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】 「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。 しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――? 肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜

ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。 そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、 理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。 しかも理樹には婚約者がいたのである。 全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。 二人は結婚出来るのであろうか。

俺様系和服社長の家庭教師になりました。

蝶野ともえ
恋愛
一葉 翠(いつは すい)は、とある高級ブランドの店員。  ある日、常連である和服のイケメン社長に接客を指名されてしまう。  冷泉 色 (れいぜん しき) 高級和食店や呉服屋を国内に展開する大手企業の社長。普段は人当たりが良いが、オフや自分の会社に戻ると一気に俺様になる。  「君に一目惚れした。バックではなく、おまえ自身と取引をさせろ。」  それから気づくと色の家庭教師になることに!?  期間限定の生徒と先生の関係から、お互いに気持ちが変わっていって、、、  俺様社長に翻弄される日々がスタートした。

冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない

彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。 酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。 「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」 そんなことを、言い出した。

処理中です...