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第106話 外伝㉒ 大海からユキへの相談
しおりを挟むまさか実の娘からそんな相談を受けることになるとは思わなかった。
「ケビンは素敵よ?でもね…。あの…毎晩体を求められるのはちょっと…。ケビンは世間様で言う絶倫の部類みたいだし…。仕事中もちょっと…」
「思い出しちゃったり?」
娘をからかってみたけど、図星みたいで何とも言えない。
「仕事も方はほら、大輝が有能だから結構大丈夫じゃない?求められているうちが花だと思いなさいよ~」
「母さん、父さんに求められなくなったの?」
「まさか!大雄さんは年中無休よ?年齢に関係なく元気いっぱいよ?心配?」
両親の心配をしないと思う。弟妹はできないと思うから安心してね。大雄さんが現役でも、ほら私は年齢で終わってしまうから。
「大輝の方も求められてるみたいなのよねぇ。PCに向かってにやけてたりするもん」
「あの子は本当に朔斗君が好きなのねぇ。PCの壁紙が朔斗君の寝顔とかだったりするんじゃないの?」
言いながらあり得るなぁと思った。大輝だから。
「大輝も産休から復帰しそうだけど、また産休かもなぁ。仕事に差し障る」
「そんなことより、毎晩求められまくる生活してたらあなたの方が妊娠ってことになるんじゃないかしら?」
「あ…」
ケビンも少しは…と思うけど、こういうのは夫婦の話だから、他者がどうこう話すことじゃないのよね。
「こういうのって夫婦で話し合うことよ?私が言ったからと言って、ケビンの動きが変わるわけじゃないでしょ?大海だってケビンに求められること自体は嫌じゃないんでしょ?」
「それはそうなんだけど……」
そうなのよねぇ。
恐らく、仕事に差し障りがってのが問題なんでしょう?
「ウィークデイはナシで金曜の夜と土曜の夜だけ解禁にするとか夫婦で話し合いなさいよ。仕事に差し障りがあるって、ケビンは仕事に差し障りがないの?ケビンだって仕事してるし、ちびっこ達と遊んでたりするわよ?ほら、やっぱり夫婦で話し合うべきよ」
「うんわかった。回数制限するとか?ケビンに話してみるよ」
その日、大海はケビンと話をした。
「大海が魅力的だというのに、私に我慢を強いるのかい?」
「ケビンは素敵よ?私だって貴方に触れたいのよ。ウィークデイは我慢するのよ。金曜の夜と土曜の夜だけ解禁。っていうのはダメかなぁ?」
「はぁ、大海は自分の魅力についてわかってないなぁ。妥協するなら金曜の夜から日曜の夕方までの解禁だね」
無駄に我慢させてしまったりしたために、金曜の夜から日曜の夕方までノンストップで毎週愛されることとなった。小出しにするか、一気に愛されるかの違いだった……。
仕事中に眠くなったり…という事はなくなったけど、結果的に3年連続で子供を産むことになってしまった。
仕事については、私と大輝のペアが至らないのかな?子育てで忙しい時に父さんが手伝ってくれたりして非常に助かった。
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