【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi

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第111話 外伝㉗ ユキと風呂に入る

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 ユキに思い切って二人で風呂に入りたい。と伝えた。驚いてはいたが、恥じらいながらも了承してくれた。

 大志のおかげ(せい?)で、俺はすっかり湯冷えしてしまったので、ユキに一緒に風呂に入ろうと誘った。
「これ以上はのぼせそうです」と言いながらも、やぶさかではない表情。
 ユキを、俺とユキの部屋に連れて行き、そこにある風呂に二人で入ることにした。
 向かい合って湯船に入っていると、「恥ずかしいです」と後ろを向いてしまった。俺はちょっとお湯に浮かぶユキの胸が珍しくて見ていたのだが、恥ずかしかったようだ。ただの珍しくて見ていただけなんだけど、思いがけなくユキを後ろから抱きしめることが可能なポジションとなった。
 血の巡りが良くなり桃色に染まったユキのうなじが色っぽい。俺は思わず吸い寄せられるかのようにキスをしてしまったが……。その後は覚えていない。
 多分ノンストップでお風呂の中でいたしたのだろう。

 いつものように布団の上でもいたしたのだけど、まぁそれだけ俺のユキが魅力的だという事だ。
「大雄さん、うなじのところがキスマークになったんじゃないですか?もう、明日からしばらく髪を結い上げるって出来なくなったじゃないですか!」
「見えてもいいじゃねーか。どうせ二人の関係は知られてるわけだし」
 秘密の関係だったら問題かもしれないけど、うなじのところの一つや二つ気にしなくてもいいのに。
「うなじだけじゃなくて、服から見えそうなところにたくさん痕が……。一つならわかるんですけど、こうたくさんあると『どんだけ?』となるんですよ!」
「以後気を付ける(気はない)。ところで、さっき大志が言ってた着流しを俺も着てみたい」
「あ、私も着流しを着た大雄さんを見てみたいです!絶対色っぽいんですよね~」
 着流しからチラ見えの胸筋とか色っぽいよな。着流しをユキが着るならサラシを撒くのか?胸のカタチが変わるから推奨はしないな。色っぽいだろうけど。

 数か月後、俺は着流しを着ることとなった。
「うわ~、やっぱ似合います!スゴイ極道感が出て素敵です!」
 ユキに褒められると素直に嬉しい。
「アレだな。こう帯にドスとか刺しておけば完璧なのか?」
「完璧なんですけど、物騒ですからやめてくださいね。子供たちが真似しちゃいますよ!」
 こんな時でも‘母さん’なんだなぁ。
「実はペアで購入したんで私の分もあるんです。えーと、サラシを撒いてほしいんですけど?」
 一度くらい、ペアだし、着てみてもいいかな。一度のサラシで胸のカタチが変わるとも思えないし。


「「「うおぉぉぉぉ、姐さん。完璧っす!」」」
「ありがとう。三代目とペアなんだよ。買ったからには一度くらい着た方がと思ってね」
「「「うわぁぁぁぁ、三代目ぇぇ!どこまでもついて行きます!」」」
 ひな鳥か?あのよちよち歩きで親鳥の後について歩く。

 うん、確かにチラ見えのユキの胸元(サラシ)が色っぽいな。
「三代目、胡坐あぐらで座ってみて下せえ」
「構わないが?」

「三代目の胸元が見えるのは完璧なんす、下着は普通なんすね」
 着流しだと、下着までなんかあるのか?
「ああ?なんか『超サラシで巻いてます』みたいなのを想像してたのかい?トイレに行ったときどうするんだい?いちいちサラシをほどいて巻いて?面倒だろ?だから敢えての普通にしたんだけど、不満だったかい?」
「そうですね。姐さんの言う通り現代のトイレ事情に向いてませんね」
 それはそうと、ユキの着流し姿は俺以外に見せたくないなぁ。と思う男心。

 そんな一日だった。ユキの着流し姿は好評だったけど、サラシで胸のカタチが崩れるのはイカン!


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