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後編
しおりを挟む「俺はお飾りで、実権はリーがっていうのは…」
「父上!領民を馬鹿にしているのですか?領民は強い父上を慕っているのですよ?」
「強いなら、マーガレット…」
「は、あくまでも騎士です」
「俺ブラッドリーは次期国王となるのですが、宰相のポジションでいるつもりです」
「お、おう」
「連れてきたラルラ王国王太子夫妻ですが、王太子の方は毎日腕立て・腹筋・背筋をまずは100回課しています。後々はこの辺境…ではないですねこの国の騎士となってもらう予定です。騎士団長はマーガレットです。王太子妃の方ですが、浪費癖が凄まじいので平民としています。自分でお金を稼ぎ、金のありがたさを思い知るといい」
こいつは見かけによらず、鬼畜だなと思う。フローラに似てると思うんだが…。似てると言えばマーガレットは激似で剣を振り回すからハラハラドキドキする父なのです。
「あー、新国の名前を決めて、高位の貴族を厳選、国際法に則らないとならないから大変だな…」
頑張れ、リー。俺は主に印鑑を押すのが仕事だ。考えるのはリーの仕事。
王太子が強くなったら…?とか考えたが、マーガレットよりも強くなることはないだろう。人心もグッとつかまないとクーデターはできないし。その点、マーガレットには辺境時代からの騎士仲間がたっぷり。
俺としては辺境時代と変わらない統治をしたいんだよなぁ。って言ったら、リーが怒るかな?辺境からの騎士を動員して直接、税を受け取りに行く。
貴族が間に入るから色々しでかすんだよなぁ。だからってのが大きいかな?国土は広いけど、体を動かす方がすっきりするような連中ばっかりだし、いいかな?なんて思ってるけど。
「父上の気持ちもわかります。しかしですねぇ、国際法が……」
邪魔くさいな、国際法。
俺も領地は辺境伯領程度でいいんだよなぁ。国土広すぎだろう?
「それじゃあ、各貴族の家に辺境伯産の騎士を代官的に配置して、彼らに税金を持ってきてもらうってのはどうだろう?」
「各貴族にも騎士団を持ってるやつもいますからね。そううまくいくのか…」
「弱肉強食だ。辺境産の騎士の方が貴族が持ってる騎士よりも格段に強いだろう」
「そううまくいくでしょうか?」
「だからクーデターが成功したんじゃないか!」
貴族が出し渋ってた?あり得るな。浪費する王妃のために自分の騎士の命なんて差し出したくないよな…。
結局俺の意見が通って各貴族のところに辺境産の騎士が配属されるようになった。彼らに賄賂は利かない。
貴族家自慢の騎士たちが立ち上がり、辺境産の騎士を排する動きもあったが、そこはやはり辺境産の騎士は強かった…。それからというもの、貴族家では辺境産の騎士が貴族家の騎士を鍛えている。
税金はキッチリと辺境産の騎士が王城まで持ってくる。
家で、横領なんかがあるとその場で国王である俺に報告されるので、即座に国王の近衛騎士団(団長:マーガレット)が貴族家へと出向くこととなる。
俺はひそかにマーガレットの嫁の貰い手なんかを気にしているが、本人に言うと、斬り捨てられそうなので、何も言わないでいる。
見た目だけならフローラなんだけどなぁ…。
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