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第1話
しおりを挟む突然に父が後妻を連れてきた。
「喜べ!今日からこの人がお前の母親だぞ!しかも、姉付きだ」
どうやらその義姉と私は血の繋がりがあるらしく。つまりは父の長年にわたる浮気ですね。昨日母が出ていったばかりだというのに、なんという父でしょうか?
母が出ていった原因も父の長年にわたる浮気でしょうね。しかも義姉で私と血の繋がりがあるんですから、二股状態で結婚をしていたという事になり、なんとも言えません。
母が『気持ち悪い人』と言った気持ちがわかります。
義姉様の名前はアリア。我が家の養子となったわけですから、家名のランスルーがつくんでしょうか?
はぁ、面倒なことになった。おそらく家の使用人達も思っているでしょうね。
遅ればせながら、私はこのランスルー子爵家の次女となりました、トピア=ランスルーと申します。これまでは、一人っ子で気が楽だったんですけどね。義姉様がいるとなると気をつかいますね。
今夜の晩餐はお二人の歓迎仕様なので、いつもよりも豪華なものです。
「何なの?子爵家の晩餐ってこの程度なの?もっと絢爛豪華なものを想像していたわ!」
勝手に想像して癇癪を起さないで下さい。
食事はいつもよりとても豪華です。苦情などがあるようでしたら、お食べにならずに、部屋にでも籠ってください。…っと、部屋のインテリアにも色々と苦情を言っていたようですね。これには使用人達も困っていたようです。
お父様も「こんなはずでは…」といった感じでしょうか?どこから拾ってきた令嬢ですか?まさかの平民?貴族に夢を見ないでほしい。子爵家ですから限界というものがあります。
その後も、「貴女が持っているよりも私が持っている方がこの宝石も喜ぶわよ!」などと私の宝飾品やらドレスやらを勝手に持っていく始末。
お父様は本当にこんな子をどこから拾ってきたんでしょうか?
そんな姉妹にも転機が訪れました。
「全寮制のワッセスト王立学園の淑女学科に入学を申し込んだ。まぁ、アレだな。目的は貴族としての人脈作りだろう。淑女としての学習はほぼ終えているからな」
私は終えていますが、義姉様はどうでしょう?
お父様は‘義姉様’という邪魔ものを邸から排除したかったのでしょうか?全寮制だし。
学園の入学式。新入生挨拶を務めていたのは、グラッド公爵家令嬢のピノナノ様。
次期王太子妃なだけあってなんだか貫禄を感じさせる麗しいお方です。
私との共通点なんて銀色の髪と紫色の目でしょうか?人であることもそうですけど。ヒトとしてもピノナノ様の方が完璧です!私と同じ色をしていると言っても、ピノナノ様の方が髪も眼も澄んでいますよ、勿論‼
入学式を終えまして、授業が実際に始まるまで数日ありますが、寮の部屋を片付けるという作業があります。
幸いなことに一人一部屋。サイコーです。
私物を義姉様に奪われるという事はないでしょう。多分……。ドレスとか持って来てないし。
義姉様は「何なのこの部屋は!私に片付けろって言うの?」とか騒いだそうです。なんだか耳に入ってきたけど、そこは聞こえないフリをしました。
私の楽しい学園生活はここからです!
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