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第11話
しおりを挟む私とセイン様の挙式はピノナノ様プロデュースで行われました。
「トピアとセインの二人はさっさと採寸を済ませてね!ドレスとか、私がトピアに似合いそうなものをキチンと選ぶから任せておいて!」
そう王太子妃に言われると、なんとも言えません。セイン様と二人、顔を見合わせて従う事にしました。ピノナノ様は安定期のようで、できるだけ動いた方がいいという事で、かなり積極的に私たちの式をプロデュースしてくださいました。
場所や日時まで、キッチリと。流石に、招待状なんかは私達で書きましたが。というか私が。
「トピア、本当に悪いんだが俺は悪筆で招待状を書くのはトピアに任せたい!」
と、セイン様に言われてしまった。でも、真実を私は知っています。
セイン様は悪筆などではありません。むしろ私よりも流麗な文字です。
本日はというか、ここ最近素振りに精を出し過ぎて剣術だこがつぶれて痛々しいのです。実際痛いのでしょう。そういうことで招待状は私が書くことになったのです。
……私の実家ですが、挙式に招待をすることはありません。あのような愚行をする父を呼ぶことをしたくなかったのです。
婚姻の事実のみ手紙で知らせて、それ以上は何も知らせません。
挙式当日。
「きゃー、やっぱりトピアにはこの感じのドレスが似合うと思ったのよねー」
ところどころにセイン様を意識したんでしょうか?セイン様の瞳の色を感じさせる青が配色されているので、ちょっと恥ずかしい。
アクセサリーはこれよ!
と、ピノナノ様が取り出したのは、ティアドロップの形の大きなサファイアが目を惹くペンダント。その大きなサファイアに目を奪われるけれども、大きなサファイアのまわりにはキラキラとダイヤとサファイアが配置されている。値段を聞くのが怖い。
「なんかピアーノ伯爵家の家宝らしいわよ?現在の当主様は独身だから、トピアに渡されたんじゃないかしら?」
当主様!さっさと身を固めて下さい!
式場に入ると神父の前には騎士の正装姿のセイン様が。殿下とピノナノ様の挙式の時にも見たけど今日は特別です。
私をセイン様のところまでエスコートしてくださるのは、なんとルーベルン殿下!畏れ多いです。
「流石と言うかなんというか、トピアは元がいいからね。ピノナノ様もやりがいがあっただろうね」
「セイン様も素敵です」
「あー、そこのバカップル。神父が式を始めたそうだが?」
二人そろって赤面してしまいました。
最近はやりの指輪の交換です。既婚者は指輪を嵌めているとか?水仕事しにくいですよね。
指輪をセイン様に嵌めてもらい、私のヴェールがあげられ祝福のキスをされました。
セイン様曰く、「騎士も剣を持つから指輪をしてるのは無理」だそうです。そうですよね。そういうわけで、指輪は普段は家の棚に飾られています。
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