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第1話
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普通は泣き崩れるの?泣いて縋るの?それとも王太子殿下イズライール様を詰るの?
申し遅れました。私はマカロン公爵家長女のレナと申します。只今、謂れのないことで殿下に断罪をされているのですが…。
「この可愛いラーラの教科書を破いて、尚且つ池に捨てたとの証言が多数の令嬢から聞かれるぞ?」
「恐れながら、イズライール様。多数とは一体何人を言うのでしょう?」
「うるさい!とにかく、証言は取れているんだ。おとなしく罪を認めろ」
こんなに頭の出来が悪いお方だったでしょうか?陛下は聡明でいらっしゃるのになんだか残念な気持ちになります。
「罪は認められませんが、婚約破棄は了承いたしました。この件については我が侯爵家に持ち帰って家族とも相談しなくてはならない事案ですので。婚約は家と家との契約」
「ふんっ、それは貴族家だろう?私は王家だ。別格だ。そして私はこの可愛いラーラと婚約をすることをここに宣言しよう!」
どよっとこの卒業パーティー会場がざわめきます。そりゃあそうでしょう。陛下も王妃も不在の会場にて、独断で宣言をしたのですから。
仕方ありません。私は会場を後にして、この頭がお花畑のお二人がどのようにこのアルロジラ王国を運営していくのか見守ることとしましょう。
‘可愛い’ラーラさんは男爵令嬢ですから、王妃になるなど夢のまた夢のような方。どうやってイズライール様とであったのか不思議でなりません。
大方イズライール様が視察と称して下町に遊びに行った際に出会ったのでしょう。
私は帰宅すると事の次第を家族に話しました。
実家には両親の他に兄が4名ほどいます。皆優秀で長男は勿論爵位を継ぐべく修行の身ですが、次兄以下は事業を展開しております。父はこの国の宰相でもあります。
「「「「「なんだと!うちのレナが?」」」」」
リアクションが同じです。
一人落ち着いていたのが母です。
「私よりも‘可愛い’ラーラ様がいいんですって」
「どこの馬の骨なんだ?」とは長兄ジョン兄さま
「俺の情報網だとノワールヌネ男爵家の一人娘」3男のケビン兄様です。情報屋さんをしています。早い情報ですね。
「髪の色がピンク色、瞳の色は緑色の令嬢。可愛いというけど、腹黒い感じがするなぁ。殿下も肩書きなくなったらポイッて感じ」
ジョン兄さま「そんな子が可愛いのか?」
ケビン兄さま「美的感覚はその人次第だし、彼女の演技力もあるんじゃない?」
4男・マーク兄さま「あーん、かわいそうな私のレナちゃん。私のお店で働く?」
「「「「絶対ダメだ」」」」
4男のマーク兄さまはオネェが働く飲み屋を経営しています。
「私はあの頭がお花畑の二人が国を経営していく様を見守ろうと思うのです」
「それはいいんだけどさぁ。どこで?」
「あっ」
失念していました。泥船の上で泥船観察をしても仕方ありません。
「そこはこのアンディ兄さまに任せなさい!隣国にでも行って、そこで観察をしていると良い」
流石、次兄のアンディ兄さま。貿易商だけあって隣国にもパイプが?
「隣国とは国交が断絶しているのでは?」
「そこは商人の腕の見せ所!」
申し遅れました。私はマカロン公爵家長女のレナと申します。只今、謂れのないことで殿下に断罪をされているのですが…。
「この可愛いラーラの教科書を破いて、尚且つ池に捨てたとの証言が多数の令嬢から聞かれるぞ?」
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仕方ありません。私は会場を後にして、この頭がお花畑のお二人がどのようにこのアルロジラ王国を運営していくのか見守ることとしましょう。
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一人落ち着いていたのが母です。
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「それはいいんだけどさぁ。どこで?」
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