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16.葬儀
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翌日、クリスティアンの葬儀がつつがなく行われた。葬儀の間、エレインは参列できる立場でもなかったため、仕方なく離れで一人過ごしていた。離れの人員もいくらか葬儀に割かれてしまい、侍女も護衛騎士もほとんどいない状態だ。それはそうだ。国王の葬儀となれば、みな参加をするに違いない。
無防備にもほどがある、とエレインは思ったが、その代わりに離れの出入り口は施錠をされており、内側からは開けられなくなっていた。なるほど、逃がさない、という意思はあるということか……と、仕方なく部屋で休んでいた。
だが。
「……?」
ベッドの上で書物を読んでいたエレインは、ぴくりと反応をする。誰かの足音が遠く聞こえる。それは、相当ひそめられた足音であったが、何らかの気配を彼女に感じさせた。きっと、侍女や護衛騎士がいてはわからなかったのだろう。あまりに静かすぎる邸内ゆえに感じた違和感だ。
誰かが来ているのか、と彼女はベッドからひらりと下りて、床に耳をつけた。わずかな振動。わずかな音。それも、複数人。離れの出入口があいた音は聞いていなかったが、だからといってこの足音がもともと離れの中にいた護衛騎士のものではないこともわかる。
(……これは……)
エレインは、前夜ランバルトから渡された剣をそっと手にして、まず手早くドレスの裾を切った。まったく、余程ドレスと縁がないのだろうなと自嘲気味にかすかに笑う。それから、一度剣を手放して、ソファの前に置いてあるテーブルをドアの前に運ぶ。ローテーブルはいくらか重さがあったが、鍛えぬいた彼女の筋力は、毒で倒れていてもまだ損なわれていなかったようだ。出来るだけ音を立てずに置くことが出来た。
次に、ドアの陰になる場所に身をひそめ、そっと壁に耳をつけた。こそこそと何かを話す声。ひそめられているので内容はわからない。だが、この部屋の前で立ち止まっている気配がする。エレインは、よくわからない調度品として部屋の片隅に置かれていた壺を持って息をひそめていた。
バタン、とドアが開いた。どかどかと入って来た先頭の2人が、がつんとテーブルに見事に躓く。見れば、顔の下半分を布で覆っているものの、甲冑を身に纏っていない。雇われた者か……と思いつつ、エレインは後続の者目掛けて壺を投げた。それもしっかりと当たって、2人がもんどりうって倒れる。
「なんだ!?」
「どうした!?」
と声をあげて、更に後ろから2人。全員で6人ならばなんとかなるだろう。それにしても、声をあげるなんて素人か……エレインは剣を持ちながら、入って来た者に回し蹴りを見舞った。
クリスティアンの葬儀は順調に進められ、棺は土に埋められた。王族が眠る特別な墓地は城下町の喧騒から離れた一角にあり、王城からそう離れていない。だが、王族も多くの貴族も、そこには馬車で駆けつけていた。棺を墓地に運ぶまで、そう長くはない道には多くの人々が並んで見送っていた。しかし、心の底からクリスティアンが亡くなったことを悲しんでいる民衆はいないのか、墓地に運ばれた時点でその人々はすぐさま解散をしており、今では静まり返っている。
閉会の挨拶も終わり、人々はその場から離れていく。たくさんの馬車はどんどん墓地から消えていった。弟のエリーストを乗せた馬車も世話係と共に王城へと戻る。アルフォンスは喪主であるため、最後まで残らなければいけない。と、そんな彼のところに、ランバルトが青ざめた表情で駆け付けた。馬車ではなく馬で来た様子を見て、アルフォンスは眉間にしわを寄せる。
「お耳を」
「どうした」
「離れのエレイン様のところに、暗殺者が送り込まれました。誰かが一階の窓の鍵を開けて手引きしたようです」
王城側で何かがあるかもしれない、となんとなく危険を察知してランバルトを置いて来たのだが、まさか本当にそんなことになるとは……アルフォンスは息を呑んだ。
「なんだと? エレイン嬢はどうした」
「見事に無事です……暗殺者6人を捕らえて、1人離れに残っていた侍女を窓から出して、こちらに伝えてくださいました」
ふはっ、とアルフォンスは笑ってから、表情を再度引き締める。ここは一応曲がりなりにも葬儀が終わった直後だ。
「離れはわたしの家の者だけを配置したが……その中にも裏切者がいるということだな」
すっと瞳を細めるアルフォンス。
「わかった。お前はすぐに離れに戻って対処してくれ。遅れるが、わたしも行く」
「は」
ランバルトは一礼をして、再び馬に乗って王城へと帰っていった。ちなみに、彼は戦場でそう武勲を立てる側ではないが、馬の扱いは誰よりもうまく、下手な早馬よりもランバルトが馬を走らせる方がよほど速いのだ。
さて、そんなランバルトが「現場」を見たのは半刻近く前。そこまで遡る。
「うわ……」
堪えきれずに声を漏らすランバルト。最初にエレインの部屋に踏み込んだのは他の護衛騎士で、ランバルトには彼からかいつまんだ報告が通っていた。それでも、ついつい声をあげてしまう。
彼も騎士として前線にいたことはあるため、遺体や負傷者なぞは見慣れている。だが、目の前の惨状をどうとも思わぬように、血濡れの剣を持って立っているエレインの迫力に気圧されたのだ。
「すまない。思ったより深く切れてしまって。いただいた剣が、案外と切れすぎて……なんとも素晴らしい剣だな」
絶命してしまった者は2人。血を流して床に倒れているのは3人。そして、1人は白目をむいて意識が落ちている。エレイン曰く「首を絞めて落とした」らしい。更によく見れば、彼らの手足を縛っているのはベッドのシーツを切ったものだとわかり、ランバルトも戻って来た護衛騎士たちも、さあっと顔色が変わる。これは、噂にたがわずとんでもない女性がやってきた……と、ようやく彼女の力量の一端を見て戸惑うばかりだ。
「何にせよ、剣をいただいていて良かった。礼を言う。2人、手元が狂って殺してしまった。国民を殺したということで、罪に問われるだろうか」
「いえ、いえ……ひえ……あの、その……と、とにかく、こいつらを引っ立てろ……」
と言うランバルトの声に元気がない。護衛騎士とランバルトが連れて来た騎士たちが慌てて動き出す。床には割れた壺やら、ひっくり返ったテーブルやら、更に花瓶も落ちているしとんでもない状況だ。その中で、エレインは「申し訳ない」といいながら剣を拭いて鞘に納めた。
「すまない。この惨状をそのまま侍女に見せるのもよろしくないかと思ったので、まだ誰も中に入れていなくて」
「は、はい……そうですね……その、あ、あ、そうだ。お怪我は……?」
「少し足を擦っただけで、大丈夫だ……ああ、いや、申し訳ない。大丈夫です」
言葉を改めるエレイン。が、ランバルトは泣き笑いの表情で「良いですよ。わたしはあなたよりも下の立場ですから」と言う。
「もう……また、ドレスを切ってしまわれたのですね? アルフォンス様にお伺いしておりますよ。故国王との謁見の時もドレスの裾を切ったと」
「ああ、余程ドレスと縁がないようで」
エレインはそう言って苦笑いを見せた。それへランバルトも苦笑いを返して
「ええ、いや、そもそも、離れからここまで人がいなくなることが予想外でした。数名は護衛騎士を残したはずだったのですが……」
「数名? 誰も残っていなかったぐらいなのだけれど……」
「そのように手配をした者がいるのでしょう。となると、お立場上、アルフォンス様以上の力を持つ者でしょうね……」
そんな者は、現在のマリエン王国にはほぼいない。いるとしたら、過去に幽閉されていた王太后ぐらいだろうか。それをエレインも理解をしたのか、ちらりとランバルトを見る。そして、ランバルトもまた、エレインに一瞬視線を送った。きっと、同じことを思っている。彼らは言葉にしなかったが、互いにそれを察しあった。
「では、アルフォンス様に報告をしてまいります。その、まだ散らばっていますし、血も床に流れていますが……下手に部屋を移す方が今は怖いので、このままこの部屋にいていただいてもよろしいでしょうか。護衛はつけます」
「わかりました」
ランバルトは一礼をして、バタバタと出て行った。エレインは床の上に残る血だまりを見ながら「王太后とやらは、バーニャ様と共に幽閉から解き放たれて……今、どうしているかは聞いていなかったな……?」と小声で呟いた。
無防備にもほどがある、とエレインは思ったが、その代わりに離れの出入り口は施錠をされており、内側からは開けられなくなっていた。なるほど、逃がさない、という意思はあるということか……と、仕方なく部屋で休んでいた。
だが。
「……?」
ベッドの上で書物を読んでいたエレインは、ぴくりと反応をする。誰かの足音が遠く聞こえる。それは、相当ひそめられた足音であったが、何らかの気配を彼女に感じさせた。きっと、侍女や護衛騎士がいてはわからなかったのだろう。あまりに静かすぎる邸内ゆえに感じた違和感だ。
誰かが来ているのか、と彼女はベッドからひらりと下りて、床に耳をつけた。わずかな振動。わずかな音。それも、複数人。離れの出入口があいた音は聞いていなかったが、だからといってこの足音がもともと離れの中にいた護衛騎士のものではないこともわかる。
(……これは……)
エレインは、前夜ランバルトから渡された剣をそっと手にして、まず手早くドレスの裾を切った。まったく、余程ドレスと縁がないのだろうなと自嘲気味にかすかに笑う。それから、一度剣を手放して、ソファの前に置いてあるテーブルをドアの前に運ぶ。ローテーブルはいくらか重さがあったが、鍛えぬいた彼女の筋力は、毒で倒れていてもまだ損なわれていなかったようだ。出来るだけ音を立てずに置くことが出来た。
次に、ドアの陰になる場所に身をひそめ、そっと壁に耳をつけた。こそこそと何かを話す声。ひそめられているので内容はわからない。だが、この部屋の前で立ち止まっている気配がする。エレインは、よくわからない調度品として部屋の片隅に置かれていた壺を持って息をひそめていた。
バタン、とドアが開いた。どかどかと入って来た先頭の2人が、がつんとテーブルに見事に躓く。見れば、顔の下半分を布で覆っているものの、甲冑を身に纏っていない。雇われた者か……と思いつつ、エレインは後続の者目掛けて壺を投げた。それもしっかりと当たって、2人がもんどりうって倒れる。
「なんだ!?」
「どうした!?」
と声をあげて、更に後ろから2人。全員で6人ならばなんとかなるだろう。それにしても、声をあげるなんて素人か……エレインは剣を持ちながら、入って来た者に回し蹴りを見舞った。
クリスティアンの葬儀は順調に進められ、棺は土に埋められた。王族が眠る特別な墓地は城下町の喧騒から離れた一角にあり、王城からそう離れていない。だが、王族も多くの貴族も、そこには馬車で駆けつけていた。棺を墓地に運ぶまで、そう長くはない道には多くの人々が並んで見送っていた。しかし、心の底からクリスティアンが亡くなったことを悲しんでいる民衆はいないのか、墓地に運ばれた時点でその人々はすぐさま解散をしており、今では静まり返っている。
閉会の挨拶も終わり、人々はその場から離れていく。たくさんの馬車はどんどん墓地から消えていった。弟のエリーストを乗せた馬車も世話係と共に王城へと戻る。アルフォンスは喪主であるため、最後まで残らなければいけない。と、そんな彼のところに、ランバルトが青ざめた表情で駆け付けた。馬車ではなく馬で来た様子を見て、アルフォンスは眉間にしわを寄せる。
「お耳を」
「どうした」
「離れのエレイン様のところに、暗殺者が送り込まれました。誰かが一階の窓の鍵を開けて手引きしたようです」
王城側で何かがあるかもしれない、となんとなく危険を察知してランバルトを置いて来たのだが、まさか本当にそんなことになるとは……アルフォンスは息を呑んだ。
「なんだと? エレイン嬢はどうした」
「見事に無事です……暗殺者6人を捕らえて、1人離れに残っていた侍女を窓から出して、こちらに伝えてくださいました」
ふはっ、とアルフォンスは笑ってから、表情を再度引き締める。ここは一応曲がりなりにも葬儀が終わった直後だ。
「離れはわたしの家の者だけを配置したが……その中にも裏切者がいるということだな」
すっと瞳を細めるアルフォンス。
「わかった。お前はすぐに離れに戻って対処してくれ。遅れるが、わたしも行く」
「は」
ランバルトは一礼をして、再び馬に乗って王城へと帰っていった。ちなみに、彼は戦場でそう武勲を立てる側ではないが、馬の扱いは誰よりもうまく、下手な早馬よりもランバルトが馬を走らせる方がよほど速いのだ。
さて、そんなランバルトが「現場」を見たのは半刻近く前。そこまで遡る。
「うわ……」
堪えきれずに声を漏らすランバルト。最初にエレインの部屋に踏み込んだのは他の護衛騎士で、ランバルトには彼からかいつまんだ報告が通っていた。それでも、ついつい声をあげてしまう。
彼も騎士として前線にいたことはあるため、遺体や負傷者なぞは見慣れている。だが、目の前の惨状をどうとも思わぬように、血濡れの剣を持って立っているエレインの迫力に気圧されたのだ。
「すまない。思ったより深く切れてしまって。いただいた剣が、案外と切れすぎて……なんとも素晴らしい剣だな」
絶命してしまった者は2人。血を流して床に倒れているのは3人。そして、1人は白目をむいて意識が落ちている。エレイン曰く「首を絞めて落とした」らしい。更によく見れば、彼らの手足を縛っているのはベッドのシーツを切ったものだとわかり、ランバルトも戻って来た護衛騎士たちも、さあっと顔色が変わる。これは、噂にたがわずとんでもない女性がやってきた……と、ようやく彼女の力量の一端を見て戸惑うばかりだ。
「何にせよ、剣をいただいていて良かった。礼を言う。2人、手元が狂って殺してしまった。国民を殺したということで、罪に問われるだろうか」
「いえ、いえ……ひえ……あの、その……と、とにかく、こいつらを引っ立てろ……」
と言うランバルトの声に元気がない。護衛騎士とランバルトが連れて来た騎士たちが慌てて動き出す。床には割れた壺やら、ひっくり返ったテーブルやら、更に花瓶も落ちているしとんでもない状況だ。その中で、エレインは「申し訳ない」といいながら剣を拭いて鞘に納めた。
「すまない。この惨状をそのまま侍女に見せるのもよろしくないかと思ったので、まだ誰も中に入れていなくて」
「は、はい……そうですね……その、あ、あ、そうだ。お怪我は……?」
「少し足を擦っただけで、大丈夫だ……ああ、いや、申し訳ない。大丈夫です」
言葉を改めるエレイン。が、ランバルトは泣き笑いの表情で「良いですよ。わたしはあなたよりも下の立場ですから」と言う。
「もう……また、ドレスを切ってしまわれたのですね? アルフォンス様にお伺いしておりますよ。故国王との謁見の時もドレスの裾を切ったと」
「ああ、余程ドレスと縁がないようで」
エレインはそう言って苦笑いを見せた。それへランバルトも苦笑いを返して
「ええ、いや、そもそも、離れからここまで人がいなくなることが予想外でした。数名は護衛騎士を残したはずだったのですが……」
「数名? 誰も残っていなかったぐらいなのだけれど……」
「そのように手配をした者がいるのでしょう。となると、お立場上、アルフォンス様以上の力を持つ者でしょうね……」
そんな者は、現在のマリエン王国にはほぼいない。いるとしたら、過去に幽閉されていた王太后ぐらいだろうか。それをエレインも理解をしたのか、ちらりとランバルトを見る。そして、ランバルトもまた、エレインに一瞬視線を送った。きっと、同じことを思っている。彼らは言葉にしなかったが、互いにそれを察しあった。
「では、アルフォンス様に報告をしてまいります。その、まだ散らばっていますし、血も床に流れていますが……下手に部屋を移す方が今は怖いので、このままこの部屋にいていただいてもよろしいでしょうか。護衛はつけます」
「わかりました」
ランバルトは一礼をして、バタバタと出て行った。エレインは床の上に残る血だまりを見ながら「王太后とやらは、バーニャ様と共に幽閉から解き放たれて……今、どうしているかは聞いていなかったな……?」と小声で呟いた。
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