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第8話
しおりを挟む特に深い結びつきのある国ではないデリストア国と国交を開こうと思ったのも、それが理由なのだろう。
新国王は甘く見ていたのだろう、「エリチェ公爵が間に入ってくれる」と。
しかし、両親はデリストア国ではなくアルキメイシス国に渡っていた。
デリストア国に残っていたのは、まだ学生の弟妹や一族だけである。
学園に編入学した弟妹や一族の子息令嬢たちや社交の場で、マクベス王国の王子たちによる謂れなき断罪と、王子たちに同調した貴族たちの公爵家の令嬢に悪意にまみれた言葉を投げつける不敬罪が許される国だと蔑まれることとなった。
それを認めるように、友好を掲げた使節団の兵士たちが各地で事件を起こした。
その中に噂の当事者が含まれており、現場で取り押さえられるという言い逃れのできない事態を引き起こした。
「身分を剥奪もせず、国外に出して事件を引き起こさせた罪は重い」
マクベス王国の国王は連絡を受けて真っ青になって泡を吹いて倒れたという。
反省を促すために戒律の厳しい兵士団にされたゲーヘンだったが、支援者に囲まれていれば融通はつく。
それも団長の娘は支援者のひとりであり、団長もまた結ばれぬ恋人たちの支援者でもあった。
それが事件の裏に隠された真実であり、国庫の8割という慰謝料で許されたこともまたマクベス王国への罰である。
国交の断絶。
これがまだ友好関係であればそれもあるだろう。
しかし、友好関係にない国から国境を越えることを禁止されるなど不名誉でしかない。
国王の生前譲位の理由も知れ渡って、マクベス王国の信頼は地に落ちた。
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