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第18話 ドラゴンに乗って、風の大地へ
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テラスマール大陸の王都で任務を果たし、勇者一行は数日間の自由時間を得ていた。
「おおー!これが鍾乳洞ってやつか!」
「つるつる滑って危ないですっ!」
「ふふ……ここは私と遊び場にしていた場所なんです。ほら、あの大きな岩、座ると“ぷに”って音がするんですよ?」
クラリスが先頭を切って突入する一方で、フィオナは足元に不安げな表情を浮かべ、
グレイアはふわふわした笑顔で、過去の思い出を語っていた。
続いて、一行は清流を利用したアトラクション──ラフティングにも挑戦。
「きゃあああっ!? な、なにこれっ! 水、冷たっ!」
「わー! 落ちるー!!」
「このスピード感、なかなかクセになるわねっ!」
クラリスとミレイアが絶叫しながら波に揉まれ、
ルークは必死に舵を取り、グレイアだけは不思議と船の上でも涼しい顔で微笑んでいた。
「……ルーク様、ああして皆が笑っているのを見ると、なんだか……癒されますね」
小舟の上でぽつりと呟いたフィオナに、ルークはそっと笑みを返す。
「平和ってのは、こういう瞬間のことを言うんだろうな」
◆
数日後、王宮にて。
「次の目的地、ゼフィロール大陸へ向かうつもりだ」
老賢者と国王に報告するルーク。その横で、ミレイアとクラリスが不満そうに眉を寄せる。
「また馬車と船で長旅か……」
「女子の肌が荒れるのよね、あれ……」
「ふふ……ご安心ください」
と、不敵に笑ったのはグレイアだった。
「実は──私の旧住居、あの迷宮《大地の胎》の奥に住んでいたドラゴンがいるんです」
「ドラゴン……!?」
ルークが目を見開く中、グレイアはうっとりと語る。
「名前は“トゥア・レイン”。とってもおとなしい子で、よく私の遊び相手をしてくれたんです。
今でも、ある程度は意思を通わせられると思います。頼めば──きっと、背中に乗せてくれますよ」
◆
数時間後。迷宮奥、ドラゴンの巣。
「うわ……でっか……!」
そこには、金属のような鱗を持つ、優雅なドラゴンが静かに佇んでいた。
グレイアが一歩前に進むと、ドラゴンが大きな瞳で彼女を見つめ──
やがて、首を低くして「乗っていいよ」とでも言うように身をかがめる。
「さすがはグレイア様……!」
「よし、いこう!」
一行は順番に背中へ登り、風を切る音とともに、ドラゴンは大空へと舞い上がった。
◆
空の旅は、まさに“雲の上の世界”だった。
眼下には見渡す限りの大地、遠くに連なる山脈、薄く光る海の帯──
そして、遥か彼方には、風の吹き荒れる大陸の姿があった。
「あれが……ゼフィロール大陸……!」
だが、近づくにつれ、空の様子が急変する。
「風が……強いっ!」
バサァアッ!
突風が吹き荒れ、ドラゴンの飛行が大きく煽られる。グレイアの額に汗がにじむ。
「……すみません、ここまでです。これ以上近づくと、危険です……!」
ドラゴンが旋回し、風の緩やかな地帯──ゼフィロール大陸の外縁部、切り立った崖の上へと降下していく。
ドン……!
重く震える着地音。舞い上がる砂塵。
こうして、一行はついに“風の魔女”が支配する大陸へと足を踏み入れた。
ルークは、肌に感じる不安定な気流を見つめながら、ゆっくりと前を向く。
「……行こう。次の魔女に会いに」
「おおー!これが鍾乳洞ってやつか!」
「つるつる滑って危ないですっ!」
「ふふ……ここは私と遊び場にしていた場所なんです。ほら、あの大きな岩、座ると“ぷに”って音がするんですよ?」
クラリスが先頭を切って突入する一方で、フィオナは足元に不安げな表情を浮かべ、
グレイアはふわふわした笑顔で、過去の思い出を語っていた。
続いて、一行は清流を利用したアトラクション──ラフティングにも挑戦。
「きゃあああっ!? な、なにこれっ! 水、冷たっ!」
「わー! 落ちるー!!」
「このスピード感、なかなかクセになるわねっ!」
クラリスとミレイアが絶叫しながら波に揉まれ、
ルークは必死に舵を取り、グレイアだけは不思議と船の上でも涼しい顔で微笑んでいた。
「……ルーク様、ああして皆が笑っているのを見ると、なんだか……癒されますね」
小舟の上でぽつりと呟いたフィオナに、ルークはそっと笑みを返す。
「平和ってのは、こういう瞬間のことを言うんだろうな」
◆
数日後、王宮にて。
「次の目的地、ゼフィロール大陸へ向かうつもりだ」
老賢者と国王に報告するルーク。その横で、ミレイアとクラリスが不満そうに眉を寄せる。
「また馬車と船で長旅か……」
「女子の肌が荒れるのよね、あれ……」
「ふふ……ご安心ください」
と、不敵に笑ったのはグレイアだった。
「実は──私の旧住居、あの迷宮《大地の胎》の奥に住んでいたドラゴンがいるんです」
「ドラゴン……!?」
ルークが目を見開く中、グレイアはうっとりと語る。
「名前は“トゥア・レイン”。とってもおとなしい子で、よく私の遊び相手をしてくれたんです。
今でも、ある程度は意思を通わせられると思います。頼めば──きっと、背中に乗せてくれますよ」
◆
数時間後。迷宮奥、ドラゴンの巣。
「うわ……でっか……!」
そこには、金属のような鱗を持つ、優雅なドラゴンが静かに佇んでいた。
グレイアが一歩前に進むと、ドラゴンが大きな瞳で彼女を見つめ──
やがて、首を低くして「乗っていいよ」とでも言うように身をかがめる。
「さすがはグレイア様……!」
「よし、いこう!」
一行は順番に背中へ登り、風を切る音とともに、ドラゴンは大空へと舞い上がった。
◆
空の旅は、まさに“雲の上の世界”だった。
眼下には見渡す限りの大地、遠くに連なる山脈、薄く光る海の帯──
そして、遥か彼方には、風の吹き荒れる大陸の姿があった。
「あれが……ゼフィロール大陸……!」
だが、近づくにつれ、空の様子が急変する。
「風が……強いっ!」
バサァアッ!
突風が吹き荒れ、ドラゴンの飛行が大きく煽られる。グレイアの額に汗がにじむ。
「……すみません、ここまでです。これ以上近づくと、危険です……!」
ドラゴンが旋回し、風の緩やかな地帯──ゼフィロール大陸の外縁部、切り立った崖の上へと降下していく。
ドン……!
重く震える着地音。舞い上がる砂塵。
こうして、一行はついに“風の魔女”が支配する大陸へと足を踏み入れた。
ルークは、肌に感じる不安定な気流を見つめながら、ゆっくりと前を向く。
「……行こう。次の魔女に会いに」
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