114 / 574
第4部 グランダ魔道学院対抗戦
第100話 邪神の誘惑
しおりを挟む
「リンド式スペシャルローリングサンダー」を使ったのか。
事情をきいた、ルトくんは難しい顔で言った。
完全に意識を失ったフィオリナさんとアウデリアさんは、そろって緊急処置中だった。
「アキルのいた世界には劇や芝居はあるが?
あと小説とか。」
それはあるよ。と、わたしは頷いた。
「その中でだ、な。主人公のもとライバルが、更に強大になった敵には、歯が立たず、それでも一矢報いてようと、相手に抱きついて、こうドカンと」
「自爆?」
「そう、自爆技。」
もともと抱きついた状態、密着した状態から魔法攻撃を行えば自分にも、同等以上のダメージが返ってくるのでまずやらないらしい。
劇中の演出としては、なかなか見せ場になるらしく、多用されるのだが、実際の効果はゼロに等しいとのこと。
現実の世界では、使われるとすれば、
「例えば、吸血鬼と人間、のように再生力に極端に差がある場合。」
と、ルトくんは指を折る。
「例えば、片方が魔法的にも物理的にもとんでもない防御力のある鎧をきていた場合。」
「それって、ドロシーさんのことですね!」
「そう、あの銀色のボディスーツは、ギムリウスっていう神獣の糸で出来ていてね。魔法にも物理、特に切断に対してはかなりの耐性をもっている。
だから、あんな戦い方が出来るんで、同じことを対等の条件でしようとすると」
ルトくんは、『緊急処置』の文字が灯ったドアを見やった。
「・・・まったく、快気祝いをやるついもりだったのに、入れ違いに二人入院かあ。」
「・・・説明をしてくれますか。」
わたしは意を決してルトくんを見つめた。
「前に話したことを淡々と実行してみた。」
「前に話したこと?」
「アウデリアさんを闇討ちしようとしたこと。」
やったのか!
その結果がこれってこと?
「なにしろ、あのアウデリアさんを、あのフィオリナが闇討ちするわけだから。
街中でやったら、とんでもないハメになる。お互いがいくら遠慮してたとしてもね。
『魔王宮』に誘い込むことも考えたけど、そうしたら、ふたりとも一切自重しないだろうから、いくら自動修復機能があるとはいえ、あんまり派手に迷宮を壊してほしくはない。
ならば、街の外に出ていただくのが、一番いいだろう。
あの方角なら、行き先に街も村もないし、」
「わ、わたしは!?」
「おとり餌。」
やっぱり、か。
「・・・先にアウデリアさんに手を出させておけば、闇討ちじゃなくて、わたしを守っただけって大義名分もたつってこと?」
黒焦げになって失神した二人をまえに、呆然と立ちすくむだけのわたしの前に、あのひと。
一回戦でドロシーさんを倒した拳法使いのジウルさんが現れたのだ。
それは、なにもない空間が、ぐにゃり、ゆがんだと思ったら、もう目の前にいたのだ。
転移。
人間には稀な技術だと言われたその転移を使って、拳法家のジウルさんが現れた。
ジウルさんは、倒れたふたりの傍らにしゃがみこんで、ため息をついた。
「ふん、これなら『停滞』も必要あるまい。意識が戻れば勝手に、回復魔法を使うだろうから、それまでは面倒をみるか。」
そこまで言ってから、わたしにはじめて気がついたように
「おう、異世界人か。どうする? 一緒にグランダに戻るか?
それとも、歩いて戻るか?」
ふたりが対決すること。
おそらく、相打ちに近いかたちになることまで、計算されていたのだろうと思う。
いくらジウルさんが拳法家であると同時に「転移」が使えるすごい魔法使いだったのだとしても、偶然、やってくることなんてありえない。
なら、一応、わたしの安全も計算はしてくれていたのだろう。
なんとも言えない気持ちになって、ちょっとひとりになってくる、とだけ言ってわたしは、階段をあがった。
ドロシーさんの見舞いをしていくつもりだったのだが、覚えのある部屋はすでに空になっていた。
ドロシーさんはどこに行ったのだろう。
朝早くから、あるき続けていたわたしは、どっと疲れを感じた。
ふらふらと廊下を彷徨うように歩いた。
まるで夢を見ているみたいだった。
騙されたことに対する怒りも悔しさもない。
でも、ここは異世界なんだ、わたしのいた世界とは違うところなんだ。
そうしみじみと感じた。
覗き込んだ窓に、白い女の姿があった。
「やあ、異世界を楽しんでいるかな、夏ノ目秋流。」
ヴァルゴールは、低く笑っていた。
わたしが、睨んでいると、ヴァルゴールは、後ろをむいてなにやらごそごそしていたが、大きなマスクをかけて振り向いた。
「ワタシ、キレイ」
「・・・・・」
「・・・すべったっ!」
「久しぶりにあった邪神が一人でぼけて一人ですべってる。」
「神っぽいなそれ?」
わたしは、窓ガラスに手をついた。ヴァルゴールさんも同じように外から窓ガラスに手をついている。
「この世界は気に入った?」
わたしはしぶしぶ頷いた。剣に魔法あり、衛生状態はそれほど悪くなく、知り合う相手はみなヒトクセもフタクセもある連中だが、いいひとたちだ。ひとでないのもいるが。
一歩間違えば、気軽に死ねる危険もいっぱいだが、医療魔法が発達しているので実際に「死」まで至ることは少なそうだ。まあ、いままでのところは。
「この世界のことをもっと知りたい?」
これにもわたしは首をたてに振らざるをえない。
わたしの知っているのは、召喚された山奥の廃寺院と、このグランダだけ。
けっこう大きな街でお店もたくさんあると感心したのだが、ここはほんの田舎町で、ルトくんのいるランゴバルドなんかは人口もずっと多くて、夜の街を照らす電灯なんかも普及しているらしい。
それに冒険者学校。まだ見ぬルトくんの仲間たち。
いろんな人にあっていろんなことを知りたい。
もし、時間が許せば、冒険者になって、ほかの国や街、未踏の地の果て、迷宮奥底にも行ってみたい!
「わかった。わかった。わたしもおんなじ気持ちなんでね。
いまはそこまでで、いいよ。その気持を忘れないようにね。」
事情をきいた、ルトくんは難しい顔で言った。
完全に意識を失ったフィオリナさんとアウデリアさんは、そろって緊急処置中だった。
「アキルのいた世界には劇や芝居はあるが?
あと小説とか。」
それはあるよ。と、わたしは頷いた。
「その中でだ、な。主人公のもとライバルが、更に強大になった敵には、歯が立たず、それでも一矢報いてようと、相手に抱きついて、こうドカンと」
「自爆?」
「そう、自爆技。」
もともと抱きついた状態、密着した状態から魔法攻撃を行えば自分にも、同等以上のダメージが返ってくるのでまずやらないらしい。
劇中の演出としては、なかなか見せ場になるらしく、多用されるのだが、実際の効果はゼロに等しいとのこと。
現実の世界では、使われるとすれば、
「例えば、吸血鬼と人間、のように再生力に極端に差がある場合。」
と、ルトくんは指を折る。
「例えば、片方が魔法的にも物理的にもとんでもない防御力のある鎧をきていた場合。」
「それって、ドロシーさんのことですね!」
「そう、あの銀色のボディスーツは、ギムリウスっていう神獣の糸で出来ていてね。魔法にも物理、特に切断に対してはかなりの耐性をもっている。
だから、あんな戦い方が出来るんで、同じことを対等の条件でしようとすると」
ルトくんは、『緊急処置』の文字が灯ったドアを見やった。
「・・・まったく、快気祝いをやるついもりだったのに、入れ違いに二人入院かあ。」
「・・・説明をしてくれますか。」
わたしは意を決してルトくんを見つめた。
「前に話したことを淡々と実行してみた。」
「前に話したこと?」
「アウデリアさんを闇討ちしようとしたこと。」
やったのか!
その結果がこれってこと?
「なにしろ、あのアウデリアさんを、あのフィオリナが闇討ちするわけだから。
街中でやったら、とんでもないハメになる。お互いがいくら遠慮してたとしてもね。
『魔王宮』に誘い込むことも考えたけど、そうしたら、ふたりとも一切自重しないだろうから、いくら自動修復機能があるとはいえ、あんまり派手に迷宮を壊してほしくはない。
ならば、街の外に出ていただくのが、一番いいだろう。
あの方角なら、行き先に街も村もないし、」
「わ、わたしは!?」
「おとり餌。」
やっぱり、か。
「・・・先にアウデリアさんに手を出させておけば、闇討ちじゃなくて、わたしを守っただけって大義名分もたつってこと?」
黒焦げになって失神した二人をまえに、呆然と立ちすくむだけのわたしの前に、あのひと。
一回戦でドロシーさんを倒した拳法使いのジウルさんが現れたのだ。
それは、なにもない空間が、ぐにゃり、ゆがんだと思ったら、もう目の前にいたのだ。
転移。
人間には稀な技術だと言われたその転移を使って、拳法家のジウルさんが現れた。
ジウルさんは、倒れたふたりの傍らにしゃがみこんで、ため息をついた。
「ふん、これなら『停滞』も必要あるまい。意識が戻れば勝手に、回復魔法を使うだろうから、それまでは面倒をみるか。」
そこまで言ってから、わたしにはじめて気がついたように
「おう、異世界人か。どうする? 一緒にグランダに戻るか?
それとも、歩いて戻るか?」
ふたりが対決すること。
おそらく、相打ちに近いかたちになることまで、計算されていたのだろうと思う。
いくらジウルさんが拳法家であると同時に「転移」が使えるすごい魔法使いだったのだとしても、偶然、やってくることなんてありえない。
なら、一応、わたしの安全も計算はしてくれていたのだろう。
なんとも言えない気持ちになって、ちょっとひとりになってくる、とだけ言ってわたしは、階段をあがった。
ドロシーさんの見舞いをしていくつもりだったのだが、覚えのある部屋はすでに空になっていた。
ドロシーさんはどこに行ったのだろう。
朝早くから、あるき続けていたわたしは、どっと疲れを感じた。
ふらふらと廊下を彷徨うように歩いた。
まるで夢を見ているみたいだった。
騙されたことに対する怒りも悔しさもない。
でも、ここは異世界なんだ、わたしのいた世界とは違うところなんだ。
そうしみじみと感じた。
覗き込んだ窓に、白い女の姿があった。
「やあ、異世界を楽しんでいるかな、夏ノ目秋流。」
ヴァルゴールは、低く笑っていた。
わたしが、睨んでいると、ヴァルゴールは、後ろをむいてなにやらごそごそしていたが、大きなマスクをかけて振り向いた。
「ワタシ、キレイ」
「・・・・・」
「・・・すべったっ!」
「久しぶりにあった邪神が一人でぼけて一人ですべってる。」
「神っぽいなそれ?」
わたしは、窓ガラスに手をついた。ヴァルゴールさんも同じように外から窓ガラスに手をついている。
「この世界は気に入った?」
わたしはしぶしぶ頷いた。剣に魔法あり、衛生状態はそれほど悪くなく、知り合う相手はみなヒトクセもフタクセもある連中だが、いいひとたちだ。ひとでないのもいるが。
一歩間違えば、気軽に死ねる危険もいっぱいだが、医療魔法が発達しているので実際に「死」まで至ることは少なそうだ。まあ、いままでのところは。
「この世界のことをもっと知りたい?」
これにもわたしは首をたてに振らざるをえない。
わたしの知っているのは、召喚された山奥の廃寺院と、このグランダだけ。
けっこう大きな街でお店もたくさんあると感心したのだが、ここはほんの田舎町で、ルトくんのいるランゴバルドなんかは人口もずっと多くて、夜の街を照らす電灯なんかも普及しているらしい。
それに冒険者学校。まだ見ぬルトくんの仲間たち。
いろんな人にあっていろんなことを知りたい。
もし、時間が許せば、冒険者になって、ほかの国や街、未踏の地の果て、迷宮奥底にも行ってみたい!
「わかった。わかった。わたしもおんなじ気持ちなんでね。
いまはそこまでで、いいよ。その気持を忘れないようにね。」
18
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる