200 / 574
第5部 ギウリーク動乱篇~ミトラへの道
第181話 ギムリウス出陣
しおりを挟む
「クローディア陛下を知っているか?」
アライアス侯爵にそう訊かれて、ギムリウスは頷いた。
フィオリナのお父さんだ。
それどころか、ギムリウスがグランダの王都で絡まれていたときに、助けてくれた恩人でもある。
できれば、友だちになりたいと、ギムリウスは願っていたが、そのためには試しを行わないといけない。
試しを行うとたいていの人間は死んでしまうので、ギムリウスからお願いするのははばかられた。
「北の新興国は、その武勇以外にはあまり情報がない。」
アライアスは、それほどギムリウスに期待したわけではなかった。
いくら北の出身とはいえ、歴史にも記されたことのない少数部族の出身である。
ダメもと、での質問であったが結果は意外なものだった。
「クローディア大公国に竜はいるのか?」
「いません。」
即答である。
ギムリウスたちの一族は、西域に知られていないだけで案外、幅広く活動しているのかもしれない、
彼女を見つめるギムリウスの視線に気付いて、侯爵は言葉を足した。
「いや、クローディア大公陛下のご到着が遅いのが気がかりでな。
グランダ出立の知らせからもう10日になる。
供回りは、グランダ魔道院の新しい学長ひとり、という身軽さなのでてっきり、最寄りの駅まで竜に運んでもらい、そこから魔道列車を使われるものと考えていたのだ。
ならばもうミトラに着いて当然のころ。未だにお見えにならないのは、なにか事故でもと心配していたのだが。
竜がいなければ、10日以上はかかる道のりだ。もう少し様子をみよう。」
「侯爵さまのご質問は、移送を命じることのできる古竜がいるか、ということですか?」
ギムリウスは無邪気に微笑んだ。
「それなら、ラスティにゾール、アルガンティ、ケミストリニア・・・」
「ち、ちょっと待て!」
アライアスは叫んだ。
古竜と友誼を結ぶのは、「国家」にだけ許された特権だ。だが、微妙なのは竜の側からもたらされた友誼ならばその限りではない、ということだ。
クローディア大公のような英傑ならば、あるいは密かに古竜との友好をもっているのも有り得ない話ではなかったが。
「い、いったい何頭いるのだっ!」
「わたしは、8体、いや9体しか知りません。」
「そ、それほどの、竜をクローディア大公が。」
「クローディアさまではないです。
ウィルニアですね。」
それは伝説の賢者の名で、グランダ魔道院の新しく学長となった男がそう名乗って、西域中の物笑いのタネになっていた。
つい先日、ランゴバルド冒険者学校との対抗戦を行い、出かけた教育関係者、魔導師、もの好きたちは帰ってから口々に、あれ程の大魔導師がいままでどこに埋もれていたのだ、それにしてもなぜ大昔の賢者の名前など名乗るのかと、首を傾げていた。
「伝説の大賢者ならば不思議は無いだろう。」
アライアスは、笑った。笑うしかない。
伝説の賢者を名乗る魔法使いならばそういうことも、有り得るのだろう。そう思うほかはない。
「わかった。
しかし、それならばなぜ、到着がこれほど遅れているのだろうか。
なにか考えはあるか?ギムリウス。」
ギムリウスは、ちょっと考えてから、また両手を空間に突っ込んだ。
どこかから、強制転移されられたびしょ濡れの裸の少年は、可愛らしい自分の主人に抗議した。
「主! 入浴中なのです!」
「見ればわかる。」
ギムリウスは、抗議に一切取り合わず、今までの経過を淡々と話した。
「あの御三方が、トラブルに巻き飲まれていないところなど想像できませんね。」
ゴウグレは、眉の間に皺を寄せて、考え込んだ。
「ウィルニアがいて、トラブルが起きないことも、ウィルニアがいて、トラブルが解決できないことも有り得ません。
一番、可能性が高いのは交通機関のトラブルです。魔道列車の事故や遅延は起きていませんか?」
言うほどギムリウスは、少年に邪険な訳でもなくて、大きなバスタオルを出して少年の体を包んでやっていた。
「オールべで車両故障が起きている。」
また、オールべか。
と、アライアスは呟いた。
「あそこは、トラブルが多い。鉄道公社は、機械上のトラブルや線路の補修が偶然重なっただけ、と報告しているのだが。」
「それです。」
ゴウグレが断定した。
「ミトラへの乗り換え線もそこを通ります。
実際になにが起きているのかを確かめる必要があります。」
アライアスは頷いた。いろいろ非常識な面はあってもこの主従が有能なことは疑い無かった。
「ギムリウス、頼まれてくれるか?」
ギムリウスは、少し考えて承諾した。
「わたし一人では、人口の多い町での活動は難しいです。」
これは、ミトラで厳しい亜人への差別のことである。
「ウォルトとミイシア、ミランそれにエミリアを連れて行きます。」
「前に話していた少年たちと12使徒、か。」
アライアスは、難しい顔をした。生半可な戦力を叩きこむよりは、確かに子供と言っても良いメンバーのろうが聞き込みもしやすいだろう。
「移動手段はどうする?
オーベルで列車が足止めを食っているせいで、あちらへの路線はほとんどストップしている。」
「竜に運んでもらいます。」
アライアスは、唖然とした。そんな無茶な竜の使い方は、王でも行わない。
「いま、ミトラに竜は、真竜師団のマーテイスのみだ。彼女は移送があまり得意ではない。5人を一度には・・・」
「ラウレスにやらせるから大丈夫です。」
ああ、そうだった。
アライアスは、ある事に気がついて呆然とした。
この少年は、ラウレスのことを知っている!
そして、気軽に移送を頼める仲なのだ!
「しかし、彼はその、教皇庁からの任務でかなり忙しく」
「わたしの命令なので大丈夫です。」
ぜんぜん大丈夫ではなかった。
このあどけなさすら感じる亜人の少年は。
古竜に、命令ができるのだ。
まるで、伝説の神獣ギムリウスが目の前にいるかのような戦慄を感じながら、侯爵はギムリウスが裸の少年の肩を掴んで、またどこかへと転送するのを半ば呆然と見送った。
アライアス侯爵にそう訊かれて、ギムリウスは頷いた。
フィオリナのお父さんだ。
それどころか、ギムリウスがグランダの王都で絡まれていたときに、助けてくれた恩人でもある。
できれば、友だちになりたいと、ギムリウスは願っていたが、そのためには試しを行わないといけない。
試しを行うとたいていの人間は死んでしまうので、ギムリウスからお願いするのははばかられた。
「北の新興国は、その武勇以外にはあまり情報がない。」
アライアスは、それほどギムリウスに期待したわけではなかった。
いくら北の出身とはいえ、歴史にも記されたことのない少数部族の出身である。
ダメもと、での質問であったが結果は意外なものだった。
「クローディア大公国に竜はいるのか?」
「いません。」
即答である。
ギムリウスたちの一族は、西域に知られていないだけで案外、幅広く活動しているのかもしれない、
彼女を見つめるギムリウスの視線に気付いて、侯爵は言葉を足した。
「いや、クローディア大公陛下のご到着が遅いのが気がかりでな。
グランダ出立の知らせからもう10日になる。
供回りは、グランダ魔道院の新しい学長ひとり、という身軽さなのでてっきり、最寄りの駅まで竜に運んでもらい、そこから魔道列車を使われるものと考えていたのだ。
ならばもうミトラに着いて当然のころ。未だにお見えにならないのは、なにか事故でもと心配していたのだが。
竜がいなければ、10日以上はかかる道のりだ。もう少し様子をみよう。」
「侯爵さまのご質問は、移送を命じることのできる古竜がいるか、ということですか?」
ギムリウスは無邪気に微笑んだ。
「それなら、ラスティにゾール、アルガンティ、ケミストリニア・・・」
「ち、ちょっと待て!」
アライアスは叫んだ。
古竜と友誼を結ぶのは、「国家」にだけ許された特権だ。だが、微妙なのは竜の側からもたらされた友誼ならばその限りではない、ということだ。
クローディア大公のような英傑ならば、あるいは密かに古竜との友好をもっているのも有り得ない話ではなかったが。
「い、いったい何頭いるのだっ!」
「わたしは、8体、いや9体しか知りません。」
「そ、それほどの、竜をクローディア大公が。」
「クローディアさまではないです。
ウィルニアですね。」
それは伝説の賢者の名で、グランダ魔道院の新しく学長となった男がそう名乗って、西域中の物笑いのタネになっていた。
つい先日、ランゴバルド冒険者学校との対抗戦を行い、出かけた教育関係者、魔導師、もの好きたちは帰ってから口々に、あれ程の大魔導師がいままでどこに埋もれていたのだ、それにしてもなぜ大昔の賢者の名前など名乗るのかと、首を傾げていた。
「伝説の大賢者ならば不思議は無いだろう。」
アライアスは、笑った。笑うしかない。
伝説の賢者を名乗る魔法使いならばそういうことも、有り得るのだろう。そう思うほかはない。
「わかった。
しかし、それならばなぜ、到着がこれほど遅れているのだろうか。
なにか考えはあるか?ギムリウス。」
ギムリウスは、ちょっと考えてから、また両手を空間に突っ込んだ。
どこかから、強制転移されられたびしょ濡れの裸の少年は、可愛らしい自分の主人に抗議した。
「主! 入浴中なのです!」
「見ればわかる。」
ギムリウスは、抗議に一切取り合わず、今までの経過を淡々と話した。
「あの御三方が、トラブルに巻き飲まれていないところなど想像できませんね。」
ゴウグレは、眉の間に皺を寄せて、考え込んだ。
「ウィルニアがいて、トラブルが起きないことも、ウィルニアがいて、トラブルが解決できないことも有り得ません。
一番、可能性が高いのは交通機関のトラブルです。魔道列車の事故や遅延は起きていませんか?」
言うほどギムリウスは、少年に邪険な訳でもなくて、大きなバスタオルを出して少年の体を包んでやっていた。
「オールべで車両故障が起きている。」
また、オールべか。
と、アライアスは呟いた。
「あそこは、トラブルが多い。鉄道公社は、機械上のトラブルや線路の補修が偶然重なっただけ、と報告しているのだが。」
「それです。」
ゴウグレが断定した。
「ミトラへの乗り換え線もそこを通ります。
実際になにが起きているのかを確かめる必要があります。」
アライアスは頷いた。いろいろ非常識な面はあってもこの主従が有能なことは疑い無かった。
「ギムリウス、頼まれてくれるか?」
ギムリウスは、少し考えて承諾した。
「わたし一人では、人口の多い町での活動は難しいです。」
これは、ミトラで厳しい亜人への差別のことである。
「ウォルトとミイシア、ミランそれにエミリアを連れて行きます。」
「前に話していた少年たちと12使徒、か。」
アライアスは、難しい顔をした。生半可な戦力を叩きこむよりは、確かに子供と言っても良いメンバーのろうが聞き込みもしやすいだろう。
「移動手段はどうする?
オーベルで列車が足止めを食っているせいで、あちらへの路線はほとんどストップしている。」
「竜に運んでもらいます。」
アライアスは、唖然とした。そんな無茶な竜の使い方は、王でも行わない。
「いま、ミトラに竜は、真竜師団のマーテイスのみだ。彼女は移送があまり得意ではない。5人を一度には・・・」
「ラウレスにやらせるから大丈夫です。」
ああ、そうだった。
アライアスは、ある事に気がついて呆然とした。
この少年は、ラウレスのことを知っている!
そして、気軽に移送を頼める仲なのだ!
「しかし、彼はその、教皇庁からの任務でかなり忙しく」
「わたしの命令なので大丈夫です。」
ぜんぜん大丈夫ではなかった。
このあどけなさすら感じる亜人の少年は。
古竜に、命令ができるのだ。
まるで、伝説の神獣ギムリウスが目の前にいるかのような戦慄を感じながら、侯爵はギムリウスが裸の少年の肩を掴んで、またどこかへと転送するのを半ば呆然と見送った。
10
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる