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第5部 ギウリーク動乱篇~ミトラへの道
第190話 見知らぬ明日がやってくる
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キッガは少しいらいらしていた。
なにしろ、自分の父親を直接ではないにしろ、手にかけたのだ。
随分前からの予定の行動だったとはいえ、なにも感じないわけではない。
しかも白狼団は壊滅に近い状態だ。
新しく雇い入れた吸血鬼(しかも自称真祖)ロウ=リンド曰く。
60名からの白狼団の全員が入院中でも、代わりにその60名を一人で圧倒したジウル・ボルテックが仲間に加わったのだから、戦力的にはダウンはしていない。
そういうのだが、少なくともキッガは誤魔化されてはいない。
ある程度、一緒に活動していたメンツといきなり仲間になった拳士とでは安心感が違う。
しかも、ロウは、ジウル、ドロシー、アキルの三人は自分の支配下にあるから、キッガの命令も聞くと言っているのだが、本当だろうか。
そう、試してみたら、確かに命令は聞いてくれた。
アキルに棚から新しい酒瓶を持ってくるように命令したら、「うん、わかった」と明るく答えて、瓶を持ってきてくれたのだ。
キッガは悩んだ。
吸血鬼に憑かれた人間ってそういうものだったんだろうか。
芝居や本で読んだのとは、全然違うような。
なので、鉄道公団の保安体が100名ばかり、キッガの直属として到着した時には本当にホッとしたのだ。
だが、すぐに不安がぶり返した。
彼らは、キッガが根城にしていた屋敷に、詰め、勝手に飯を食い庭にテントを貼って、どこからかの命令に従って粛々と行動するのみで、彼女の命令を全く聞いてくれなかったのだ。
このことについては、さっそく、閨でゼナス・ブォストルに抗議をしたが、鼻であしらわれた。
「ここは大事なところだ。」
彼は、まるで汚いものでも見るような目つきで彼女を眺めて、言い放った。
「おまえは、暫定伯爵として、わたしの指示した通りの命令を発布するだけでいい。余計なことは一切考えるな。」
キッガはどうにも堪らなくなって、ロウの部屋を訪ねたのだ。
こいつに相談してもいろんな意味でしょうがないとわかっていながら、誰かに話を聞いて欲しかったのだ。
「・・・・で、わたしの体を散々弄んで、P———に出した後も、口とP———にもたっぷり、それであの」
キッガは怒りすら感じている。夜の世界を生きる吸血鬼なんかに話しても無駄だと思いつつ。
「それは、あれだぞ、ボス。」
下世話な真祖は、意外に真面目に答えてくれた。
「“賢者タイム”という奴だ。つまり欲望を満たした直後の男性は、色気のある女、例えばボスのような存在を物凄く疎ましく感じるんだ。」
「じ、じゃあ・・・・」
「別にあんたが邪魔になったわけではないだろう。
ところで、鉄道公団の保安部は一体何人いるんだ?」
どうでもいい話の続きのふりをして大事なことを聞き出すのは、得意だった。
「今、到着してるので、二千人くらいかな。夜の便とその明日の便でも増援がくるはずだから、多分五千人規模になるって。」
これは、戦争の概念が変わってしまう。
ロウは慄然としている。
数千の軍勢を揃えて、行進させて目的地に辿りつかせるのは、それ自体が結構難しいのだ。
行軍するものには、騎馬やら徒士やら、移動速度の違いもある。日数がかかれば野営も必要だ。当然、食べさせねばならない。補給物資もいる。
そして補給物資を運ぶものもまた飯を食う。
そうこうしている間に、疲労もたまる。
それをあっという間に、軍勢を遠隔地に送り込むことができるのだ。この列車というやつは。
例えば、人ならざるギムリウスでさえ、これほどの人数を遠隔地に送り込むことは難しいだろう。
あるいは、これは安全装置にもなるかもしれない。
ロウの頭の中には、冒険者学校で習った現代史が浮かび上がっている。
いわゆ「八強国の平和」がおおよその形を得て、僅かに50年ばかりだが、戦争はまだ鉄道の行き渡らない地域でのみ起こっている。
即座に数千の兵を敵国の中心部に送り込むことができるならば、戦争そのものがあまりにもリスクの高いものとして忌避されるようになるのではないか。
いや、違う。
列車を、走らせるのは鉄道公社だ。
八強による国際組織である鉄道公社がおいそれと、国と国の争いに贔屓をするとも、思えない。
ロウは考える。
もしも。
鉄道公社そのものが、独自の政治的意図を持って動いたら!?
誰も止めるものはいなくなる。
長生きはするのものだ。
ロウは、目が鮮血の色に変わるのを感じて、あわててサングラスをかけた。
自分はいま、世界が変わる瞬間を目撃しようとしている。
それは愉快なものではなかった。
それがもたらした新世界が、どうあれ、そこに至るまでに川がせき止められるほどの死体が量産されるのが常であったからだ。
キッガは少なくともロウに対しては、すっかり気を許したようだった。
新しいエステル侯国の政治体制において、自分がどうのロウがどうのと、さかんに話している。
そんなもののために、おまえは自分の父親であり、愛人でもあった男を手に掛けたのか?
ロウは犬歯を隠すためにストールをあげて、うつむいた。
ルトよ。
おまえはいまどこでどうしている。
この混乱を最小限の犠牲で鎮めるには、おまえが必要だ!
「わたしは、ジウルたちを連れて街にでようと思う。」
ロウはキッガに言った。
「わたしの存在は、まだやつらには知られていないはずだ。
うまくすれば、向こうから接触をとってくるかもしれない。保安隊に先駆けて、やつらを捕獲、または抹殺できる。
『武力』としても白狼団が健在なところは、鉄道公社に見せておく必要がある。」
「わかった・・・だが、わたしの護衛は・・・まだ『仕掛け屋』のやつらも捕まってはいない。」
「それこそ、保安部のやつらがうまくやるだろう。あなたをそうそう死なせたりはしない。」
利用価値があるうちは。
と、これは心のなかでロウはそっとつぶやいた。
なにしろ、自分の父親を直接ではないにしろ、手にかけたのだ。
随分前からの予定の行動だったとはいえ、なにも感じないわけではない。
しかも白狼団は壊滅に近い状態だ。
新しく雇い入れた吸血鬼(しかも自称真祖)ロウ=リンド曰く。
60名からの白狼団の全員が入院中でも、代わりにその60名を一人で圧倒したジウル・ボルテックが仲間に加わったのだから、戦力的にはダウンはしていない。
そういうのだが、少なくともキッガは誤魔化されてはいない。
ある程度、一緒に活動していたメンツといきなり仲間になった拳士とでは安心感が違う。
しかも、ロウは、ジウル、ドロシー、アキルの三人は自分の支配下にあるから、キッガの命令も聞くと言っているのだが、本当だろうか。
そう、試してみたら、確かに命令は聞いてくれた。
アキルに棚から新しい酒瓶を持ってくるように命令したら、「うん、わかった」と明るく答えて、瓶を持ってきてくれたのだ。
キッガは悩んだ。
吸血鬼に憑かれた人間ってそういうものだったんだろうか。
芝居や本で読んだのとは、全然違うような。
なので、鉄道公団の保安体が100名ばかり、キッガの直属として到着した時には本当にホッとしたのだ。
だが、すぐに不安がぶり返した。
彼らは、キッガが根城にしていた屋敷に、詰め、勝手に飯を食い庭にテントを貼って、どこからかの命令に従って粛々と行動するのみで、彼女の命令を全く聞いてくれなかったのだ。
このことについては、さっそく、閨でゼナス・ブォストルに抗議をしたが、鼻であしらわれた。
「ここは大事なところだ。」
彼は、まるで汚いものでも見るような目つきで彼女を眺めて、言い放った。
「おまえは、暫定伯爵として、わたしの指示した通りの命令を発布するだけでいい。余計なことは一切考えるな。」
キッガはどうにも堪らなくなって、ロウの部屋を訪ねたのだ。
こいつに相談してもいろんな意味でしょうがないとわかっていながら、誰かに話を聞いて欲しかったのだ。
「・・・・で、わたしの体を散々弄んで、P———に出した後も、口とP———にもたっぷり、それであの」
キッガは怒りすら感じている。夜の世界を生きる吸血鬼なんかに話しても無駄だと思いつつ。
「それは、あれだぞ、ボス。」
下世話な真祖は、意外に真面目に答えてくれた。
「“賢者タイム”という奴だ。つまり欲望を満たした直後の男性は、色気のある女、例えばボスのような存在を物凄く疎ましく感じるんだ。」
「じ、じゃあ・・・・」
「別にあんたが邪魔になったわけではないだろう。
ところで、鉄道公団の保安部は一体何人いるんだ?」
どうでもいい話の続きのふりをして大事なことを聞き出すのは、得意だった。
「今、到着してるので、二千人くらいかな。夜の便とその明日の便でも増援がくるはずだから、多分五千人規模になるって。」
これは、戦争の概念が変わってしまう。
ロウは慄然としている。
数千の軍勢を揃えて、行進させて目的地に辿りつかせるのは、それ自体が結構難しいのだ。
行軍するものには、騎馬やら徒士やら、移動速度の違いもある。日数がかかれば野営も必要だ。当然、食べさせねばならない。補給物資もいる。
そして補給物資を運ぶものもまた飯を食う。
そうこうしている間に、疲労もたまる。
それをあっという間に、軍勢を遠隔地に送り込むことができるのだ。この列車というやつは。
例えば、人ならざるギムリウスでさえ、これほどの人数を遠隔地に送り込むことは難しいだろう。
あるいは、これは安全装置にもなるかもしれない。
ロウの頭の中には、冒険者学校で習った現代史が浮かび上がっている。
いわゆ「八強国の平和」がおおよその形を得て、僅かに50年ばかりだが、戦争はまだ鉄道の行き渡らない地域でのみ起こっている。
即座に数千の兵を敵国の中心部に送り込むことができるならば、戦争そのものがあまりにもリスクの高いものとして忌避されるようになるのではないか。
いや、違う。
列車を、走らせるのは鉄道公社だ。
八強による国際組織である鉄道公社がおいそれと、国と国の争いに贔屓をするとも、思えない。
ロウは考える。
もしも。
鉄道公社そのものが、独自の政治的意図を持って動いたら!?
誰も止めるものはいなくなる。
長生きはするのものだ。
ロウは、目が鮮血の色に変わるのを感じて、あわててサングラスをかけた。
自分はいま、世界が変わる瞬間を目撃しようとしている。
それは愉快なものではなかった。
それがもたらした新世界が、どうあれ、そこに至るまでに川がせき止められるほどの死体が量産されるのが常であったからだ。
キッガは少なくともロウに対しては、すっかり気を許したようだった。
新しいエステル侯国の政治体制において、自分がどうのロウがどうのと、さかんに話している。
そんなもののために、おまえは自分の父親であり、愛人でもあった男を手に掛けたのか?
ロウは犬歯を隠すためにストールをあげて、うつむいた。
ルトよ。
おまえはいまどこでどうしている。
この混乱を最小限の犠牲で鎮めるには、おまえが必要だ!
「わたしは、ジウルたちを連れて街にでようと思う。」
ロウはキッガに言った。
「わたしの存在は、まだやつらには知られていないはずだ。
うまくすれば、向こうから接触をとってくるかもしれない。保安隊に先駆けて、やつらを捕獲、または抹殺できる。
『武力』としても白狼団が健在なところは、鉄道公社に見せておく必要がある。」
「わかった・・・だが、わたしの護衛は・・・まだ『仕掛け屋』のやつらも捕まってはいない。」
「それこそ、保安部のやつらがうまくやるだろう。あなたをそうそう死なせたりはしない。」
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と、これは心のなかでロウはそっとつぶやいた。
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