245 / 574
第5部 ギウリーク動乱篇~ミトラへの道
第226話 後始末の記録
しおりを挟む
ギムリウスを慰めるのには、結構時間がかかった。
自分が騙されたことよりも、新しいお友達ができたつもりが、そうでなかったことにギムリウスはガッカリして、いた。
ウォルトとミイシアを、ぼくとフィオリナに紹介するのもそれはそれは楽しみにしていたので、それが叶わないこととなると、がっかりしたように蹲っていた。
ギムリウスのヒトガタは、ものすごく出来が良い。それこそ感情の動きが全く隠せないほどに。
あとはロウ=リンド。
この面倒見のいい吸血鬼には、認識阻害の魔法のことは説明したが、ラウレスとエミリアには黙ってることにした。
ぼくらはもう少し、ミトラで活動しなければならないのだし、ラウレスたちにはその隠れ蓑になってもらいたい。
海千山千のエミリアはともかく、ラウレスにそんな演技力があるとはとても思えなかった。
さて、列車の運行を妨げていたものは、解消されたので、列車は動き出してはいたものの、この駅を含み、いくつかの駅で渋滞が発生していたので、その解消には少し時間がかかった。
その間、クローディア陛下は、エステルの遺した行政機構を使って、いくつかの改善案を・・・指示も依頼もしていない。そんな権限は、彼にはない。
ただ、この騒動を通じて、陛下は治安長官ほかに絶大なる信頼を得ていたので、相談に乗るままに、それに答えただけだ。
エステル伯爵領がどうなるかは、これからギウリークが決めるのだろう。
だが、駅のホームや改札口の増設、エステル伯爵がやるべきであった一連の改革は、これでスタートすることになる。
列車の運行停止によって、溢れた乗客によって暴利を貪っていた一部の飲食店や宿泊業者は、新しい改札前の再開発からは、弾かれることになったが、これは仕方のないことだろう。
費用については、クローディア大公国からの借款になるようだった。
ゼナス・ブォレストの遺体は、鉄道公社が引き取った。驚いたことに彼には、妻も子もいた。
鉄道公社内では、叩き上げのエリートの一人であり、将来はもう少し上の地位で活躍することを期待されていた人物でもあったようで、その死は、悲嘆と安堵を持って迎えられた。
彼がやろうとしていたことは、少なくとも鉄道公社の意向からはすでにかなり、かけ離れており、優秀だった彼の死を悼むとともに、自らがその計画を暴きたて公式に彼を罰するのではなく「個人的な意向」で彼が殺されたことに一安心していたのだ。
キッガのほうは、エステル家代々の墓地に亡骸を葬られた。もともとは暫定的にほんの数日間伯爵の地位にいただけだったが、ほかに葬る場所もなく、親類筋からも別に文句もでなかったようだ。
葬儀にはもと、白狼団の面々が参加した。
ラウレスは、前ロテリウム公爵にすっかり気に入られたらしく、どこに行くにもべったりだった。
ご老公は、ラウレスを途方もない器量をそなえた大人物だと錯覚したらしく、竜人部隊の最高顧問として、迎えたい。あるいはそれが叶わぬならば、ロデリウム家の精鋭部隊「ナンバーズ」の指揮官として彼を迎えたいようだ。ラウレスはその勧誘から逃げ回っている。
これはラウレスが正しくて、いくら古竜とはいえ、鉄道公社の「絶士」やぼくら「踊る道化師」とやり合うには、彼では命がいくつあっても足りない。
そういうことを遠回しに表現するのだか、ご老公は、なんと奥ゆかしい竜なのだろうと勘違いをし、いっそう彼を追いかけ回すのだ。
「なんだ、それ?」
ぼくがいるのは、病院のベッドである。オルガと、やり合うのに妙なところに目玉を作ってしまったのを摘出する施術をうけたのだ。
とはいっても治癒は自分でできるから、今日にも退院する予定だ。ギムリウスは、「お見舞い」に来たのがうれしいらしく、ぼくの体を巻き込んで巣を作り始めていた。
ぼくが「なんだそれ」と言ったのはギムリウスのことではなく、フィオリナがメイドを連れていたことである。
「メイドさんだ。料理以外はなんでも出来る。」
「なんでも、とは?」
「接近戦でも長距離戦でも」
「メイドさんの、仕事とは違うだろうに!」
「どうも我が主。」
別に凹んだ様子もなく、メイドは愛想良く微笑んでみせた。
「わたしは、鉄道公社の“絶”魔法士グルジエン。姫を絶士にスカウトしたかったのだけど、もう別のパーティにいるというので、見学にきた。」
「絶士はどーする?」
「ランゴバルト冒険者学校への研修留学ということで出向の辞令をもらった。」
グルジエンは、ぼくのベッドのそばにかがみこんだ。
「ついでにギムリウスのスカウトも続行するように、と。」
「否!」
ギムリウスの肩口にうっすら残る刀傷は、絶剣士のアイクロフトによるものらしい。
絶士。
まったくノーマークだったが、注意しないとな。
「主が、フィオリナ姫の婚約者ハルト殿下ですか?」
「いま、ミトラに潜入中なんだ。ぼくのことは、ウォルト、フィオリナの、ことはミイシアと呼んでくれ。」
「OK、ウォルトさま。」
くるりとその場で回るとドレスの裾が舞い上がり、まぶしい足があらわにみえた。
「ルト! わらわが見舞いにきたぞ!
歓喜のあまりにのたうち回るがよい!」
オルガを先頭にアキルにドロシー、12使徒のミランまでいる。最後にひょっこりとロウが笑顔を覗かせたが、引率のつもりだろうか。
「ルト!」
あんなに頭のいい子なのにときどき、周りの、空気がまったくよめなくなるドロシーが飛びつくようにして抱きついてきた。
当然のことながら、ギムリウスの貼った巣にダイブすることになった彼女は、空中でバタバタともがく羽目になった。
「話ならわたしもある。順番を守るように。」
「ほうほう。わらわも話したいことはある。ならどうやって順番を決めるかの?」
個室とはいえ、病室にはオルガのデスサイズはデカすぎるだろう。
いや使えないと言ってるではなく、壁ごと切り裂くはめになるからさ。
「わたしは別に話はいいのだが。」
グルジエンはすこし頬を赤らめている、
「なんだ、その腕づくでやるのなら、ぜひとも参加したい。」
「我が君はもてるなあ!」
フィオリナがぼくの肩を叩いた。
「今度はわたしから婚約破棄しようか?」
まあまあ。
と笑いながらロウが、ぼくとフィオリナの首に手を回して同時に抱きしめた。
「わたしは、あなたたちがふたりとも大好きだからね!」
「なるほど!」
邪神少女が、納得したように頷いた。
「わたしは、ロウさまとルトが好き。」
そういうわけの、わからない感情を持ち込まないで欲しいんだけど、ドロシーがぶつぶつと言った。
「いいぞっ!よく言えた!妖怪じじいの愛人!」
「夜の声がうるさいっ!まわりに聞かせたくてやってるのか!」
「わたしマシューから口説かれてるけど試してみてもいい?」
ぐはっ!
ドロシーが顔を真っ赤にして、黙り込んだ。
「とにかく、話はしないとね。」
ぼくは無難に引き取った。
「個別の話のまえに皆にしっておいてもらいたいことを話そうと思うんだ。」
自分が騙されたことよりも、新しいお友達ができたつもりが、そうでなかったことにギムリウスはガッカリして、いた。
ウォルトとミイシアを、ぼくとフィオリナに紹介するのもそれはそれは楽しみにしていたので、それが叶わないこととなると、がっかりしたように蹲っていた。
ギムリウスのヒトガタは、ものすごく出来が良い。それこそ感情の動きが全く隠せないほどに。
あとはロウ=リンド。
この面倒見のいい吸血鬼には、認識阻害の魔法のことは説明したが、ラウレスとエミリアには黙ってることにした。
ぼくらはもう少し、ミトラで活動しなければならないのだし、ラウレスたちにはその隠れ蓑になってもらいたい。
海千山千のエミリアはともかく、ラウレスにそんな演技力があるとはとても思えなかった。
さて、列車の運行を妨げていたものは、解消されたので、列車は動き出してはいたものの、この駅を含み、いくつかの駅で渋滞が発生していたので、その解消には少し時間がかかった。
その間、クローディア陛下は、エステルの遺した行政機構を使って、いくつかの改善案を・・・指示も依頼もしていない。そんな権限は、彼にはない。
ただ、この騒動を通じて、陛下は治安長官ほかに絶大なる信頼を得ていたので、相談に乗るままに、それに答えただけだ。
エステル伯爵領がどうなるかは、これからギウリークが決めるのだろう。
だが、駅のホームや改札口の増設、エステル伯爵がやるべきであった一連の改革は、これでスタートすることになる。
列車の運行停止によって、溢れた乗客によって暴利を貪っていた一部の飲食店や宿泊業者は、新しい改札前の再開発からは、弾かれることになったが、これは仕方のないことだろう。
費用については、クローディア大公国からの借款になるようだった。
ゼナス・ブォレストの遺体は、鉄道公社が引き取った。驚いたことに彼には、妻も子もいた。
鉄道公社内では、叩き上げのエリートの一人であり、将来はもう少し上の地位で活躍することを期待されていた人物でもあったようで、その死は、悲嘆と安堵を持って迎えられた。
彼がやろうとしていたことは、少なくとも鉄道公社の意向からはすでにかなり、かけ離れており、優秀だった彼の死を悼むとともに、自らがその計画を暴きたて公式に彼を罰するのではなく「個人的な意向」で彼が殺されたことに一安心していたのだ。
キッガのほうは、エステル家代々の墓地に亡骸を葬られた。もともとは暫定的にほんの数日間伯爵の地位にいただけだったが、ほかに葬る場所もなく、親類筋からも別に文句もでなかったようだ。
葬儀にはもと、白狼団の面々が参加した。
ラウレスは、前ロテリウム公爵にすっかり気に入られたらしく、どこに行くにもべったりだった。
ご老公は、ラウレスを途方もない器量をそなえた大人物だと錯覚したらしく、竜人部隊の最高顧問として、迎えたい。あるいはそれが叶わぬならば、ロデリウム家の精鋭部隊「ナンバーズ」の指揮官として彼を迎えたいようだ。ラウレスはその勧誘から逃げ回っている。
これはラウレスが正しくて、いくら古竜とはいえ、鉄道公社の「絶士」やぼくら「踊る道化師」とやり合うには、彼では命がいくつあっても足りない。
そういうことを遠回しに表現するのだか、ご老公は、なんと奥ゆかしい竜なのだろうと勘違いをし、いっそう彼を追いかけ回すのだ。
「なんだ、それ?」
ぼくがいるのは、病院のベッドである。オルガと、やり合うのに妙なところに目玉を作ってしまったのを摘出する施術をうけたのだ。
とはいっても治癒は自分でできるから、今日にも退院する予定だ。ギムリウスは、「お見舞い」に来たのがうれしいらしく、ぼくの体を巻き込んで巣を作り始めていた。
ぼくが「なんだそれ」と言ったのはギムリウスのことではなく、フィオリナがメイドを連れていたことである。
「メイドさんだ。料理以外はなんでも出来る。」
「なんでも、とは?」
「接近戦でも長距離戦でも」
「メイドさんの、仕事とは違うだろうに!」
「どうも我が主。」
別に凹んだ様子もなく、メイドは愛想良く微笑んでみせた。
「わたしは、鉄道公社の“絶”魔法士グルジエン。姫を絶士にスカウトしたかったのだけど、もう別のパーティにいるというので、見学にきた。」
「絶士はどーする?」
「ランゴバルト冒険者学校への研修留学ということで出向の辞令をもらった。」
グルジエンは、ぼくのベッドのそばにかがみこんだ。
「ついでにギムリウスのスカウトも続行するように、と。」
「否!」
ギムリウスの肩口にうっすら残る刀傷は、絶剣士のアイクロフトによるものらしい。
絶士。
まったくノーマークだったが、注意しないとな。
「主が、フィオリナ姫の婚約者ハルト殿下ですか?」
「いま、ミトラに潜入中なんだ。ぼくのことは、ウォルト、フィオリナの、ことはミイシアと呼んでくれ。」
「OK、ウォルトさま。」
くるりとその場で回るとドレスの裾が舞い上がり、まぶしい足があらわにみえた。
「ルト! わらわが見舞いにきたぞ!
歓喜のあまりにのたうち回るがよい!」
オルガを先頭にアキルにドロシー、12使徒のミランまでいる。最後にひょっこりとロウが笑顔を覗かせたが、引率のつもりだろうか。
「ルト!」
あんなに頭のいい子なのにときどき、周りの、空気がまったくよめなくなるドロシーが飛びつくようにして抱きついてきた。
当然のことながら、ギムリウスの貼った巣にダイブすることになった彼女は、空中でバタバタともがく羽目になった。
「話ならわたしもある。順番を守るように。」
「ほうほう。わらわも話したいことはある。ならどうやって順番を決めるかの?」
個室とはいえ、病室にはオルガのデスサイズはデカすぎるだろう。
いや使えないと言ってるではなく、壁ごと切り裂くはめになるからさ。
「わたしは別に話はいいのだが。」
グルジエンはすこし頬を赤らめている、
「なんだ、その腕づくでやるのなら、ぜひとも参加したい。」
「我が君はもてるなあ!」
フィオリナがぼくの肩を叩いた。
「今度はわたしから婚約破棄しようか?」
まあまあ。
と笑いながらロウが、ぼくとフィオリナの首に手を回して同時に抱きしめた。
「わたしは、あなたたちがふたりとも大好きだからね!」
「なるほど!」
邪神少女が、納得したように頷いた。
「わたしは、ロウさまとルトが好き。」
そういうわけの、わからない感情を持ち込まないで欲しいんだけど、ドロシーがぶつぶつと言った。
「いいぞっ!よく言えた!妖怪じじいの愛人!」
「夜の声がうるさいっ!まわりに聞かせたくてやってるのか!」
「わたしマシューから口説かれてるけど試してみてもいい?」
ぐはっ!
ドロシーが顔を真っ赤にして、黙り込んだ。
「とにかく、話はしないとね。」
ぼくは無難に引き取った。
「個別の話のまえに皆にしっておいてもらいたいことを話そうと思うんだ。」
10
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる