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第7部 駆け出し冒険者と姫君
第356話 わたしがルトを助けるの!
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リアは少し緊張して、部屋に入った。
グランダの王立学院の生徒である彼女は、まもなく17になる。顔立ちは愛らしい。やや垂れた目と誘うような唇が魅力的な少女だ。いやグランダの年齢ならば成人であるので、レディだ、と言うべきなのだろう。
一番、着慣れた冒険者装束、革の胴衣と肩当て、短い剣を携えてぐるっと周りを見渡した。
知った顔もいるし、そうでないものもいる。
もともと、ルトとフィオリナの婚約破棄騒動に巻き込まれて、いったんは王立学院を退学になって、復学したため、まだ卒業できないでいる。
退学後、日銭を稼ぐために始めた冒険者稼業で、ルトと知り合い、同じパーティのメンバーとして魔王宮に挑み、さらに勇者パーティの一員として、魔王宮階層主の「試し」に合格した。
あれこれあって、今はリアの正式な名前は、リア・クローディアという。
クローディア公爵家の猶子となったためだ。相続権はいっさいないが、家族の一員として扱われる。
クローディア公爵領は、その後独立をはたし、クローディア公国となっている。なのでリアもそこのお姫様だ。
「リア、久しぶり。」
サングラスのロウ=リンドが声をかけた。
「ロウ! ロウ=リンド!」
リアは、ほっとした。吸血鬼を見てほっとするのも、問題ではあるが、ほかの顔見知りのメンバー、たとえば、グランドマスターのミュラはあまり口を聞いたことがなく、一緒に冒険をしたヨウィスやリヨンは、ややとっつきにくい。
いちばん、親しい相手とは、状況を聞いた今では、あまり親しげにしない方がよさそうだっった。
「全員集まったな。」
ロウがぐるりと全員を見回した。
「では、第一回ルトを助ける会を開催する。」
アライアス侯爵邸の客用棟。そこにある執務室を彼女たちは完全に私物化している。
もっともアライアス侯爵がいま泊めている客は、全員が彼女たちの関係者だから、問題はあるまい。
侍女の制服に身を包んだ、ドロシーが茶を入れて回る。
「まずは、ルトの状態だ。
ドロシー、相変わらずか?」
「食欲は少し戻っているようです。」
ドロシーは、席に着くと、険しい顔でそういった。
「もともと食の細い人ですから・・・・今朝は、ラウレスさんの作った雑炊を全部食べていかれました。ただ、あまり積極的に、というわけではありませんね。
ラウレスが作りにきて、食べさせてくれているから仕方なく食べる、と言ったふうです。」
「うん。食欲の方は改善してるな。で、あっちの方は?」
「そちらは個人個人で差がありますから。」
ドロシーの顔が一層険しくなった。
「たとえば、アキルだとそばに寄ったり、軽く肩を叩いたりといった程度の接触なら大丈夫なようです。これがミュラさんだと、近くに寄っただけで、もどします。」
ミュラは、抗議しようと口を開きかけたが、断念した。それは事実であって、否定はできない。
「おまえだと、どうだ?」
「自慢じゃないですが、軽くキスならばオッケイです。あと、上半身は脱いで見せても大丈夫ですね。背中も胸もね。下を脱ごうとするとイヤな顔をします。あと、肌が触れるのはダメです。体温や肌の匂いが感じられた時点で、おえってなりますね。」
「正確なレポート、ありがたいが、そんなことをいちいちやってるのか?」
「いやあ、なに。」
ドロシーは笑った。
「ほんの挨拶です。わたしとルトくんの間柄なら。」
気丈に振る舞ってはいるが、かなり精神的にダメージを負っているルトを助けたいと思って集まった彼女たちであったが、思いはそれぞれだ。
リアなどは、ルトのことを本気で落としたいと願っていたし、一方、ヨウィスなどは、ルト×フィオリナ推しだったので、今回の展開などは、(ルトの健康状態への心配は別として)大いに妄想をかき立てられるものであった。
「とにかく、もともとそっちの方面は淡白なあいつが、女性恐怖症に近い状態になってしまっている。とにかく、性を連想させるものが一切だめだ。」
ロウがまとめた。密かに後で、ドロシーと同じくらいのことは試してみようかと思っていたが。
「これは、時間が解決するとは限らない。むしろ悪化すら考えられる。」
「そ、それなら。」
黒一点が手を上げた。顔立ちならばここの誰よりも美しい。美青年は、口早に言った。
「女がダメなら、むしろ、わたしが。今のわたしならワンチャンあるんじゃないかと。」
全員の視線は、氷のヤイバのようだった。ちなみに視線だけでは済まなかった。
「どの口がそのセリフを吐きますか!」
「尻軽!」
「浮気性!」
「五十七回!」
「何その絶倫!」
「種馬!」
もちろん、言い返したいのはやまやまだった。
ランゴバルドに婚約者を残して、ジウル・ボルテックの愛人になっていたドロシーに尻軽呼ばわりされるのは、納得いかなかったし、だいたいミュラ!なんであんたに浮気性だの言われないといけないんだ!?
種馬はおまえのまえの恋人のことたろう、リア!!
だが、フィオリナはぐっとこらえた。
こらえなければ、次は斬撃か攻撃魔法が飛んできかねない、そんな雰囲気である。
「と、とにかく!
結婚式は明後日なんだから。」
フィオリナは訴えた。
知っているはずの仲間は、悪鬼の形相の仮面を被ったまま、忙しく会話をしている。
フィオリナは、予備の招待状を差し出した。
「ほら、明後日の夜中に、わたしとルトは大聖堂で結婚するんだから。」
ひそひそ。囁きながら見知らぬ知人たちはみな、自分宛の招待状を確認しあっている。
「本当だ。日時が消えてない。」
「まさか、この状態で?」
「誰が誰と結婚するの?」
「結婚って、なにかの魔法儀式の隠語でしたっけ?」
「そもそも、いまのフィオリナは男性だぞ。どうやって」
「元々美形だから、女装させてもいける。」
ヨウィスは、気味の悪いの目付きで言った。
「なんだったら、ルトに女装させてもいい。」
明らかに楽しんでいた。
「おそらくですが。」
リアが手をあげた。
じろっと、フィオリナを睨んだ目つきは、犯罪者を捌く裁判官のものだった。
「ルトの目的は『断罪』です。」
そんな!と叫びかけて、フィオリナは慄然とした。
ありそうだ。いや、それ以外にありえない。
ロウ=リンドは笑う。
「たしかに、並みのものには裁けぬ二人だが、踊る道化師に神々、古竜の集団を加えた我々なら。」
「か、かみがみっ!?」
リアが声をあげたが、知りたいか?とロウにきかれて、ブンブンと首を振った。
「い、いったいルトはわたしたちをどうすると・・・」
「さあ。」
とロウは答えた。
「だが、賢者に匹敵する知恵者が考える復讐だ。心して待つがいいと思うぞ。」
グランダの王立学院の生徒である彼女は、まもなく17になる。顔立ちは愛らしい。やや垂れた目と誘うような唇が魅力的な少女だ。いやグランダの年齢ならば成人であるので、レディだ、と言うべきなのだろう。
一番、着慣れた冒険者装束、革の胴衣と肩当て、短い剣を携えてぐるっと周りを見渡した。
知った顔もいるし、そうでないものもいる。
もともと、ルトとフィオリナの婚約破棄騒動に巻き込まれて、いったんは王立学院を退学になって、復学したため、まだ卒業できないでいる。
退学後、日銭を稼ぐために始めた冒険者稼業で、ルトと知り合い、同じパーティのメンバーとして魔王宮に挑み、さらに勇者パーティの一員として、魔王宮階層主の「試し」に合格した。
あれこれあって、今はリアの正式な名前は、リア・クローディアという。
クローディア公爵家の猶子となったためだ。相続権はいっさいないが、家族の一員として扱われる。
クローディア公爵領は、その後独立をはたし、クローディア公国となっている。なのでリアもそこのお姫様だ。
「リア、久しぶり。」
サングラスのロウ=リンドが声をかけた。
「ロウ! ロウ=リンド!」
リアは、ほっとした。吸血鬼を見てほっとするのも、問題ではあるが、ほかの顔見知りのメンバー、たとえば、グランドマスターのミュラはあまり口を聞いたことがなく、一緒に冒険をしたヨウィスやリヨンは、ややとっつきにくい。
いちばん、親しい相手とは、状況を聞いた今では、あまり親しげにしない方がよさそうだっった。
「全員集まったな。」
ロウがぐるりと全員を見回した。
「では、第一回ルトを助ける会を開催する。」
アライアス侯爵邸の客用棟。そこにある執務室を彼女たちは完全に私物化している。
もっともアライアス侯爵がいま泊めている客は、全員が彼女たちの関係者だから、問題はあるまい。
侍女の制服に身を包んだ、ドロシーが茶を入れて回る。
「まずは、ルトの状態だ。
ドロシー、相変わらずか?」
「食欲は少し戻っているようです。」
ドロシーは、席に着くと、険しい顔でそういった。
「もともと食の細い人ですから・・・・今朝は、ラウレスさんの作った雑炊を全部食べていかれました。ただ、あまり積極的に、というわけではありませんね。
ラウレスが作りにきて、食べさせてくれているから仕方なく食べる、と言ったふうです。」
「うん。食欲の方は改善してるな。で、あっちの方は?」
「そちらは個人個人で差がありますから。」
ドロシーの顔が一層険しくなった。
「たとえば、アキルだとそばに寄ったり、軽く肩を叩いたりといった程度の接触なら大丈夫なようです。これがミュラさんだと、近くに寄っただけで、もどします。」
ミュラは、抗議しようと口を開きかけたが、断念した。それは事実であって、否定はできない。
「おまえだと、どうだ?」
「自慢じゃないですが、軽くキスならばオッケイです。あと、上半身は脱いで見せても大丈夫ですね。背中も胸もね。下を脱ごうとするとイヤな顔をします。あと、肌が触れるのはダメです。体温や肌の匂いが感じられた時点で、おえってなりますね。」
「正確なレポート、ありがたいが、そんなことをいちいちやってるのか?」
「いやあ、なに。」
ドロシーは笑った。
「ほんの挨拶です。わたしとルトくんの間柄なら。」
気丈に振る舞ってはいるが、かなり精神的にダメージを負っているルトを助けたいと思って集まった彼女たちであったが、思いはそれぞれだ。
リアなどは、ルトのことを本気で落としたいと願っていたし、一方、ヨウィスなどは、ルト×フィオリナ推しだったので、今回の展開などは、(ルトの健康状態への心配は別として)大いに妄想をかき立てられるものであった。
「とにかく、もともとそっちの方面は淡白なあいつが、女性恐怖症に近い状態になってしまっている。とにかく、性を連想させるものが一切だめだ。」
ロウがまとめた。密かに後で、ドロシーと同じくらいのことは試してみようかと思っていたが。
「これは、時間が解決するとは限らない。むしろ悪化すら考えられる。」
「そ、それなら。」
黒一点が手を上げた。顔立ちならばここの誰よりも美しい。美青年は、口早に言った。
「女がダメなら、むしろ、わたしが。今のわたしならワンチャンあるんじゃないかと。」
全員の視線は、氷のヤイバのようだった。ちなみに視線だけでは済まなかった。
「どの口がそのセリフを吐きますか!」
「尻軽!」
「浮気性!」
「五十七回!」
「何その絶倫!」
「種馬!」
もちろん、言い返したいのはやまやまだった。
ランゴバルドに婚約者を残して、ジウル・ボルテックの愛人になっていたドロシーに尻軽呼ばわりされるのは、納得いかなかったし、だいたいミュラ!なんであんたに浮気性だの言われないといけないんだ!?
種馬はおまえのまえの恋人のことたろう、リア!!
だが、フィオリナはぐっとこらえた。
こらえなければ、次は斬撃か攻撃魔法が飛んできかねない、そんな雰囲気である。
「と、とにかく!
結婚式は明後日なんだから。」
フィオリナは訴えた。
知っているはずの仲間は、悪鬼の形相の仮面を被ったまま、忙しく会話をしている。
フィオリナは、予備の招待状を差し出した。
「ほら、明後日の夜中に、わたしとルトは大聖堂で結婚するんだから。」
ひそひそ。囁きながら見知らぬ知人たちはみな、自分宛の招待状を確認しあっている。
「本当だ。日時が消えてない。」
「まさか、この状態で?」
「誰が誰と結婚するの?」
「結婚って、なにかの魔法儀式の隠語でしたっけ?」
「そもそも、いまのフィオリナは男性だぞ。どうやって」
「元々美形だから、女装させてもいける。」
ヨウィスは、気味の悪いの目付きで言った。
「なんだったら、ルトに女装させてもいい。」
明らかに楽しんでいた。
「おそらくですが。」
リアが手をあげた。
じろっと、フィオリナを睨んだ目つきは、犯罪者を捌く裁判官のものだった。
「ルトの目的は『断罪』です。」
そんな!と叫びかけて、フィオリナは慄然とした。
ありそうだ。いや、それ以外にありえない。
ロウ=リンドは笑う。
「たしかに、並みのものには裁けぬ二人だが、踊る道化師に神々、古竜の集団を加えた我々なら。」
「か、かみがみっ!?」
リアが声をあげたが、知りたいか?とロウにきかれて、ブンブンと首を振った。
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