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第8部 残念姫の顛末
第390話 長い夜2
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「で、どうするのだ。強制的に止める方法はあるのか?」
アモンが、一同を睨んだ。
その瞳が金褐色に輝いている。
「強制的に止めるなら、どこまでやる。だれがやる。いつやる。」
「あのふたりの力を正確にはかったものはいるのか?」
ロウが冷静に言った。
「わたしは、少なくとも本気で戦ってフィオリナに首を刎ねられている。いいか、この真祖たるロウ=リンドが本気でやりあって、敗北したのだ。
ルトの力はフィオリナに劣らぬだろう。つまり、我々が感じた通り、彼らは友としてともに歩むには、これ以上ない者たちだが、敵にはけっしてまわしてはいけない。
わかっていただろう。わかっているはずだ。」
「ロウ、アウデリア、ヴァルゴール、そして運命神。あのふたりを祝福してやることはできないのか?」
アモンは苛々と言った。
「なぜ、ひと組みの人間がつがいになるのに、世界が蠢く。」
「方法は幽閉。」
アウデリアが、のっそりと立ち上がった。
「あまり、人の娘を亡き者にする話を大声でするな。もし、そうならわたしが。」
「アレらを閉じ込める牢などない。」
「魔王宮が空いてるだろう。わたしに娘と義理の息子を殺させる気か。」
「アウデリアさん」
「なんだわたしに親子の情がないと思っているのか、邪神。」
「邪神呼ばわりしないでよね。」
わたし、邪神ヴァルゴールに召喚された異世界勇者にして、邪神その人、夏ノ目秋流は堂々と言った。
考えてみれば無理設定だなあ。
アキルとひとつになるのは、もう少し後にすればよかったかもしれない。
わたしは、この悲劇が起こる前の、脳天気な少女が好きだったのだ。
つまり、かつてのわたしを。 わたしはかつて、アキルだったし、わたしは、このあと、ヴァルゴールになるのであるが、もう少し分離した状態ではいた方が良かったかもしれない。
話しかけられる友人が一人減ることは、その分寂しい。
だから、アキルよ。
友だちをいっぱい作ろう。
できれば、こんな神さまとか、竜とかじゃないやつを。
「要するに、運命が見える者が言っているのは、『今』がまずいと言っているだけだ。
何年か先にぼ伸ばすだけでいい。危険は解消するんだ。」
「もしくは、フィオリナを別の誰かと、結婚させてしまえばよいのです。」
純朴な蜘蛛が、口を出した。
「今回の混乱の一因であるリウと、フィオリナの関係ですが、リウなりに神たちのアドヴァイを受け入れた結果だと思われます。
そうでなければ、このタイミングでルトに、自分達の関係を打ち明けて、三人で結婚しようなどというバカな提案をするとは思えません。」
「ほう。」
ロウはちょっとおどろいたように言った。
「それがバカな提案だとわかるのか?」
「わたしは、結婚に至る人間の情がわかっていると言うつもりはありません。
でもそれは、ルトとフィオリナがしようとしていた『結婚』という形式から外れることだとは理解できます。
ルトは、これから先もフィオリナと、ずっと一緒にいて、その特別な存在であり続けたいと願ったから、結婚を申し入れたのです。
リウが、自分もフィオリナにとって特別な存在だと主張されてしまっては、ルトの目論みは崩れます。」
瞳が分裂してぐるぐるまわるのは、ギムリウスが感情的になっている証拠だ。
ギムリウスは正しい。
およそ、有性生殖を行う定命の生き物からかけ離れた存在である、この生き物に、わたしは好感を持った。ギムリウスは大好きなルトのために、懸命に出来ることを探していた。
「だから、フィオリナとリウは、番いにさせましょう。
ルトの悲しみは、ここにいるもの、あるいはいないものが癒せばいい。
少なくとも、ルトとフィオリナを害することで結婚を止めるよりは、はるかにマシです。」
ギムリウスはちょっとだまって、それから続けた。
「フィオリナを害する行動は、再びリウの介入を招くでしょう。
フィオリナとリウは、あの二人にさせたいようにすればよいのです。」
一堂が、何秒か沈黙したのは、ギムリウスの提案があまりにもまともだったからであった。
「なるほど。ザザリ、アウデリア。今の案はどうだ? おぬしの子どもたちが結ばれるのだ。
祝福できるか?」
これまで、沈黙を守っていたザザリは、純朴そうな田舎の郷士の奥方と言った風情、野良仕事で焼けた肌は、適度に筋肉も乗っていて、健康そうであった。
「また別の問題は起きそうね。第二次魔族戦争とか。
今のところは、陛下にその気はないにしろ、何年か後には必ず持ち上がる問題よ。」
「その時には、『踊る道化師』が止めるだろうさ。私も手を貸す。」
アウデリアも言った。
「リウの体質が遺伝する可能性があるから、あの二人はしばらくは子どもは作らないだろう。それなら、なんとかルトも耐えられるのではないかな。」
「ルトにとってフィオリナはそこまで、重要な存在なのでしょうか?」
ギムリウスが言った。
「グランダのような地方都市で、お互いがお互いに匹敵する存在がいなかったのならわかりますが、今はそうではありません。わたしやロウは確かに人間ではありませんが、アキルやオルガならどうでしょう?
フィオリナも己と対等の存在であるリウという伴侶を得たように、ルトも別の相手を探すべきです。」
「それが、人間の愛情というものは、そうそう器用にできていないのだ、神獣よ。」
アウデリアはため息をついた。
「フィオリナにも、ルトへの情愛は残っている。というより変わっていない。一時的に、リウへのそれが情欲こみで上回っているだけだ。いずれ、ルトの元に帰るとわたしは踏んでいる。そのためにも、子を成さないというリウの判断はありがたいな。」
今のままがいい。
というフィオリナの発言に、少しためらった後、
「ほぼ、賛成だよ。」
ルトは、ぽつり、と言った。
「ほぼ、というのは?」
「ぼくはフィオリナの特別な存在でいたい。リウとの間にこどもができたら、特別はむこうになるだろう?」
「それは!
でもリウは、わたしとの間にこどもはつくらないって・・・そういうふうにしてるって。」
「約束なんて簡単に流される。自分でもわかるだろう?」
うう。
と、フィオリナはうなった。理性の判断など、簡単に押し流される感情の奔流。それに情欲が加わると。
体験したことのないものには、鼻で笑われるかもしれない。この女は、あるいは男は何をしているのか、と。
婚約者を、あるいはこれから共にことを成そうとする友に対する裏切りではないのか。
そんな判断がつかない二人ではないはずだった。
アモンが、一同を睨んだ。
その瞳が金褐色に輝いている。
「強制的に止めるなら、どこまでやる。だれがやる。いつやる。」
「あのふたりの力を正確にはかったものはいるのか?」
ロウが冷静に言った。
「わたしは、少なくとも本気で戦ってフィオリナに首を刎ねられている。いいか、この真祖たるロウ=リンドが本気でやりあって、敗北したのだ。
ルトの力はフィオリナに劣らぬだろう。つまり、我々が感じた通り、彼らは友としてともに歩むには、これ以上ない者たちだが、敵にはけっしてまわしてはいけない。
わかっていただろう。わかっているはずだ。」
「ロウ、アウデリア、ヴァルゴール、そして運命神。あのふたりを祝福してやることはできないのか?」
アモンは苛々と言った。
「なぜ、ひと組みの人間がつがいになるのに、世界が蠢く。」
「方法は幽閉。」
アウデリアが、のっそりと立ち上がった。
「あまり、人の娘を亡き者にする話を大声でするな。もし、そうならわたしが。」
「アレらを閉じ込める牢などない。」
「魔王宮が空いてるだろう。わたしに娘と義理の息子を殺させる気か。」
「アウデリアさん」
「なんだわたしに親子の情がないと思っているのか、邪神。」
「邪神呼ばわりしないでよね。」
わたし、邪神ヴァルゴールに召喚された異世界勇者にして、邪神その人、夏ノ目秋流は堂々と言った。
考えてみれば無理設定だなあ。
アキルとひとつになるのは、もう少し後にすればよかったかもしれない。
わたしは、この悲劇が起こる前の、脳天気な少女が好きだったのだ。
つまり、かつてのわたしを。 わたしはかつて、アキルだったし、わたしは、このあと、ヴァルゴールになるのであるが、もう少し分離した状態ではいた方が良かったかもしれない。
話しかけられる友人が一人減ることは、その分寂しい。
だから、アキルよ。
友だちをいっぱい作ろう。
できれば、こんな神さまとか、竜とかじゃないやつを。
「要するに、運命が見える者が言っているのは、『今』がまずいと言っているだけだ。
何年か先にぼ伸ばすだけでいい。危険は解消するんだ。」
「もしくは、フィオリナを別の誰かと、結婚させてしまえばよいのです。」
純朴な蜘蛛が、口を出した。
「今回の混乱の一因であるリウと、フィオリナの関係ですが、リウなりに神たちのアドヴァイを受け入れた結果だと思われます。
そうでなければ、このタイミングでルトに、自分達の関係を打ち明けて、三人で結婚しようなどというバカな提案をするとは思えません。」
「ほう。」
ロウはちょっとおどろいたように言った。
「それがバカな提案だとわかるのか?」
「わたしは、結婚に至る人間の情がわかっていると言うつもりはありません。
でもそれは、ルトとフィオリナがしようとしていた『結婚』という形式から外れることだとは理解できます。
ルトは、これから先もフィオリナと、ずっと一緒にいて、その特別な存在であり続けたいと願ったから、結婚を申し入れたのです。
リウが、自分もフィオリナにとって特別な存在だと主張されてしまっては、ルトの目論みは崩れます。」
瞳が分裂してぐるぐるまわるのは、ギムリウスが感情的になっている証拠だ。
ギムリウスは正しい。
およそ、有性生殖を行う定命の生き物からかけ離れた存在である、この生き物に、わたしは好感を持った。ギムリウスは大好きなルトのために、懸命に出来ることを探していた。
「だから、フィオリナとリウは、番いにさせましょう。
ルトの悲しみは、ここにいるもの、あるいはいないものが癒せばいい。
少なくとも、ルトとフィオリナを害することで結婚を止めるよりは、はるかにマシです。」
ギムリウスはちょっとだまって、それから続けた。
「フィオリナを害する行動は、再びリウの介入を招くでしょう。
フィオリナとリウは、あの二人にさせたいようにすればよいのです。」
一堂が、何秒か沈黙したのは、ギムリウスの提案があまりにもまともだったからであった。
「なるほど。ザザリ、アウデリア。今の案はどうだ? おぬしの子どもたちが結ばれるのだ。
祝福できるか?」
これまで、沈黙を守っていたザザリは、純朴そうな田舎の郷士の奥方と言った風情、野良仕事で焼けた肌は、適度に筋肉も乗っていて、健康そうであった。
「また別の問題は起きそうね。第二次魔族戦争とか。
今のところは、陛下にその気はないにしろ、何年か後には必ず持ち上がる問題よ。」
「その時には、『踊る道化師』が止めるだろうさ。私も手を貸す。」
アウデリアも言った。
「リウの体質が遺伝する可能性があるから、あの二人はしばらくは子どもは作らないだろう。それなら、なんとかルトも耐えられるのではないかな。」
「ルトにとってフィオリナはそこまで、重要な存在なのでしょうか?」
ギムリウスが言った。
「グランダのような地方都市で、お互いがお互いに匹敵する存在がいなかったのならわかりますが、今はそうではありません。わたしやロウは確かに人間ではありませんが、アキルやオルガならどうでしょう?
フィオリナも己と対等の存在であるリウという伴侶を得たように、ルトも別の相手を探すべきです。」
「それが、人間の愛情というものは、そうそう器用にできていないのだ、神獣よ。」
アウデリアはため息をついた。
「フィオリナにも、ルトへの情愛は残っている。というより変わっていない。一時的に、リウへのそれが情欲こみで上回っているだけだ。いずれ、ルトの元に帰るとわたしは踏んでいる。そのためにも、子を成さないというリウの判断はありがたいな。」
今のままがいい。
というフィオリナの発言に、少しためらった後、
「ほぼ、賛成だよ。」
ルトは、ぽつり、と言った。
「ほぼ、というのは?」
「ぼくはフィオリナの特別な存在でいたい。リウとの間にこどもができたら、特別はむこうになるだろう?」
「それは!
でもリウは、わたしとの間にこどもはつくらないって・・・そういうふうにしてるって。」
「約束なんて簡単に流される。自分でもわかるだろう?」
うう。
と、フィオリナはうなった。理性の判断など、簡単に押し流される感情の奔流。それに情欲が加わると。
体験したことのないものには、鼻で笑われるかもしれない。この女は、あるいは男は何をしているのか、と。
婚約者を、あるいはこれから共にことを成そうとする友に対する裏切りではないのか。
そんな判断がつかない二人ではないはずだった。
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