疎まれ魔女は、年下騎士の執愛に食み尽くされる~別れ話をしたら媚薬を盛られました~

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37.いえ、まだ舐めていませんので(☆)

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「ね、ねぇ、また最初っからやり直し、なんて言わないよね……?」

 火照る身体を持て余しながら、セラはおそるおそるテオドールへ尋ねる。さんざんなぶられた乳頭や陰核よりも、放置された交接器が疼いて仕方ないのだ。

「貴女が望むならそうしますが」

 微笑むテオドールに、セラはぶんぶんと頭を横に振る。

「もうあんまり焦らさないで……」

 涙を浮かべて懇願すると、余裕綽々といった様子だったテオドールの顔が、切なげに歪む。

「ほんとうは、わたしも早く貴女の中に入りたい……」

 青年は太腿の付け根をセラの脚に擦りつける。ズボンの奥に潜むモノがぴくっと身を震わせ、同時に彼も熱い吐息を漏らした。その刺激が彼の獣を煽り立てたのか、緑色の瞳の中にとろりとした欲が浮かぶ。

「ああ、貴女の中は、どれほど蕩けているのでしょうね。今すぐ指先で確かめたいのですが……」

 彼の指が割れ目を撫でる。だが膣へは沈まず、ただ周囲をくすぐるのみ。くちゅくちゅという水音を愉しんでいるようでもあった。

「あ、ん、だから、焦らさないでぇ……」

 悶えるセラをさらに虐めるように、小陰唇を弄び始めた。

「あっあっ、そこも、きもちいい……」

 充血して左右に開いている花弁を交互に擦られ、セラは背を反らして喘いだ。肉びらに与えられる刺激を愉しんでいると、不意打ちで乳首をつままれて、軽い絶頂。

「んんん……っ! あっ、だから、もう……なんで……」

 なぜ肝要な箇所に触れてくれないのか、どこまで焦らすのかと、セラは身悶えしながら青年を責めた。

「指は入れません。蕩け切った貴女の中を味わうのは、自分自身・・・・だけにしようと決めているので」
「じゃあ早くして……!」
「いえ、まだ舐めていませんので」
「ばかぁ……」

 セラの目からこぼれた涙を拭ってから、テオドールは優しく囁く。

「たくさん気持ちよくなってください。悦ぶ貴女を見るたび、わたしもとても嬉しくなる」
「…………」

 しょせん薬の作用じゃないか、とは言えなかった。もうセラはすべて・・・をわかっている。テオドールもきっと、最初からわかっている。

 テオドールがなにか言う前に、セラは自ら脚を開いて、両腿の間に彼を迎えた。彼はセラの膝裏を持ち上げてさらに大きく開脚させたあと、ぱっくり割れた陰裂をしばらく視線で犯していた。彼にとって、セラの秘所など見慣れたものだろうに、今さらじっくり観察する意味があるのだろうか。だが、薬の効果もあってか、見られているだけで妙にヒクついて仕方なかった。そのかすかな動きを堪能しているのかもしれない。

「ひ……!」

 やがて、テオドールの熱い舌がセラの女陰を舐め上げ、びくりと腰が浮く。股間を濡らす愛液を余さず舐め取るような動きは、もどかしいやら気持ちいいやらで、セラは脱力してその快楽を味わった。
 もっと強い刺激が欲しい、と身体の深部が疼きだした頃、それを察したようにテオドールが陰核を舌でつつく。

「ああっ!」

 普段は過剰な刺激を拒絶する陰核だが、薬効に支配された今はまるで疲れ知らず。少し舐められただけで、またいかせてくれと奮起する。
 テオドールは、小さな性感帯を前後左右から舐め回したあと、強く吸い付いてきた。強烈な快感に、セラは全身で大きく跳ねた。

「~~~~~ッッ!」

 思わずテオドールの頭を押して、吸引を止めさせようとした。だがびくともしない。

「あっあっ、ああ、テオ……! うう~~~~ッ!」

 吸われながら舌先で揺らされると、もう辛抱たまらない。今日何度目になるかわからない絶頂がセラの意識を白く染め上げる。

「や、やめ、やめてっ!!」

 セラが明らかにイったのに、テオドールはまだ陰核に吸い付いている。セラは半泣きで彼の頭を押したが、止まない刺激に、また膣が震えた。

「~~~~ッ!」

 びくびくと大きく震えたあと、ようやく顔を離したテオドールの頭をごつんと殴る。彼は、ささいな悪事を咎められた悪戯っ子のように無邪気な笑みを見せてから、濡れ光る口元を拭って、頬に付着したセラの縮れ毛を名残惜しそうにシーツの海へ捨てた。

 セラは寝台に身を投げ出してぜいせいと喘ぎながら、呼吸は乱れても肉体はさほど疲弊していないことに気づく。どうやら『ブランゲーネ』には、疲労回復効果のようなものがあるらしい。

(なんちゅー薬を作ったんだ……)

 セラは、薬の開発者である女魔法使いブランゲーネへ思いを馳せた。
 尊敬する魔法使いの名を問われたら、セラは間違いなく彼女の名を挙げる。生涯をかけて、女性のための魔法薬を数多く作り出したひとだから。そんな彼女が、なぜよりにもよってこの媚薬に自らの名をつけたのか、今なら痛いほど理解できる。

(まさに、世紀の大発明だ)

 改めてブランゲーネへ敬意を抱いていると、テオドールがベルトを外す音が耳に届いた。いよいよだ、と思った瞬間、強烈な情欲がカッと身を焼いて、熱い吐息がこぼれる。
 同時に、放置されっぱなしだった媚肉が、もう限界だと訴え始めた。はくはくと開閉して異物を求めながら、愛液を垂れ流している。

「て、テオ……」

 欲望の詰まった声で青年を呼ぶと、慌てて下着を脚から引き抜き、左向きにそそり立つ陽根をあらわにしてセラへ迫った。緑色の瞳の中に浮かぶぎらぎらとした光を見るに、彼ももうほとんど余裕がなさそうだ。

「なにをどうしてほしいか、と尋ねるまでもないですね」
「うん、その腫れたブツをさっさと挿れて。これ以上焦らしたら、わたしから襲う」
「ああ、それもいいですね」

 テオドールの表情が陶然と輝く。

「でも、今日はすべてわたしに任せてください」
「……早く、してっ」

 吐き捨てるように言ってから、セラは再び大きく開脚して、脚の間にテオドールをいざなった。彼は自身の根元を支え、セラの膣口へ先端を押し付ける。亀頭が粘液に触れた瞬間、顔をしかめて小さく呻いた。そのままゆっくりと腰を進めると、セラの淫洞はやすやすと彼を吞み込んだ。

「ううう、ううううっ」

 蕩けた隘路を押し広げられ、熟れた肉襞をかき分けられる至高の悦びが背筋を這いあがり、セラはぎゅっと瞼を閉じて唸った。テオドールの先端が最奥へ当たると、凄烈な快感に腰が跳ねる。

「やばい……」

 そう呟いたのはテオドールだった。彼らしくない物言いに、余裕のなさがうかがえる。

「すごい、ああこれは……すごいですね……」

 語彙力ボキャブラリーの喪失した感想を述べたあと、彼はゆっくり腰を引いた。ぞぞぞとした快感に、セラは「ひっ」と悲鳴を上げる。入口近くまで後退した男根が、次は勢いよく深部へ叩き込まれた。それを何度か続けられると、セラは気持ちのよさになにも考えられなくなり、ただ自らも腰を突っ張らせて、奥を抉られ肉襞を擦られる快感を享受した。

「あっ、やっ、奥っ、すき……んっ、うううっ……!」
「セラ殿」

 テオドールが上体を倒し、セラの口の端から垂れる唾液を舐め取った。そのままくちびるを奪って、舌をねじ込んでくる。下半身の快楽に集中しているセラには、舌を絡める余裕はなかった。

「……セラ殿」

 なぜか彼の動きが止まってしまい、セラは哀切の涙をこぼす。

「……やだ、動いてッ!」
「セラ殿、わたしを見てください」

 しぶしぶ彼の呼びかけに応えると、切羽詰まったような表情をしながらも、緑色の瞳の中にひどく真剣な光を宿していた。

「セラ殿、愛しています。わたしの気持ちをわかってください。信じてください。わたしはもう、貴女なしの人生は考えられないんです」

 胸の内から絞り出すような言葉に、セラは一瞬だけ快楽を忘れた。切なげに眉を歪める彼の頬を撫でてやろうと手を伸ばしかけ、ぎゅっと拳を握って顔を背ける。

「ばか、こんな状況で言われても……知らない。性欲を愛情だと勘違いしてるんでしょ」
「性欲と愛情の区別くらいつきますよ」

 テオドールの両手がセラの顔を強く掴み、正面を向かせた。

「いつも貴女のことで頭がいっぱいで……一緒にいると楽しくて……離れがたくて……関係を清算しようだなんて言われて、死ぬほど悲しかった。それが愛情以外のなんだというのです」
「そんなの……今だけ……んっ」

 くちびるを塞がれ、言葉を封じられた。セラの舌は自然と彼の舌を求めて動き、ちゅくちゅくと絡め合わせていると、それに呼応するように媚肉も蠢いて中のものを締め付けた。テオドールもキスをしながらゆっくり腰を進め、セラの膣を悦ばせてくれる。

(ああ、気持ちいい……テオドール……)

 胸の中でだけ、優しく彼の名を呼んでやる。もうセラは己の心の在りかを理解している。だが、未だにそれを口に出す勇気がない。
 やがて青年の顔が離れ、セラの肩口に顔をうずめた。

「セラ殿、誠に申し訳ありません……」
「え……なに?」
「もうだめです、射精ます」
「えっ、あっ」
「このあともまだまだ頑張れますので……とりあえずご容赦ください」
「っう、ああっ!」

 にわかにテオドールの動きが早まり、ずくずくと絶え間なく隘路を抉られた。ゆっくりと上り詰めていたセラの膣は驚いて動きを止めたが、すぐに彼の押し込みに合わせて快感を収受し、天頂へ至る準備を始める。セラはたまらず青年へすがりついていた。

「うううっ、テオ……っ、ああ、くるっ!!」

 身を焼くような快楽とともに媚肉が蠢き、中に収まる肉棒に食らいついて子種を搾り取ろうとする。その動きに翻弄されるように、テオドールもいつもより大きく呻きながら思いの丈を吐き出した。

「ああ、セラ殿……!」

 ぜいぜいと荒く呼吸しながら、青年がぎゅっとセラを抱きしめる。
 彼の腕の中で余韻を味わいながら、『最短記録だね』と言おうとして、セラは慌てて口を噤んだ。口は禍の元だ。きっと、あとから何倍にもして返される。
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