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Ⅲ いざ、王城へ! 嫌われるぞ!
③
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リンの目が覚めると自室のベッドだった。全身が痛くて身動きが出来ない。唸り声を上げて何とか身体を起こそうとした。
「リン、起きたいのか?」
低く優しい声。優しいのに恐怖を覚える声。リンは全身をビクっとさせて声の主を見た。カロール殿下だ。無言で目線を合わせる。リンは身体の震えが隠せなかった。
「ごめん。こんなつもりじゃ無かった。これほどリンの匂いが、オメガフェロモンが強烈だと思っていなかった。嫌な思いをさせて済まない」
謝られてもリンの恐怖心は消えない。ベッドの上を逃げようとすると、全身の痛みが強くなりリンは声を上げた。
「うぅ、いたぁ」
「リン、動かなくて良いから」
リンの姿勢を直そうとするカロール殿下。殿下の手がリンに触れる。リンの身体がビクっと震える。固くなるリンの身体。恐怖に歯がガチガチ鳴る。
「一人に、してください」
少しの沈黙。
「……分かった」
寝室を出ていく殿下と交代でハカルたち侍女が入る。
「リン様、怪我のお手当をさせてください。また眠ってしまいますとお薬を塗るタイミングが無くなってしまいます」
申し訳なさそうに進言する侍女たちにリンは頷きで返事をした。
恥ずかしいけれど自力で服が脱げなくて全て侍女にお願いした。チラッと見ればリンの皮膚が青あざや噛み跡で散々な事になっている。痛いはずだ。消毒して包帯やガーゼを交換してくれる侍女に身を任せた。
「お怪我は噛み跡と裂傷、打撲だけです。骨折などはありません。また、リン様とカロールさまはまだ清い関係のままでございます。本番の行為まではありませんでした。それから、リン様、これはお伝えしておくべき事です。カロール殿下はアルファで王太子様です。この国で最高権力をお持ちになる方です。何があってもカロール様に頭を下げさせてはなりません。未来の妃殿下として、全てを受け入れる覚悟をお持ちください」
ハカルの言葉にリンは殴られたような衝撃をうけた。リンが襲われている時に助ける素振りも見せなかった城の者たちの態度が蘇る。ここでのリンの存在価値の低さが耐えられなくて悲鳴をあげたくなった。悔しくて、悲しくて、涙が滲む。涙を見られたくなくて布団の中に潜りこむ。
「もう、休ませてください」
ハカルたちを見られずに、布団の中から声だけで伝えた。
「はい。厳しいことを申してしまいましたが、リン様がお早く良くなりますよう精一杯サポートいたします。お熱もありますので鎮痛解熱剤をこちらに置きます。辛ければ内服してください」
何かあれば呼び出してください、と言葉を残しハカルたちが部屋を出て行った。彼女たちは城勤めだ。リンのための侍女ではない。リンの味方ではない。王家のために働く人たちなのだと実感する。
伯爵家侍女のマリーが恋しい。そう思い、なぜリンが一人でここに来なくてはいけないかが分かった。この王家中心の環境に従うためだ。これまでの伯爵家のようにリンが大切にされる環境ではないことを知るためなのだと理解する。
しかしリンの感情はついて行けない。心は捻じれるほど苦しいし身体は痛くて涙がこぼれる。
ふと暗くなった窓の外を見ると、ベランダの欄干に大フクロウが止まっている。途端にリンの心が少し明るくなる。
「あ、来てくれた! フクロウ君、まって、少し、待って」
愛らしいフクロウだけが今のリンの支えに思えた。
涙を流しながらリンは起き上がる。身体はしんどいけれどフクロウの傍に行きたい。まだ飛んで行かないで、と願い必死に窓まで歩く。鍵を開けてベランダに出る。フクロウは逃げずに首を左右に傾けて『クルル』と小さく鳴く。
リンは痛む身体を引きずりベランダの椅子に座った。夜風が冷たい。座っているのが辛くてテーブルに頭を預けてフクロウを見る。眺めていると、涙がどんどん溢れる。
「うぅ、うわぁ、わぁぁん、わぁぁ!」
堪えきれずに、リンは声を上げて泣いた。
リンの声に驚いたのか一度羽をバタつかせたけれど、フクロウはそこに居てくれた。しばらく泣き続けた。時間の感覚が曖昧だった。
それほど長く外に居たつもりはないが、段々フクロウがユラユラ揺れて見え始めた。夜風がやけに冷たく感じる。熱が上っているかも、とリンは思ったが椅子から立ち上がる体力が無かった。
どうにか部屋に戻らないといけない。リンは真剣にマズイと思った。変な焦りと力の入らない身体。深呼吸して立ち上がろうとしてリンはその場に崩れ落ちた。椅子を倒して派手に転んでしまった。バサバサと飛び立つ音。
(あぁ、驚かせてしまったね。ごめんね)
リンは飛び立っただろうフクロウを見ることが出来ず、グニャリと歪む床を見ていた。隣のベランダから物音がガタガタ聞こえていた。フクロウが隣のベランダへ行ったのかな、と考えながら意識を手放した。
翌日から三日間、熱が続きリンは寝込んだ。リンはベランダで倒れたと思ったが、気が付いたらベッドで寝ていた。窓の施錠もしっかりしてあった。ベランダの椅子は倒れていなかった。フクロウが来てくれたのは夢だったと思うことにした。やけにリアルな夢だった。
そして三日寝込むうちに、心に決めたことがある。リンは絶対に伯爵家に帰る。ここにはリンの居場所はない。リンはこんな場所で生きて行くのは嫌だ、と心から思った。
美しい容姿で人を惹きつけて、あんな乱暴なことをするカロール殿下などと婚姻は嫌だ。王家こそ全てと考える侍従侍女たちは信用できない。胸ポケットにしまった『王子様に嫌われるための十の作戦』を手で包みこむ。
(絶対に嫌われてやる。絶対にここを出て行く)
そう自分に誓った。
「そろそろお食事を王家の食卓でお食べになりませんか?」
ハカルからの声かけに薄く微笑む。いつか言われるだろうと思っていた事だ。リンがカロール殿下に襲われて四日が経っていた。
「王家からのご指示ですか?」
「はい。調子が良ければ食事を一緒に、とカロール殿下から言伝でございます」
「わかりました。では朝食は王家のダイニングに向かいます」
微笑みを絶やさずリンは機械的に答える。だれも近づけないように偽物の笑顔を張り付ける。
あれからリンは誰の顔も見ない。目線を合わせず、少し下を見て過ごす。人と目線を合わせないことがリンの心を楽にした。誰からも大切にされていないと悲しむより、リンがみんなを拒絶しているのだと思う方が苦しくない。
それから憎しみに似た存在になったカロール殿下。もう二度とカロール殿下に心を許すものか。あの綺麗な瞳に惑わされてはいけない。目を合わせてはいけない。リンはそう心に誓って、王家のダイニングへ向かった。
「失礼します。食事に参りました」
室内に声をかけて入室する。見たくないと思っていた金髪が見える。リンは微笑みを顔に張り付けて視線を下に落とす。
「リン、おはよう。椅子まで支えよう」
席を立って傍に来る殿下。良い匂いがリンを包む。クラリと酩酊しそうな匂いに抗いリンは足に力を入れる。
「いえ、もう回復しております。御心配には及びません」
殿下に触れられないように距離をとって席に座る。
「あ、そう、か。それは、良かった。もう、痛くない?」
「はい。熱も下がりました。大丈夫です」
正面のカロール殿下を見ずに冷たくリンは返事をした。本当はまだ傷は残るし痛い。三日も熱が続いたのだ。体調が良いわけがない。そんなリンに気が付く様子がないカロール殿下にイライラした。
静かな朝食。「いい天気だね」「リン、卵は半熟、固ゆでのどちらが好みかな?」時々話しかける殿下の質問に目線を落としたまま応える。どうでもいいことを聞くな、とリンは心で叫んだ。
(あぁ、早く僕の事を『出て行け』と言ってくれないかなぁ)
そんな事ばかりをリンは考えていた。
「ね、リン。食後に兎を見ないか? 先日、赤ちゃん兎が生まれたそうだ」
殿下の言葉にリンはピクリと反応する。
(兎の赤ちゃん! 見たい! 抱きたい!)
沸き上がる思いがそのまま口に出た。
「見たい、ですけど……」
王城の敷地は広い。ウサギなどの動物舎はきっと敷地内の端だろう。距離がある。今のリンの体力で大丈夫だろうか。
「リンの部屋に連れて行こうか?」
「え? 殿下が兎を連れてこられるのですか?」
リンの部屋にカロール殿下が来るということだろうか。心臓がドクリとする。
「大丈夫だよ。もう、この間みたいなことはしない」
殿下の言葉にドキッとする。何となくリンはカロール殿下の顔を見た。
緑の瞳が悲しそうにリンを見ていた。その表情を見るとズキリと痛むリンの心。一瞬目を合わせてリンは直ぐに下を向く。
(なんで殿下がそんな顔しているんだよ)
訳の分からないモヤモヤが生まれるリンの心。
「分かりました。お待ちしています」
断ることも出来ずリンはそう答えた。
「リン、起きたいのか?」
低く優しい声。優しいのに恐怖を覚える声。リンは全身をビクっとさせて声の主を見た。カロール殿下だ。無言で目線を合わせる。リンは身体の震えが隠せなかった。
「ごめん。こんなつもりじゃ無かった。これほどリンの匂いが、オメガフェロモンが強烈だと思っていなかった。嫌な思いをさせて済まない」
謝られてもリンの恐怖心は消えない。ベッドの上を逃げようとすると、全身の痛みが強くなりリンは声を上げた。
「うぅ、いたぁ」
「リン、動かなくて良いから」
リンの姿勢を直そうとするカロール殿下。殿下の手がリンに触れる。リンの身体がビクっと震える。固くなるリンの身体。恐怖に歯がガチガチ鳴る。
「一人に、してください」
少しの沈黙。
「……分かった」
寝室を出ていく殿下と交代でハカルたち侍女が入る。
「リン様、怪我のお手当をさせてください。また眠ってしまいますとお薬を塗るタイミングが無くなってしまいます」
申し訳なさそうに進言する侍女たちにリンは頷きで返事をした。
恥ずかしいけれど自力で服が脱げなくて全て侍女にお願いした。チラッと見ればリンの皮膚が青あざや噛み跡で散々な事になっている。痛いはずだ。消毒して包帯やガーゼを交換してくれる侍女に身を任せた。
「お怪我は噛み跡と裂傷、打撲だけです。骨折などはありません。また、リン様とカロールさまはまだ清い関係のままでございます。本番の行為まではありませんでした。それから、リン様、これはお伝えしておくべき事です。カロール殿下はアルファで王太子様です。この国で最高権力をお持ちになる方です。何があってもカロール様に頭を下げさせてはなりません。未来の妃殿下として、全てを受け入れる覚悟をお持ちください」
ハカルの言葉にリンは殴られたような衝撃をうけた。リンが襲われている時に助ける素振りも見せなかった城の者たちの態度が蘇る。ここでのリンの存在価値の低さが耐えられなくて悲鳴をあげたくなった。悔しくて、悲しくて、涙が滲む。涙を見られたくなくて布団の中に潜りこむ。
「もう、休ませてください」
ハカルたちを見られずに、布団の中から声だけで伝えた。
「はい。厳しいことを申してしまいましたが、リン様がお早く良くなりますよう精一杯サポートいたします。お熱もありますので鎮痛解熱剤をこちらに置きます。辛ければ内服してください」
何かあれば呼び出してください、と言葉を残しハカルたちが部屋を出て行った。彼女たちは城勤めだ。リンのための侍女ではない。リンの味方ではない。王家のために働く人たちなのだと実感する。
伯爵家侍女のマリーが恋しい。そう思い、なぜリンが一人でここに来なくてはいけないかが分かった。この王家中心の環境に従うためだ。これまでの伯爵家のようにリンが大切にされる環境ではないことを知るためなのだと理解する。
しかしリンの感情はついて行けない。心は捻じれるほど苦しいし身体は痛くて涙がこぼれる。
ふと暗くなった窓の外を見ると、ベランダの欄干に大フクロウが止まっている。途端にリンの心が少し明るくなる。
「あ、来てくれた! フクロウ君、まって、少し、待って」
愛らしいフクロウだけが今のリンの支えに思えた。
涙を流しながらリンは起き上がる。身体はしんどいけれどフクロウの傍に行きたい。まだ飛んで行かないで、と願い必死に窓まで歩く。鍵を開けてベランダに出る。フクロウは逃げずに首を左右に傾けて『クルル』と小さく鳴く。
リンは痛む身体を引きずりベランダの椅子に座った。夜風が冷たい。座っているのが辛くてテーブルに頭を預けてフクロウを見る。眺めていると、涙がどんどん溢れる。
「うぅ、うわぁ、わぁぁん、わぁぁ!」
堪えきれずに、リンは声を上げて泣いた。
リンの声に驚いたのか一度羽をバタつかせたけれど、フクロウはそこに居てくれた。しばらく泣き続けた。時間の感覚が曖昧だった。
それほど長く外に居たつもりはないが、段々フクロウがユラユラ揺れて見え始めた。夜風がやけに冷たく感じる。熱が上っているかも、とリンは思ったが椅子から立ち上がる体力が無かった。
どうにか部屋に戻らないといけない。リンは真剣にマズイと思った。変な焦りと力の入らない身体。深呼吸して立ち上がろうとしてリンはその場に崩れ落ちた。椅子を倒して派手に転んでしまった。バサバサと飛び立つ音。
(あぁ、驚かせてしまったね。ごめんね)
リンは飛び立っただろうフクロウを見ることが出来ず、グニャリと歪む床を見ていた。隣のベランダから物音がガタガタ聞こえていた。フクロウが隣のベランダへ行ったのかな、と考えながら意識を手放した。
翌日から三日間、熱が続きリンは寝込んだ。リンはベランダで倒れたと思ったが、気が付いたらベッドで寝ていた。窓の施錠もしっかりしてあった。ベランダの椅子は倒れていなかった。フクロウが来てくれたのは夢だったと思うことにした。やけにリアルな夢だった。
そして三日寝込むうちに、心に決めたことがある。リンは絶対に伯爵家に帰る。ここにはリンの居場所はない。リンはこんな場所で生きて行くのは嫌だ、と心から思った。
美しい容姿で人を惹きつけて、あんな乱暴なことをするカロール殿下などと婚姻は嫌だ。王家こそ全てと考える侍従侍女たちは信用できない。胸ポケットにしまった『王子様に嫌われるための十の作戦』を手で包みこむ。
(絶対に嫌われてやる。絶対にここを出て行く)
そう自分に誓った。
「そろそろお食事を王家の食卓でお食べになりませんか?」
ハカルからの声かけに薄く微笑む。いつか言われるだろうと思っていた事だ。リンがカロール殿下に襲われて四日が経っていた。
「王家からのご指示ですか?」
「はい。調子が良ければ食事を一緒に、とカロール殿下から言伝でございます」
「わかりました。では朝食は王家のダイニングに向かいます」
微笑みを絶やさずリンは機械的に答える。だれも近づけないように偽物の笑顔を張り付ける。
あれからリンは誰の顔も見ない。目線を合わせず、少し下を見て過ごす。人と目線を合わせないことがリンの心を楽にした。誰からも大切にされていないと悲しむより、リンがみんなを拒絶しているのだと思う方が苦しくない。
それから憎しみに似た存在になったカロール殿下。もう二度とカロール殿下に心を許すものか。あの綺麗な瞳に惑わされてはいけない。目を合わせてはいけない。リンはそう心に誓って、王家のダイニングへ向かった。
「失礼します。食事に参りました」
室内に声をかけて入室する。見たくないと思っていた金髪が見える。リンは微笑みを顔に張り付けて視線を下に落とす。
「リン、おはよう。椅子まで支えよう」
席を立って傍に来る殿下。良い匂いがリンを包む。クラリと酩酊しそうな匂いに抗いリンは足に力を入れる。
「いえ、もう回復しております。御心配には及びません」
殿下に触れられないように距離をとって席に座る。
「あ、そう、か。それは、良かった。もう、痛くない?」
「はい。熱も下がりました。大丈夫です」
正面のカロール殿下を見ずに冷たくリンは返事をした。本当はまだ傷は残るし痛い。三日も熱が続いたのだ。体調が良いわけがない。そんなリンに気が付く様子がないカロール殿下にイライラした。
静かな朝食。「いい天気だね」「リン、卵は半熟、固ゆでのどちらが好みかな?」時々話しかける殿下の質問に目線を落としたまま応える。どうでもいいことを聞くな、とリンは心で叫んだ。
(あぁ、早く僕の事を『出て行け』と言ってくれないかなぁ)
そんな事ばかりをリンは考えていた。
「ね、リン。食後に兎を見ないか? 先日、赤ちゃん兎が生まれたそうだ」
殿下の言葉にリンはピクリと反応する。
(兎の赤ちゃん! 見たい! 抱きたい!)
沸き上がる思いがそのまま口に出た。
「見たい、ですけど……」
王城の敷地は広い。ウサギなどの動物舎はきっと敷地内の端だろう。距離がある。今のリンの体力で大丈夫だろうか。
「リンの部屋に連れて行こうか?」
「え? 殿下が兎を連れてこられるのですか?」
リンの部屋にカロール殿下が来るということだろうか。心臓がドクリとする。
「大丈夫だよ。もう、この間みたいなことはしない」
殿下の言葉にドキッとする。何となくリンはカロール殿下の顔を見た。
緑の瞳が悲しそうにリンを見ていた。その表情を見るとズキリと痛むリンの心。一瞬目を合わせてリンは直ぐに下を向く。
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