別に要りませんけど?

ユウキ

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襲来

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 愛人は良いんかいなって思ってたけど、自由にして良いって言った手前、それでこっちに居るなら「まぁお好きにどうぞ」って放置した。
 そしたら結婚してそろそろ一年経とうかという今




「出てきなさいよっ!泥棒猫っ!!」





 中々言わんで今時ってセリフが、屋敷内に響いた。

 執務室まで響くって、すごい声量やな。
 ま、大体察しがつくから向かってみよかなっと。


 そしたら心配顔の侍女に止められた。


「若奥様、危のうございます。私どもで対処いたしますので、どうぞお気になさらず」


 そう言うのは、侯爵家の侍女長。
 最近私につきっきりで、なんか実家の母より過保護な中年女性。初めはちょい警戒されていたんだけど、ちょくちょく話し合う内に意気投合。侯爵家を取り纏めるのに欠かせない存在。


「いいわ、屋敷に入ったと言うことは、対処しかねる状態だったのでしょう。私が行った方が話が早いわ」


 さぁ行くわよって立ち上がったら、肩を落として渋々な感じで手を引いてくれる。
 ネイサンよりエスコート上手いんちゃう?ははは。

 2階の廊下を進んで、玄関ホールに降りる緩やかなカーブを描く階段あたりまで来たら、階下の騒動がよく見えた。

 男性使用人が取り囲んでジリジリしてる。
 中心で焦茶の小柄でスレンダーな女性がキャンキャン吠えてる。

 大方、若旦那の愛人に無闇やたらに触れていいものかと考えあぐねている内に、強行突破されたんだろな~。武器向けるのもなぁ~って感じか。

 ゆっくりと階段から降りてながら、そう考察しつつ眺めていたら数人こっちに気づいた。



 さぁ、始めよか。
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