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夫の爆弾発言
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不穏な言葉を言ったネイサンは、私を背に庇うようにした後、愛する女性であった筈のアリーシャに対峙するように向かい合った。
「アリーシャ、此処には来ないでくれと言ったと思うが」
「だって、ネイトが最近来ないからっ……あたし不安で不安で仕方なかったのよ!その女でしょ?!邪魔されて来れないのよね?大丈夫、あたし、ちゃんとあなたの愛は、あたしにあるって言ってあげたわ!
そしたらその女、負けを認めたのよっ!ね、そんな女なんて気にしないで大丈夫よ、だから帰ろうネイトっ」
私、知らんところで勝手に負けてたみたい。知らんかったわぁ。
すると、ネイサンはバッと私を振り返って、悲しげに顔を歪めた。
アリーシャの「負けを認めた」発言、マジで?ぴぇん!ってとこか?
にっこり微笑んで「そうですけど何か?」と無言で答えたった。
だからなんで泣きそうやねん、あんた。
「……アリーシャ、ちゃんと話さなければと……思っていたんだ。君にはしがらみで重くなる心に寄り添ってくれた、明るい笑顔でいつも癒してくれた。優しく思いやりのある心で包んでくれた。だけど、逃げているだけではいけないと気付いたんだ。それにもっと大切なものが出来た。
…………別れよう」
「っそんなっネイト!何かの気の迷いよねっ!……そうだわ、その女に何か言われたのね…そうに違いないわ…あたしの方が先に……ネイトと先に出会って愛し合ったのに!!」
ちょーっと待て、勝手に他人を舞台にあげんなっ!
「すまない俺は……俺は、アリーシャの元にはもう戻れない……」
「じゃあたしはどうなるの?!いつかは結婚して、幸せに暮らすんじゃなかったの?!」
「すまない。俺は…………っ俺は!
妻を愛してしまったんだっっっ!!」
「アリーシャ、此処には来ないでくれと言ったと思うが」
「だって、ネイトが最近来ないからっ……あたし不安で不安で仕方なかったのよ!その女でしょ?!邪魔されて来れないのよね?大丈夫、あたし、ちゃんとあなたの愛は、あたしにあるって言ってあげたわ!
そしたらその女、負けを認めたのよっ!ね、そんな女なんて気にしないで大丈夫よ、だから帰ろうネイトっ」
私、知らんところで勝手に負けてたみたい。知らんかったわぁ。
すると、ネイサンはバッと私を振り返って、悲しげに顔を歪めた。
アリーシャの「負けを認めた」発言、マジで?ぴぇん!ってとこか?
にっこり微笑んで「そうですけど何か?」と無言で答えたった。
だからなんで泣きそうやねん、あんた。
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…………別れよう」
「っそんなっネイト!何かの気の迷いよねっ!……そうだわ、その女に何か言われたのね…そうに違いないわ…あたしの方が先に……ネイトと先に出会って愛し合ったのに!!」
ちょーっと待て、勝手に他人を舞台にあげんなっ!
「すまない俺は……俺は、アリーシャの元にはもう戻れない……」
「じゃあたしはどうなるの?!いつかは結婚して、幸せに暮らすんじゃなかったの?!」
「すまない。俺は…………っ俺は!
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