【完結】手紙

325号室の住人

文字の大きさ
3 / 3

   下

しおりを挟む

書類提出後は、そのまま王宮の祭壇へ向かう。

何故って?
それは……






「ここに、第3王子トーマスと、その妃エレーナの婚姻を認める!!!」


ギリギリセーフで間に合ったようだ。
今日は、婚約解消の書類受理のその足で、お嬢様は初恋の相手である第3王子殿下と婚姻したのだ。


何でも、第3王子殿下は、お嬢様が婚約を果たしたことでようやっと自分の中のお嬢様への気持ちに気付かれたそうだ。

そこからの猛チャージで、やっとお嬢様との婚姻が叶ったという訳だ。


祭壇の間から出てきたお2人はとても幸せそうに、見つめ合ってキスをした。

その時、王都の大聖堂の鐘が鳴り、正午を告げる。

その鐘がまるでお2人の門出を祝っているようで、私は拍手で2人を出迎えた。



これから、2人は第3王子殿下の治める辺境の地へと旅立つ。

私はもちろん、お嬢……いや、奥様の護衛兼侍女。

辺境に行ったら、ゴリマッチョの騎士と婚姻して、乳母になるのが私の夢だ!!




え? あの男がどうなったかって?

………………んー、興味なし!!



     おしまい
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

それは本当に真実の愛なのかしら?

月樹《つき》
恋愛
公爵家の一人娘マルガリータと王太子エドワードは運命の出会いで結ばれた二人だった。 様々な人々の反対を押し切って、やっと婚約者になれた二人。 この愛こそが【真実の愛】だと信じて疑わなかった。 でも少しずつ自分から離れていくエドワード様…。  婚約してから10年の月日が経ち、もうすぐ結婚というのに、いつの間にか 2人の間には距離が出来ていて… この作品は他サイトにも投稿しております。

あなたに何されたって驚かない

こもろう
恋愛
相手の方が爵位が下で、幼馴染で、気心が知れている。 そりゃあ、愛のない結婚相手には申し分ないわよね。 そんな訳で、私ことサラ・リーンシー男爵令嬢はブレンダン・カモローノ伯爵子息の婚約者になった。

嘘吐き令嬢

神々廻
恋愛
ある所に嘘ばかり付いてしまう令嬢がいました。令嬢に婚約者ができるとより、嘘を付くようになりました。 ですが、令嬢は婚約破棄されてしまいます。 6話完結

魔女の祝福

あきづきみなと
恋愛
王子は婚約式に臨んで高揚していた。 長く婚約を結んでいた、鼻持ちならない公爵令嬢を婚約破棄で追い出して迎えた、可憐で愛らしい新しい婚約者を披露する、その喜びに満ち、輝ける将来を確信して。 予約投稿で5/12完結します

【完結】私の代わりに。〜お人形を作ってあげる事にしました。婚約者もこの子が良いでしょう?〜

BBやっこ
恋愛
黙っていろという婚約者 おとなしい娘、言うことを聞く、言われたまま動く人形が欲しい両親。 友人と思っていた令嬢達は、「貴女の後ろにいる方々の力が欲しいだけ」と私の存在を見ることはなかった。 私の勘違いだったのね。もうおとなしくしていられない。側にも居たくないから。 なら、お人形でも良いでしょう?私の魔力を注いで創ったお人形は、貴方達の望むよに動くわ。

酔って婚約破棄されましたが本望です!

神々廻
恋愛
「こ...んやく破棄する..........」 偶然、婚約者が友達と一緒にお酒を飲んでいる所に偶然居合わせると何と、私と婚約破棄するなどと言っているではありませんか! それなら婚約破棄してやりますよ!!

セラフィーネの選択

棗らみ
恋愛
「彼女を壊してくれてありがとう」 王太子は願った、彼女との安寧を。男は願った己の半身である彼女を。そして彼女は選択したー

【完結】愛人と思われたそうだけど、お人形と一緒で美しいだけの人です。

BBやっこ
恋愛
あの家では、愛人を住まわせている。うちの噂だ。 「そんなわけないじゃないですか。」 私はそう答える。根も葉もない噂なのだから。 それでも、学園の令嬢は噂好き。同じクラスのいけすかない女が突っかかってきた。 うちの事情にまで足を踏み込んでくる。

処理中です...