【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。

時々雨

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ヒロインちゃん

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 ヒロインちゃん改め、ルスくん。

 前世ではよくフロルスを某SNSで漁ってたじゃないか…。す、すまーとふぉん。ほ、ほしい~~!  


 話が脱線した。

 そう、ルスくんの事だ。入学から1ヶ月経った。殿下とは原作通り同じクラスだし、仲がいいと聞いた。しかも!席が前後だとも聞いた。

 原作にない情報供給嬉しい…!その仲良くなった経緯を僕はじっくり聞きたい。そこ詳しく。

 そして、何故か僕にもよく話しかけてくれて、3人でいる事が多くなってしまった。何かと目が合うし、「ルアネくんルアネくん」と話かけてくれるし、目が合えばニコって笑ってくれる。ヒロインちゃんの笑顔が超可愛い、声も可愛い浄化される。

 ルスくんがこんなに好意を持ってくれる理由は分からないが、好意的ならこれからあるとされる毒イベントの心配はないな。

 しかし、ここで原作と少し違う部分がでてきたから、どこで修正力が出るか分からないし、油断は出来ないな。

「ルスさん、私より殿下にお話しなくてもいいんですか?」

「殿下…、フロガくん?なんでですか?フロガくんとは同じクラスだし、いつでもお話出来ます。僕は今ルアネくんとお話したいんです!」

 は~~!?!?可愛すぎるが??

「は~~!?!?可愛すぎるが……」

「ル、ルアネくん?」

 思わず口を手で隠す。ハッしまった心の声が出てしまった。

「いえ、何も無いです今のは聞かなかったことに」

 恥ずかしので、顔を背けた。そして、ルスくんを盗み見る。照れたように顔を赤くして嬉しそうだった。これはバッチリ聞かれてたやつだ。

「わ、分かったよ。その代わりに…」

 な、なんだ交換条件か。ルスくんやるな、殿下のスリーサイズか?勿論快くお教えしよう。

「僕、ルアネくんともっと仲良くなりたいし、そろそろ敬語辞めて欲しいな…?なんて……」

 僕の片手を両手で握って首を傾げてのおねだり。可愛すぎか?

 ウウッッ!!もう片方の手で口を抑えたままでよかった……尊い。間近で尊いを浴びてしまった。

 全人類よ見ろ。これが人気のBL小説のヒロインの力だぞ。

「グッ…。その交換条件を呑もう…改めてよろしく頼むルス」

「や、やったぁ!嬉しい、ありがとうルアネくん!」

 と言い抱きつかれた。

 可愛すぎて天を仰いだら、フロガと目が合った。 

 ムスッとした顔をしていて、あぁ、お前の未来の恋人を今ハグしてすまないな。僕からしたわけでないので不可抗力だ。許せ…!

「ルアネが嬉しそうにしてるなら私も嬉しいが……」

 フロガが近ずいてきた。これは好都合頭を撫でようと思っていたら、その手は空中を斬って、フロガは僕の耳元でボソッっと「ルスばかりで、私にもかまって欲しい」と呟いた。

 こいつら可愛いな…。前世この小説でフロガが推しで顔面も勿論好きだったから、構ってもらえない子犬みたいにきゅーんて顔されると僕は弱いっ!

 僕はもう1度フロガの頭を撫でて、ルスの頭も撫で、抱きしめる。

 この空間幸せすぎる~~~!!!

「ルアネは、僕の頭を撫でたら機嫌が直ると思ってる…」

 とボソッっと言われたが、聞こえなかったことにした。だって僕は、その通りだと思ってるから!
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