【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。

時々雨

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特別な人

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 皆が普段通りの生活に戻りつつある中、以前とは明らかに態度が違う男がいる。

「ルアネ~!機嫌直せよな。ねぇ、悪かったって」

 廊下を歩いてたら、たまたま。本当にたまたま、教室から出てきたヒューイに出くわした。

 付いてく!とか言って、肩をくんで歩き始めた。なんだコイツ、本当に調子が良すぎる。

「引っ付くな...!鬱陶しい」

「そんなこと言うなよ。俺とお前の生死を共にした仲だろ?」

「うっざい、マジで」

 ヒューイの顔を手で押し返しながら、どうしてこんなことに…と現実逃避する。

 いや、きっかけはわかってるんだけどさ。

 コイツの家に行ってご両親に内容は省略したが、沢山迷惑かけられたから叱ってくれみたいなニュアンスで伝えたのだ。そしたら、少し席を外した時にも叱られてたみたいだった。

 ヒューイはご両親に頭が上がらないみたいだったし、これで懲りたら軽率に怪しい人に加担なんてしないだろう。と思って、少し盗み聞きし…、ゴホン。様子見をしていたら、ヒューイがハイネルセン家を恨んでいたきっかけの件も誤解だった、とも聞こえた。

 犯人は別の悪徳貴族で、むしろ、ハイネルセン家が自分の家族を助けてくれた事も知ったらしい。その時のヒューイの顔は見ものだったな。そこからの潔良いくらいの手のひらクルーで、ベタベタと引っ付いてくる。正直うざい。


 そして、例のアイツは学校側も調べている最中で、印を結んで魔法を発動した事から、ペルシカ教団が絡んでいるのではないか…と。


 ペルシカ教団は、所謂王国アンチ勢である。アイツは、ハイネルセン家も気に入らないみたいだったが。ネアには口酸っぱく「ルアネ様も注意してくださいね」と言われた。
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