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特別な人
④
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side ルアネ
普段通りに学校生活を送っていたら、殿下に放課後中庭に呼び出された。なんだろうと思いながら中庭に行くと、チラホラと生徒がいた。
そこで、ベンチに座って花を眺めてる殿下を見つけた。
「でん…、」
いや、まだ生徒結構いるし、殿下は不味いかな。癖で殿下と言いまくってるから、今更な気もするが…
「フロガ、ここに呼び出して何か用ですか」
こちらに気づいて立ち上がる殿下。
「ルアネ。きてくれてありがとう」
いえ、大したことでは…と思い、その様にジェスチャーをした。
「ちょっと着いてきてほしい」
と手を引かれ、中庭の奥に向かって歩き出した。
しばらく歩いていると、こじんまりとした噴水がある場所にでた。こんなに奥でもちゃんと花壇は管理してあり、綺麗にバラが咲いていた。こんな場所知らなかったなと思っていると、手を引いていた殿下が噴水の前で立ち止まり、振り向いた。手は繋いだまま。
「ルアネ、私はあの事件で本当に君を失うかと思ったんだ。私はルアネがいないと生きていけないんだ」
「そうですかね」
繋がってる手をぎゅっと握りながら一生懸命に伝えてくる。
「そうなんだよ。今まで、どれだけルアネの存在に助けられてきたか。ルアネが私の隣から居なくなるのが怖いんだ。だから…」
「ルアネはずっと、今までもこれからも、フロガ殿下の隣に居ますよ。この言葉じゃ不安ですか…?」
少し震えながら伝えてくるから、何が不安なんだろうと思って、フロガの手を両手で包みながら、一歩近づいて見上げる。
相変わらず紅色の瞳が綺麗だなと呑気な事を考えていた。
「ルアネは…、欲しい言葉をいつもくれるが…そうじゃなくて…。一番欲しいのは」
「一番欲しいのは…?」
ん?まさか、これ告白か…!?
今考えると、ここ、最高のシチュエーションでは。ちょっと、今すぐ逃げ出したい!と思ったら両手を握られてしまった。逃げられない!!
「ルアネが子供の頃から好きだ。恋人になりたい、ルアネの人生…全部ほしい。勝手に私の隣から消えたりしないでくれ」
燃える様な濃い紅色の宝石が射抜く視線が本気だと感じる。
これは、逃げられないな。この目に僕は昔から弱い。この目にをする殿下のおねだりに何回折れてきたか。
僕はフロガは推しとして好きだし。原作ファンとしては、フロルスを応援していたし、2人にくっついて欲しかった。この気持ちは本当。
本当だけど…。
フロガに対する気持ちが
“推しの好き”
だけじゃないって、最近気づき始めてたのを、見て見ぬふりをして隠してたはずなのに…。
こんな真剣な目でいわれたら、隠してた気持ちが溢れてくるじゃないか。
「それは、命令ですか?」
「違う!第3王子ではなく、ただのフロガとしての…言葉だ」
捨てられた仔犬みたいな顔をするフロガをみて、クスッと笑ってしまう。意地悪を言ってしまったとは思うけど、これくらいは許して欲しい。
だって、逃げられそうにないんだもん。昔からずっとフロガが甘やかしてきた、ツケが回ってきたのかもしれないね。
「私の人生は、フロガが生まれた時からフロガのものですよ。勝手に居なくならない様には努力しますが、私の事が好きなら…」
ネクタイをグッと引っ張りフロガを引き寄せる。よろけたフロガと顔が数センチでぶつかりそうな所で、フロガの唇を人差し指をあて静止させた。
「ルアネ以外に目移りしたら許しませんよ」
驚いた紅色と視線が交差する。
意味を理解したらしいフロガはよりいっそう、 瞳をキラキラとさせて微笑んだ。
「目移りなんてしないさ。だってこの世で一番綺麗なのはルアネなんだから」
といい、力強く抱きしめられた。
あぁ、なんでこんなにルアネの事が好きになっちゃったんだろう?フロルスを拝みたかったのにな~と抱きついている、フロガの頭を撫でながら思う。
推しを甘やかして育てすぎたせいでフロルアルートになってしまった。
でも、こんなにもフロガが嬉しそうなので、原作ばかりに拘らず、もう少し素直になっても良いのかもしれない。
「本当は繊細で引っ込み思案な癖に、何事にも一生懸命だし、影でいっぱい努力してる所。ちゃんと見てるから」
原作では、ルアネは断罪されるはずなのに、もしかしたら、今みたいな和解ルートがあったかもと思うと、ルアネに申し訳ない気持ちが募る。
けれど、ルアネとして十七年生きてきた僕もルアネだから…。
ルアネへ
僕もフロガの事、好きだって言っても良いですか?
「フロガ、僕も好きだよ。僕の事好きになってくれてありがとう」
おしまい
普段通りに学校生活を送っていたら、殿下に放課後中庭に呼び出された。なんだろうと思いながら中庭に行くと、チラホラと生徒がいた。
そこで、ベンチに座って花を眺めてる殿下を見つけた。
「でん…、」
いや、まだ生徒結構いるし、殿下は不味いかな。癖で殿下と言いまくってるから、今更な気もするが…
「フロガ、ここに呼び出して何か用ですか」
こちらに気づいて立ち上がる殿下。
「ルアネ。きてくれてありがとう」
いえ、大したことでは…と思い、その様にジェスチャーをした。
「ちょっと着いてきてほしい」
と手を引かれ、中庭の奥に向かって歩き出した。
しばらく歩いていると、こじんまりとした噴水がある場所にでた。こんなに奥でもちゃんと花壇は管理してあり、綺麗にバラが咲いていた。こんな場所知らなかったなと思っていると、手を引いていた殿下が噴水の前で立ち止まり、振り向いた。手は繋いだまま。
「ルアネ、私はあの事件で本当に君を失うかと思ったんだ。私はルアネがいないと生きていけないんだ」
「そうですかね」
繋がってる手をぎゅっと握りながら一生懸命に伝えてくる。
「そうなんだよ。今まで、どれだけルアネの存在に助けられてきたか。ルアネが私の隣から居なくなるのが怖いんだ。だから…」
「ルアネはずっと、今までもこれからも、フロガ殿下の隣に居ますよ。この言葉じゃ不安ですか…?」
少し震えながら伝えてくるから、何が不安なんだろうと思って、フロガの手を両手で包みながら、一歩近づいて見上げる。
相変わらず紅色の瞳が綺麗だなと呑気な事を考えていた。
「ルアネは…、欲しい言葉をいつもくれるが…そうじゃなくて…。一番欲しいのは」
「一番欲しいのは…?」
ん?まさか、これ告白か…!?
今考えると、ここ、最高のシチュエーションでは。ちょっと、今すぐ逃げ出したい!と思ったら両手を握られてしまった。逃げられない!!
「ルアネが子供の頃から好きだ。恋人になりたい、ルアネの人生…全部ほしい。勝手に私の隣から消えたりしないでくれ」
燃える様な濃い紅色の宝石が射抜く視線が本気だと感じる。
これは、逃げられないな。この目に僕は昔から弱い。この目にをする殿下のおねだりに何回折れてきたか。
僕はフロガは推しとして好きだし。原作ファンとしては、フロルスを応援していたし、2人にくっついて欲しかった。この気持ちは本当。
本当だけど…。
フロガに対する気持ちが
“推しの好き”
だけじゃないって、最近気づき始めてたのを、見て見ぬふりをして隠してたはずなのに…。
こんな真剣な目でいわれたら、隠してた気持ちが溢れてくるじゃないか。
「それは、命令ですか?」
「違う!第3王子ではなく、ただのフロガとしての…言葉だ」
捨てられた仔犬みたいな顔をするフロガをみて、クスッと笑ってしまう。意地悪を言ってしまったとは思うけど、これくらいは許して欲しい。
だって、逃げられそうにないんだもん。昔からずっとフロガが甘やかしてきた、ツケが回ってきたのかもしれないね。
「私の人生は、フロガが生まれた時からフロガのものですよ。勝手に居なくならない様には努力しますが、私の事が好きなら…」
ネクタイをグッと引っ張りフロガを引き寄せる。よろけたフロガと顔が数センチでぶつかりそうな所で、フロガの唇を人差し指をあて静止させた。
「ルアネ以外に目移りしたら許しませんよ」
驚いた紅色と視線が交差する。
意味を理解したらしいフロガはよりいっそう、 瞳をキラキラとさせて微笑んだ。
「目移りなんてしないさ。だってこの世で一番綺麗なのはルアネなんだから」
といい、力強く抱きしめられた。
あぁ、なんでこんなにルアネの事が好きになっちゃったんだろう?フロルスを拝みたかったのにな~と抱きついている、フロガの頭を撫でながら思う。
推しを甘やかして育てすぎたせいでフロルアルートになってしまった。
でも、こんなにもフロガが嬉しそうなので、原作ばかりに拘らず、もう少し素直になっても良いのかもしれない。
「本当は繊細で引っ込み思案な癖に、何事にも一生懸命だし、影でいっぱい努力してる所。ちゃんと見てるから」
原作では、ルアネは断罪されるはずなのに、もしかしたら、今みたいな和解ルートがあったかもと思うと、ルアネに申し訳ない気持ちが募る。
けれど、ルアネとして十七年生きてきた僕もルアネだから…。
ルアネへ
僕もフロガの事、好きだって言っても良いですか?
「フロガ、僕も好きだよ。僕の事好きになってくれてありがとう」
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