「おまえが泣いて嫌がっても、自由にしてやらないぜ。」~雷の絆・炎の約束 弐~

火威

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第三幕

「おまえが泣いて嫌がっても、自由にしてやらないぜ。」~雷の絆・炎の約束 弐~

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第三幕 (語り 火陽かよう

 パチ、と囲炉裏の火が弾けた。小さく火の粉が舞い上がる。
 外はもう真っ暗で、この炎だけが灯だった。
雷火らいか、おそいなあ。」
 もう何度目になるかわからない呟きがこぼれ落ちた。
 雷火は狩りが上手い。いつも、日が暮れる前には帰ってくるのに、どうして今日に限ってこんなに遅いんだろう。
 隙間風が吹きこんで、炎が揺れた。
 それだけで、不安になる。
 雷火に何かあった?
 オレは、ぶんぶんと首を振る。そんなわけない。雷火の強さは、オレが一番知っている。獣とか普通の人間なんて、雷火の相手になるはずない。祟り神だって、あっさり倒していたくらいなんだから。
 じゃあ、どうして。
 ふっと怖い考えが浮かび上がってしまった。
 それは、ふだんもかすかに感じていて、でも、雷火がそばにいれば、そんなに気にならずに意識の隅に追いやってしまえるくらいの、小さなもの。
 でも、雷火がいない今、それが一気にオレの中に広がった。
「雷火、もう、もどって来ないとか…ないよな。」
 足手まといになっている自覚はある。雷火一人ならしなくていい苦労を背負わせているって、わかってる。
 それでも、オレは雷火といっしょにいたい。雷火のことが好きだから。
 でも、雷火は、オレのことを、本当はどう思っているんだろう。雷火もオレを友達だって思ってくれてる…よな。この村に留まることも、くっついて眠ることも、許してくれているんだから。
 でも、時折見せる、雷火の突き放すような態度が、怖い。
 本当は、オレと一諸に旅に出たことを、後悔しているんだとしたら…。
『誰がどこで死のうが、オレには関係ない。』そう言い切った雷火に、『オレが死んでも?』と思わず訊いていた。
 自分で聞いたくせに、藤丸が割って入ってくれて良かったって、オレは思っている。
 雷火に、「おまえが死んでもどうでもいい。」って言われたら、オレは。
 オレは立ち上がった。
「探しに行こう!」
 自分を奮い立たせるために、腹の底から声を出した。

 東の空は、藍色に沈み始めている。西の空の残照は赤く、木々の影を真っ黒に浮かび上がらせている。見慣れたいつもの光景なのに、ひどく落ち着かないのは、隣に雷火がいないせいだ。
 黄昏の薄闇が滲む山の中は、既に足元が見えづらい。踏み出した足の先で、小枝を踏んだ。パキンと儚い音をたてて、それが割れる。
「雷火!雷火!いるんだろ!返事してくれよ、雷火!!」
 鬼である雷火は、気配に聡くて、オレがどこにいてもわかるらしい。オレの感覚はそこまで鋭利じゃないし、陰陽師の卵ではあったけど、占術は苦手だったから、雷火の居場所ははっきりとは分からない。
 でも、何となく、雷火のいるところが感じ取れる。出会った頃、次に会う約束なんてする間柄じゃなかったのに、毎晩のようにあの銀の輝きを見つけられた。
 オレは、ハッと息を詰め、一気に駆け寄った。
 薄墨色の闇を払うように眩しい、純銀の輝きに。
「雷火!!」
 倒れていた雷火に飛びついた。
 まさか、と思って胸に耳をつけた。
 とくん、とくん、と聞き慣れた鼓動と、いつもの雷火のぬくもり。
 高い鼻の前に手をかざせば、ちゃんとオレの掌に息がかかる。
 オレは、全身から力が抜けて、雷火の上に倒れこんでしまった。慌てて身を起こす。
 雷火を抱き起した。
「雷火!雷火、しっかりしろよ!!目を開けろ!!」
 何があったんだ。こんなところで気を失って倒れているなんて。
 雷火が、ゆっくりと目を開けた。
「雷火、大丈夫か、何が。」
 オレの声が途中で切れたのは、雷火に振り払われたからだ。無遠慮にくっついたオレを、雷火が引き剥がすのは、いつものことだから、オレはたいして驚きはしなかった。
「何するんだよ!」
と、くってかかって…オレはそこで凍りついた。
 雷火の蒼い目が、極寒の冷たさで、オレを見ていたから。
 見くだすような、蔑むような、痛みを感じるほどに冷酷な目だった。
 初めて会った頃みたいな、殺意さえ帯びた眼差しに、肌が粟立った。
「雷火…。」
「気安く呼ぶな。反吐が出る。」
「っ!」
 ズキッと、胸の奥が軋んだ。
 名前を呼ぶことさえ拒否されるなんて。そんな。どうして。
 数刻前に別れた時は、いつもの雷火だったのに。
『どこ行くんだよ!?』って聞いたオレに、『飯の調達。』って、ちゃんと答えてくれた。ぶっきらぼうな、素っ気ない言い方だったけど、聞いていて安心できる声だった。
『支度して待ってるから、気を付けて行って来いよ!』って言ったら、振り向いてくれた。オレはそれだけで嬉しかった。オレを見返したあの蒼い瞳に、拒絶の色はなかった。
 なんで。どうして。思考がぐるぐる回る。ああ、駄目だ。こういう時こそ冷静にならないと。
 何かがあったんだ。オレと一諸にいない間に。
「雷火。なんで急にそんなこと言うんだよ…。」
 ようやく搾り出したオレの声は、自分でもわかるくらいに震えていた。
 雷火が、すっと蒼い目を細めて立ち上がる。
 オレも立とうとしたけど、足に力が入らなかった。ただ雷火を見上げる。
「何故だと?オレは鬼でおまえは陰陽師。殺し合うのが当たり前だ。今まで一緒にいたのが間違いなんだよ。」
 オレとの全部を否定して、雷火は
「どうかしていたぜ。」
と、吐き捨てた。
 オレは唇を引き結ぶ。気を抜いたら、涙が滲みそうだった。
 雷火は、オレと一諸に過ごした時間を忘れたわけじゃない。全部覚えていて、その上で。
 こみ上げてきたものを、無理やり呑みこむ。泣いている場合じゃない。
「電撃。」
 バチッと、雷火の拳にいかづちが宿る。もう見慣れた、蒼白い煌めき。薄闇を払って輝くそれは綺麗で、でも、その威力もオレは身を持って知っている。
 とっさに立ち上がって、刀印を作る。
「バン・ウン・タラク。」
 防御の五芒星が完成するより早く。
 オレは吹っ飛ばされていた。
 ドンッと、背中に激痛。
「―――――!!」
 一瞬、息もできなかった。
 たぶん、木の幹に叩き付けられた。
 パラパラッと、細い枝が降ってくる。衝撃で折れたんだろう。
 何をされたか、全く見えなかった。
 手加減なしで、雷の拳で顔を殴られたんだと、痛みで知らされる。
 かはっと吐き出したものは、真っ赤で、ああ、口の中が切れたんだなと、うまく回らない頭のどこかで思う。
 片頬が、火がついたみたいに熱い。きっと腫れ上がってる。
 何とか体を起こそうとした時。
「雷刃、百華。」
 雷火の周囲が、真昼以上の明るさで輝いた。
 オレは思わず目の上に手をかざす。眩しくて、そうでもしないと見えない。
 光の正体を知って、オレはごくりと喉を鳴らした。
 無数の、本当に百はあるんじゃないかっていう、刃。
 それが、雷火の背後を埋め尽くしていた。
 バチバチッと、その全てが青白く放電している。
 息を呑むほど綺麗な、だけど肌が粟立つほど恐ろしい光景だった。
 あんなの、一本でもまともに喰らったら。否、かすめただけでも。
「バン・ウン・タラク・キリク・アク!!」
 オレが五芒星の護法を完成させたのと、百の刃がオレに向かったのは、ほぼ同時。
 ザン!ザンッ!ザンッ!!
 裂かれ、貫かれ、焼かれる激痛。飛び散る血飛沫。
「うあああああ!!」
 絶叫がオレの口から迸る。
 ほとんどの刃は防いだけれど、ほんの数本かすめただけで、気が遠くなりそうな痛みだった。
 ぬるっと、頬から、生暖かいものが流れ落ちる。闇の中でも鮮やかに赤い。
「いいザマだな。」
 気づいた時には、雷火がすぐ傍にいた。
「カン!」
 ボッと、オレの前に炎が噴出する。とっさに唱えられたのは、不動明王の一字呪だけ。こんなんじゃ、雷火の前には、何の役にも立たないのはわかってる。
 オレは、素早く立ち上がって、走り出した。否、走り出そうとしたところで。
「迅雷。」
 炎の壁目がけて雷が落とされた。
 目を灼く蒼白い閃光。
 刹那に炎を呑みこんだ。
 雷火の手が、すぐ間近に迫って。
 口を塞がれた。
 ぎりぎりと、締め付けてくる、万力みたいな力。
 両手でつかんだけど、びくともしない。雷火は、片手なのに。
 細くて白い指なのに、見た目からは考えられない力だ。あごの骨がミシッと、嫌な音をたてる。
 ダンッと、そのまま木の幹に押さえつけられた。
「!!」
 二度目の衝撃に、背骨が悲鳴を上げる。
 痛みで意識が飛びそうだった。
 ぐっと、奥歯をかみしめて耐える。
「いい表情カオだな。」
 ふっと、雷火の唇に冷たい笑みが浮かんだ。
「もっと見せろよ。」
と、雷火がオレに顔を寄せる。
 吐息のかかる距離。
 銀の睫毛の数さえわかるくらい、間近に迫った蒼い瞳。
 猫が鼠を嬲るような、そんな目で見られるのが哀しくて、胸が痛かった。体の痛みよりもずっと。
 雷火。
 本当は、オレのこと、嫌いだったのか?
 友達だって思ってたのはオレだけなのか?
 一諸に旅ができて嬉しいって思ってたのも、これからもずっと二人でいたいって思ってたのも。
 オレは、おまえさえいれば、他に何もいらないくらい、おまえのことが好きなのに。
 目の奥が熱くなる。
 こらえようとしたけど、もう駄目だっだ。
 ぽろっと零れ落ちた涙が、頬に伝わって、落ちた。
 その瞬間、雷火が、急に手を引いた。
 突然縛めが解かれて、オレはずるっと崩れ落ちる。
 まだ背骨が痺れたように動かなくて、ただ目だけが雷火を追っていた。
 雷火は、ふらふらと数歩後ずさって、座り込んだ。
 そのまま、自分の手の甲を凝視している。
 いつの間にか上がっていた月の光を弾く、一滴の…オレの涙を。
「雷火?」
 呼びかけたら、弾かれたようにオレを見た。
 見開かれた蒼い瞳。
 戸惑うように揺れているその目には、さっきまであった冷酷な色は無かった。
 ああ、と思う。
 いつもの雷火だ。
 はっきり優しくなんてしてくれないけど、オレは知ってるじゃないか。本当の雷火を。
 何があったかなんて知らない。でも、関係ない。
 オレは、絶対、オレの雷火をとりもどす!!
 不思議と、全身に力が漲って、オレは立ち上がっていた。
「雷火!!」
 駆け寄ったオレを
「来るな!!」
と、雷火が突き飛ばす。
「オレに近寄るな!今のオレは、おまえに何するかわからねえんだよ!!」
 血を吐くような悲痛な叫びだった。
 雷火が、何かに耐えるように、唇をかみしめる。
 強く噛みすぎたのか、牙が突き刺さったところから、ぷつっと唇に血の珠が浮かぶ。
 こんな苦しそうな雷火、初めて見た。
 雷火は、何かと戦ってる。オレは何ができる?
「火陽。」
と呼ばれて、オレはどきっとした。
 雷火は、あまりオレの名前を呼んでくれない。なんで今。
「オレから逃げろ。」
 雷火が、まっすぐにオレを見ていた。
 いつも、刃みたいに鋭い瞳なのに、泣きたくなるくらい優しい目をしている。
 こんな目で見られたことなんて。
「もう二度と、オレの前に現れるな。」
「嫌だ!!」
 オレは、考えるより早く、雷火にぶつかっていった。
 雷火を抱きしめて叫ぶ。
「そんなの絶対嫌だ!!」
「…殺されるってわからねえのかよ、この馬鹿!」
 雷火が苦しそうに呻く。
 オレを殺したい気持ちが雷火の中にあって、雷火はそれを必死で抑え込もうとしてる。
 雷火がオレをふりほどことするのに、全力で抗った。
 オレが引く気がないってわかったのか、雷火が覚悟を決めた声で言った。
「だったらオレを浄化しろ。」
「浄化!?」
「できるだろ、陰陽師なら。」
「でも、おまえ鬼だから、そんなことしたら…!」
「やれ。できないなら。」
 雷火が言葉を途中で切って、
「雷刃。」
と、ひどく静かに術を放った。
 バチバチっと放電する刀身。
 雷火は、それを自分の喉元に突きつける。
「オレは死ぬ。」
「雷火の大馬鹿!!」
 もう、破れかぶれだった。
 何がなんだかわからないし、雷火の言ってることもやってることも無茶苦茶で。
 でも、雷火は、何の勝算もなしに、こんなこと言い出すやつじゃないって知ってるから。
 オレはそれに賭ける。
 雷火から、一瞬だけ手を離し、パンッ!!と高く両の掌を打ち鳴らす。
「高天原に神留坐す、神漏岐神漏美命以て皇親神伊邪那岐大神、筑紫日向の橘の、小門の阿波岐原に…。」
 純白の光が、ぼおっと雷火を包み込む。
 流れる水のような、清らかな聖なる光。
 オレの唱える祝詞が、夜闇に沁みていく。
 風の音、木々のざわめき、かすかに届く、獣の遠吠え。全ての音が遠ざかっていく。
 腕の中に、雷火の熱。息遣い。
 いつもは見えないつむじと、白いうなじ。
 ああ、世界にオレと雷火のただ二人だけになったみたいだ。
「…禊祓給時に生坐る祓戸の、大神等諸々禍事罪穢を祓給へ清め給ふと申す事の由を…。」
「くっ…。」
 雷火の息が乱れた。
 雷火は鬼だから、浄化の祝詞はその身を蝕む。だけど、必死で耐えている。
 がんばれ。がんばれ、雷火。負けんな。
 つ、と脂汗が頬から、細いあごを伝わって落ちる。
 あ、と思った。
 見える。違う。感じる。
 雷火の中に、雷火のものとは違う気配。
 禍々しくて、暗く、冷たく、おぞましい…邪悪の塊。闇を凝らせたみたいな、憎しみや妬み、殺意を煮詰めた負の感情の結晶。雷火を縛るみたいに、絡みついている。
 毒だ。
 きっと、これが、このせいで雷火は。
 断ち切ってやる!
「天神地神八百万神等共に、天の斑駒の耳振立て聞食せと畏み畏み白す!!」
 カッと、白い閃光。
 光が弾けた。
 ぐらっと、雷火の体が力を失う。
「雷火!!」
 支える腕に力を込める。
 だけど、受け止めきれないっ…。
 力が、入らな…。
 すうっと、意識が遠のく。
 ああ、浄化に力を使い過ぎて…。
 でも、駄目だ。オレまで気を失ったら、雷火が。
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