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27話
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その日は突然訪れた。
いつものようにソウマとダンジョン配信で、中層の古い遺跡内部をパトロールしていた時のことである。
「今日は妙に静かですね」
ソウマが呟く。確かに、いつもなら遺跡内には小型のモンスターがうろついているものなのに、今日は全く姿を見ない。
「ああ、なんか嫌な予感がするな」
俺がそう答えた瞬間だった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……ドォォォン!!
突然の轟音と共に、遺跡の一部が崩れ落ちてきた。
突然の衝撃でダンジョン全体が激しく揺れ、俺は思わず体勢を崩してしまう。倒れそうになった俺の身体を、ソウマが素早く支えてくれた。
「レイジさん、大丈夫ですか!」
「ああ、すまんな……」
俺は慌てて辺りを見回した。遺跡内部の状況を把握しようと視線を巡らせ、そして愕然とする。
俺たちが入ってきた入口が、完全に瓦礫で塞がれていた。しかも、崩れ方が自然ではない。まるで俺たちの退路を断つために、明確な意図を持って破壊されたように見える。
(──やばい。これは罠だ!)
「ワタル!」
撮影役のワタルを探すと、彼は崩落の衝撃で転倒し、カメラを地面に叩きつけてしまっていた。機材は粉々になっていたかせ、幸い本人は無事のようだ。
「か、カメラは死にましたが、僕は大丈夫です……!」
ワタルが震え声で答える。俺は咄嗟の判断で、気配隠しの魔術を彼にかけた。
「ワタル、様子がおかしい。今すぐあの柱の陰に隠れて、絶対に動くな」
「は、はい!」
ワタルが慌てて指定した場所へ駆けて行く。その時だった。
俺の肌に刺すような痛みが走った。
冷気だ。それも尋常ではない冷たさが、遺跡内部に満ち始めている。
俺は冷気の発生源を探し、吹き抜けのような構造になっている遺跡上部へと視線を向けた。そして、そこに巨大な黒い影を見つける。
全長20メートルをゆうに超えそうな巨大な狼が、そこに鎮座していた。
(あれは……フェンリルか!)
俺は過去の知識から魔物の正体を推測した。フェンリルは最下層に住む災厄級のモンスターだ。氷と冷気を司る巨狼で、その戦闘能力はドラゴンにも匹敵すると言われている。もちろん、こんな中層のダンジョンに現れていいモンスターではない。
なぜフェンリルがここに……?
その疑問が頭をよぎった瞬間、フェンリルが恐ろしい声量の遠吠えを上げた。
アオオオオオオオオォォォォォ――――ッ!
地響きがしそうなほどの遠吠えが遺跡内に響き渡る。その音圧により石壁がきしみ、天井から砂塵がぱらぱらと降り落ちてくるほどだ。
遠吠えが終わると、フェンリルは明確な殺意を持って俺たちの元へと跳び降りてきた。
「レイジさん!」
ソウマが魔術を発動しようとする。
「待て!」
俺は咄嗟に止めようとしたが、間に合わなかった。
ソウマの氷の魔術が完成し、巨大な氷柱がフェンリルへ向かって飛んでいく。完成した氷柱が一直線にフェンリルへと放たれる──が、その刹那、氷は音もなく霧散した。まるで飲み込まれたかのように。
ソウマの魔術を無効化したフェンリルは、反撃するかのように遺跡内部に猛吹雪を展開し始めた。視界が途端に真っ白になる。
「攻撃が……効かない!?」
ソウマの声が雪煙にかき消されそうになる隣で、俺は叫んだ。
「フェンリルは冷気系の魔術は一切通用しない! 冷気はむしろ奴のテリトリーみたいなものだ! 下手にお前さんの氷の術で攻撃したら相手の反撃を食らっちまう!」
ソウマは俺に申し訳ないと謝ると、すぐに次の手段に出た。自身に速度強化の魔術をかけ、剣を構えて一気にフェンリルのもとへと距離を詰めていく。
しかし、吹雪による視界の悪さもあり、ソウマの攻撃はことごとく空を切った。それどころか、近づいてきたソウマに対しフェンリルの巨大な爪が振り降ろされそうになる。
「危ない! くそっ、防壁展開!」
俺は咄嗟に障壁魔術を使い、その攻撃を防いだ。
爪と障壁がぶつかり、防御壁はその一撃だけで脆くも崩れてしまう。
パチ、パチ、パチ――
その時、遺跡の上部から手を叩く音が響いた。見上げると、さきほどフェンリルがいた吹き抜け部分に、一人の男が立っているのが見える。
「やあ、すごいすごい。魔力値がほとんどないのに、部分的な防壁魔術で攻撃を防ぐとは。さすがだよ、お前は憎らしいほどに昔から戦闘センスが抜群だった」
その声を聞いて、俺は息を呑んだ。冷たいものが、背筋をゆっくりと這い上がってくる。
「お前……ハルトか?」
男は指笛を吹くと、自身の元へフェンリルを呼び寄せた。巨大な狼はその背に男を乗せると、再び俺たちの目の前にゆっくりと降り立つ。
二十年ぶりに見るハルトの顔は、すっかり年齢を重ねていた。俺と同じく顔にしわも刻まれているが、妹と同じ少し垂れ目な瞳には、当時のハルトの面影が確かに残っている。
「すぐオレの名前が出てきたってことは、オレが関わっているってなんとなく気づいていたんだな。──うん、そう思っていたよ」
ハルトの口元が、嘲るように歪む。
「お前たち、ダンジョン配信の度に、わざとらしく毎日同じルートを通って配信していたもんな。……まるで『俺たちはここにいますから、どうぞ罠を仕掛けてください』といわんばかりに」
その挑発を、ソウマが遮った。
「──あなた、気は確かですか。テイマーの能力を使って災厄級のモンスターを中層に引きずり出すなんて、正気の沙汰じゃありません」
その問いかけに対し、ハルトは鼻で笑った。
「ふん、お前もどうせそこの『レイジおじさん』から聞いているんだろう。オレはかつてこいつとパーティを組んで、そしてこいつのせいで妹を失った。だからこれは復讐なんだよ」
「お前が俺を恨んでいるのは分かっている。──でも、どうして今なんだ?」
俺がそう問うと、ハルトは忌々しそうに俺を見つめた。俺を見下ろす目がわずかに細くなる。
「オレはお前から魔力値を奪った。お前をダンジョンから引きはがし、みじめに生きるようにしてやった」
ハルトは低く押し殺した声で続ける。
「だが最近知った。お前が初心者向けの配信なんて始めて、楽しそうにやっていることをな。……配信でお前の笑顔を見た瞬間に悟ったんだ。魔力値を奪うだけじゃ足りなかったって」
ハルトはそこで一呼吸おくと、口元に冷たい笑みを浮かべた。
「だから、わざとお前の配信場所のすぐ近くでスケルトンドラゴンを使役し、襲わせた」
俺は拳を握りしめた。――やはり、あの時の事件もこいつの仕業か。
「お前はこういうとき、無駄に正義感を振り回して率先して敵にツッコんでいくタイプだ。案の定、オレの作戦にお前はまんまと引っかかった。まあ、近くにいた国家公務員騎士に助けられる形でスケルトンドラゴンを倒されてしまったことは残念だったけどな」
その言葉に、ソウマが堪えきれずに前へ出る。
「あなたのその身勝手な行動で、どれだけの人が犠牲になったと思っているんですか!」
珍しく激高した様子のソウマが、声を荒げてハルトに抗議を続ける。
「先のワイバーンのこともそうです。あの時は若者を中心に何人か犠牲者が出ました。妹さんの復讐といいながら関係のない人を巻き込む災害を引き起こすあなたは、自分の行動に全く正統性がないことに気づいていないんですか!」
しかしハルトは、まるで意に介さない様子で肩をすくめた。
「オレたちがかつて命がけで挑んだダンジョンが、今や金儲けの手段として使われている。視聴者の軽薄なコメントや投げ銭なんて馬鹿げた文化……そんなものに群がる連中が死んだところで、何が悪い? 配信の人気を得ようとと強敵に挑んだ奴らの自己責任だろう。ダンジョンは昔から弱肉強食だ」
「……なんてことを」
ソウマが今にもハルトに食って掛かりそうな様子だったので、俺はそれを片手で制した。
「落ち着け、ソウマ」
「すみません。……でも、レイジさんだって、怒ってるはずですよね?」
まっすぐに向けられた視線を受け、俺は短く息を吐く。
「……ああ。腸が煮えくり返るほどにな」
静かな声でそう返し、ハルトを見据えた。
「……信じたくなかったよ。かつての仲間が、いくら俺を恨んでいるとはいえ、こんなに落ちるところまで落ちているなんてな」
いつものようにソウマとダンジョン配信で、中層の古い遺跡内部をパトロールしていた時のことである。
「今日は妙に静かですね」
ソウマが呟く。確かに、いつもなら遺跡内には小型のモンスターがうろついているものなのに、今日は全く姿を見ない。
「ああ、なんか嫌な予感がするな」
俺がそう答えた瞬間だった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……ドォォォン!!
突然の轟音と共に、遺跡の一部が崩れ落ちてきた。
突然の衝撃でダンジョン全体が激しく揺れ、俺は思わず体勢を崩してしまう。倒れそうになった俺の身体を、ソウマが素早く支えてくれた。
「レイジさん、大丈夫ですか!」
「ああ、すまんな……」
俺は慌てて辺りを見回した。遺跡内部の状況を把握しようと視線を巡らせ、そして愕然とする。
俺たちが入ってきた入口が、完全に瓦礫で塞がれていた。しかも、崩れ方が自然ではない。まるで俺たちの退路を断つために、明確な意図を持って破壊されたように見える。
(──やばい。これは罠だ!)
「ワタル!」
撮影役のワタルを探すと、彼は崩落の衝撃で転倒し、カメラを地面に叩きつけてしまっていた。機材は粉々になっていたかせ、幸い本人は無事のようだ。
「か、カメラは死にましたが、僕は大丈夫です……!」
ワタルが震え声で答える。俺は咄嗟の判断で、気配隠しの魔術を彼にかけた。
「ワタル、様子がおかしい。今すぐあの柱の陰に隠れて、絶対に動くな」
「は、はい!」
ワタルが慌てて指定した場所へ駆けて行く。その時だった。
俺の肌に刺すような痛みが走った。
冷気だ。それも尋常ではない冷たさが、遺跡内部に満ち始めている。
俺は冷気の発生源を探し、吹き抜けのような構造になっている遺跡上部へと視線を向けた。そして、そこに巨大な黒い影を見つける。
全長20メートルをゆうに超えそうな巨大な狼が、そこに鎮座していた。
(あれは……フェンリルか!)
俺は過去の知識から魔物の正体を推測した。フェンリルは最下層に住む災厄級のモンスターだ。氷と冷気を司る巨狼で、その戦闘能力はドラゴンにも匹敵すると言われている。もちろん、こんな中層のダンジョンに現れていいモンスターではない。
なぜフェンリルがここに……?
その疑問が頭をよぎった瞬間、フェンリルが恐ろしい声量の遠吠えを上げた。
アオオオオオオオオォォォォォ――――ッ!
地響きがしそうなほどの遠吠えが遺跡内に響き渡る。その音圧により石壁がきしみ、天井から砂塵がぱらぱらと降り落ちてくるほどだ。
遠吠えが終わると、フェンリルは明確な殺意を持って俺たちの元へと跳び降りてきた。
「レイジさん!」
ソウマが魔術を発動しようとする。
「待て!」
俺は咄嗟に止めようとしたが、間に合わなかった。
ソウマの氷の魔術が完成し、巨大な氷柱がフェンリルへ向かって飛んでいく。完成した氷柱が一直線にフェンリルへと放たれる──が、その刹那、氷は音もなく霧散した。まるで飲み込まれたかのように。
ソウマの魔術を無効化したフェンリルは、反撃するかのように遺跡内部に猛吹雪を展開し始めた。視界が途端に真っ白になる。
「攻撃が……効かない!?」
ソウマの声が雪煙にかき消されそうになる隣で、俺は叫んだ。
「フェンリルは冷気系の魔術は一切通用しない! 冷気はむしろ奴のテリトリーみたいなものだ! 下手にお前さんの氷の術で攻撃したら相手の反撃を食らっちまう!」
ソウマは俺に申し訳ないと謝ると、すぐに次の手段に出た。自身に速度強化の魔術をかけ、剣を構えて一気にフェンリルのもとへと距離を詰めていく。
しかし、吹雪による視界の悪さもあり、ソウマの攻撃はことごとく空を切った。それどころか、近づいてきたソウマに対しフェンリルの巨大な爪が振り降ろされそうになる。
「危ない! くそっ、防壁展開!」
俺は咄嗟に障壁魔術を使い、その攻撃を防いだ。
爪と障壁がぶつかり、防御壁はその一撃だけで脆くも崩れてしまう。
パチ、パチ、パチ――
その時、遺跡の上部から手を叩く音が響いた。見上げると、さきほどフェンリルがいた吹き抜け部分に、一人の男が立っているのが見える。
「やあ、すごいすごい。魔力値がほとんどないのに、部分的な防壁魔術で攻撃を防ぐとは。さすがだよ、お前は憎らしいほどに昔から戦闘センスが抜群だった」
その声を聞いて、俺は息を呑んだ。冷たいものが、背筋をゆっくりと這い上がってくる。
「お前……ハルトか?」
男は指笛を吹くと、自身の元へフェンリルを呼び寄せた。巨大な狼はその背に男を乗せると、再び俺たちの目の前にゆっくりと降り立つ。
二十年ぶりに見るハルトの顔は、すっかり年齢を重ねていた。俺と同じく顔にしわも刻まれているが、妹と同じ少し垂れ目な瞳には、当時のハルトの面影が確かに残っている。
「すぐオレの名前が出てきたってことは、オレが関わっているってなんとなく気づいていたんだな。──うん、そう思っていたよ」
ハルトの口元が、嘲るように歪む。
「お前たち、ダンジョン配信の度に、わざとらしく毎日同じルートを通って配信していたもんな。……まるで『俺たちはここにいますから、どうぞ罠を仕掛けてください』といわんばかりに」
その挑発を、ソウマが遮った。
「──あなた、気は確かですか。テイマーの能力を使って災厄級のモンスターを中層に引きずり出すなんて、正気の沙汰じゃありません」
その問いかけに対し、ハルトは鼻で笑った。
「ふん、お前もどうせそこの『レイジおじさん』から聞いているんだろう。オレはかつてこいつとパーティを組んで、そしてこいつのせいで妹を失った。だからこれは復讐なんだよ」
「お前が俺を恨んでいるのは分かっている。──でも、どうして今なんだ?」
俺がそう問うと、ハルトは忌々しそうに俺を見つめた。俺を見下ろす目がわずかに細くなる。
「オレはお前から魔力値を奪った。お前をダンジョンから引きはがし、みじめに生きるようにしてやった」
ハルトは低く押し殺した声で続ける。
「だが最近知った。お前が初心者向けの配信なんて始めて、楽しそうにやっていることをな。……配信でお前の笑顔を見た瞬間に悟ったんだ。魔力値を奪うだけじゃ足りなかったって」
ハルトはそこで一呼吸おくと、口元に冷たい笑みを浮かべた。
「だから、わざとお前の配信場所のすぐ近くでスケルトンドラゴンを使役し、襲わせた」
俺は拳を握りしめた。――やはり、あの時の事件もこいつの仕業か。
「お前はこういうとき、無駄に正義感を振り回して率先して敵にツッコんでいくタイプだ。案の定、オレの作戦にお前はまんまと引っかかった。まあ、近くにいた国家公務員騎士に助けられる形でスケルトンドラゴンを倒されてしまったことは残念だったけどな」
その言葉に、ソウマが堪えきれずに前へ出る。
「あなたのその身勝手な行動で、どれだけの人が犠牲になったと思っているんですか!」
珍しく激高した様子のソウマが、声を荒げてハルトに抗議を続ける。
「先のワイバーンのこともそうです。あの時は若者を中心に何人か犠牲者が出ました。妹さんの復讐といいながら関係のない人を巻き込む災害を引き起こすあなたは、自分の行動に全く正統性がないことに気づいていないんですか!」
しかしハルトは、まるで意に介さない様子で肩をすくめた。
「オレたちがかつて命がけで挑んだダンジョンが、今や金儲けの手段として使われている。視聴者の軽薄なコメントや投げ銭なんて馬鹿げた文化……そんなものに群がる連中が死んだところで、何が悪い? 配信の人気を得ようとと強敵に挑んだ奴らの自己責任だろう。ダンジョンは昔から弱肉強食だ」
「……なんてことを」
ソウマが今にもハルトに食って掛かりそうな様子だったので、俺はそれを片手で制した。
「落ち着け、ソウマ」
「すみません。……でも、レイジさんだって、怒ってるはずですよね?」
まっすぐに向けられた視線を受け、俺は短く息を吐く。
「……ああ。腸が煮えくり返るほどにな」
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