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16話
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朝日が窓から差し込んで、オレの顔を直撃する。
「うぅ……」
重い瞼をこじ開けると、レオン殿下が既に起きて身支度を整えている姿が目に入った。既にしっかり整えられた軍服姿で、窓辺で何やら書類みたいなものに目を通している。
「まずい!」
オレは慌てて飛び起きた。昨夜はなかなか眠れず、結局、夜が明けるまで何度も寝返りを打って過ごしてしまった。
「レオン殿下、すみません! もう朝だったんですね……」
慌ててベッドから出ようとするオレに、レオン殿下は手を上げて制した。
「慌てることはない。まだ早い時間だ」
そう言って、彼は穏やかな表情でオレを見た。労わるような視線だ。
「久しぶりの外出で疲れていたのだろう。ゆっくり支度して構わない」
「いえ、でも……」
オレは少しバツが悪かった。本当の理由を言えるはずもない。『殿下の寝顔見てたら緊張して眠れませんでした』なんて、絶対に言えない。
「それより、支度が終わったら食堂へ行くぞ。今日は砦の視察が本格的に始まる」
「は、はい。了解しました」
レオン殿下の言葉を聞き、オレは急いで顔を洗い、制服に着替えた。
「先輩! おはようございます!」
食堂に入ると、ルークが元気よく声をかけてきた。彼はテーブルから立ち上がり、オレに向かってブンブンと手を振っている。
「よう、ルーク! おはよう」
そして驚いたことに、テーブルに座っていた他の騎士団メンバーたちも、ぎこちないながらもオレに会釈をした。
「……おはようございます、セリルさん」
「おはよう、グランツ殿」
「調子はどうだ?」
昨日まで目も合わせてくれなかった彼らが、今日はオレに話しかけてくる。まだぎこちなさは残っているけど、明らかに態度が変わっていた。
(ルーク、なにか言ってくれたんだな……)
あいつ、見かけによらず気が利くやつなんだよな。昨日オレとの会話の後、仲間たちに何か伝えてくれたんだろう。正直、めちゃくちゃ嬉しい。
そうやって騎士団メンバーたちと挨拶を交わしているうちに、朝食が運ばれてきた。食事は昨日同様、辺境の砦にしては豪華なものだった。これほどの食料がどこから来ているのかやっぱり妙だな、と思いながらも、とりあえず美味しくいただておいた。
「皆さま、お待たせいたしました」
食事が終わる頃、一人の若い兵士がやってきた。
「本日は砦内のご案内をさせていただきます。ヴァレン隊長は訓練の指揮をとっておりますので、私がご案内いたします」
「頼む」
レオン殿下が頷き、オレたちは若い兵士の後に続いて砦内を歩き始めた。騎士団のメンバーたちもオレたちの後ろに続いている。
最初に案内されたのは訓練場だった。数十名の兵士たちが整然と並び、基本的な剣の動きの反復訓練をしている。その一角では、ヴァレン隊長が厳しい表情で兵士たちに指示を出していた。
「我々の砦では、毎朝このように訓練を行っております」
若い兵士が誇らしげに説明する。でも、オレにはどうにも違和感があった。
(なんだこれ? 基礎訓練ばっかじゃないか)
そう、目の前で行われている訓練は、騎士見習いレベルの基本動作の繰り返しだけだった。確かに基礎は大事だが、国境の砦ならばもっと実践的な訓練——例えば急襲への対応や、山岳地での戦術など——が必要なはずだ。
「敵国からの襲撃に備えた実践訓練はしないんですか?」
オレが素朴な疑問をぶつけると、案内役の兵士は少し困ったような表情をした。
「えっと……最近は隣国との小競り合いがないため、基礎固めを重視しているんです」
その言葉に嘘くさいものを感じた。国境の平和が続いているからこそ、油断せずに実践訓練をするべきじゃないのか?
まあ、深追いしても仕方ない。オレはレオン殿下の方をチラッと見た。彼も同じことを考えているようで、兵士の言葉に眉をひそめていた。
訓練場の端には、ヴァレン隊長が立っている。兵士たちを監督しているようだが、その視線はどこか別の方向を向いていた。
……オレの方を。
その視線に気づいたオレは、思わず身震いした。なんというか……不気味な感じがする。単なる警戒心ではない。もっと……本能的な危険を感じる。
「どうした?」
レオン殿下がオレの表情の変化に気づいたようだ。小声でオレに問いかけてくる。
「いや、なんか変な視線を感じて……」
オレがそう言うと、レオン殿下はヴァレンの方に視線をやった。だが、その瞬間ヴァレンは視線をそらし、さも兵士たちの訓練を見ているかのように振る舞った。
「……うーん、オレの気のせいかもしれません」
オレはそう言ったものの、彼の視線から感じた違和感は拭えなかった。
そうして小一時間ほど訓練風景を見学した後、案内役の兵士は次の場所を案内し始めた。
「監視塔をご紹介いたします」
次に兵士が案内したのは、訓練場から離れた場所に立つ石造りの塔だ。
「砦の四方にこのような監視塔が配置されており、見張りの兵士を配置しています。ただ、現在は戦時ではないため、見張りが配置されているのは国境側にある東の監視塔のみとなっています」
塔は五階建ての建物ほどの高さで、最上階には見張り台がある。この高さなら、かなり遠くまで見渡せそうだ。
その後、オレたちは倉庫や医務室、兵士宿舎などを案内された。どれも一見すると綺麗に整頓されていて、特に問題は見つからない。でも、あまりにも綺麗すぎる印象だ。まるで視察のために急いで見られちゃマズいものをどこかに隠したような、そんな印象を覚える。
最後に、オレたちは東の国境境にある外門に案内された。外門は分厚い木製の扉で、今はしっかりとその扉を閉じている。
その場所にきて、オレは唐突に過去の記憶がフラッシュバックした。
「ここは……」
外門の前に立ち、オレは足を止めた。そうだ、ここは──ちょうど一年前、レオン殿下をかばって毒矢を受けた場所だ。
あの日も、今日と同じように殿下とともにこの砦を視察に訪れていた。その最中、隣国から逃れてきたという流民たちが砦に逃げ込んできた。そしてほどなくして、彼らを追うようにして、隣国の兵が砦を襲撃してきたのだ。
そこまでは、今でもはっきりと覚えている。だが、その時に受けた毒のせいで、その後のことは曖昧だ。何人が命を落としたのか、どうやって事態が収まったのか――まるで思い出せない。
(……あの時のこと、後でレオン殿下に聞いてみよう)
そんなことを考えているうちに、兵士の案内はいつの間にか終わりを迎えていた。気がつけば、すっかり夕日が空を染め始めている。
騎士団の仲間たちは、それぞれ割り当てられた部屋へと戻っていった。
「セリル、今日はここまでだ。部屋に戻るぞ」
レオン殿下が目くばせしながら告げた。もう少し砦を調べたいのは山々だが、兵士の案内が終わった以上、あまりウロウロして怪しまれるわけにはいかない。
オレたちは仕方なく、割り当てられた部屋へと戻っていった。
「うぅ……」
重い瞼をこじ開けると、レオン殿下が既に起きて身支度を整えている姿が目に入った。既にしっかり整えられた軍服姿で、窓辺で何やら書類みたいなものに目を通している。
「まずい!」
オレは慌てて飛び起きた。昨夜はなかなか眠れず、結局、夜が明けるまで何度も寝返りを打って過ごしてしまった。
「レオン殿下、すみません! もう朝だったんですね……」
慌ててベッドから出ようとするオレに、レオン殿下は手を上げて制した。
「慌てることはない。まだ早い時間だ」
そう言って、彼は穏やかな表情でオレを見た。労わるような視線だ。
「久しぶりの外出で疲れていたのだろう。ゆっくり支度して構わない」
「いえ、でも……」
オレは少しバツが悪かった。本当の理由を言えるはずもない。『殿下の寝顔見てたら緊張して眠れませんでした』なんて、絶対に言えない。
「それより、支度が終わったら食堂へ行くぞ。今日は砦の視察が本格的に始まる」
「は、はい。了解しました」
レオン殿下の言葉を聞き、オレは急いで顔を洗い、制服に着替えた。
「先輩! おはようございます!」
食堂に入ると、ルークが元気よく声をかけてきた。彼はテーブルから立ち上がり、オレに向かってブンブンと手を振っている。
「よう、ルーク! おはよう」
そして驚いたことに、テーブルに座っていた他の騎士団メンバーたちも、ぎこちないながらもオレに会釈をした。
「……おはようございます、セリルさん」
「おはよう、グランツ殿」
「調子はどうだ?」
昨日まで目も合わせてくれなかった彼らが、今日はオレに話しかけてくる。まだぎこちなさは残っているけど、明らかに態度が変わっていた。
(ルーク、なにか言ってくれたんだな……)
あいつ、見かけによらず気が利くやつなんだよな。昨日オレとの会話の後、仲間たちに何か伝えてくれたんだろう。正直、めちゃくちゃ嬉しい。
そうやって騎士団メンバーたちと挨拶を交わしているうちに、朝食が運ばれてきた。食事は昨日同様、辺境の砦にしては豪華なものだった。これほどの食料がどこから来ているのかやっぱり妙だな、と思いながらも、とりあえず美味しくいただておいた。
「皆さま、お待たせいたしました」
食事が終わる頃、一人の若い兵士がやってきた。
「本日は砦内のご案内をさせていただきます。ヴァレン隊長は訓練の指揮をとっておりますので、私がご案内いたします」
「頼む」
レオン殿下が頷き、オレたちは若い兵士の後に続いて砦内を歩き始めた。騎士団のメンバーたちもオレたちの後ろに続いている。
最初に案内されたのは訓練場だった。数十名の兵士たちが整然と並び、基本的な剣の動きの反復訓練をしている。その一角では、ヴァレン隊長が厳しい表情で兵士たちに指示を出していた。
「我々の砦では、毎朝このように訓練を行っております」
若い兵士が誇らしげに説明する。でも、オレにはどうにも違和感があった。
(なんだこれ? 基礎訓練ばっかじゃないか)
そう、目の前で行われている訓練は、騎士見習いレベルの基本動作の繰り返しだけだった。確かに基礎は大事だが、国境の砦ならばもっと実践的な訓練——例えば急襲への対応や、山岳地での戦術など——が必要なはずだ。
「敵国からの襲撃に備えた実践訓練はしないんですか?」
オレが素朴な疑問をぶつけると、案内役の兵士は少し困ったような表情をした。
「えっと……最近は隣国との小競り合いがないため、基礎固めを重視しているんです」
その言葉に嘘くさいものを感じた。国境の平和が続いているからこそ、油断せずに実践訓練をするべきじゃないのか?
まあ、深追いしても仕方ない。オレはレオン殿下の方をチラッと見た。彼も同じことを考えているようで、兵士の言葉に眉をひそめていた。
訓練場の端には、ヴァレン隊長が立っている。兵士たちを監督しているようだが、その視線はどこか別の方向を向いていた。
……オレの方を。
その視線に気づいたオレは、思わず身震いした。なんというか……不気味な感じがする。単なる警戒心ではない。もっと……本能的な危険を感じる。
「どうした?」
レオン殿下がオレの表情の変化に気づいたようだ。小声でオレに問いかけてくる。
「いや、なんか変な視線を感じて……」
オレがそう言うと、レオン殿下はヴァレンの方に視線をやった。だが、その瞬間ヴァレンは視線をそらし、さも兵士たちの訓練を見ているかのように振る舞った。
「……うーん、オレの気のせいかもしれません」
オレはそう言ったものの、彼の視線から感じた違和感は拭えなかった。
そうして小一時間ほど訓練風景を見学した後、案内役の兵士は次の場所を案内し始めた。
「監視塔をご紹介いたします」
次に兵士が案内したのは、訓練場から離れた場所に立つ石造りの塔だ。
「砦の四方にこのような監視塔が配置されており、見張りの兵士を配置しています。ただ、現在は戦時ではないため、見張りが配置されているのは国境側にある東の監視塔のみとなっています」
塔は五階建ての建物ほどの高さで、最上階には見張り台がある。この高さなら、かなり遠くまで見渡せそうだ。
その後、オレたちは倉庫や医務室、兵士宿舎などを案内された。どれも一見すると綺麗に整頓されていて、特に問題は見つからない。でも、あまりにも綺麗すぎる印象だ。まるで視察のために急いで見られちゃマズいものをどこかに隠したような、そんな印象を覚える。
最後に、オレたちは東の国境境にある外門に案内された。外門は分厚い木製の扉で、今はしっかりとその扉を閉じている。
その場所にきて、オレは唐突に過去の記憶がフラッシュバックした。
「ここは……」
外門の前に立ち、オレは足を止めた。そうだ、ここは──ちょうど一年前、レオン殿下をかばって毒矢を受けた場所だ。
あの日も、今日と同じように殿下とともにこの砦を視察に訪れていた。その最中、隣国から逃れてきたという流民たちが砦に逃げ込んできた。そしてほどなくして、彼らを追うようにして、隣国の兵が砦を襲撃してきたのだ。
そこまでは、今でもはっきりと覚えている。だが、その時に受けた毒のせいで、その後のことは曖昧だ。何人が命を落としたのか、どうやって事態が収まったのか――まるで思い出せない。
(……あの時のこと、後でレオン殿下に聞いてみよう)
そんなことを考えているうちに、兵士の案内はいつの間にか終わりを迎えていた。気がつけば、すっかり夕日が空を染め始めている。
騎士団の仲間たちは、それぞれ割り当てられた部屋へと戻っていった。
「セリル、今日はここまでだ。部屋に戻るぞ」
レオン殿下が目くばせしながら告げた。もう少し砦を調べたいのは山々だが、兵士の案内が終わった以上、あまりウロウロして怪しまれるわけにはいかない。
オレたちは仕方なく、割り当てられた部屋へと戻っていった。
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