199 / 416
第10章 セントラル魔法学院
第199話 霧原咲夜
しおりを挟む
「ん?」
それはフリーダムへ向けて、帰還している最中でのことだった。生徒達を車に乗せ、希望者による運転で何のトラブルもなく進んでいると気配察知に何かが引っかかったのだ。数分して、ティア達も同じように気付き始め、生徒達のレベルでは察知できない距離ではあったがどこか気になる反応だった為、一旦車を止めるよう指示した。
「どうしたんですか?」
今、まさに運転をしていたクリスは不思議そうに俺を見てきた。それに対して、軽く笑いながら、俺はこう言った。
「ここからは俺が運転する。ちょっとスピード出すから、覚悟しとけ。それから生徒達は気配察知を常にしておけ」
――――――――――――――――――
「も、もう無理…………」
私は体力の限界と極度の緊張から身体が思うように動かなくなり、地面に膝をついてしまった。国外での訓練から逃げ出して闇雲に走ること約30分。ここまで来るのに一度も追い付かれることがなかった為、どうやら上手く撒けたようだ。
「……………これから、どうしよう」
しかし、辛い現実から一時的に逃げ出せたはいいものの、この先に待っているのもまた地獄なのは変わりがない。首輪がいつ爆発するかも分からない恐怖、それと1人の知り合いもいない新天地。当然、行くアテなどある訳もない。もしかしたら、国王の嫌がらせで別の土地で自分がお尋ね者になっているかもしれない。結局、今こうしている現状には何の意味もない。そもそも逆らおうとするのが間違いだったのだ。素直にあのまま従っていれば…………………でも……………
「何でこうなっちゃったんだろう…………」
私は今更ながら、元いた世界での退屈な暮らしがどれだけ有難いものだったのかを認識した。戦う術も危険性も何も持たず知らなかった小娘がいきなりこんな危険な世界へと召喚されて……………果たして、今の私は生きていると胸を張って言えるのだろうか。心の底から笑えて、充実した毎日を送り、好きだと思える人と過ごす。そんな暮らしがもしもできたなら。こんな状況でこんなことを考えるとは……………やはり、私は相当、参っているらしい。ないものねだりにも程があるし、そんな夢のような話が転がっているはずがない。結局、実力で明るい未来をもぎ取っていくしかないのだ。
「ははっ、そんなの今更……………な、何っ!?」
とその時だった。近くから声と足音が聞こえたのは。そして、それはゆっくりとこちらへ近付いてくる。はっきりと聞こえるようになって分かったがそれは私を探している兵士のものだった。
「に、逃げなきゃ」
どこかで期待している自分がいた。もし、こんな窮地に助けてくれる人がいたのならと。淡い幻想を抱いていた。だが、これは漫画やアニメの世界ではない。そうそう都合よくそんな展開があるはずがない。
「………きゃっ!」
「いたぞ!」
「こっちだ!」
慌てて立ちあがろうとしたのが悪手だった。回復しきっていない身体はその疲れから、思うように動かずに足をもつれさせて、私はうつ伏せに倒れてしまった。直後、その音を聞きつけて兵士達が真っ直ぐこちらへと向かってくるのが分かった。
「早く逃げないと……………」
匍匐前進の要領で少しずつ進んでいく。少し先に隠れられそうな木陰があるのが見えた。そこまでは何としてでも辿り着きたい。私は見つからないよう、神に祈りながら進んだ。
「見つけた!」
「手こずらせやがって!」
結論。神などいなかった。私は慌ててやってきた兵士達にあっという間に取り囲まれてしまった。と、ここで首輪が強く反応した。
「うっ!」
「ふんっ!俺達に逆らうから、こうなるんだ」
「それはもうじき爆発する。そうなるとお前はタダでは済まないだろう」
「そうなりたくなければ、大人しく俺達と一緒に来るんだ」
嘲笑いながら兵士達が言ってくる。それに対して私は……………
「い、嫌っ!死にたくないし、あなた達と一緒に行きたくもない!」
みっともなく泣きながら叫んだ。かつて、ここまで恐怖と嫌悪感を感じたことはない。これは最初で最後のチャンスなのだ。ここで逃げられなければ、明るい未来は今後一切ない。可能性は限りなく低いが私は屈する気がなかった。
「ふんっ!そこまで言うんなら、実力で…………」
「お取り込み中、悪いんだが」
その時、とてつもない強風が吹いた。私も兵士も思わず目を閉じ、腕で顔を覆った。再び目を開けると少し離れたところに異質な格好の集団がいるのが分かった。黒衣にそれぞれ様々な武器を携帯している。どこかで見たことがあるような気がする。
「な、何者だ!」
「お前らみたいなゴミに名乗る名など持ち合わせてはいない」
「な、なんだと!」
「おい、そこの黒髪の女」
「わ、私!?…………ですか?」
急に呼びかけられて、思わず敬語を使ってしまった。見たところ、私と同じ歳くらいの綺麗な黒髪のかっこいい青年だ。一体、何を言われるのだろうか。
「お前、こんな奴らと一緒に国に帰りたいのか?それとも国を出て別の暮らしがしたいのか、どっちだ?」
「そ、それは」
そんなことをはっきりと言える訳がない。逆らったと判断されたら、こっちの身が危ないのだ。とりあえず、ここは無難に…………
「嘘はつくな。正直に答えろ」
背筋を寒いものが駆け抜けた。それだけで青年の実力の一端を感じた気がした。この青年は試しているのだ。私がどう答えるのか。そして、それ次第で私の運命が間違いなく、決まる。
「………………」
となると正解は1つしかない。つまり、こういうことなのだ。こんな土壇場においても自分の意志を貫けなかった者にこの世界を生きていく資格などありはしない。ここで改めて自分の気持ちを第三者にも表せないようではこの先、潰れてしまうだけだろう。だから、私は大きな声でこう叫んだ。
「私は……………帰りたくない!こんな人達と一緒にいたくない!」
「…………そうか。助けて欲しいか?」
「お願いします!助けてくれたら、何でもします!」
「交渉成立だな」
「おい、お前何勝手なことを!」
「ふざけるな!お前ら、やるぞ」
「くらえっ!」
その時の光景を生涯忘れることはないだろう。武器を抜いて襲いかかっていった兵士達を刀の一振りで以って塵にしたのだ。それから……………
「これでお前はもう自由だ。 霧原咲夜……………いや、サクヤ・キリハラ」
パキンという音が自分の首の辺りで聞こえ、見てみるとそこには完全に真っ二つになった首輪が残っていたのだった。
それはフリーダムへ向けて、帰還している最中でのことだった。生徒達を車に乗せ、希望者による運転で何のトラブルもなく進んでいると気配察知に何かが引っかかったのだ。数分して、ティア達も同じように気付き始め、生徒達のレベルでは察知できない距離ではあったがどこか気になる反応だった為、一旦車を止めるよう指示した。
「どうしたんですか?」
今、まさに運転をしていたクリスは不思議そうに俺を見てきた。それに対して、軽く笑いながら、俺はこう言った。
「ここからは俺が運転する。ちょっとスピード出すから、覚悟しとけ。それから生徒達は気配察知を常にしておけ」
――――――――――――――――――
「も、もう無理…………」
私は体力の限界と極度の緊張から身体が思うように動かなくなり、地面に膝をついてしまった。国外での訓練から逃げ出して闇雲に走ること約30分。ここまで来るのに一度も追い付かれることがなかった為、どうやら上手く撒けたようだ。
「……………これから、どうしよう」
しかし、辛い現実から一時的に逃げ出せたはいいものの、この先に待っているのもまた地獄なのは変わりがない。首輪がいつ爆発するかも分からない恐怖、それと1人の知り合いもいない新天地。当然、行くアテなどある訳もない。もしかしたら、国王の嫌がらせで別の土地で自分がお尋ね者になっているかもしれない。結局、今こうしている現状には何の意味もない。そもそも逆らおうとするのが間違いだったのだ。素直にあのまま従っていれば…………………でも……………
「何でこうなっちゃったんだろう…………」
私は今更ながら、元いた世界での退屈な暮らしがどれだけ有難いものだったのかを認識した。戦う術も危険性も何も持たず知らなかった小娘がいきなりこんな危険な世界へと召喚されて……………果たして、今の私は生きていると胸を張って言えるのだろうか。心の底から笑えて、充実した毎日を送り、好きだと思える人と過ごす。そんな暮らしがもしもできたなら。こんな状況でこんなことを考えるとは……………やはり、私は相当、参っているらしい。ないものねだりにも程があるし、そんな夢のような話が転がっているはずがない。結局、実力で明るい未来をもぎ取っていくしかないのだ。
「ははっ、そんなの今更……………な、何っ!?」
とその時だった。近くから声と足音が聞こえたのは。そして、それはゆっくりとこちらへ近付いてくる。はっきりと聞こえるようになって分かったがそれは私を探している兵士のものだった。
「に、逃げなきゃ」
どこかで期待している自分がいた。もし、こんな窮地に助けてくれる人がいたのならと。淡い幻想を抱いていた。だが、これは漫画やアニメの世界ではない。そうそう都合よくそんな展開があるはずがない。
「………きゃっ!」
「いたぞ!」
「こっちだ!」
慌てて立ちあがろうとしたのが悪手だった。回復しきっていない身体はその疲れから、思うように動かずに足をもつれさせて、私はうつ伏せに倒れてしまった。直後、その音を聞きつけて兵士達が真っ直ぐこちらへと向かってくるのが分かった。
「早く逃げないと……………」
匍匐前進の要領で少しずつ進んでいく。少し先に隠れられそうな木陰があるのが見えた。そこまでは何としてでも辿り着きたい。私は見つからないよう、神に祈りながら進んだ。
「見つけた!」
「手こずらせやがって!」
結論。神などいなかった。私は慌ててやってきた兵士達にあっという間に取り囲まれてしまった。と、ここで首輪が強く反応した。
「うっ!」
「ふんっ!俺達に逆らうから、こうなるんだ」
「それはもうじき爆発する。そうなるとお前はタダでは済まないだろう」
「そうなりたくなければ、大人しく俺達と一緒に来るんだ」
嘲笑いながら兵士達が言ってくる。それに対して私は……………
「い、嫌っ!死にたくないし、あなた達と一緒に行きたくもない!」
みっともなく泣きながら叫んだ。かつて、ここまで恐怖と嫌悪感を感じたことはない。これは最初で最後のチャンスなのだ。ここで逃げられなければ、明るい未来は今後一切ない。可能性は限りなく低いが私は屈する気がなかった。
「ふんっ!そこまで言うんなら、実力で…………」
「お取り込み中、悪いんだが」
その時、とてつもない強風が吹いた。私も兵士も思わず目を閉じ、腕で顔を覆った。再び目を開けると少し離れたところに異質な格好の集団がいるのが分かった。黒衣にそれぞれ様々な武器を携帯している。どこかで見たことがあるような気がする。
「な、何者だ!」
「お前らみたいなゴミに名乗る名など持ち合わせてはいない」
「な、なんだと!」
「おい、そこの黒髪の女」
「わ、私!?…………ですか?」
急に呼びかけられて、思わず敬語を使ってしまった。見たところ、私と同じ歳くらいの綺麗な黒髪のかっこいい青年だ。一体、何を言われるのだろうか。
「お前、こんな奴らと一緒に国に帰りたいのか?それとも国を出て別の暮らしがしたいのか、どっちだ?」
「そ、それは」
そんなことをはっきりと言える訳がない。逆らったと判断されたら、こっちの身が危ないのだ。とりあえず、ここは無難に…………
「嘘はつくな。正直に答えろ」
背筋を寒いものが駆け抜けた。それだけで青年の実力の一端を感じた気がした。この青年は試しているのだ。私がどう答えるのか。そして、それ次第で私の運命が間違いなく、決まる。
「………………」
となると正解は1つしかない。つまり、こういうことなのだ。こんな土壇場においても自分の意志を貫けなかった者にこの世界を生きていく資格などありはしない。ここで改めて自分の気持ちを第三者にも表せないようではこの先、潰れてしまうだけだろう。だから、私は大きな声でこう叫んだ。
「私は……………帰りたくない!こんな人達と一緒にいたくない!」
「…………そうか。助けて欲しいか?」
「お願いします!助けてくれたら、何でもします!」
「交渉成立だな」
「おい、お前何勝手なことを!」
「ふざけるな!お前ら、やるぞ」
「くらえっ!」
その時の光景を生涯忘れることはないだろう。武器を抜いて襲いかかっていった兵士達を刀の一振りで以って塵にしたのだ。それから……………
「これでお前はもう自由だ。 霧原咲夜……………いや、サクヤ・キリハラ」
パキンという音が自分の首の辺りで聞こえ、見てみるとそこには完全に真っ二つになった首輪が残っていたのだった。
3
あなたにおすすめの小説
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
目つきが悪いと仲間に捨てられてから、魔眼で全てを射貫くまで。
桐山じゃろ
ファンタジー
高校二年生の横伏藤太はある日突然、あまり接点のないクラスメイトと一緒に元いた世界からファンタジーな世界へ召喚された。初めのうちは同じ災難にあった者同士仲良くしていたが、横伏だけが強くならない。召喚した連中から「勇者の再来」と言われている不東に「目つきが怖い上に弱すぎる」という理由で、森で魔物にやられた後、そのまま捨てられた。……こんなところで死んでたまるか! 奮起と同時に意味不明理解不能だったスキル[魔眼]が覚醒し無双モードへ突入。その後は別の国で召喚されていた同じ学校の女の子たちに囲まれて一緒に暮らすことに。一方、捨てた連中はなんだか勝手に酷い目に遭っているようです。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを掲載しています。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる