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第12章 vs聖義の剣
第238話 肉を切らせて骨を断つ
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「ぐはっ!」
「くっ…………この狼、かなり強くない
か?」
「そりゃ、"神狼"って言われているく
らいだからな!………っと、そっちに行
ったぞ!」
リースがクロスと一戦交えている時、そ
の反対側ではもう1つの戦いが繰り広げ
られていた。その構図は黒衣を纏い、目
にも止まらぬ速さで移動するフェンリル
とそれに翻弄される白い修道服を着た集
団というものであった。
「ふんっ!」
「ぐっ!?」
フェンリルが口に咥えた名剣を振るう
度、まともに斬撃を受けた敵は倒れてい
く。その数は徐々に減っていき、20人
程いた集団もいまや1桁にまでなってい
た。しかし、本来であれば、もうとっく
に勝負がついていてもおかしくはないの
だが、未だ交戦中なのには訳があった。
それは集団の現在の状態にあった。
「むっ!随分と硬いな。我々以外でこん
なタフのある相手は久々だ」
「お褒めに預かり光栄だな、神狼」
「ん?誰だ?」
「俺はグスタフ。この部隊の副部隊長を
務めている。ところでお前は?」
「我の名はウールヴ。クラン"黒天の星
"の従魔部隊に所属している…………な
るほど。確かにこの者達の中で一番威圧
感があるな。で、そんな者が急に出てき
て、どうしたんだ?」
「いや、なに…………俺と一戦交えても
らおうかと思ってな」
「だとしたら、最初から出てくれば良か
ったではないか」
「そんな危険なマネはせんよ。最初は部
下達を使っての様子見が常識だ。どれだ
けの強さを秘めているか分からないから
な」
「貴様は部下を何だと思っている」
「ふんっ!こいつらはクロスさんや俺の
言うことなら、喜んで何でも聞くさ」
「随分と都合のいい頭をしているんだ
な」
「魔物に説教される筋合いはない。って
ことで早速…………………逝けや」
「ぐっ!こ、これは」
グスタフはウールヴに負けず劣らずの速
度で移動して、距離を詰めると持ってい
る長剣を思い切り叩きつけた。これに対
してウールヴは即座に反応し、4本の足
に踏ん張りをきかせて、自身の愛剣で以
って、受け止めることにした。だが、そ
の際、あまりに敵の膂力が想定を超えて
いた為、ウールヴの足が置かれた地面は
陥没しだし、一時的に距離を取ることを
余儀なくされた。
「くっ、これが魔人の力か」
「おっ、よく知ってるな………………にし
てもお前、大したもんだぜ。俺の一撃を
こうまで耐えるとは」
とはいっても簡単に逃してくれる訳もな
く、結局はグスタフの攻撃をその場で耐
え続けるしかない。その後も………………
「"滅狼斬"」
「ぬおっ!?」
「"滅狼斬"」
「ぐっ!?」
「"滅狼斬"」
「しつこい!」
グスタフの執拗なまでの剣撃がウールヴ
に襲い掛かり、ジワジワと追い詰められ
ていく。ところが、ウールヴはただやら
れていたのではなく、ある瞬間を今か今
かと待っていたのだ。そして、その時は
突然訪れた。
「"滅狼………」
「おっ、来たぞ!」
グスタフが何度目か分からない攻撃の為
に振りかぶっている最中、ウールヴはそ
う叫んだ。すると、どうか。ウールヴの
身体が銀色に輝き出し、さらには大量の
魔力が迸っていく。と同時にウールヴ側
からはグスタフの動きがスローモーショ
ンのように映り、次の攻撃も余裕を持っ
て躱せるようになった。そして、そこか
らの動きはとても早かった。
「"神狼斬"」
「がはっ!?な、何だ!?」
まず、猛スピードでグスタフの後ろへと
回り込んだウールヴは背中を斜めに斬り
つけた。グスタフからしたら、いきなり
目の前にいた敵が消え、気が付いたら背
中を斬られていたという状況だ。混乱と
激痛が同時に襲い掛かり、先程とは立場
が逆転してしまうのも致し方がなかっ
た。
「"神狼斬"」
「ぐわあっ!?」
「"神狼斬"」
「ごぼっ!?」
「"神狼斬"」
「し、しつこい」
次にさっきやられたことの仕返しとばか
りに同じ攻撃を執拗な程、繰り返す。相
手の耐久力が高いのも相まって、致命傷
までは至らないが徐々に体力は削られて
いく。
「も、もうやめでぐれ……………」
「安心しろ。この一撃でもう終わる」
「そ、それって…………」
「何の終わりかは言わないがな」
――――――――――――――――――
「無事だった?」
リースは自身の戦いが終わるとウールヴ
の方へ急いで駆けつけた。ちなみにグス
タフ以外に残っていた敵の残党はリース
が以前テイムしたスライムによって処理
されている。
「はい。"肉切骨断"が
ギリギリ間に合いました」
「あんな危険な賭けに出なくても」
「いいえ。戦闘には常に何が起こるか分
かりません。最悪を想定して動かなくて
は」
「確かにね……………それにしても魔人っ
て厄介だったね」
「ええ。皆さん、無事であればいいでし
ょうけど……………って、そういえば!」
ウールヴはあることを思い出し、慌て
て、少し離れた木陰へと向かった。そこ
にいたのは………………
「ジェイド殿!しっかりしてくれ!ジェ
イド殿!」
木にもたれかかりながら、目を閉じてい
る門番ジェイドだった。彼はリース達が
駆けつける前、敵に相当な深手を負わさ
れていたのだ。
「ジェイド殿!」
「ウールヴ……………本当はもう分かって
るんだよね?」
「いいえ!何のことか分かりかねます!
それよりも隊長!は、早く彼の回復をし
ないと!」
「ウールヴ……………」
「な、何を突っ立っているんですか!1
分1秒だって惜しいはずです!さぁ、早
く…………」
「もう遅いんだよ」
「っ!?な、何を」
「彼はもう……………亡くなっているん
だ」
「そ、そんなはずはない!隊長はいつも
言っていたじゃないですか!仲間達はも
ちろん、傘下も縄張りの者も守りたいっ
て」
「気持ちはそうだよ。でも、現実は非情
だ。努力はするが、できないことだって
ある」
「で、でも"|天使の蘇生《エクスト
ラ・リバース》"は?あれは究極の回復
魔法で亡くなった者も生き返らせること
ができると……………」
「そんなのは御伽噺だ。大切な人を亡く
した人達がそうあって欲しいと抱いた願
望そのもの。亡くなった人を生き返らせ
るなんてのは誰であったってできること
じゃない。むしろ、|できてはいけないん
だ《・・・・・・・・・・》。もし、そ
んなことができたとしても生き返った人
は本当にその人自身ではないかもしれな
い。例えば、性格や考え方、行動が以前
とは異なっているとか」
「………………」
「とりあえず、このことはローズに伝え
よう。全ての戦いが終わった後でね」
「………………我々が駆けつけた時、既に
瀕死の中、ジェイド殿は我に伝言を託し
ました。内容は………………"里のみんな
やローズ、今までありがとう。幸せだっ
た。それからシンヤ達、みんなを守って
くれて、ありがとう。俺はもうすぐ遠く
へ行くが、みんなは元気で幸せに暮らし
てくれ"と。本当はもっと色々なことを
言いたかったはずですが、命の灯火があ
と僅かだったこと、それと我が戦闘に集
中できるように配慮して、短い伝言とな
ってしまったかと」
「そうか」
「我は言ったんです!"最期のような台
詞を言わないで下さい!あなたは必ず助
け出します!"…………って。我はロー
ズ様にどの面下げて、伝えれば」
「ウールヴは最善を尽くした。君に全責
任はないよ。これはリーダーである僕の
責任だ……………何が"縄張りの人達を見
捨てるようなことはしないから"だよ。
僕の方こそ、何様だってんだ」
リースは思わず、ウールヴに背を向けて
ポツリと呟いた。あまり大きな声ではな
かったが、不思議とウールヴの耳には届
いた。それから、彼女が肩を震わせてい
ることに気が付いた。
「…………とりあえず、今はシードさん
の手当てをする。それが終わったら、他
の仲間達への加勢に行こう。これ以上、
こんなことを繰り返させてはならない」
「はい!」
5分程経って、振り返ったリースの目は
真っ赤に腫れ上がり、目尻から頬にかけ
て、透明なラインができていた。しか
し、その顔は何かを覚悟した者のそれで
あり、戦士としてはこれ以上ない程、立
派なものだった。
――――――――――――――――――――
ウールヴ
性別:雌 種族:フェンリル(魔物)
年齢:23歳
Lv 40
HP 4000/4000
MP 4000/4000
ATK 4000
DEF 4000
AGI 4000
INT 4000
LUK 4000
固有スキル
咆哮・威嚇・生存本能・肉切骨断・魔の
境地・守護神・叡智・サイボーグ・炎熱
操作・戦士の誓い・透過・明鏡止
水・???
武技スキル
刀剣術:Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
黒衣一式(神級)
輝剣レージング(特級)
称号
狼神の加護・陸の王者・忠誠を誓う者・
傅く者・従者の心得・武神・魔神・魔物
キラー・盗賊キラー
――――――――――――――――――――
肉切骨断
発動後、10分間は全ステータスが7割
程になり、10分が経過すると全ステー
タスが元の2倍になる
――――――――――――――――――――
「くっ…………この狼、かなり強くない
か?」
「そりゃ、"神狼"って言われているく
らいだからな!………っと、そっちに行
ったぞ!」
リースがクロスと一戦交えている時、そ
の反対側ではもう1つの戦いが繰り広げ
られていた。その構図は黒衣を纏い、目
にも止まらぬ速さで移動するフェンリル
とそれに翻弄される白い修道服を着た集
団というものであった。
「ふんっ!」
「ぐっ!?」
フェンリルが口に咥えた名剣を振るう
度、まともに斬撃を受けた敵は倒れてい
く。その数は徐々に減っていき、20人
程いた集団もいまや1桁にまでなってい
た。しかし、本来であれば、もうとっく
に勝負がついていてもおかしくはないの
だが、未だ交戦中なのには訳があった。
それは集団の現在の状態にあった。
「むっ!随分と硬いな。我々以外でこん
なタフのある相手は久々だ」
「お褒めに預かり光栄だな、神狼」
「ん?誰だ?」
「俺はグスタフ。この部隊の副部隊長を
務めている。ところでお前は?」
「我の名はウールヴ。クラン"黒天の星
"の従魔部隊に所属している…………な
るほど。確かにこの者達の中で一番威圧
感があるな。で、そんな者が急に出てき
て、どうしたんだ?」
「いや、なに…………俺と一戦交えても
らおうかと思ってな」
「だとしたら、最初から出てくれば良か
ったではないか」
「そんな危険なマネはせんよ。最初は部
下達を使っての様子見が常識だ。どれだ
けの強さを秘めているか分からないから
な」
「貴様は部下を何だと思っている」
「ふんっ!こいつらはクロスさんや俺の
言うことなら、喜んで何でも聞くさ」
「随分と都合のいい頭をしているんだ
な」
「魔物に説教される筋合いはない。って
ことで早速…………………逝けや」
「ぐっ!こ、これは」
グスタフはウールヴに負けず劣らずの速
度で移動して、距離を詰めると持ってい
る長剣を思い切り叩きつけた。これに対
してウールヴは即座に反応し、4本の足
に踏ん張りをきかせて、自身の愛剣で以
って、受け止めることにした。だが、そ
の際、あまりに敵の膂力が想定を超えて
いた為、ウールヴの足が置かれた地面は
陥没しだし、一時的に距離を取ることを
余儀なくされた。
「くっ、これが魔人の力か」
「おっ、よく知ってるな………………にし
てもお前、大したもんだぜ。俺の一撃を
こうまで耐えるとは」
とはいっても簡単に逃してくれる訳もな
く、結局はグスタフの攻撃をその場で耐
え続けるしかない。その後も………………
「"滅狼斬"」
「ぬおっ!?」
「"滅狼斬"」
「ぐっ!?」
「"滅狼斬"」
「しつこい!」
グスタフの執拗なまでの剣撃がウールヴ
に襲い掛かり、ジワジワと追い詰められ
ていく。ところが、ウールヴはただやら
れていたのではなく、ある瞬間を今か今
かと待っていたのだ。そして、その時は
突然訪れた。
「"滅狼………」
「おっ、来たぞ!」
グスタフが何度目か分からない攻撃の為
に振りかぶっている最中、ウールヴはそ
う叫んだ。すると、どうか。ウールヴの
身体が銀色に輝き出し、さらには大量の
魔力が迸っていく。と同時にウールヴ側
からはグスタフの動きがスローモーショ
ンのように映り、次の攻撃も余裕を持っ
て躱せるようになった。そして、そこか
らの動きはとても早かった。
「"神狼斬"」
「がはっ!?な、何だ!?」
まず、猛スピードでグスタフの後ろへと
回り込んだウールヴは背中を斜めに斬り
つけた。グスタフからしたら、いきなり
目の前にいた敵が消え、気が付いたら背
中を斬られていたという状況だ。混乱と
激痛が同時に襲い掛かり、先程とは立場
が逆転してしまうのも致し方がなかっ
た。
「"神狼斬"」
「ぐわあっ!?」
「"神狼斬"」
「ごぼっ!?」
「"神狼斬"」
「し、しつこい」
次にさっきやられたことの仕返しとばか
りに同じ攻撃を執拗な程、繰り返す。相
手の耐久力が高いのも相まって、致命傷
までは至らないが徐々に体力は削られて
いく。
「も、もうやめでぐれ……………」
「安心しろ。この一撃でもう終わる」
「そ、それって…………」
「何の終わりかは言わないがな」
――――――――――――――――――
「無事だった?」
リースは自身の戦いが終わるとウールヴ
の方へ急いで駆けつけた。ちなみにグス
タフ以外に残っていた敵の残党はリース
が以前テイムしたスライムによって処理
されている。
「はい。"肉切骨断"が
ギリギリ間に合いました」
「あんな危険な賭けに出なくても」
「いいえ。戦闘には常に何が起こるか分
かりません。最悪を想定して動かなくて
は」
「確かにね……………それにしても魔人っ
て厄介だったね」
「ええ。皆さん、無事であればいいでし
ょうけど……………って、そういえば!」
ウールヴはあることを思い出し、慌て
て、少し離れた木陰へと向かった。そこ
にいたのは………………
「ジェイド殿!しっかりしてくれ!ジェ
イド殿!」
木にもたれかかりながら、目を閉じてい
る門番ジェイドだった。彼はリース達が
駆けつける前、敵に相当な深手を負わさ
れていたのだ。
「ジェイド殿!」
「ウールヴ……………本当はもう分かって
るんだよね?」
「いいえ!何のことか分かりかねます!
それよりも隊長!は、早く彼の回復をし
ないと!」
「ウールヴ……………」
「な、何を突っ立っているんですか!1
分1秒だって惜しいはずです!さぁ、早
く…………」
「もう遅いんだよ」
「っ!?な、何を」
「彼はもう……………亡くなっているん
だ」
「そ、そんなはずはない!隊長はいつも
言っていたじゃないですか!仲間達はも
ちろん、傘下も縄張りの者も守りたいっ
て」
「気持ちはそうだよ。でも、現実は非情
だ。努力はするが、できないことだって
ある」
「で、でも"|天使の蘇生《エクスト
ラ・リバース》"は?あれは究極の回復
魔法で亡くなった者も生き返らせること
ができると……………」
「そんなのは御伽噺だ。大切な人を亡く
した人達がそうあって欲しいと抱いた願
望そのもの。亡くなった人を生き返らせ
るなんてのは誰であったってできること
じゃない。むしろ、|できてはいけないん
だ《・・・・・・・・・・》。もし、そ
んなことができたとしても生き返った人
は本当にその人自身ではないかもしれな
い。例えば、性格や考え方、行動が以前
とは異なっているとか」
「………………」
「とりあえず、このことはローズに伝え
よう。全ての戦いが終わった後でね」
「………………我々が駆けつけた時、既に
瀕死の中、ジェイド殿は我に伝言を託し
ました。内容は………………"里のみんな
やローズ、今までありがとう。幸せだっ
た。それからシンヤ達、みんなを守って
くれて、ありがとう。俺はもうすぐ遠く
へ行くが、みんなは元気で幸せに暮らし
てくれ"と。本当はもっと色々なことを
言いたかったはずですが、命の灯火があ
と僅かだったこと、それと我が戦闘に集
中できるように配慮して、短い伝言とな
ってしまったかと」
「そうか」
「我は言ったんです!"最期のような台
詞を言わないで下さい!あなたは必ず助
け出します!"…………って。我はロー
ズ様にどの面下げて、伝えれば」
「ウールヴは最善を尽くした。君に全責
任はないよ。これはリーダーである僕の
責任だ……………何が"縄張りの人達を見
捨てるようなことはしないから"だよ。
僕の方こそ、何様だってんだ」
リースは思わず、ウールヴに背を向けて
ポツリと呟いた。あまり大きな声ではな
かったが、不思議とウールヴの耳には届
いた。それから、彼女が肩を震わせてい
ることに気が付いた。
「…………とりあえず、今はシードさん
の手当てをする。それが終わったら、他
の仲間達への加勢に行こう。これ以上、
こんなことを繰り返させてはならない」
「はい!」
5分程経って、振り返ったリースの目は
真っ赤に腫れ上がり、目尻から頬にかけ
て、透明なラインができていた。しか
し、その顔は何かを覚悟した者のそれで
あり、戦士としてはこれ以上ない程、立
派なものだった。
――――――――――――――――――――
ウールヴ
性別:雌 種族:フェンリル(魔物)
年齢:23歳
Lv 40
HP 4000/4000
MP 4000/4000
ATK 4000
DEF 4000
AGI 4000
INT 4000
LUK 4000
固有スキル
咆哮・威嚇・生存本能・肉切骨断・魔の
境地・守護神・叡智・サイボーグ・炎熱
操作・戦士の誓い・透過・明鏡止
水・???
武技スキル
刀剣術:Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
黒衣一式(神級)
輝剣レージング(特級)
称号
狼神の加護・陸の王者・忠誠を誓う者・
傅く者・従者の心得・武神・魔神・魔物
キラー・盗賊キラー
――――――――――――――――――――
肉切骨断
発動後、10分間は全ステータスが7割
程になり、10分が経過すると全ステー
タスが元の2倍になる
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