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第12章 vs聖義の剣
第241話 ルイス家
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ルイス家と言えば代々、優秀な研究者を
輩出する家系として有名だった。その始
まりは実に200年以上前と言われてお
り、1人の天才が成した偉業により、そ
れまでは中流家庭だったルイス家がそこ
から一気に貴族の仲間入りを果たしたと
のことだ。それから今日に至るまでルイ
ス家の者は皆、研究者という道を歩むの
が当然でそれ以外の選択肢を切り捨てる
という考え方自体に疑問を持つ者は1人
もいなかった……………僕を除いては。
日々、研究に没頭し、そこで出会った研
究者同士が惹かれ合い結婚する。僕の家
系はそういったパターンが多かった。か
くいう僕の父と母の出会いも職場だ。そ
んな家に生まれた僕はいわゆる異端児だ
った。幼い頃から一通り、研究者になる
為の勉強をさせられてはいたが、これっ
ぽっちも興味が湧くことなく、ひたすら
に無意味な時間だけが過ぎていった。そ
んな僕に対して、両親はさぞかし嫌気が
差していたことだろう。最初こそは僕の
内面とちゃんと向き合おうとしていた
が、途中からは顔を合わせても無視され
ることが多くなっていた。しかし、両親
を困らせていたのはどうやら僕だけでは
なかったようだ。というのも僕には5つ
歳上の兄がいるのだが、その兄の方が僕
よりもよっぽど問題児だったみたいだ。
例えば、ブツブツと独り言を言いながら
本を読んだり、時折不気味な笑いを浮か
べながらどこかを見ていたりといったよ
うな行動をとっていた。当時、父はよく
言っていた。"あいつは歳に似合わない
危険な目をしている。いつかとんでもな
いことをしでかさなければいいが
"……………と。そんな父の予言は当たる
こととなる。ある日、遂に兄が一線を越
えてしまう事件が起きた。ルイス家と研
究者を輩出する他の貴族と共同で管理す
る研究があった。それは極秘のものであ
り、万が一にも外へ漏れてしまわないよ
う細心の注意を払いながら、研究が行わ
れていた。当然、現場も厳重に管理さ
れ、それぞれの家長以外は入ることが許
されていなかった。僕達もその研究の存
在自体は知っていて、よく"あそこにだ
けは入ってはいけない"と釘を刺されて
いた。とはいってもその研究が一体どこ
で行われているのかは分からない為、何
故そんなことを口酸っぱく言ってくるの
か理解ができなかったし、仮に現場を突
き止めたとして突撃してやろうなんてこ
とは微塵も考えていなかった。ところ
が、そんな状態だったのは僕だけであ
り、兄は違ったようだ。兄はずっと機を
窺っていた。来る日も来る日も他のこと
で気を紛らわし、いつかその研究に近付
くことだけを夢見てきたらしい。そし
て、その日は突然、訪れることとなる。
ある日、たまたま家にいた父が僕達を呼
び、一緒に極秘の研究をしているところ
まで行かないかと誘ってきた。僕達は2
人共暇だった為、同行することになった
のだが、その時の兄のニヤけた顔がしば
らく頭から離れなかった。現場につくと
そこは大きな研究所だった。僕らには理
解が及ばないような道具や書類が沢山あ
り、魔道具に繋がるケーブルなようなも
のも伸びていた。初めての場所であるこ
ととあまりに本格的で戸惑っている僕達
を見た父は分かりやすいようひとしきり
説明をしてくれた。それから迷惑のかか
らないよう見学していいと言われ、あち
こち見て回っているうちにふと兄がいな
いことに気が付いた。そのことを父に伝
えると父も途中で見失ってしまい、探し
ているとのことだった。そこで2人して
兄の捜索をすることになり、しばらくし
て、とうとう兄らしき者を見つけること
ができた。しかし、問題が1つあった。
兄を見つけたタイミングだ。兄はちょう
どある場所から出てきたところだった。
それは父から絶対に入ってはいけないと
釘を刺されていた場所だった。それが分
かった瞬間、父は激怒し、兄に詰め寄っ
た。ところが兄は………………
"こ、これが僕の求めていたものだ!ぐ
ははっ!もうこれでこの家に用はない。
あ、父上と弟よ。今まで世話になった
な。約束を破った僕を勘当してくれて結
構。もう僕はルイス家の者ではない!こ
れからはただの研究者として生きてい
く!"
狂った笑いを浮かべながら、僕達へ背を
向けて、どこかへと消えていった。それ
から僕は兄とは会っていない。
――――――――――――――――――――
「自分達が何をしたのか分かってる?」
ハーメルンが"聖義の剣"の幹部に対し
て問いかける。そこには隠しきれない怒
りがあった。
「あ?何がだ?」
「死者を生き返らそうとするなんて」
「まさに神秘の力だ!一度潰えた命がこ
うして再び舞い戻ってきたんだからな!
しかもこいつは以前よりも…………」
「君達は何を考えているんだ!」
ハーメルンの怒声が辺り一帯に響き渡
る。その迫力と威圧感により空気が震
え、木々が揺れる。これには幹部の男も
目を見張った。
「人は本当の意味で生き返ったりはしな
い!だからこそ、たった一度きりの人生
を死に物狂いで一生懸命に生きているん
だ!それがどれだけ美しいことか、君に
は分かるか!」
「は?お前、一体何を言って」
「一生懸命生きて、その人なりのストー
リーを歩んで終わりを迎える。それをも
う一度、本人の意志を無視して、生き返
らせるなんて!それは死者を冒涜してい
るのと一緒だ!どれだけ馬鹿にすれば気
が済む!僕はそんなの認めない……………
もう一度言うよ。人が生き返るなんてこ
とがあってはならない」
「何をグタグタと言ってんだ。もう一
度、やり直せるなんて最高じゃねぇか」
「これ以上はいくら言っても平行線だ
ね。それにしても人を生き返らせるなん
て研究が本当にあったなんて……………
昔、父に聞いた通りだな」
「父だと?」
「あ、こっちの話。ところで、君達の研
究者のトップって」
「ああ。そいつなら、先日ハジメ様に殺
られたぞ。なんでも放っておいたら危険
だからと。まぁ、そいつのおかげでこう
して"新生人"が
手に入ったが、もう用済みなのは間違い
ないからな」
「……………そうか」
「何だ?まさか、そいつと知り合いって
んじゃないだろうな?」
「そうかもしれないと言ったら?」
「っ!?そ、そんな馬鹿な!?奴の交友
関係は極めて狭いはず。ましてや、同じ
組織以外の奴など」
「その人、ズボラって名前じゃない?」
「っ!?な、何で知って」
「だって、その人……………」
そこから10秒ほど間を空けてから、ハ
ーメルンは言った。
「僕の兄だから」
輩出する家系として有名だった。その始
まりは実に200年以上前と言われてお
り、1人の天才が成した偉業により、そ
れまでは中流家庭だったルイス家がそこ
から一気に貴族の仲間入りを果たしたと
のことだ。それから今日に至るまでルイ
ス家の者は皆、研究者という道を歩むの
が当然でそれ以外の選択肢を切り捨てる
という考え方自体に疑問を持つ者は1人
もいなかった……………僕を除いては。
日々、研究に没頭し、そこで出会った研
究者同士が惹かれ合い結婚する。僕の家
系はそういったパターンが多かった。か
くいう僕の父と母の出会いも職場だ。そ
んな家に生まれた僕はいわゆる異端児だ
った。幼い頃から一通り、研究者になる
為の勉強をさせられてはいたが、これっ
ぽっちも興味が湧くことなく、ひたすら
に無意味な時間だけが過ぎていった。そ
んな僕に対して、両親はさぞかし嫌気が
差していたことだろう。最初こそは僕の
内面とちゃんと向き合おうとしていた
が、途中からは顔を合わせても無視され
ることが多くなっていた。しかし、両親
を困らせていたのはどうやら僕だけでは
なかったようだ。というのも僕には5つ
歳上の兄がいるのだが、その兄の方が僕
よりもよっぽど問題児だったみたいだ。
例えば、ブツブツと独り言を言いながら
本を読んだり、時折不気味な笑いを浮か
べながらどこかを見ていたりといったよ
うな行動をとっていた。当時、父はよく
言っていた。"あいつは歳に似合わない
危険な目をしている。いつかとんでもな
いことをしでかさなければいいが
"……………と。そんな父の予言は当たる
こととなる。ある日、遂に兄が一線を越
えてしまう事件が起きた。ルイス家と研
究者を輩出する他の貴族と共同で管理す
る研究があった。それは極秘のものであ
り、万が一にも外へ漏れてしまわないよ
う細心の注意を払いながら、研究が行わ
れていた。当然、現場も厳重に管理さ
れ、それぞれの家長以外は入ることが許
されていなかった。僕達もその研究の存
在自体は知っていて、よく"あそこにだ
けは入ってはいけない"と釘を刺されて
いた。とはいってもその研究が一体どこ
で行われているのかは分からない為、何
故そんなことを口酸っぱく言ってくるの
か理解ができなかったし、仮に現場を突
き止めたとして突撃してやろうなんてこ
とは微塵も考えていなかった。ところ
が、そんな状態だったのは僕だけであ
り、兄は違ったようだ。兄はずっと機を
窺っていた。来る日も来る日も他のこと
で気を紛らわし、いつかその研究に近付
くことだけを夢見てきたらしい。そし
て、その日は突然、訪れることとなる。
ある日、たまたま家にいた父が僕達を呼
び、一緒に極秘の研究をしているところ
まで行かないかと誘ってきた。僕達は2
人共暇だった為、同行することになった
のだが、その時の兄のニヤけた顔がしば
らく頭から離れなかった。現場につくと
そこは大きな研究所だった。僕らには理
解が及ばないような道具や書類が沢山あ
り、魔道具に繋がるケーブルなようなも
のも伸びていた。初めての場所であるこ
ととあまりに本格的で戸惑っている僕達
を見た父は分かりやすいようひとしきり
説明をしてくれた。それから迷惑のかか
らないよう見学していいと言われ、あち
こち見て回っているうちにふと兄がいな
いことに気が付いた。そのことを父に伝
えると父も途中で見失ってしまい、探し
ているとのことだった。そこで2人して
兄の捜索をすることになり、しばらくし
て、とうとう兄らしき者を見つけること
ができた。しかし、問題が1つあった。
兄を見つけたタイミングだ。兄はちょう
どある場所から出てきたところだった。
それは父から絶対に入ってはいけないと
釘を刺されていた場所だった。それが分
かった瞬間、父は激怒し、兄に詰め寄っ
た。ところが兄は………………
"こ、これが僕の求めていたものだ!ぐ
ははっ!もうこれでこの家に用はない。
あ、父上と弟よ。今まで世話になった
な。約束を破った僕を勘当してくれて結
構。もう僕はルイス家の者ではない!こ
れからはただの研究者として生きてい
く!"
狂った笑いを浮かべながら、僕達へ背を
向けて、どこかへと消えていった。それ
から僕は兄とは会っていない。
――――――――――――――――――――
「自分達が何をしたのか分かってる?」
ハーメルンが"聖義の剣"の幹部に対し
て問いかける。そこには隠しきれない怒
りがあった。
「あ?何がだ?」
「死者を生き返らそうとするなんて」
「まさに神秘の力だ!一度潰えた命がこ
うして再び舞い戻ってきたんだからな!
しかもこいつは以前よりも…………」
「君達は何を考えているんだ!」
ハーメルンの怒声が辺り一帯に響き渡
る。その迫力と威圧感により空気が震
え、木々が揺れる。これには幹部の男も
目を見張った。
「人は本当の意味で生き返ったりはしな
い!だからこそ、たった一度きりの人生
を死に物狂いで一生懸命に生きているん
だ!それがどれだけ美しいことか、君に
は分かるか!」
「は?お前、一体何を言って」
「一生懸命生きて、その人なりのストー
リーを歩んで終わりを迎える。それをも
う一度、本人の意志を無視して、生き返
らせるなんて!それは死者を冒涜してい
るのと一緒だ!どれだけ馬鹿にすれば気
が済む!僕はそんなの認めない……………
もう一度言うよ。人が生き返るなんてこ
とがあってはならない」
「何をグタグタと言ってんだ。もう一
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「これ以上はいくら言っても平行線だ
ね。それにしても人を生き返らせるなん
て研究が本当にあったなんて……………
昔、父に聞いた通りだな」
「父だと?」
「あ、こっちの話。ところで、君達の研
究者のトップって」
「ああ。そいつなら、先日ハジメ様に殺
られたぞ。なんでも放っておいたら危険
だからと。まぁ、そいつのおかげでこう
して"新生人"が
手に入ったが、もう用済みなのは間違い
ないからな」
「……………そうか」
「何だ?まさか、そいつと知り合いって
んじゃないだろうな?」
「そうかもしれないと言ったら?」
「っ!?そ、そんな馬鹿な!?奴の交友
関係は極めて狭いはず。ましてや、同じ
組織以外の奴など」
「その人、ズボラって名前じゃない?」
「っ!?な、何で知って」
「だって、その人……………」
そこから10秒ほど間を空けてから、ハ
ーメルンは言った。
「僕の兄だから」
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