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第9話 それぞれの心内
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「もう、なんなのあの女は」
ラズリーがファルクとイチャイチャしている裏でアリーナはイライラした様子でルールーと話し込む。
「他国の人とはいえ、あれだけ敵対心出してくるとは。また潰す?」
ルールーも物騒な事を言う。
「他国の人だと勝手が違うし、留学となればある程度したら戻るんだろうから、これ以上変な事しなければ見逃してもいいんじゃない? 初犯だし」
「まぁ知らなかったのは仕方ないわね。次はないって事で」
アリーナもルールーもそこに落ち着いた。
「にしてもファルクってなんでモテるのかしら? 背が高いから? それとも言い寄れば落ちそうとか、軽い男とでも思われてる?」
「それはありそう、そうじゃないと普通寄り付かないわよね。中身はめっちゃ肝が小さいし凄い重いのにね」
絶妙な言い回しをしながら二人はキャッキャッしながら皆の後をついていく。
女性は三人ではなくても姦しい。
「あぁでもあんな風に想ってくれる相手がいるのっていいなぁ。何でもしてくれる味方がいるって、心強いわよね。まっ、私にはラズリーとルールーがいるからいいけど」
「あら、そんな事を言っていたら駄目よ。あなたにもファルク程重たい男でなくていいから、良い人が見つかってくれないと。あたしの今の夢はあなた達に最高のドレスを贈る事なんだからね」
初めて聞くルールーの夢にアリーナは驚いた。
「そんな事を思っていたの? ラズリーを可愛くするならばわかるけれど、私にドレスは似合わないわ」
ファルク程ではないけれど、アリーナも剣を握るもの、それ故やや女性らしいとは言えない体つきと、そしてこの気の強さ。お見合いで顔合わせはしたことがあるものの、婚約までには至れなかった。
ルールーも似たようなもので、白い髪と白い肌で神秘的な美しさを湛えているのだが、いかんせん気は強いし口調も強い。
親しいもの以外は寄せ付けない為に敬遠されている。
「そんな事はないわ。あなたのこの赤い髪が映えるようなドレスをいつか準備してあげるからね」
ルールーはアリーナの結わえている髪の端に優しく触れる。
「そうね、その時はもっとしっかりと手入れしてあげるわ」
「逆にどうしたらこんなサラサラになるのよ」
負けじとルールーの下ろしてある髪に触れる。滑らかで指通りがいい。
「そりゃあ努力じゃない? 頭皮のケアしているからね」
ふっと自慢げに笑うルールーに、アリーナはぷくっと頬を膨らませた。
「そんな暇はないし、そんな事をしても誰も寄ってこないわよ」
「じゃああたしが貰うわよ。アリーナは可愛いもの」
突然の告白にアリーナが目を見開く。
「冗談。でも今度またラズリーと泊りにいらっしゃい。二人にもあたしがしている頭皮マッサージと、髪のケアを受けてもらうから。そうしたらすぐにサラサラになるわよ」
冗談か本気かは微妙ではあったが、アリーナはとりあえず頷いた。
(冗談、よね?)
親友でもわからない事はある、そう感じたアリーナであった。
◇◇◇
「何だかおかしな雰囲気になっていたわね、修羅場?」
リアムの従姉妹のフレイアがクスクスと笑いながら尋ねて来る。
「またファルクに言い寄るような令嬢が来ただけだよ。他国のものとは言え、もう少し情報を調べてから声を掛けて欲しいよね。俺の胃に穴が開きそう」
リアムは苦笑しお腹を擦る。
「リアム様は平和主義ですものね。あのようないざこざを間近で見るのは、心穏やかではないですよね」
フレイアの侍女、サーシェが心配そうな顔をする。
「あら、王族たるものもう少し強くならないと。一応第二王子でしょ? 何かあったらあなたが王太子になるんだろうから」
「姉上もいるし、俺に順番は回ってこないよ。それを言うなら君だってノワール様に何かあれば、女帝にならなきゃいけないだろう?」
「あたしはならないわ。向いてないし、夢があるもの。お父様にもお母様にも許可は得ているから」
「あの、寒気がするのですが」
フレイアに見つめられ、ストレイドは悪寒が走っていた。
「これだけアピールしても全然受け止めてもらえないのよね。まぁいいわ。いつか必ず虜にしてあげるから」
「フレイア様、さすがに皇女様がそのような言葉遣いはちょっと」
サーシェに窘められるが、フレイアは涼しい顔だ。
「いいのよ。こんな学園のプライベートな会話だもの、別に誰が咎めるわけでもないでしょ」
「私が気にします」
サーシェは侍女としてだけではなく、身の回りのこと全てにおいてフレイアを支えるように任されている。
徒に評判を下げる様な事はさせたくない。
「フレイア、あまりサーシェを困らせないようにな」
「そうですよフレイア様。サーシェが困るとリアム様の胃に多大な負担がかかるのですから」
従兄弟と想い人にそう言われ、フレイアは拗ねて口を尖らす。
「サーシェばっかりすぐに可愛がられる。男性ってやっぱり大人しくて従順そうで胸が大きい子が好きよね」
「そ、そういうわけではないが」
最初はともかく後半の言葉にリアムは顔を赤くしてしまう。
「フレイア様、胸の大小は関係ないですよ」
「サーシェ、今あたしの胸を見て言ったわよね? どうせ小さいですよーだ」
ますます不貞腐れるフレイアと慌てるサーシェ、頬を赤くしているリアムと、もはや余計なことは何も言わないと口を閉ざすストレイド。
何だかんだでこちらも賑やかだ。
ラズリーがファルクとイチャイチャしている裏でアリーナはイライラした様子でルールーと話し込む。
「他国の人とはいえ、あれだけ敵対心出してくるとは。また潰す?」
ルールーも物騒な事を言う。
「他国の人だと勝手が違うし、留学となればある程度したら戻るんだろうから、これ以上変な事しなければ見逃してもいいんじゃない? 初犯だし」
「まぁ知らなかったのは仕方ないわね。次はないって事で」
アリーナもルールーもそこに落ち着いた。
「にしてもファルクってなんでモテるのかしら? 背が高いから? それとも言い寄れば落ちそうとか、軽い男とでも思われてる?」
「それはありそう、そうじゃないと普通寄り付かないわよね。中身はめっちゃ肝が小さいし凄い重いのにね」
絶妙な言い回しをしながら二人はキャッキャッしながら皆の後をついていく。
女性は三人ではなくても姦しい。
「あぁでもあんな風に想ってくれる相手がいるのっていいなぁ。何でもしてくれる味方がいるって、心強いわよね。まっ、私にはラズリーとルールーがいるからいいけど」
「あら、そんな事を言っていたら駄目よ。あなたにもファルク程重たい男でなくていいから、良い人が見つかってくれないと。あたしの今の夢はあなた達に最高のドレスを贈る事なんだからね」
初めて聞くルールーの夢にアリーナは驚いた。
「そんな事を思っていたの? ラズリーを可愛くするならばわかるけれど、私にドレスは似合わないわ」
ファルク程ではないけれど、アリーナも剣を握るもの、それ故やや女性らしいとは言えない体つきと、そしてこの気の強さ。お見合いで顔合わせはしたことがあるものの、婚約までには至れなかった。
ルールーも似たようなもので、白い髪と白い肌で神秘的な美しさを湛えているのだが、いかんせん気は強いし口調も強い。
親しいもの以外は寄せ付けない為に敬遠されている。
「そんな事はないわ。あなたのこの赤い髪が映えるようなドレスをいつか準備してあげるからね」
ルールーはアリーナの結わえている髪の端に優しく触れる。
「そうね、その時はもっとしっかりと手入れしてあげるわ」
「逆にどうしたらこんなサラサラになるのよ」
負けじとルールーの下ろしてある髪に触れる。滑らかで指通りがいい。
「そりゃあ努力じゃない? 頭皮のケアしているからね」
ふっと自慢げに笑うルールーに、アリーナはぷくっと頬を膨らませた。
「そんな暇はないし、そんな事をしても誰も寄ってこないわよ」
「じゃああたしが貰うわよ。アリーナは可愛いもの」
突然の告白にアリーナが目を見開く。
「冗談。でも今度またラズリーと泊りにいらっしゃい。二人にもあたしがしている頭皮マッサージと、髪のケアを受けてもらうから。そうしたらすぐにサラサラになるわよ」
冗談か本気かは微妙ではあったが、アリーナはとりあえず頷いた。
(冗談、よね?)
親友でもわからない事はある、そう感じたアリーナであった。
◇◇◇
「何だかおかしな雰囲気になっていたわね、修羅場?」
リアムの従姉妹のフレイアがクスクスと笑いながら尋ねて来る。
「またファルクに言い寄るような令嬢が来ただけだよ。他国のものとは言え、もう少し情報を調べてから声を掛けて欲しいよね。俺の胃に穴が開きそう」
リアムは苦笑しお腹を擦る。
「リアム様は平和主義ですものね。あのようないざこざを間近で見るのは、心穏やかではないですよね」
フレイアの侍女、サーシェが心配そうな顔をする。
「あら、王族たるものもう少し強くならないと。一応第二王子でしょ? 何かあったらあなたが王太子になるんだろうから」
「姉上もいるし、俺に順番は回ってこないよ。それを言うなら君だってノワール様に何かあれば、女帝にならなきゃいけないだろう?」
「あたしはならないわ。向いてないし、夢があるもの。お父様にもお母様にも許可は得ているから」
「あの、寒気がするのですが」
フレイアに見つめられ、ストレイドは悪寒が走っていた。
「これだけアピールしても全然受け止めてもらえないのよね。まぁいいわ。いつか必ず虜にしてあげるから」
「フレイア様、さすがに皇女様がそのような言葉遣いはちょっと」
サーシェに窘められるが、フレイアは涼しい顔だ。
「いいのよ。こんな学園のプライベートな会話だもの、別に誰が咎めるわけでもないでしょ」
「私が気にします」
サーシェは侍女としてだけではなく、身の回りのこと全てにおいてフレイアを支えるように任されている。
徒に評判を下げる様な事はさせたくない。
「フレイア、あまりサーシェを困らせないようにな」
「そうですよフレイア様。サーシェが困るとリアム様の胃に多大な負担がかかるのですから」
従兄弟と想い人にそう言われ、フレイアは拗ねて口を尖らす。
「サーシェばっかりすぐに可愛がられる。男性ってやっぱり大人しくて従順そうで胸が大きい子が好きよね」
「そ、そういうわけではないが」
最初はともかく後半の言葉にリアムは顔を赤くしてしまう。
「フレイア様、胸の大小は関係ないですよ」
「サーシェ、今あたしの胸を見て言ったわよね? どうせ小さいですよーだ」
ますます不貞腐れるフレイアと慌てるサーシェ、頬を赤くしているリアムと、もはや余計なことは何も言わないと口を閉ざすストレイド。
何だかんだでこちらも賑やかだ。
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