20 / 21
第20話 変わる事と変わらないもの
しおりを挟む
覚悟をしていたとはいえ、今日一日で人生が大きく変わった事で疲れ果て、その夜ラズリーは床に就くと、泥のように眠ってしまった。
翌日起床した時にはいつもよりも日が昇った時間で、つい寝坊をしてしまった事に気づく。
「昨日の事は夢ではないわよね」
そんな事はあるはずもないのに、そう思ってしまう。
もうだいぶ日は高くなっていたが、誰にも起こされることもなく寝ていたとなれば、皆ラズリーに気を遣ったのだろう。という事は昨日の事は現実。
急ごうとは思うが体は重く、どうしても動きが鈍くなってしまう。
何とか叱咤激励をして、着替えをしたり、髪を整えていると、昨日編み込んでいた名残で髪が軽くウェーブしているのが分かり、自然と昨日の事が思い出された。
「私にしては頑張ったわね」
生きているうちで一番張り切った日だ。
何だか少しは強くなった気がするが、自分は逞しくなれただろうか。
目を閉じ、昨夜の事を思い出していく。
あの後オリビアは言葉もなく去り、入れ替わるようにして両親が来た。
自分とよく似た容姿の父と並ぶのは恥ずかしかったが、更に泣いて現れた為に恥ずかしさは倍増であった。
母は冷静にそんな父を宥めてくれて、全てが滞りなく済んだ事を教えてくれた。
ファルクの両親は息子を見るや否や、まず人前でべたべたとくっ付くなと咎め、自重しろとファルクを怒鳴りつける。
その剣幕にラズリー達は驚いたのだけれど、周囲の人はそれほどでもない事に気づいた。
「グルミアが音声遮断魔法を掛けていたから、ここの会話は他の人には聞こえていないの」
そうルールーが教えてくれる。
その為に今までの会話は周囲には聞こえていなかったらしい。
(そう言えばオリビア様が言っていたのも、私とファルクの距離感だったわね。今度はもうああいうのはやめるようにしないと)
これからは過剰なアピールは要らないのだから、ファルクも落ち着くだろう。
そうしてラズリーとファルクは両親と共に改めて国王陛下の所へ向かう。
祝福の言葉を頂き、そして皆にも知らせてくれた。
社交界デビューしたてのデビュタントがその日のうちに婚姻をするなど異例な事だろうに、意外と皆に受け入れてもらえた。
驚く声はあったけれど、子息息女が学園に通っている者達は話を聞いていたのだろう、特に大きな反応も反発もなかった。
そもそも国王陛下の決定に逆らうものもいないし、祝い事に祝い事が重なった認識で、わざわざ場の雰囲気を壊すようなことをする者はいない。
一部少し表情が怖い人達もいたが、ファルクの一瞥で目が逸らされる。
ここでの糾弾はないはずだ。
ともあれ平和に終わって良かった。
◇◇◇
着替えが終わって廊下へと出ると、メイドのロッサとばったり出会う。
「お嬢様、お呼びになって下されば良かったのに」
「ごめんなさい、こんなに遅い時間で呼ぶのは迷惑かと思って」
もう日はだいぶ高いし、皆それぞれの仕事をしているだろうから、余計な仕事を増やさせたくないと呼ぶのを控えたのだ。
「勝手に動かれた方が迷惑だと何度も申したはずですが」
そう言ってまた部屋に戻され、髪のセットと服の選定からやり直される。
「そこまで変だった?」
自分のしたことに全て訂正が入るとは思っておらず、さすがにラズリーは落ち込む。
「普段なら良いですが、ファルク様がいらっしゃってますから」
「ファルクが?」
おかしなことではないが、いつから来ていたのだろう。
昨日はかなり遅くに帰ってきたから、てっきり皆もゆっくりしているだろうと思ったのに。
軽くメイクもされ、髪には赤いリボンが結ばれる。
「昨日のお花の髪飾りも良かったですが、やはりこの方がお嬢様らしいですね」
そうしてロッサに仕上げて貰い、ファルクがいる部屋へと向かう。
「遅くなってごめんなさい」
そこにはファルクのみならず、ラズリーの両親、そしてファルクの両親もいる。それどころかお互いの兄弟までいた。
「すみません、もしかして私の事を待ってたのでしょうか?」
皆の視線が集中して恥ずかしい。
(何で誰も起こしてくれなかったのだろう)
内心で動揺していると、ファルクが席から立ち上がり、自分の隣に座るようにと促してくれた。手を引いてもらえたので、何とか動くことが出来たが、そうでなければ立ち尽くしていたに違いない。
「おはようラズリー、昨日は大変な日だったからな。よく眠れたか?」
「えぇ」
ファルクの気遣いにも、そう答えるのでいっぱいいっぱいだった。
優しいファルクの声掛けとは違い、ラズリーの兄のクレデントは少し厳しめの口調で咎める。
「もう少し体力をつけた方がいい。運動が苦手とは言え、少しの夜更かしでこうも起きられないとは」
「すみません」
実の兄に叱られ、ラズリーは頭を下げた。
「まぁまぁ。昨日は色々あり過ぎて疲れただろうし、仕方ないよ。ただでさえ社交界デビューは緊張するし、それに加えて婚姻までしたんだから。でも本当に良かった」
そう言いながらセシルの目からまた涙が零れる。
「本当にお嫁に行くんだね、ラズリー……」
「まだ書類上の事よ。正式には卒業後なんだから、まだ泣くのは早いわよ」
隣のジュエルが慰める。
「それでも寂しい……まさか息子も結婚してないのに娘から出ていくなんて」
「すみませんね、相手もいなくて」
コランダム家は泣いたり宥めたり怒ったりと忙しない。
一方のファルクの家族、トワレ家は静かだ。
「小父様、小母様。今回の私の話を了承してくださって、ありがとうございます。そのお陰で昨日は国王陛下にも認めて頂けて。私、これからもっともっと頑張って、必ず皆の役に立てるように」
「そう言う話をしに来たわけではない」
ラズリーの声を遮り、ライカが立ち上がる。
ファルクと同じ赤い髪だが、濃い青色の目をしている。
ファルクよりも野性味あふれる雰囲気で、言葉遣いも怖く、見た目も人が良さそうにはけして見えないけれど、ラズリーは優しい人だと知っているから身構えもしない。
二の句を待ち、じっと見つめていた。
「今日はおめでとうと改めて言いに来たんだ。難しい事は考えなくていい、二人が幸せになってくれればそれでいいんだ」
大きな手がラズリーの頭に乗せられる。
髪を乱さない程度に優しく撫でるとすぐに離れ、今度は隣にいるファルクに目をやる。
「この馬鹿のせいで今まで大変だったよな。上手く立ち回らないから色々と言い寄る奴らが出てきて。ラズリーが勇気を出してここまでしてくれたんだから、これからはその思いに答えてファルクがもっと頑張らないといけないな」
「ファルクは今まで私の為に動いてくれていました。付け入られるような隙を与えていたのは、私が弱いからです」
「弱い事は悪くはねぇ。けれどそうだなぁ。もっと二人は自信を持つといいのかもな」
「自信、ですか」
ファルクは父親のいう事を真面目に聞いている。
「そう。お互いに相手を信じ、自分の相手はこの人だけだって周囲に示す。べたべたしろって事じゃないぞ。逆にそれは余裕がないって事になる、相手の一番は自分なんだって思えば余裕も生まれて、周囲が気にならなくなる」
そう言ってライカがセシルを指差した。
「余裕がなくてああいう風に泣いているのもみっともないだろう?」
「それ今言わなくてもいいよね?」
鼻を啜りながら様子を見ていたセシルは、思わぬとばっちりにジト目で返す。
「少なくとも婚姻は済んだんだから、少しは余裕は出るだろう。今度は心のゆとりをもって、入り込む余地はないと知らしめていけばいい。まぁあの場面を見てまだ言い寄ってくるようなのがいたら、とんだイカレ野郎だがな」
ライカはそう言って席に戻った。
「ともあれ昨日付で俺達トワレ家とコランダム家は姻戚関係となった。困った事があれば何でも言え、身内の為ならば何でもするぞ」
ライカを筆頭にファルクの兄達も大きく頷いた。
少なくとも武力関係は心配いらなそうだ。
「ラズリー、何かあればすぐに言ってね。これからはわたくしもあなたの母として力を貸すわ」
「ありがとうございます、お義母様」
幼い頃から優しくしてくれたフローラに対し、抵抗なく返した。
男だらけのトワレ家を切り盛りしてきたフローラは優しくも強い人で、ラズリーも尊敬している。
「僕らの事も義父と呼んでくれたら嬉しいな」
照れてれと言うセシルに対してファルクは深く頭を下げる。
「改めてよろしくお願いします、義父上、義母上」
それを聞いてセシルもジュエルも嬉しそうだ。
翌日起床した時にはいつもよりも日が昇った時間で、つい寝坊をしてしまった事に気づく。
「昨日の事は夢ではないわよね」
そんな事はあるはずもないのに、そう思ってしまう。
もうだいぶ日は高くなっていたが、誰にも起こされることもなく寝ていたとなれば、皆ラズリーに気を遣ったのだろう。という事は昨日の事は現実。
急ごうとは思うが体は重く、どうしても動きが鈍くなってしまう。
何とか叱咤激励をして、着替えをしたり、髪を整えていると、昨日編み込んでいた名残で髪が軽くウェーブしているのが分かり、自然と昨日の事が思い出された。
「私にしては頑張ったわね」
生きているうちで一番張り切った日だ。
何だか少しは強くなった気がするが、自分は逞しくなれただろうか。
目を閉じ、昨夜の事を思い出していく。
あの後オリビアは言葉もなく去り、入れ替わるようにして両親が来た。
自分とよく似た容姿の父と並ぶのは恥ずかしかったが、更に泣いて現れた為に恥ずかしさは倍増であった。
母は冷静にそんな父を宥めてくれて、全てが滞りなく済んだ事を教えてくれた。
ファルクの両親は息子を見るや否や、まず人前でべたべたとくっ付くなと咎め、自重しろとファルクを怒鳴りつける。
その剣幕にラズリー達は驚いたのだけれど、周囲の人はそれほどでもない事に気づいた。
「グルミアが音声遮断魔法を掛けていたから、ここの会話は他の人には聞こえていないの」
そうルールーが教えてくれる。
その為に今までの会話は周囲には聞こえていなかったらしい。
(そう言えばオリビア様が言っていたのも、私とファルクの距離感だったわね。今度はもうああいうのはやめるようにしないと)
これからは過剰なアピールは要らないのだから、ファルクも落ち着くだろう。
そうしてラズリーとファルクは両親と共に改めて国王陛下の所へ向かう。
祝福の言葉を頂き、そして皆にも知らせてくれた。
社交界デビューしたてのデビュタントがその日のうちに婚姻をするなど異例な事だろうに、意外と皆に受け入れてもらえた。
驚く声はあったけれど、子息息女が学園に通っている者達は話を聞いていたのだろう、特に大きな反応も反発もなかった。
そもそも国王陛下の決定に逆らうものもいないし、祝い事に祝い事が重なった認識で、わざわざ場の雰囲気を壊すようなことをする者はいない。
一部少し表情が怖い人達もいたが、ファルクの一瞥で目が逸らされる。
ここでの糾弾はないはずだ。
ともあれ平和に終わって良かった。
◇◇◇
着替えが終わって廊下へと出ると、メイドのロッサとばったり出会う。
「お嬢様、お呼びになって下されば良かったのに」
「ごめんなさい、こんなに遅い時間で呼ぶのは迷惑かと思って」
もう日はだいぶ高いし、皆それぞれの仕事をしているだろうから、余計な仕事を増やさせたくないと呼ぶのを控えたのだ。
「勝手に動かれた方が迷惑だと何度も申したはずですが」
そう言ってまた部屋に戻され、髪のセットと服の選定からやり直される。
「そこまで変だった?」
自分のしたことに全て訂正が入るとは思っておらず、さすがにラズリーは落ち込む。
「普段なら良いですが、ファルク様がいらっしゃってますから」
「ファルクが?」
おかしなことではないが、いつから来ていたのだろう。
昨日はかなり遅くに帰ってきたから、てっきり皆もゆっくりしているだろうと思ったのに。
軽くメイクもされ、髪には赤いリボンが結ばれる。
「昨日のお花の髪飾りも良かったですが、やはりこの方がお嬢様らしいですね」
そうしてロッサに仕上げて貰い、ファルクがいる部屋へと向かう。
「遅くなってごめんなさい」
そこにはファルクのみならず、ラズリーの両親、そしてファルクの両親もいる。それどころかお互いの兄弟までいた。
「すみません、もしかして私の事を待ってたのでしょうか?」
皆の視線が集中して恥ずかしい。
(何で誰も起こしてくれなかったのだろう)
内心で動揺していると、ファルクが席から立ち上がり、自分の隣に座るようにと促してくれた。手を引いてもらえたので、何とか動くことが出来たが、そうでなければ立ち尽くしていたに違いない。
「おはようラズリー、昨日は大変な日だったからな。よく眠れたか?」
「えぇ」
ファルクの気遣いにも、そう答えるのでいっぱいいっぱいだった。
優しいファルクの声掛けとは違い、ラズリーの兄のクレデントは少し厳しめの口調で咎める。
「もう少し体力をつけた方がいい。運動が苦手とは言え、少しの夜更かしでこうも起きられないとは」
「すみません」
実の兄に叱られ、ラズリーは頭を下げた。
「まぁまぁ。昨日は色々あり過ぎて疲れただろうし、仕方ないよ。ただでさえ社交界デビューは緊張するし、それに加えて婚姻までしたんだから。でも本当に良かった」
そう言いながらセシルの目からまた涙が零れる。
「本当にお嫁に行くんだね、ラズリー……」
「まだ書類上の事よ。正式には卒業後なんだから、まだ泣くのは早いわよ」
隣のジュエルが慰める。
「それでも寂しい……まさか息子も結婚してないのに娘から出ていくなんて」
「すみませんね、相手もいなくて」
コランダム家は泣いたり宥めたり怒ったりと忙しない。
一方のファルクの家族、トワレ家は静かだ。
「小父様、小母様。今回の私の話を了承してくださって、ありがとうございます。そのお陰で昨日は国王陛下にも認めて頂けて。私、これからもっともっと頑張って、必ず皆の役に立てるように」
「そう言う話をしに来たわけではない」
ラズリーの声を遮り、ライカが立ち上がる。
ファルクと同じ赤い髪だが、濃い青色の目をしている。
ファルクよりも野性味あふれる雰囲気で、言葉遣いも怖く、見た目も人が良さそうにはけして見えないけれど、ラズリーは優しい人だと知っているから身構えもしない。
二の句を待ち、じっと見つめていた。
「今日はおめでとうと改めて言いに来たんだ。難しい事は考えなくていい、二人が幸せになってくれればそれでいいんだ」
大きな手がラズリーの頭に乗せられる。
髪を乱さない程度に優しく撫でるとすぐに離れ、今度は隣にいるファルクに目をやる。
「この馬鹿のせいで今まで大変だったよな。上手く立ち回らないから色々と言い寄る奴らが出てきて。ラズリーが勇気を出してここまでしてくれたんだから、これからはその思いに答えてファルクがもっと頑張らないといけないな」
「ファルクは今まで私の為に動いてくれていました。付け入られるような隙を与えていたのは、私が弱いからです」
「弱い事は悪くはねぇ。けれどそうだなぁ。もっと二人は自信を持つといいのかもな」
「自信、ですか」
ファルクは父親のいう事を真面目に聞いている。
「そう。お互いに相手を信じ、自分の相手はこの人だけだって周囲に示す。べたべたしろって事じゃないぞ。逆にそれは余裕がないって事になる、相手の一番は自分なんだって思えば余裕も生まれて、周囲が気にならなくなる」
そう言ってライカがセシルを指差した。
「余裕がなくてああいう風に泣いているのもみっともないだろう?」
「それ今言わなくてもいいよね?」
鼻を啜りながら様子を見ていたセシルは、思わぬとばっちりにジト目で返す。
「少なくとも婚姻は済んだんだから、少しは余裕は出るだろう。今度は心のゆとりをもって、入り込む余地はないと知らしめていけばいい。まぁあの場面を見てまだ言い寄ってくるようなのがいたら、とんだイカレ野郎だがな」
ライカはそう言って席に戻った。
「ともあれ昨日付で俺達トワレ家とコランダム家は姻戚関係となった。困った事があれば何でも言え、身内の為ならば何でもするぞ」
ライカを筆頭にファルクの兄達も大きく頷いた。
少なくとも武力関係は心配いらなそうだ。
「ラズリー、何かあればすぐに言ってね。これからはわたくしもあなたの母として力を貸すわ」
「ありがとうございます、お義母様」
幼い頃から優しくしてくれたフローラに対し、抵抗なく返した。
男だらけのトワレ家を切り盛りしてきたフローラは優しくも強い人で、ラズリーも尊敬している。
「僕らの事も義父と呼んでくれたら嬉しいな」
照れてれと言うセシルに対してファルクは深く頭を下げる。
「改めてよろしくお願いします、義父上、義母上」
それを聞いてセシルもジュエルも嬉しそうだ。
158
あなたにおすすめの小説
(完結)伯爵家嫡男様、あなたの相手はお姉様ではなく私です
青空一夏
恋愛
私はティベリア・ウォーク。ウォーク公爵家の次女で、私にはすごい美貌のお姉様がいる。妖艶な体つきに色っぽくて綺麗な顔立ち。髪は淡いピンクで瞳は鮮やかなグリーン。
目の覚めるようなお姉様の容姿に比べて私の身体は小柄で華奢だ。髪も瞳もありふれたブラウンだし、鼻の頭にはそばかすがたくさん。それでも絵を描くことだけは大好きで、家族は私の絵の才能をとても高く評価してくれていた。
私とお姉様は少しも似ていないけれど仲良しだし、私はお姉様が大好きなの。
ある日、お姉様よりも早く私に婚約者ができた。相手はエルズバー伯爵家を継ぐ予定の嫡男ワイアット様。初めての顔あわせの時のこと。初めは好印象だったワイアット様だけれど、お姉様が途中で同席したらお姉様の顔ばかりをチラチラ見てお姉様にばかり話しかける。まるで私が見えなくなってしまったみたい。
あなたの婚約相手は私なんですけど? 不安になるのを堪えて我慢していたわ。でも、お姉様も曖昧な態度をとり続けて少しもワイアット様を注意してくださらない。
(お姉様は味方だと思っていたのに。もしかしたら敵なの? なぜワイアット様を注意してくれないの? お母様もお父様もどうして笑っているの?)
途中、タグの変更や追加の可能性があります。ファンタジーラブコメディー。
※異世界の物語です。ゆるふわ設定。ご都合主義です。この小説独自の解釈でのファンタジー世界の生き物が出てくる場合があります。他の小説とは異なった性質をもっている場合がありますのでご了承くださいませ。
捨てられたなら 〜婚約破棄された私に出来ること〜
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
長年の婚約者だった王太子殿下から婚約破棄を言い渡されたクリスティン。
彼女は婚約破棄を受け入れ、周りも処理に動き出します。
さて、どうなりますでしょうか……
別作品のボツネタ救済です(ヒロインの名前と設定のみ)。
突然のポイント数増加に驚いています。HOTランキングですか?
自分には縁のないものだと思っていたのでびっくりしました。
私の拙い作品をたくさんの方に読んでいただけて嬉しいです。
それに伴い、たくさんの方から感想をいただくようになりました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただけたらと思いますので、中にはいただいたコメントを非公開とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきますし、削除はいたしません。
7/16 最終部がわかりにくいとのご指摘をいただき、訂正しました。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
奪われる人生とはお別れします 婚約破棄の後は幸せな日々が待っていました
水空 葵
恋愛
婚約者だった王太子殿下は、最近聖女様にかかりっきりで私には見向きもしない。
それなのに妃教育と称して仕事を押し付けてくる。
しまいには建国パーティーの時に婚約解消を突き付けられてしまった。
王太子殿下、それから私の両親。今まで尽くしてきたのに、裏切るなんて許せません。
でも、これ以上奪われるのは嫌なので、さっさとお別れしましょう。
◇2024/2/5 HOTランキング1位に掲載されました。
◇第17回 恋愛小説大賞で6位&奨励賞を頂きました。
◇レジーナブックスより書籍発売中です!
本当にありがとうございます!
[完結]婚約破棄してください。そして私にもう関わらないで
みちこ
恋愛
妹ばかり溺愛する両親、妹は思い通りにならないと泣いて私の事を責める
婚約者も妹の味方、そんな私の味方になってくれる人はお兄様と伯父さんと伯母さんとお祖父様とお祖母様
私を愛してくれる人の為にももう自由になります
二度目の婚約者には、もう何も期待しません!……そう思っていたのに、待っていたのは年下領主からの溺愛でした。
当麻月菜
恋愛
フェルベラ・ウィステリアは12歳の時に親が決めた婚約者ロジャードに相応しい女性になるため、これまで必死に努力を重ねてきた。
しかし婚約者であるロジャードはあっさり妹に心変わりした。
最後に人間性を疑うような捨て台詞を吐かれたフェルベラは、プツンと何かが切れてロジャードを回し蹴りしをかまして、6年という長い婚約期間に終止符を打った。
それから三ヶ月後。島流し扱いでフェルベラは岩山ばかりの僻地ルグ領の領主の元に嫁ぐ。愛人として。
婚約者に心変わりをされ、若い身空で愛人になるなんて不幸だと泣き崩れるかと思いきや、フェルベラの心は穏やかだった。
だって二度目の婚約者には、もう何も期待していないから。全然平気。
これからの人生は好きにさせてもらおう。そう決めてルグ領の領主に出会った瞬間、期待は良い意味で裏切られた。
公爵令嬢は運命の相手を間違える
あおくん
恋愛
エリーナ公爵令嬢は、幼い頃に決められた婚約者であるアルベルト王子殿下と仲睦まじく過ごしていた。
だが、学園へ通うようになるとアルベルト王子に一人の令嬢が近づくようになる。
アルベルト王子を誑し込もうとする令嬢と、そんな令嬢を許すアルベルト王子にエリーナは自分の心が離れていくのを感じた。
だがエリーナは既に次期王妃の座が確約している状態。
今更婚約を解消することなど出来るはずもなく、そんなエリーナは女に現を抜かすアルベルト王子の代わりに帝王学を学び始める。
そんなエリーナの前に一人の男性が現れた。
そんな感じのお話です。
《本編完結》あの人を綺麗さっぱり忘れる方法
本見りん
恋愛
メラニー アイスナー子爵令嬢はある日婚約者ディートマーから『婚約破棄』を言い渡される。
ショックで落ち込み、彼と婚約者として過ごした日々を思い出して涙していた───が。
……あれ? 私ってずっと虐げられてない? 彼からはずっと嫌な目にあった思い出しかないんだけど!?
やっと自分が虐げられていたと気付き目が覚めたメラニー。
しかも両親も昔からディートマーに騙されている為、両親の説得から始めなければならない。
そしてこの王国ではかつて王子がやらかした『婚約破棄騒動』の為に、世間では『婚約破棄、ダメ、絶対』な風潮がある。
自分の思うようにする為に手段を選ばないだろう元婚約者ディートマーから、メラニーは無事自由を勝ち取る事が出来るのだろうか……。
次期王妃な悪女はひたむかない
三屋城衣智子
恋愛
公爵家の娘であるウルム=シュテールは、幼い時に見初められ王太子の婚約者となる。
王妃による厳しすぎる妃教育、育もうとした王太子との関係性は最初こそ良かったものの、月日と共に狂いだす。
色々なことが積み重なってもなお、彼女はなんとかしようと努力を続けていた。
しかし、学校入学と共に王太子に忍び寄る女の子の影が。
約束だけは違えまいと思いながら過ごす中、学校の図書室である男子生徒と出会い、仲良くなる。
束の間の安息。
けれど、数多の悪意に襲われついにウルムは心が折れてしまい――。
想いはねじれながらすれ違い、交錯する。
異世界四角恋愛ストーリー。
なろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる