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第1章 出会い編
第4話 オネエ口調でもいいじゃない。
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「あっぶねーマジ心臓止まり散らかすかと思った…。」
「止まるのに散らかるの?」
「誰のせいだと思っているのよもう!!」
あの後食事を中断して、使用人とアタシ総出で聖女リディアのご神体の金剛石を探したわ。
結論から言うわね。石、あったわ。
あの時リディアをお風呂に入れたメイドの1人、クリスティがポケットに入っていた石に気が付いて、洗濯をしたあの時のお洋服と一緒に保管してくれていたの。
ん~もう大好き。愛してる。一生分のありがとうをあなたに。
給与も上げちゃうし休暇もあげちゃうしアタシのキスもあげちゃう。ん~まっ!
カスみてえなアタシの内心はさておき。
アタシはあの後食事が喉を通らなくなって断念。食後のお紅茶をいただくことにしたの。
リディアは食後のアイスクリームを3個おかわりしたわ。明日は苺のゼリーが良いとか言っていたけど、聞かなかったことにしましょう。
場所を移動してアタシのプライベートルーム。
目の前にいるリディアはあれでもないこれでもないと箱の中身を漁っている。箱の中に入っているのは、色とりどり大中小様々な大きさのバスボム。所謂入浴剤ね。
アタシの1日を彩る重要なアイテムの1つだけど、リディアに1個あげて以来ハマっちゃったらしくて、今では毎日お風呂に入れたいと言って聞かないの。
甘やかしすぎるのも良くないけど、あんな話を聞いてしまった後だとあれこれ制限するのも可哀そうかなって…。
で、今は彼女の自室のお風呂にお湯を張っている最中なの。
「アディってさ」
「うん?」
「男の人だけど男の人が好きなの?」
なんて?
「違うけど、なんで…?」
「女の人みたいな口調で喋るから。」
あ?あー、そういう、いや、うーん?
「オネエ口調ってだけよ。それだけ。」
「ふーん?じゃあ私と結婚もできるの?」
突然何を言い出すのよ…。
この屋敷に来た時に言ってた婚約者の設定、続けるつもり?
「そうね、アンタがあと10数年年取ったらいけるかもね~。」
「しょうじょしゅみ?は、ない?」
「少女趣味?…多分アンタ言葉の意味間違えてるわよ!!ちなみにアタシはリボンやフリル大好き!!」
忘れそうになったけどこの子見た目が6歳~8歳くらいなだけで実年齢は3000歳くらいなのよね!?見た目のせいで子供扱いしちゃうけど、人間と比較するとおばあちゃんよね!?実年齢と精神年齢は比例しないのかしら!?
「てかアンタ、初日通された部屋について犬小屋とか言ってきたわね?アンタが今までいた部屋よりは大きいんじゃないの!?」
「ジョークってやつですよ、レッドフォード伯爵。」
アタシ、この、リディアの聖女キャラモード、きらい。
「子供口調と聖女キャラ口調の反復横跳びやめてよね!あとその冗談面白くないから!」
「あれ、聖女キャラじゃなくて、敬語のつもりだけど?」
「ま~ずいぶん尊大で図々しい敬語だこと~!」
「嘘。大昔、人前に出るときに聖女様らしさを考えて喋ったら染みついちゃったの。あれも素、こっちも素、どっちも素。…あ、これ可愛い!今日のバスボムこれにする!」
ん~もう!!マイペース!!
そのラメの入ったピンクのハートのバスボムで良いのね!後で変えてって言ってもダメだからね!
「お風呂入ってくる。出たらいつもみたいに髪乾かして。」
「ゆっくり入ってらっしゃい!高級ヘアオイル用意して待ってあげるから!」
「クリスティ!いつも通り、あの子のお風呂に着いて行ってあげて!」
「めが、めが…まだしぱしぱする…」
「クリスティから聞いたわよ。シャンプー流している時に思いっきり目を開けたんですってね。ほんと馬鹿。髪乾かすからあっち向きなさい。まずはタオルドライよ。」
リディアの目が真っ赤になっているけど、自業自得ね。
魔法で治さず、このままにしておきましょう。死にはしないわよ。
「んにゃうんにゃう…ゴシゴシ痛い!」
「全然力入れてないわよ、我慢なさい。」
「む!」
頬を膨らませたってダメよ。アタシのタオルドライの手は止まらないわ。
「魔法を使えば髪もすぐ乾かせるんだけどね。でも私は、こっちのほうが好き。アディに髪乾かしてもらうの好き。」
「…そう。」
人のぬくもりに触れたのが数千年ぶりだからかしらね。リディアは人との触れ合いを楽しんでいるみたい。髪を乾かすことより、アタシとのコミュニケーションが目的のように感じるわ。
それにしても、若いからかしら。すごく艶とコシのある髪で羨ましい。色も綺麗な金色で、透き通る光見たい。
…6~8歳扱いで良いのよね?3000歳扱いじゃなくて大丈夫よね?リディアの年齢の扱い、まだ慣れないけど本人の年齢自認が6歳くらいみたいだから間違っていないのよね?
てかアタシ、最近年齢の話しかしてなくない?やだわ。
「今日のバスボム、すごく良い香りだった。桃の香り、好き。」
「楽しんだなら良かったわ。あれすごく高かったんだから。」
「そうなの?私に使ってもらえて、あのバスボムも幸せね。」
こいつ…。
…まあ、そういうことにしておいてあげるわ。
「…ジョークだよ?」
「分かってるわよ!確認取らなくても察しているから!」
手にしているヘアオイルの入れ物、思わず握りつぶしちゃうところだったわ。
「このオイルの香りも好き。人工的だけど、綺麗な薔薇の香り。」
「あら、このオイルの香りの良さが分かるのね。」
「うん。良い香りだし、髪がつやつやになる。アディも使っているの?」
「ええ、毎日ね。」
「えへへ、お揃い。嬉しい。」
こう、大人しく静かにしていれば年齢相応っぽく見えて可愛げもあるんだけどね。
でもまあ…口が達者なところもこの子の個性で利点なのかしらね。
…昔話を聞いてから、この子に少し甘くなってしまっている気がする。
「ドライヤー使うからね!熱かったり痛かったら言いなさいよ!」
「はーい。」
何でしょうね、絶妙に人間を相手にしている気にならないのは。
相手が聖女リディアだから?
いや、何か、お風呂好きの犬みたいな…。
聖女リディアに対してこんなこと思う日が来るなんてね!
ローゼシア王国の象徴であり神の末裔と言われる聖女。
蓋を開けてみれば、小生意気で食い意地が張っていて、年齢相応な言動をする普通の女の子じゃないの。
「そういえば、使用人のみんなにも言っておいて。私のこと喋ったり誰かに伝えるようなことしたら、即座に心臓が破裂して死ぬ魔法をかけたって。」
年齢相応な言動をする普通の……?
「初日にアディが口留めしてくれていたけど、念のためにね?言うの忘れてた。」
「ちょっと!!大切なことはきちんと口に出して言いなさい!!」
「今言ったよ。」
「あーた学校からもらってきた大事なプリント鞄の奥でぐしゃぐしゃにしておくタイプねっ!!」
もーーーっ!!この子ったら!!いい加減にしなさい!!
「止まるのに散らかるの?」
「誰のせいだと思っているのよもう!!」
あの後食事を中断して、使用人とアタシ総出で聖女リディアのご神体の金剛石を探したわ。
結論から言うわね。石、あったわ。
あの時リディアをお風呂に入れたメイドの1人、クリスティがポケットに入っていた石に気が付いて、洗濯をしたあの時のお洋服と一緒に保管してくれていたの。
ん~もう大好き。愛してる。一生分のありがとうをあなたに。
給与も上げちゃうし休暇もあげちゃうしアタシのキスもあげちゃう。ん~まっ!
カスみてえなアタシの内心はさておき。
アタシはあの後食事が喉を通らなくなって断念。食後のお紅茶をいただくことにしたの。
リディアは食後のアイスクリームを3個おかわりしたわ。明日は苺のゼリーが良いとか言っていたけど、聞かなかったことにしましょう。
場所を移動してアタシのプライベートルーム。
目の前にいるリディアはあれでもないこれでもないと箱の中身を漁っている。箱の中に入っているのは、色とりどり大中小様々な大きさのバスボム。所謂入浴剤ね。
アタシの1日を彩る重要なアイテムの1つだけど、リディアに1個あげて以来ハマっちゃったらしくて、今では毎日お風呂に入れたいと言って聞かないの。
甘やかしすぎるのも良くないけど、あんな話を聞いてしまった後だとあれこれ制限するのも可哀そうかなって…。
で、今は彼女の自室のお風呂にお湯を張っている最中なの。
「アディってさ」
「うん?」
「男の人だけど男の人が好きなの?」
なんて?
「違うけど、なんで…?」
「女の人みたいな口調で喋るから。」
あ?あー、そういう、いや、うーん?
「オネエ口調ってだけよ。それだけ。」
「ふーん?じゃあ私と結婚もできるの?」
突然何を言い出すのよ…。
この屋敷に来た時に言ってた婚約者の設定、続けるつもり?
「そうね、アンタがあと10数年年取ったらいけるかもね~。」
「しょうじょしゅみ?は、ない?」
「少女趣味?…多分アンタ言葉の意味間違えてるわよ!!ちなみにアタシはリボンやフリル大好き!!」
忘れそうになったけどこの子見た目が6歳~8歳くらいなだけで実年齢は3000歳くらいなのよね!?見た目のせいで子供扱いしちゃうけど、人間と比較するとおばあちゃんよね!?実年齢と精神年齢は比例しないのかしら!?
「てかアンタ、初日通された部屋について犬小屋とか言ってきたわね?アンタが今までいた部屋よりは大きいんじゃないの!?」
「ジョークってやつですよ、レッドフォード伯爵。」
アタシ、この、リディアの聖女キャラモード、きらい。
「子供口調と聖女キャラ口調の反復横跳びやめてよね!あとその冗談面白くないから!」
「あれ、聖女キャラじゃなくて、敬語のつもりだけど?」
「ま~ずいぶん尊大で図々しい敬語だこと~!」
「嘘。大昔、人前に出るときに聖女様らしさを考えて喋ったら染みついちゃったの。あれも素、こっちも素、どっちも素。…あ、これ可愛い!今日のバスボムこれにする!」
ん~もう!!マイペース!!
そのラメの入ったピンクのハートのバスボムで良いのね!後で変えてって言ってもダメだからね!
「お風呂入ってくる。出たらいつもみたいに髪乾かして。」
「ゆっくり入ってらっしゃい!高級ヘアオイル用意して待ってあげるから!」
「クリスティ!いつも通り、あの子のお風呂に着いて行ってあげて!」
「めが、めが…まだしぱしぱする…」
「クリスティから聞いたわよ。シャンプー流している時に思いっきり目を開けたんですってね。ほんと馬鹿。髪乾かすからあっち向きなさい。まずはタオルドライよ。」
リディアの目が真っ赤になっているけど、自業自得ね。
魔法で治さず、このままにしておきましょう。死にはしないわよ。
「んにゃうんにゃう…ゴシゴシ痛い!」
「全然力入れてないわよ、我慢なさい。」
「む!」
頬を膨らませたってダメよ。アタシのタオルドライの手は止まらないわ。
「魔法を使えば髪もすぐ乾かせるんだけどね。でも私は、こっちのほうが好き。アディに髪乾かしてもらうの好き。」
「…そう。」
人のぬくもりに触れたのが数千年ぶりだからかしらね。リディアは人との触れ合いを楽しんでいるみたい。髪を乾かすことより、アタシとのコミュニケーションが目的のように感じるわ。
それにしても、若いからかしら。すごく艶とコシのある髪で羨ましい。色も綺麗な金色で、透き通る光見たい。
…6~8歳扱いで良いのよね?3000歳扱いじゃなくて大丈夫よね?リディアの年齢の扱い、まだ慣れないけど本人の年齢自認が6歳くらいみたいだから間違っていないのよね?
てかアタシ、最近年齢の話しかしてなくない?やだわ。
「今日のバスボム、すごく良い香りだった。桃の香り、好き。」
「楽しんだなら良かったわ。あれすごく高かったんだから。」
「そうなの?私に使ってもらえて、あのバスボムも幸せね。」
こいつ…。
…まあ、そういうことにしておいてあげるわ。
「…ジョークだよ?」
「分かってるわよ!確認取らなくても察しているから!」
手にしているヘアオイルの入れ物、思わず握りつぶしちゃうところだったわ。
「このオイルの香りも好き。人工的だけど、綺麗な薔薇の香り。」
「あら、このオイルの香りの良さが分かるのね。」
「うん。良い香りだし、髪がつやつやになる。アディも使っているの?」
「ええ、毎日ね。」
「えへへ、お揃い。嬉しい。」
こう、大人しく静かにしていれば年齢相応っぽく見えて可愛げもあるんだけどね。
でもまあ…口が達者なところもこの子の個性で利点なのかしらね。
…昔話を聞いてから、この子に少し甘くなってしまっている気がする。
「ドライヤー使うからね!熱かったり痛かったら言いなさいよ!」
「はーい。」
何でしょうね、絶妙に人間を相手にしている気にならないのは。
相手が聖女リディアだから?
いや、何か、お風呂好きの犬みたいな…。
聖女リディアに対してこんなこと思う日が来るなんてね!
ローゼシア王国の象徴であり神の末裔と言われる聖女。
蓋を開けてみれば、小生意気で食い意地が張っていて、年齢相応な言動をする普通の女の子じゃないの。
「そういえば、使用人のみんなにも言っておいて。私のこと喋ったり誰かに伝えるようなことしたら、即座に心臓が破裂して死ぬ魔法をかけたって。」
年齢相応な言動をする普通の……?
「初日にアディが口留めしてくれていたけど、念のためにね?言うの忘れてた。」
「ちょっと!!大切なことはきちんと口に出して言いなさい!!」
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