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第3章 リディア誘拐編
第26話 リディア誘拐編⑩
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Side:リディア
今が何時なのかは分からない。だけど、夜が明けたんだろうなっていうのは分かる。
牢屋の奥の壁に1つだけある小窓から、微かな明かりが降り注いでいる。
ここまで暗くはなかったけど、この牢屋を見ていると聖女様として聖神殿にいたときのことを思い出す。頭の中まで暗くなりそうになり、私は慌てて首を振り思考を掻き消す。
周りを見渡してみると、私以外に子供が4人いるのが分かる。
1人は昨日話したダットという男の子。町の外れを歩いているところで攫われた、平民の男の子らしい。
他の3人とは話していないから、どんな子たちなのかは分からない。私だけが女の子で、他の子たちはみんな男の子ってことくらいしか。みんな泣き疲れたり暴れたり、そのたびにあのイーミンって人に催眠魔法をかけられて眠らされたり、無力化されていくごとに全員大人しくなって、目の光が無くなってしまった。
(廃人にはなっていないけど、このままだと時間の問題かもしれない。)
私たちが閉じ込められている牢屋はそんなに大きいものではない。10歳くらいまでの子供が、10人ぎゅうぎゅうになれば眠れるくらいの大きさのように感じる。
「…?」
遠くから、木の軋む音がする。誰かの足音、人数はおそらく1人。
歩く速度はゆっくりだけど、一歩がでかくてそれなりに背の高い人な気がする。
そんな考察をしていると、背後に大きな人影ができた。
「お~い、そこの女の子~。起きてる?起きてるよね?」
考え事をしながら牢の中で座って佇んでいたら、軽快な声をかけられた。振り向いて見てみると、見たことのない男の人が私を見ていた。
「君に用事があるんだ。ちょっと出てくれる?変なことしたら殺すけどね。」
弾むような口調と笑顔だけど、声のトーンも表情も本心では笑っていないのが分かる。
何となく雰囲気で察した。この人がこのシンジケートのリーダー、ジャッド・ウォンだって。
男は鍵を使い、牢屋の扉を開けて手招きをしている。
私は目の前の男の指示に従い、そっと立ち上がり牢屋から出た。
「君、魔法適性あるんだってね。だからぁ…牢から出てるときはこの手錠、着けてね。」
そう言って男が取り出したのは、魔法適性持ち用の魔法具に近い手錠だった。見た目は指錠の手首に着けるバージョンのようなもので、おそらく上級魔法にまで耐えうる代物だと思う。
男は手際よく私に手錠を施す。これ子供用なのかな、私の手首にぴったり。
「何かあったの?」
深入りするつもりはなく、あくまで自分の状況を聞きたがっているような声色で話す。
男は相変わらずニコニコしているけど、私のほうを向き口を開く。
「君が貴族の娘であることは、捕まえたやつらから聞いているんだ。」
「…そうだね。」
「だが問題はそこじゃない。僕らの仕事で貴族の子供を扱う機会はそれなりにあるから、珍しいことじゃない。」
男は壁に寄りかかり、ズボンから1本の煙草を取り出す。煙草を口に咥えると、指をパチンと鳴らし、指先に炎が小さく灯る。この人は魔法適性持ちなんだと瞬時に理解する。
「君ィ…その歳で中級以上の魔法が使えるね?」
蛇のように目を細めて、男がニヤッと笑う。瞬間、心臓がどくどくと早くなる。
どうして分かったんだろう。いや、かまをかけている可能性もある。これは素直に受け止めちゃダメだ。私は本心を悟られないように、ゆっくり言葉を選ぶ。
「そうなの?自分に魔法適性があるのは知ってるんだけどね。」
「…へぇ。あくまでしらを切るって?」
男はすうっと大きく煙草を吸い、多めの煙を吐く。こちらにまで煙が流れてきて煙たい。
「まあいいや。確かめる手段は考えてあるんだ。」
「………。」
「ところで君、あのセントサザール領主のレッドフォード伯爵の娘なんだってね。」
「…そうだけど、それが何?」
男は吸いかけの煙草の火を消して、近くにあった空き缶の中にポイっと捨てた。
私は煙草を缶に入れるためにしゃがんだ男の顔を見て言い返した。緊張で、足先の体温がなくなっていくのを感じる。
「大きな大きな…ネズミがこちらに向かっているって情報だよ。ネズミの種類は…アドルディ・レッドフォード伯爵…!」
「!」
男は目を見開くと、私の顎を掴んでぐいっと引き寄せた。彼から煙草特有の匂いが漂い、思わず咽そうになる。
「他にもウッドヴィルのジジイもいるってさ…!数名の近衛兵を連れてね!いやぁ、舐められたもんだよね、僕らも。」
『だからぁ…』と男が呟くと、私の体をひょいっと持ち上げる。
「君も一緒に楽しませてあげるよ。良い演戯を期待しているよ…!」
私は男に抱えられ揺られながら、言い知れぬ不安に潰されかけていた。
今が何時なのかは分からない。だけど、夜が明けたんだろうなっていうのは分かる。
牢屋の奥の壁に1つだけある小窓から、微かな明かりが降り注いでいる。
ここまで暗くはなかったけど、この牢屋を見ていると聖女様として聖神殿にいたときのことを思い出す。頭の中まで暗くなりそうになり、私は慌てて首を振り思考を掻き消す。
周りを見渡してみると、私以外に子供が4人いるのが分かる。
1人は昨日話したダットという男の子。町の外れを歩いているところで攫われた、平民の男の子らしい。
他の3人とは話していないから、どんな子たちなのかは分からない。私だけが女の子で、他の子たちはみんな男の子ってことくらいしか。みんな泣き疲れたり暴れたり、そのたびにあのイーミンって人に催眠魔法をかけられて眠らされたり、無力化されていくごとに全員大人しくなって、目の光が無くなってしまった。
(廃人にはなっていないけど、このままだと時間の問題かもしれない。)
私たちが閉じ込められている牢屋はそんなに大きいものではない。10歳くらいまでの子供が、10人ぎゅうぎゅうになれば眠れるくらいの大きさのように感じる。
「…?」
遠くから、木の軋む音がする。誰かの足音、人数はおそらく1人。
歩く速度はゆっくりだけど、一歩がでかくてそれなりに背の高い人な気がする。
そんな考察をしていると、背後に大きな人影ができた。
「お~い、そこの女の子~。起きてる?起きてるよね?」
考え事をしながら牢の中で座って佇んでいたら、軽快な声をかけられた。振り向いて見てみると、見たことのない男の人が私を見ていた。
「君に用事があるんだ。ちょっと出てくれる?変なことしたら殺すけどね。」
弾むような口調と笑顔だけど、声のトーンも表情も本心では笑っていないのが分かる。
何となく雰囲気で察した。この人がこのシンジケートのリーダー、ジャッド・ウォンだって。
男は鍵を使い、牢屋の扉を開けて手招きをしている。
私は目の前の男の指示に従い、そっと立ち上がり牢屋から出た。
「君、魔法適性あるんだってね。だからぁ…牢から出てるときはこの手錠、着けてね。」
そう言って男が取り出したのは、魔法適性持ち用の魔法具に近い手錠だった。見た目は指錠の手首に着けるバージョンのようなもので、おそらく上級魔法にまで耐えうる代物だと思う。
男は手際よく私に手錠を施す。これ子供用なのかな、私の手首にぴったり。
「何かあったの?」
深入りするつもりはなく、あくまで自分の状況を聞きたがっているような声色で話す。
男は相変わらずニコニコしているけど、私のほうを向き口を開く。
「君が貴族の娘であることは、捕まえたやつらから聞いているんだ。」
「…そうだね。」
「だが問題はそこじゃない。僕らの仕事で貴族の子供を扱う機会はそれなりにあるから、珍しいことじゃない。」
男は壁に寄りかかり、ズボンから1本の煙草を取り出す。煙草を口に咥えると、指をパチンと鳴らし、指先に炎が小さく灯る。この人は魔法適性持ちなんだと瞬時に理解する。
「君ィ…その歳で中級以上の魔法が使えるね?」
蛇のように目を細めて、男がニヤッと笑う。瞬間、心臓がどくどくと早くなる。
どうして分かったんだろう。いや、かまをかけている可能性もある。これは素直に受け止めちゃダメだ。私は本心を悟られないように、ゆっくり言葉を選ぶ。
「そうなの?自分に魔法適性があるのは知ってるんだけどね。」
「…へぇ。あくまでしらを切るって?」
男はすうっと大きく煙草を吸い、多めの煙を吐く。こちらにまで煙が流れてきて煙たい。
「まあいいや。確かめる手段は考えてあるんだ。」
「………。」
「ところで君、あのセントサザール領主のレッドフォード伯爵の娘なんだってね。」
「…そうだけど、それが何?」
男は吸いかけの煙草の火を消して、近くにあった空き缶の中にポイっと捨てた。
私は煙草を缶に入れるためにしゃがんだ男の顔を見て言い返した。緊張で、足先の体温がなくなっていくのを感じる。
「大きな大きな…ネズミがこちらに向かっているって情報だよ。ネズミの種類は…アドルディ・レッドフォード伯爵…!」
「!」
男は目を見開くと、私の顎を掴んでぐいっと引き寄せた。彼から煙草特有の匂いが漂い、思わず咽そうになる。
「他にもウッドヴィルのジジイもいるってさ…!数名の近衛兵を連れてね!いやぁ、舐められたもんだよね、僕らも。」
『だからぁ…』と男が呟くと、私の体をひょいっと持ち上げる。
「君も一緒に楽しませてあげるよ。良い演戯を期待しているよ…!」
私は男に抱えられ揺られながら、言い知れぬ不安に潰されかけていた。
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