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04:新しい生活①
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ルスランの朝は日が昇る頃に起きる事から始まる。そして畑と家畜の世話を行い、フェリックスが起きる前までに朝食を作るそうだ。
兵士時代は兎も角、士官となる騎士になってからは、そう言った朝の雑務からはすっかり解放されていたので、私には起きる自信が無かった。
「申し訳ないのだけど、もしも起きてこなかったら遠慮なく起こしてください」
「判りました。では遠慮なく」
そして案の定、寝ていた私はルスランに起こされた。
ドアが開く音が聞こえて、パチッと目が開く。一瞬で覚醒した意識。
瞬間、手は枕の下に置いた短剣に伸びていた。さあ剣を抜くぞと言う前に、よくよく見れば目の前にはフライパンとおたまを持ったルスランが。
どうやら本当に容赦なしのつもりだったらしい。
「あれオレーシャさんは寝起きが良いんですね」
「済まないが明日からは忍び足は止めて欲しい。敵襲かと思ったよ」
そう言って手にした短剣を見せて再び枕元に仕舞った。
「うわぁ命がけで起こすのはこりごりだよ。明日からは自分で起きて欲しいかなぁ~」
「うっ済まない。善処しよう」
ルスランが部屋から出ていくと私は着替える為にタンスを開けた。ガサガサの引き出し。昨夜のうちに衣服を仕舞ったのだがタンスはほとんど埋まらなかった。
タンスの一番手前の服を手にする。選ぶまでもなく、どれもこれも柄も何もない動きやすいズボンばかり。何かと動きが制限されるスカートは一着もない。
着替えを終えて外に出る。井戸水で顔を洗いながら昨日の事を思い出していた。
まさか自分が上官の家に厄介になるとは思わなかった。
長い兵士生活のお陰で、ベッドだの枕が変わっただのと言った理由で眠れないということは無い。むしろ地面の上だろうが座ったままだろうが、眠れる時にしっかり休む癖が付いている。
だから昨夜はぐっすり眠った。
むしろ朝起きれなかったから眠り過ぎたと言うべきか……、反省だな。
顔を洗ってから改めてルスランの指示を聞いた。
まずは家畜の世話からだそうだ。
羊の乳を搾り、鶏の卵を探す。これらは家畜が懐いているルスランがやってくれるそうなので、私は小屋の掃除と馬の世話を受け持った。
職業柄、馬の世話は大の得意だ。
小屋の中の掃除をして水を新しいものに変える。そして馬に話しかけながらブラッシングしていく。かゆいところは馬が教えてくれるのでそれに従ってブラシを動かす。
私の馬とフェリックスの馬、二頭をしっかりと磨いてやった。
ピカピカの馬を見てやったぞとほくそ笑んでいた所におやっと我に返る。
ルスランが居ない。
探してみると表の畑の方でしゃがんで何やらやっていた。
「ルスランは何をしているのですか?」
「畑の雑草抜きだよ」
「了解した。私も手伝います」
「ありがとう」
雑草抜きは私が受け持ち、代わりに手の空いたルスランは今朝の料理に使う野菜を採り始めた。
無心で抜いて、あらかた終わったところで顔を上げた。
またルスランが消えていた。
今度は家の外には気配を感じないので玄関から中に入る。
物音がする台所に行くと、ルスランが包丁を握って野菜を切っていた。
「何か手伝う事はありますか?」
「切った野菜をお皿に分けて欲しいかな。三人分ね」
「了解した」
私はルスランが切った物をせっせとお皿に分けていく。
「ルスランこちらは終わりましたよ」
「それをテーブルに並べたら、今焼いている卵焼きのお皿もお願い」
「了解した」
昨夜残して置いた野菜のスープを椀に盛り、それもテーブルに運んだ。パンに塗るジャムなどもテーブルへ運ぶ。
最後にルスランはパンを竈の側に置いた。
「これは何をしているのですか?」
「少し温めた方が美味しいから」
「なるほど、ルスランは凄いですね」
少年はへへへと笑いながら恥ずかしそうに鼻の下を指で擦った。
「僕はアヴデエフさんを起こしてくるね。そのパンはもう少ししたらお皿に乗せて運んでおいてくださいね」
「ああ、それなら私が団長を起こしに行きましょう」
「えっでも……」
「大丈夫です。独身男性のそう言ったアレには慣れています」
自信満々にそう言うと私はフェリックスの部屋へ向かった。
「(そう言う意味じゃないんだけどな~)」
ルスランが背中越しに何か言っていた様な気がして振り返ったが、彼は私の方を見ていなくてパンを眺めていた。
気のせいか……?
私はフェリックスの部屋のドアをノックした。
「団長、朝ですよ。起きてください」
返事は無い。
「団長! 朝ですよ!」
今度は少々強めにドンドンと叩きながら叫んだ。
やっぱり返事は無い。
ドアをそぅと開けるとベッドの上にフェリックスが眠っていた。部屋の中は……
おや? 想像と違って綺麗だぞ?
部下の独身男性兵の部屋と言うと、そりゃあもうって有様だったのだが、団長の部屋は綺麗に片付いていてアレな物は一切ない。
「団長失礼します! ボロディン入ります!」
勢いよくそう言ったのは最初だけ。起こしに来たというのに、なんとなく上官が寝ているのだからと、音を立ててはいけない気がしてそぅと近づいて行った。
きっとそれが悪かったのだろう。
私がベッドの側に行き、「団長、朝ですよ」と、彼の肩を揺すった瞬間、その腕を取られて私はベッドに引きずりこまれた。
「うわっ!」
「うげぇ!」
グボッと人体から聞こえてはいけない音が聞こえて……
つまり引きずり込まれた瞬間、私は自分からフェリックスに抱きつき─ただし腕を前に出して喉仏を抑え込んだ─、その勢いのまま思い切りフェリックスの腹部に膝をめり込ませていた。
お腹を抱えてベッドの上でくの字になったフェリックスの顔が苦痛に歪んでいる。
「ああああ~っごめんなさい!
本当に済みません。条件反射で本気で入れてしまいました」
「うっ……、い、いや俺も、悪、かった。どうやら、寝ぼけた、ようだ……」
その後、すっかり目が覚めたから着替えて食堂に行くと言われて、私は一人トボトボと食堂へ戻った。
「ちゃんと起こせたみたいですね」
「あのような起こし方をするつもりは無かったのに……」
「う~ん確かにそうかも。異性にベッドに引っ張られて『うわっ』は無いですねっ」
「ハ?」
「今度はせめて『キャッ』にしてあげてよねオレーシャさん」
ニパッと小悪魔的に笑う十一歳の少年。
「ほぉいつから見てた?」
ポキポキと指を鳴らしながら壁端にルスランを追い詰めていく。
「ちょっオレーシャさん? 落ち着いて、ね!?」
私が怪我で握力が落ちたのは利き腕ではない方の手だ。しかし相手は十一歳だと言うし、こちらの手の方が加減が出来て丁度いいだろう?
小さな頭を片手で掴み……
「いだだだだっ」
その日の朝食は全員無言だった。
とても悪かったと思っている……
兵士時代は兎も角、士官となる騎士になってからは、そう言った朝の雑務からはすっかり解放されていたので、私には起きる自信が無かった。
「申し訳ないのだけど、もしも起きてこなかったら遠慮なく起こしてください」
「判りました。では遠慮なく」
そして案の定、寝ていた私はルスランに起こされた。
ドアが開く音が聞こえて、パチッと目が開く。一瞬で覚醒した意識。
瞬間、手は枕の下に置いた短剣に伸びていた。さあ剣を抜くぞと言う前に、よくよく見れば目の前にはフライパンとおたまを持ったルスランが。
どうやら本当に容赦なしのつもりだったらしい。
「あれオレーシャさんは寝起きが良いんですね」
「済まないが明日からは忍び足は止めて欲しい。敵襲かと思ったよ」
そう言って手にした短剣を見せて再び枕元に仕舞った。
「うわぁ命がけで起こすのはこりごりだよ。明日からは自分で起きて欲しいかなぁ~」
「うっ済まない。善処しよう」
ルスランが部屋から出ていくと私は着替える為にタンスを開けた。ガサガサの引き出し。昨夜のうちに衣服を仕舞ったのだがタンスはほとんど埋まらなかった。
タンスの一番手前の服を手にする。選ぶまでもなく、どれもこれも柄も何もない動きやすいズボンばかり。何かと動きが制限されるスカートは一着もない。
着替えを終えて外に出る。井戸水で顔を洗いながら昨日の事を思い出していた。
まさか自分が上官の家に厄介になるとは思わなかった。
長い兵士生活のお陰で、ベッドだの枕が変わっただのと言った理由で眠れないということは無い。むしろ地面の上だろうが座ったままだろうが、眠れる時にしっかり休む癖が付いている。
だから昨夜はぐっすり眠った。
むしろ朝起きれなかったから眠り過ぎたと言うべきか……、反省だな。
顔を洗ってから改めてルスランの指示を聞いた。
まずは家畜の世話からだそうだ。
羊の乳を搾り、鶏の卵を探す。これらは家畜が懐いているルスランがやってくれるそうなので、私は小屋の掃除と馬の世話を受け持った。
職業柄、馬の世話は大の得意だ。
小屋の中の掃除をして水を新しいものに変える。そして馬に話しかけながらブラッシングしていく。かゆいところは馬が教えてくれるのでそれに従ってブラシを動かす。
私の馬とフェリックスの馬、二頭をしっかりと磨いてやった。
ピカピカの馬を見てやったぞとほくそ笑んでいた所におやっと我に返る。
ルスランが居ない。
探してみると表の畑の方でしゃがんで何やらやっていた。
「ルスランは何をしているのですか?」
「畑の雑草抜きだよ」
「了解した。私も手伝います」
「ありがとう」
雑草抜きは私が受け持ち、代わりに手の空いたルスランは今朝の料理に使う野菜を採り始めた。
無心で抜いて、あらかた終わったところで顔を上げた。
またルスランが消えていた。
今度は家の外には気配を感じないので玄関から中に入る。
物音がする台所に行くと、ルスランが包丁を握って野菜を切っていた。
「何か手伝う事はありますか?」
「切った野菜をお皿に分けて欲しいかな。三人分ね」
「了解した」
私はルスランが切った物をせっせとお皿に分けていく。
「ルスランこちらは終わりましたよ」
「それをテーブルに並べたら、今焼いている卵焼きのお皿もお願い」
「了解した」
昨夜残して置いた野菜のスープを椀に盛り、それもテーブルに運んだ。パンに塗るジャムなどもテーブルへ運ぶ。
最後にルスランはパンを竈の側に置いた。
「これは何をしているのですか?」
「少し温めた方が美味しいから」
「なるほど、ルスランは凄いですね」
少年はへへへと笑いながら恥ずかしそうに鼻の下を指で擦った。
「僕はアヴデエフさんを起こしてくるね。そのパンはもう少ししたらお皿に乗せて運んでおいてくださいね」
「ああ、それなら私が団長を起こしに行きましょう」
「えっでも……」
「大丈夫です。独身男性のそう言ったアレには慣れています」
自信満々にそう言うと私はフェリックスの部屋へ向かった。
「(そう言う意味じゃないんだけどな~)」
ルスランが背中越しに何か言っていた様な気がして振り返ったが、彼は私の方を見ていなくてパンを眺めていた。
気のせいか……?
私はフェリックスの部屋のドアをノックした。
「団長、朝ですよ。起きてください」
返事は無い。
「団長! 朝ですよ!」
今度は少々強めにドンドンと叩きながら叫んだ。
やっぱり返事は無い。
ドアをそぅと開けるとベッドの上にフェリックスが眠っていた。部屋の中は……
おや? 想像と違って綺麗だぞ?
部下の独身男性兵の部屋と言うと、そりゃあもうって有様だったのだが、団長の部屋は綺麗に片付いていてアレな物は一切ない。
「団長失礼します! ボロディン入ります!」
勢いよくそう言ったのは最初だけ。起こしに来たというのに、なんとなく上官が寝ているのだからと、音を立ててはいけない気がしてそぅと近づいて行った。
きっとそれが悪かったのだろう。
私がベッドの側に行き、「団長、朝ですよ」と、彼の肩を揺すった瞬間、その腕を取られて私はベッドに引きずりこまれた。
「うわっ!」
「うげぇ!」
グボッと人体から聞こえてはいけない音が聞こえて……
つまり引きずり込まれた瞬間、私は自分からフェリックスに抱きつき─ただし腕を前に出して喉仏を抑え込んだ─、その勢いのまま思い切りフェリックスの腹部に膝をめり込ませていた。
お腹を抱えてベッドの上でくの字になったフェリックスの顔が苦痛に歪んでいる。
「ああああ~っごめんなさい!
本当に済みません。条件反射で本気で入れてしまいました」
「うっ……、い、いや俺も、悪、かった。どうやら、寝ぼけた、ようだ……」
その後、すっかり目が覚めたから着替えて食堂に行くと言われて、私は一人トボトボと食堂へ戻った。
「ちゃんと起こせたみたいですね」
「あのような起こし方をするつもりは無かったのに……」
「う~ん確かにそうかも。異性にベッドに引っ張られて『うわっ』は無いですねっ」
「ハ?」
「今度はせめて『キャッ』にしてあげてよねオレーシャさん」
ニパッと小悪魔的に笑う十一歳の少年。
「ほぉいつから見てた?」
ポキポキと指を鳴らしながら壁端にルスランを追い詰めていく。
「ちょっオレーシャさん? 落ち着いて、ね!?」
私が怪我で握力が落ちたのは利き腕ではない方の手だ。しかし相手は十一歳だと言うし、こちらの手の方が加減が出来て丁度いいだろう?
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