乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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③令嬢ってなんだろう

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「1年の半分を領地で過ごして領地経営して来なさい」


私が4歳になるかならないかぐらいで義父様がクロフォードにいさまに告げた
もうすぐ恒例の帰省シーズンが来る
2歳上の兄はまだ日本なら未就学児と呼ばれる歳にも関わらず大人びた表情で頷いた

「とうさま、わたくしも」
義父の身体は心配だけど義兄の側に居たくて手を挙げた
はしたなさ全開でごめんなさい

義父は実母と同じ色彩のオレンジゴールドの髪を揺らしサファイアブルーにオレンジの虹彩が入った瞳を細めて微笑んでくれた。
ちなみに義兄も同じ色である
前侯爵、前伯爵の祖父方の血だ
私は瞳は母だけれど髪はヘーゼルブラウンで父の色も継いだ、瞳のお陰で一見は地味だけど良く見たら兄妹でもおかしくはないぐらい

「勿論だ。向こうはレンファのが詳しいのだからね、頼りにしているよ」

身体が不自由になってから車椅子生活になり夜会もパーティーも最低限、しかし伯爵の伯父様や前伯爵のお爺様、義父の旧友、登城が少ない侯爵に意見を聞きに来る人などで意外と来訪者は多い王都侯爵邸の午後は賑やかだ
この国は王都を中央に言うなれば蜂の巣のような、京都の碁盤の目のような?3公爵、7侯爵、15伯爵の領地が王都中心から配置されていてエルグラム侯爵領そのものは比較的、近距離ではある
ただ領地が爵位により広大になるので領地を巡るなら時間は掛かるし、子爵や男爵になれば遠い上に王都に家を構えられる貴族は資産家でも中々居ない
憧れのタワマンならぬタウンハウスと言った所である

伯爵がギリギリか、な世界なので親族の家に泊まるもの、貸しアパートを社交シーズンだけ借りるものなどがいる
エルグラム侯爵はまだ幼い頃に前侯爵が流行り病で死去し、子は義父のみになってしまったけれど前侯爵夫人の手で見事に育てられた

その際、伯爵だったお爺様とお婆様が何かと面倒を見ていたのも有って現伯爵の伯父や母とも仲良しだったと聞く。
逆に前侯爵夫人の親族は隙有らば乗っ取ろうと撹乱していたらしく今はこちらからはお付き合いもない伯爵家になっていて私はまだパーティーやお茶会に行った事がないのだけれど、義兄は会えば儀礼的に挨拶をするに留めているそうだ

こどもに罪はないじゃん?なんて甘い顔をしたら又、1人っこの義兄を蹴落としに掛かるつもりなのか私が養女になるのも反対していたらしいから仕方無い。
伯爵家から養子縁組みしても義お婆様の血ではエルグラム侯爵家は継げないのが分からないのかな?幼女の私でも分かるんだけどなー

まだこの時は不思議だなーとぽんやりしていたら実はもう養女になった私へ婚約の打診も同時にされていて王都の家になんやかんやと来訪の願いが出されていたなんて知らなかった

香り良い泡立つ石鹸、シャンプーコンディショナーの開発も私が中心なの、バレちゃって余計に目を付けられちゃってたみたい
商法登録は義父にお願いして侯爵の名前にしておいたけど人の噂は防げないもんね。腐っても親族と言ったところか。
だから先ず前提として居ない状態にして兄と私を護りたかったそうだ
領地は母の伯爵家、父の子爵家以外の貴族が領地に来るのは基本的には有り得ない。
まず侯爵領の奥が母の伯爵領、更に奥が父の子爵領で後は山脈しか無いのよね
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