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⑤規定通りの婚約者が出来ました
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初めて見るお城は白を基調に華やかの文字一択
お茶会の会場も側妃殿下がお好きな黄色の花が至るところに飾られてしばし圧巻され見惚れてしまった
会場になる大広間の美しさ、壁側は美味しそうなビュッフェスタイルでスープやお肉、お魚ブースなど分かれてシェフの皆さんが始まるのを待ちわびているのだ
そして何よりも部屋におよそ30人くらいの可愛らしい幼女が、中には少し歳上のおねえさまもいて姉妹らしいご家族の姿
選り取り見取りとはこの事か
付き添いのご兄弟も含め50人くらいはいるだろうか
とにかく可愛い。ドレスも可愛いし、何よりも女の子特有のはしゃいだ、しかし貴族たるもの表に出せずひっそりとしたなんとも言えない空気間、お分かりだろうか。自分がただの変態な前世でないことを祈って十字を切る
多分、義兄は私を残念な目で見ていた事でしょう
義父が政務で出席出来ない代わりに最推しにエスコートされ、いくつも有る白い丸テーブルへ城の案内係から腰を掛けて待つように指示される
義兄が椅子を引いてくれたので浅く座り案内係にお礼を述べたらなんだか不思議な顔をされたわ
そして義兄に向ける熱い視線、そりゃ乙女ゲームのメインキャラに出るぐらいだもの、気持ちは痛いほど分かりますよ。
最後の令嬢が案内され、辺りが一旦暗闇になると緊張間で埋め尽くされる。大広間奥の壇上にスポットライトが当てられしずしずと歩く側妃殿下と第三王子が立っていた
「皆さん、今日は来てくださって有難う。せっかく同じ世代を生きる者同士、わたくしの息子ミカエリスとも仲良くしてやってちょうだいね?」
見た目だけで言うなれば威厳バリバリな王妃殿下と正反対の可憐とも言える少女のような側妃殿下
ピンクのふんわりした柔らかそうな巻き髪に翠色の瞳を輝かせて挨拶されると壇上近くの席に降り王子と席に着く。
そこでまた会場の明かりが灯り案内係の声掛けでご挨拶をする流れは会場に入る前に説明されていたので王族のお二方へ謁見待ちである
美味しそうなビュッフェも挨拶が終わってから。
万が一にも挨拶前に衣装を汚す粗相なんて有り得ない
飲み物もしかり、まずは全員挨拶が終わった時点で小さなカップに紅茶なりジュースなりを注いで貰って乾杯をするのだ
名前が呼ばれ、にいさまのエスコートで妃殿下、そして王子殿下の元へ
ゆっくり丁寧に母直伝のカーテシー
何故か母は平民になったにも関わらず食事、挨拶のマナーは貴族式で私に教えていたので僅か2歳で別世界に旅立たれ、侯爵家でマナーの先生がついた後も余り困ることはなかったんだよね
特にこのカーテシーは凄く褒められて何も教えることがないと言われたから緊張はしてるけど心配していなかったのだ
マナー教室の先生が伯爵家の伯母様だから甘いとこは有るにしろ、よ?
妃殿下様も少し目を見張っていらっしゃったし周りの、特に親世代の方からは生唾を飲むような音も聴こえたのは気のせいだと思う
「エルグラム侯爵が娘、レンファラン・エルグラムと申します。我が国を護り、慈しむ慈愛の妃殿下様と御子である王子殿下にご挨拶させて頂き恐悦至極でございます」
「本日は父であるエルグラム侯爵に代わり妹をエスコートする為、登城致しました。ご尊顔を拝謁出来た事、まことに有難く存じ上げます。エルグラム侯爵が長子クロフォード・エルグラムと申します」
一応、今回メインの私から挨拶し続いてにいさまも挨拶すると明らかにどよめきが辺りに広がった気がするけど気付きたくないので頭は下げたままどこも見ない
だって大人が居ないからっておざなりな挨拶を王族に出来るはず無くない?
妃殿下様は気を良くしたようで顔を挙げて、ここでお茶しましょ?と優しく声を掛けられたから顔だけあげて、お誘いはまだご挨拶する方もいらっしゃるからとかたく固辞した
隣でつまらなさそうな殿下は変わらずチラっとこちらを見てそっぽを向かれた
まぁまだ6歳だしつまらんよね
妃殿下にそっくりの瞳や顔立ちで髪色だけは少し濃い目の茶色だった
妃殿下のご実家の色を継がれたのかも知れないな、ぐらいで。もう一度丁寧に挨拶をして元の席へ移動する
まだ幼女だから裾がふくらはぎぐらいなのは裾を踏む危険性は無くて良かった
全ての貴族から挨拶を終えて妃殿下の音頭で乾杯し飲み干す。国を統べる王家を称えて
お茶会の会場も側妃殿下がお好きな黄色の花が至るところに飾られてしばし圧巻され見惚れてしまった
会場になる大広間の美しさ、壁側は美味しそうなビュッフェスタイルでスープやお肉、お魚ブースなど分かれてシェフの皆さんが始まるのを待ちわびているのだ
そして何よりも部屋におよそ30人くらいの可愛らしい幼女が、中には少し歳上のおねえさまもいて姉妹らしいご家族の姿
選り取り見取りとはこの事か
付き添いのご兄弟も含め50人くらいはいるだろうか
とにかく可愛い。ドレスも可愛いし、何よりも女の子特有のはしゃいだ、しかし貴族たるもの表に出せずひっそりとしたなんとも言えない空気間、お分かりだろうか。自分がただの変態な前世でないことを祈って十字を切る
多分、義兄は私を残念な目で見ていた事でしょう
義父が政務で出席出来ない代わりに最推しにエスコートされ、いくつも有る白い丸テーブルへ城の案内係から腰を掛けて待つように指示される
義兄が椅子を引いてくれたので浅く座り案内係にお礼を述べたらなんだか不思議な顔をされたわ
そして義兄に向ける熱い視線、そりゃ乙女ゲームのメインキャラに出るぐらいだもの、気持ちは痛いほど分かりますよ。
最後の令嬢が案内され、辺りが一旦暗闇になると緊張間で埋め尽くされる。大広間奥の壇上にスポットライトが当てられしずしずと歩く側妃殿下と第三王子が立っていた
「皆さん、今日は来てくださって有難う。せっかく同じ世代を生きる者同士、わたくしの息子ミカエリスとも仲良くしてやってちょうだいね?」
見た目だけで言うなれば威厳バリバリな王妃殿下と正反対の可憐とも言える少女のような側妃殿下
ピンクのふんわりした柔らかそうな巻き髪に翠色の瞳を輝かせて挨拶されると壇上近くの席に降り王子と席に着く。
そこでまた会場の明かりが灯り案内係の声掛けでご挨拶をする流れは会場に入る前に説明されていたので王族のお二方へ謁見待ちである
美味しそうなビュッフェも挨拶が終わってから。
万が一にも挨拶前に衣装を汚す粗相なんて有り得ない
飲み物もしかり、まずは全員挨拶が終わった時点で小さなカップに紅茶なりジュースなりを注いで貰って乾杯をするのだ
名前が呼ばれ、にいさまのエスコートで妃殿下、そして王子殿下の元へ
ゆっくり丁寧に母直伝のカーテシー
何故か母は平民になったにも関わらず食事、挨拶のマナーは貴族式で私に教えていたので僅か2歳で別世界に旅立たれ、侯爵家でマナーの先生がついた後も余り困ることはなかったんだよね
特にこのカーテシーは凄く褒められて何も教えることがないと言われたから緊張はしてるけど心配していなかったのだ
マナー教室の先生が伯爵家の伯母様だから甘いとこは有るにしろ、よ?
妃殿下様も少し目を見張っていらっしゃったし周りの、特に親世代の方からは生唾を飲むような音も聴こえたのは気のせいだと思う
「エルグラム侯爵が娘、レンファラン・エルグラムと申します。我が国を護り、慈しむ慈愛の妃殿下様と御子である王子殿下にご挨拶させて頂き恐悦至極でございます」
「本日は父であるエルグラム侯爵に代わり妹をエスコートする為、登城致しました。ご尊顔を拝謁出来た事、まことに有難く存じ上げます。エルグラム侯爵が長子クロフォード・エルグラムと申します」
一応、今回メインの私から挨拶し続いてにいさまも挨拶すると明らかにどよめきが辺りに広がった気がするけど気付きたくないので頭は下げたままどこも見ない
だって大人が居ないからっておざなりな挨拶を王族に出来るはず無くない?
妃殿下様は気を良くしたようで顔を挙げて、ここでお茶しましょ?と優しく声を掛けられたから顔だけあげて、お誘いはまだご挨拶する方もいらっしゃるからとかたく固辞した
隣でつまらなさそうな殿下は変わらずチラっとこちらを見てそっぽを向かれた
まぁまだ6歳だしつまらんよね
妃殿下にそっくりの瞳や顔立ちで髪色だけは少し濃い目の茶色だった
妃殿下のご実家の色を継がれたのかも知れないな、ぐらいで。もう一度丁寧に挨拶をして元の席へ移動する
まだ幼女だから裾がふくらはぎぐらいなのは裾を踏む危険性は無くて良かった
全ての貴族から挨拶を終えて妃殿下の音頭で乾杯し飲み干す。国を統べる王家を称えて
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