乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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⑥ここはコミケか

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乾杯の音頭が終わった途端に妃殿下や王子殿下は人混みの中へ
周りの従者が一気に妃殿下方へ詰め寄らないように捌いてるのは圧巻だ

それを横目に私は兄を連れてビュッフェへ向かう
兄狙いのお嬢様方の視線も痛いがここでしか見れない食べれない料理が気になって仕方無い

「これはアマール伯爵領名産のオニオンを使ったマリネね」

「ユーカリナー侯爵領特産オマールエビのグリルだ」

一口サイズにカットされたエビはプリプリで、にいさまと交換しながら少しづつ頂く
妃殿下では無くこちらでお酒なり食事を取りに来た大人は産地を挙げて喜んで食べるのが驚きだったらしく次々、挨拶がてらに話掛けられた

兄が侯爵になる頃、まだ他家のご子息は継いでないだろうから今の内に義父抜きでもコネクションを築くように指示した義父の意向は叶ったようでホッと息をつく
名産、特産、更にどう土壌を改良するか、売り出し方はどうするか、どの領地にも必要不可欠な話題は息子しか連れてない家には特に効果的で次々とシェフにほんの一口づつよそって貰いながら立食スタイルで話し合う
余り交流が無い家や食べ物が特産じゃない家もラッピングや逆に当家の石鹸やらなら話は別だ

既に領地運営をしている兄の会話サポートをしながら最大手、否お目当てのデザートコーナーから本日目玉のマスカットといちごをゲット
大人はシャンパンに入れて風味を楽しんでいるこれ、今をときめく2代公爵の特産品なのだ

ちなみに王妃殿下ご実家の公爵領、特産品に当たるチェリーは今回は一切使われていない。当たり前でも残念である

一口とは言え、こどもの胃袋はさすがにすぐに満ぱんだからどちらも1粒づつ、兄の分も一緒に貰って。ついでに辺りを見渡したら親世代の皆様に囲まれた兄には中々話掛けれない模様で私を睨む令嬢、寂しそうにする令嬢と様々だ
寂しそうな令嬢には申し訳ないが私は兄が選んだ人と結ばれて欲しいので見なかった振りをした

娘持ちで王子殿下の婚約者狙いの保護者及びご令嬢の皆様はひたすら妃殿下の側を離れなかったのは天晴れなぐらい清々しい

その実、ひっそり妃殿下のご実家が男爵家なことを下に見る夫人も少なからず居て、口に出さない高度な視線のやり取りを高位貴族の夫人方で行われているのに喉が枯れる思いをした

私なんて平民から侯爵家だから余計に嫌われていそうだもんね

母実家のルアージェ伯爵家は息子しか居ないから今回のお茶会は見合せたし、父実家の子爵家は遠く参加はしても良いが基本的に子爵、男爵家から選らばれる事がそもそも無いので見合わせた。
逆に伯爵家以上は息子だけの家も観光がてら親戚の令嬢のエスコートの名目で来てたりするらしく、始まってみたら休憩室で待機していたのか100人ぐらい保護者がいてビックリしたけど

友達になれそうな子、見つけるの難しいな、で帰ったら第三王子の婚約者に指名されてて。令状1枚のお手軽さに白目剥いたよ
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