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⑰色々間違えた
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うっかりボロをさらけ出し体力ゲージはもう0よ
団扇やクッションも楽しそうに見ていたからまだ救われた、のか?
こほん、とわざとらしく咳込んでソファーに座り直すと手招きされて近寄る私の頭を撫でる義兄
妹になれて本当に良かった。天国の侯爵様、有難うございます!
隣に座れる安心感。しかしその撫でる手が止まりギュッと頭皮を握ら、痛い痛いです、おにーさま
「あのね、レン何か勘違いをしてるようだから言っておくけど俺はこの為に来た訳じゃないからね?」
「ほぇ?」
レモンを半分に割って搾るが如く頭皮を握っていた手から力が抜け強制的に義兄側へ顔を向けさせられる
至近距離のご尊顔、拝謁つかまつりまして誠に有難うございます
「…妃殿下教育、公爵令嬢のお二方に劣らない見事な作法ですって聞いたのだが間違いでは」
まずい、うっかり恍惚としただらしない表情をお見せしてしまった
「あ、うんっも、もう大丈夫ですわ」
令嬢仮面を装備、笑顔固定、視線は腹に力を入れて背筋を伸ばす
「そこまでしなくても良いけどね、では改めて【レンファラン侯爵令嬢】に聞くが、ミカエリス第三王子殿下との婚約はまだ続けるつもりは有る?お前が手紙のやり取りするのはおろか、月に1度のお茶会ですらお会いしていないのも、ドレスやアクセサリーを贈られた事が無い事も知ってはいたが、流石に学園に入れば顔を合わせる事も増え、お互いを尊重し、卒業後には無事に婚姻する。と、あちらが頼むので様子を見ていた。が、昨日の話を聞いた限り殿下はお前を大切にしてくれる日は無いと思える。しかも既にその様な相手に身を捧げる、とはな」
ドロシー様の事はなんとも言い難そうに言葉を濁しているのが気になるわ。沢山の恋人から殿下を選ばれたのでは、ないの?首を傾げてしまったが、とにかく侯爵令嬢としての解答を述べる事にしましょう
「わたくし、レンファランはエルグラム侯爵の温情で貴族令嬢になり、一生分の幸せを与えて頂いた身。エルグラム侯爵家のお役に立てる事は王家からどのような扱いでも最優先なのです。第三王子殿下といたしましても好みじゃない令嬢と強制的に婚約させられさぞご立腹な事でしょう。全ての望みを与えられ、赦され、それを享受していた王子殿下が恐らく初めて赦されない強制を強いられてしまった、とわたくしとの交流を少しもしたくないのは理解出来ますの」
囁くように薄く笑ってしまったのは、やはり自分が否定された事に対する痛み
自己否定は辛い、好きじゃない人からでも
「ですのでわたくしも学園が始まれば良くも悪くも関係性が築けるかも知れない、と昨日までは考えていたのですが、流石にこのままでは侯爵家の恥になってしまうのは赦され無いことですわ。明後日のお茶会にはなんとか時間を作って頂くようお手紙を出しました。ドロシー様を恋人にされるのを認める代わりに公の場で侯爵家を貶めるようなハレンチなお姿は見せないようお願い申し上げるつもりですわ」
小さく頷いて決意を見せる私とは真逆に端正なお顔を歪める義兄様
「成る程。ではもう一つ訪ねようか」
団扇やクッションも楽しそうに見ていたからまだ救われた、のか?
こほん、とわざとらしく咳込んでソファーに座り直すと手招きされて近寄る私の頭を撫でる義兄
妹になれて本当に良かった。天国の侯爵様、有難うございます!
隣に座れる安心感。しかしその撫でる手が止まりギュッと頭皮を握ら、痛い痛いです、おにーさま
「あのね、レン何か勘違いをしてるようだから言っておくけど俺はこの為に来た訳じゃないからね?」
「ほぇ?」
レモンを半分に割って搾るが如く頭皮を握っていた手から力が抜け強制的に義兄側へ顔を向けさせられる
至近距離のご尊顔、拝謁つかまつりまして誠に有難うございます
「…妃殿下教育、公爵令嬢のお二方に劣らない見事な作法ですって聞いたのだが間違いでは」
まずい、うっかり恍惚としただらしない表情をお見せしてしまった
「あ、うんっも、もう大丈夫ですわ」
令嬢仮面を装備、笑顔固定、視線は腹に力を入れて背筋を伸ばす
「そこまでしなくても良いけどね、では改めて【レンファラン侯爵令嬢】に聞くが、ミカエリス第三王子殿下との婚約はまだ続けるつもりは有る?お前が手紙のやり取りするのはおろか、月に1度のお茶会ですらお会いしていないのも、ドレスやアクセサリーを贈られた事が無い事も知ってはいたが、流石に学園に入れば顔を合わせる事も増え、お互いを尊重し、卒業後には無事に婚姻する。と、あちらが頼むので様子を見ていた。が、昨日の話を聞いた限り殿下はお前を大切にしてくれる日は無いと思える。しかも既にその様な相手に身を捧げる、とはな」
ドロシー様の事はなんとも言い難そうに言葉を濁しているのが気になるわ。沢山の恋人から殿下を選ばれたのでは、ないの?首を傾げてしまったが、とにかく侯爵令嬢としての解答を述べる事にしましょう
「わたくし、レンファランはエルグラム侯爵の温情で貴族令嬢になり、一生分の幸せを与えて頂いた身。エルグラム侯爵家のお役に立てる事は王家からどのような扱いでも最優先なのです。第三王子殿下といたしましても好みじゃない令嬢と強制的に婚約させられさぞご立腹な事でしょう。全ての望みを与えられ、赦され、それを享受していた王子殿下が恐らく初めて赦されない強制を強いられてしまった、とわたくしとの交流を少しもしたくないのは理解出来ますの」
囁くように薄く笑ってしまったのは、やはり自分が否定された事に対する痛み
自己否定は辛い、好きじゃない人からでも
「ですのでわたくしも学園が始まれば良くも悪くも関係性が築けるかも知れない、と昨日までは考えていたのですが、流石にこのままでは侯爵家の恥になってしまうのは赦され無いことですわ。明後日のお茶会にはなんとか時間を作って頂くようお手紙を出しました。ドロシー様を恋人にされるのを認める代わりに公の場で侯爵家を貶めるようなハレンチなお姿は見せないようお願い申し上げるつもりですわ」
小さく頷いて決意を見せる私とは真逆に端正なお顔を歪める義兄様
「成る程。ではもう一つ訪ねようか」
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