乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

文字の大きさ
31 / 202

㉛第一王子殿下

しおりを挟む
伯爵から沢山、玉ねぎ優先購入のお約束をついでに頂いたのはラッキー
無償で送られるのは逆に気を遣うので困ります
慰謝料云々は義兄にお任せするとしておっ王妃様しか持たれて居ない貴重な生地のワンピースドレス、汚さないようにせねば。

アマール伯爵夫妻はジョージ様をデビュー会場に連れて行かれる事無くお帰りなるそう
頭を低く下げて先に退去されて行った

「所で一つ、レンファにお願いしたい事が有ったのだが聞いて貰えるかな?」
私達もお暇を、と立ち上がると殿下は笑顔のまま私を見て来る
似た見た目だけど、爽やか王道腹黒王子の第二王子殿下と違って第一王子はどことなく陰湿ぽい印象が怖い。アニメにも記憶が無いのは余り出て居なかったからかしら?
「はい、何でしょうか?」
まぁまぁ時間が経ってしまったので早目にご用件を伺って会場へ向かわねばならない。
立ったままは失礼に値するので一応、腰をおろす

「うん、まぁこんな場で言うのは嫌なんだけどね。逢える機会も早々無いから率直に言うね。私が立太子した暁には側室として私と婚姻して貰えないかな?」

!!!!?

は?え?

「お断りいたします」
私が理解するまでも無く義兄様に拒否される

「少し考えてみてはくれないか?エルグラム侯爵。このままではレンファの立場は良く無いだろう?何の咎もない妃殿下教育もしてある令嬢がこのままでは平民になってしまうのだから」

確かに、侯爵が義兄に変わったので私が成人すれば平民になる
これが婚約者が居て貴族相手ならお互いの年齢を加味して貰える。例えば第一王子殿下なら、王族との婚姻準備期間は正妃殿下になられるカサンドラ様と変わらない期間を貰えるだろうし、他貴族でも相手が同じ年齢、もしくは歳下なら学園を卒業する時まで、実家で花嫁修業扱いになる

既に義兄が継いだとは言え、学生の身でもあるので後見人(お祖父様)に立って頂いて身元保証をされているから、今はまだエルグラム侯爵令嬢を名乗らせて貰えているだけだ

勿論、その辺りは教育の一環で習い済みである

「わたくし、元々平民ですわ。義兄様のご迷惑で無ければエルグラム領地に戻り、両親と同じくあちらの管理人を引き受けたく存じますの」

お嫁さんを貰って楽しくされる最推しの幸せは尊い。
でも、愛しい人が他の女性を愛する姿は胸が痛い、想像だけで切なくて涙が出る

父が産まれたばかりの私を見ていつかこの子も嫁に行くのかと泣いたと聞いているから、そんな感じなのだろうか?母は1歳を過ぎたばかりの赤ん坊の私にばかでしょう?でも、それだけ貴女を愛してるって事よ?と穏やかに笑っていた。自我があると確信したのもこの頃で。
有るからと言っておしゃべりが出来るわけではないが、多分あまり迷惑は掛けないようになって行ったと思う。

いつかの未来を考えていた幼い頃は他国に渡るのも選択肢としては有りだった。
領地を栄えさせるには他国と輸出入するような事業も視野に入れていたから。そう、ちょうどこの生地のような国に無い代物とか

でももう他国は住むのはただの仕事だとしても許可されないだろう。
血だけではなく、私はこの国の妃殿下教育を受けた身なのだから
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

公爵令嬢を虐げた自称ヒロインの末路

八代奏多
恋愛
 公爵令嬢のレシアはヒロインを自称する伯爵令嬢のセラフィから毎日のように嫌がらせを受けていた。  王子殿下の婚約者はレシアではなく私が相応しいとセラフィは言うが……  ……そんなこと、絶対にさせませんわよ?

私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~

あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。 「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。

パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、 クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。 「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。 完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、 “何も持たずに”去ったその先にあったものとは。 これは誰かのために生きることをやめ、 「私自身の幸せ」を選びなおした、 ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。

もう我慢したくないので自由に生きます~一夫多妻の救済策~

岡暁舟
恋愛
第一王子ヘンデルの妻の一人である、かつての侯爵令嬢マリアは、自分がもはや好かれていないことを悟った。 「これからは自由に生きます」 そう言い張るマリアに対して、ヘンデルは、 「勝手にしろ」 と突き放した。

ヒロインだと言われましたが、人違いです!

みおな
恋愛
 目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。  って、ベタすぎなので勘弁してください。  しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。  私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

拝啓~私に婚約破棄を宣告した公爵様へ~

岡暁舟
恋愛
公爵様に宣言された婚約破棄……。あなたは正気ですか?そうですか。ならば、私も全力で行きましょう。全力で!!!

処理中です...