乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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学園の制服が納入された連絡が王都侯爵邸のジェームスから入り領地から王都へ。元々、その予定で先に領地へ帰っていた私。フィッティングしたり、他に必要な用品や洋服を買って過ごす内に社交シーズンも終わって、本格的に冬が到来していく。

北に位置する領地の為に、水鳥の羽根を丁寧に洗って羽毛布団を作ります

綿より軽くて気持ち良い。北の更に奥に位置する伯父様の伯爵家、更に子爵家の伯父様方へも一年の感謝を込め、贈りました

買えばお高いこの商品、生産地なら割引価格で。

領地以外は物凄く高い値段設定にしたのですが、王家と公爵家は即日お買い上げ、財力が有り余っている所から喜んで頂きますね

「お嬢様、お手紙です」

侍女のマーヤでは無く珍しくジェームスが直接、渡しに来たのに首を傾げましたが、手に取り目を見開くしか出来なくて

「王家、ですか。しかもこの封は第三王子殿下」

ゆっくり息を吐き、封蝋を丁寧に外します。
華紋は薔薇
王妃様は紅、側室様は黄色を好み、蝋が使われるそれ。
封筒も王家となれば各々を示す個人的な封が用いられ、1度だけ頂戴した事の有る元婚約者の無骨な白封筒を開いた。
中には来訪前の先触れを指示されて、日付として今日から3日以内に時間を作るように書かれていた

今日の今日も含まれる辺りとても、らしいな。と瞼を閉じた

「ジェームス、義兄様には伝えて?」

「いえ、内容次第ではお伝えするつもりでしたが、どうされましたかな」

「今日お越しになりたいそうよ」

簡潔に言ったら流石に長年のベテラン執事も一瞬だけ止まる

「…畏まりました。第三王子殿下、ですね?」

ちょっと剣呑な空気を出すの止めて差し上げて。私の方が胃が痛い想いよ

「手紙の返事を書くわ。直ぐに準備を」

綺麗な一礼をして出て行くのを見届け、私も返信を急ぐ。殿下をお迎えするとなれば、例え婚約解消した相手でも敬意は払わねばならない。

遺伝子がどうこうより、国王陛下が自分の御子として認めていらっしゃるのだから。
とは、言え直ぐに来られても困るわ。支度する時間も加味して午後のお茶にお待ちしております。としたためる

しかし急に何故?

第三王子ミカエリス殿下は私の長年の婚約者で有りながら、1度たりと侯爵邸へ来訪した事が無い。
それが婚約者で無くなってから来るなんて皮肉ね。

用件が面倒でない事を天国の両親に祈る。
着替えの服をカルデナ達とショッピングで買ってて良かったわ


義兄も私が帰る段階で、怪我してるはずのお前が帰っては言い訳が立たないなど言って一緒に戻られたが、単に大量の書類処理と登城してやる仕事と第二王子殿下関係が詰まっているのを私は知っている

学園が四季の間、一季毎に10日は休みが有り、その間は側近の仕事もお休みをさせてくれるのはホワイトな職場と言える、のか?

4、5日程、領地に居たから恒例の領地巡りもご一緒した。親の事が有って緊張感溢れる視察でも楽しかったな
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