乙女ゲームで婚約破棄をリアルに体験するのはごめんだ

いつき

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57女子会

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数日後、ミカエリス殿下は年越しを待たずに東の隣国、アンザスタン帝国へ旅立たれた。

お礼のガラスペン風ボールペンをクリサリス様の分を合わせたグリーンの夫婦ペンで用意し感謝のメモカードを添えて贈る。
お礼は大事、でも便箋の手紙は要らぬ火種を産みかねないので誰が見ても誤解無いギリギリのラインを考えた結果である

ライアット伯爵はミカエリス殿下への不敬罪、女性家族へ日常的な虐待、領地の税金を横領し、やたら若い女性を多数愛人にしていたのが発覚して廃爵

義兄がかなり前から調べていたのと、お義母様が形見に義お祖母様の日記を取って有ったのも決め手になった。

…私の日記はもし万が一、不慮の事故にでも見舞われて残されたら即座に燃やして欲しいと遺書を残しておきましょう、そうしましょう。


さて、本日は待ちに待った女子会in三大公爵家が一つ、マルチネット家です。
カルデナの家でイルア、リナーニャとパジャマでおしゃべりを心待ちにしていました!

入浴剤を手土産にアーシャ公爵夫人やカサンドラ様にもご挨拶させて頂いて、室内も夕ご飯も何もかも全てが豪華な世界を堪能した。まさにテーマパーク!

デザートに出た特産のシャインマスカットは最高級。王城西側に位置する王都公爵邸はその先も公爵領が広がり、割りと暖かい気候で奥の領地の冬の訪れは最近らしい。

逆に東のルシュミール公爵、公爵領は王都に近い場所でも雪の訪れも既にちらほら。
それほど起伏のある土地では無いが、隣国との境までには雪に埋もれる道も想定し殿下は早目に出立を決めたと言う。

湯を頂いて、カルデナの淡いピンクの色彩が可愛いらしいthe女の子部屋へ。
室内の甘いストロベリーの香りはあくまで上品

「で、本命は誰なのよ?」

キャッキャウフフと流行りのスイーツカフェやブティック、似合う色やら小物の話で盛り上がって居たが、ベッドに寝そべるカルデナからの一言に一瞬で押し黙る。
あからさまに頬を真っ赤に染め瞳が揺れ動くリナーニャ
「誰にも言わないから大丈夫よ」

悪魔の囁きにギュッと目を瞑ったまま震える声で騎士団に勤める歳上の男性だと、名前も知らない人に一目惚れしたらしく両手で頬を抑え教えてくれた

幅広ソファーにクッションを置いて、後の3人は女の座りしたり横に足を伸ばしたり、人前や親には見せれない姿でリラックスするのが気持ち良いのか思わず普段しない気持ちも簡単に吐露してしまう。

中々、自供しない犯罪者に活用出来ないか義兄に提案してみようかしら?

「まぁ!メイラン伯爵家は武人ですものね?王都の剣術大会の時に…ご容姿は?入学したら見学しに行きましょうよ」

遊びに行く所では無いが騎士団に憧れる学生は多く、主に次男以降の男子学生が就職先として見学する事が有るので学園に入れば正規の王都の騎士団は観覧席からの見学が可能だ。
少ないながらに女性の騎士もいらっしゃる
王妃殿下の親衛隊でお見掛けした事が有った

こくこく頷く姿が愛らしい。貴族令嬢として産まれ育った以上、政略結婚は有る。
この国は血を残す事を優先に女性貴族の跡取りも赦されてはいるが、圧倒的に男性が有利な世界の為、長子関係無く男子が跡を継ぎ、娘は嫁に出される。

故に今、婚約者が居なくとも親が決めるまでの僅かな期間、片想いする事ぐらいは赦されても良いはずだ
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